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反響する怒号
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ほのぼのと暖められたエーテル漂う蒼穹に、
湧きあがった怒りをなんと呼ぶやら。
煙の立つ空虚を両腕に、しかと抱き締めるほど
愛を愛したわけでもなし。
絶叫が響くせいで絶えず震える無頼の魂を
守るために死んだ理性の笑みが、
泣き崩れる感情の余白伸びる背景に
雲一つとてない天空を透かす、銀河の陰影を落とす限りは、
心の叫びは止めどなし。
信号が走る、信号を止める。
光を映す、光を切る。
共鳴を聴く、狂鳴を聴く、聴く。聴く。
マスクに覆われた口が裂けて、押しとどめていた叫びが漏れそうになり、
煙草を吸った。
だから、
無垢は叫びとして細胞に内包されていて、
海馬に乗り込んだ自我の抑圧を受けて、
喜怒哀楽に捻じ曲げられて
感情腺から染み出るに任された。
瘴気漂う浮世に堕ちたなら、
無謬の本性閉ざすままに、過ぎゆく地獄を網膜に預けることなく
ぼうらりようらり息を吐き吐き
人の為として色に惑えば
ついに生を恐れることなし。
そんなのは嫌だと叫んでいる。
無垢そのものが叫んでいる。(のだろう?)
銀河さえ見下ろさんと透いた空の底へ
一瞥を投げた自分の口から
ふいに溢れた一つの無意識が
一拍の舌打ちであったらば。
湧きあがった怒りをなんと呼ぶやら。
煙の立つ空虚を両腕に、しかと抱き締めるほど
愛を愛したわけでもなし。
絶叫が響くせいで絶えず震える無頼の魂を
守るために死んだ理性の笑みが、
泣き崩れる感情の余白伸びる背景に
雲一つとてない天空を透かす、銀河の陰影を落とす限りは、
心の叫びは止めどなし。
信号が走る、信号を止める。
光を映す、光を切る。
共鳴を聴く、狂鳴を聴く、聴く。聴く。
マスクに覆われた口が裂けて、押しとどめていた叫びが漏れそうになり、
煙草を吸った。
だから、
無垢は叫びとして細胞に内包されていて、
海馬に乗り込んだ自我の抑圧を受けて、
喜怒哀楽に捻じ曲げられて
感情腺から染み出るに任された。
瘴気漂う浮世に堕ちたなら、
無謬の本性閉ざすままに、過ぎゆく地獄を網膜に預けることなく
ぼうらりようらり息を吐き吐き
人の為として色に惑えば
ついに生を恐れることなし。
そんなのは嫌だと叫んでいる。
無垢そのものが叫んでいる。(のだろう?)
銀河さえ見下ろさんと透いた空の底へ
一瞥を投げた自分の口から
ふいに溢れた一つの無意識が
一拍の舌打ちであったらば。
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