荒れ果てた僕の心

1章

真っ二つ

何故か校内が騒がしい。
俺が、佳奈を探している時に何が起こったのか分からない。
でも、焦げ臭い。

影琉は外を見た。

「ウサギ小屋が燃えている。」

何故、佳奈はどうしているんだ。
心配になり、色々な疑問を持って走った。

生徒はほとんど教室に入っていて、どこの廊下も人気が無かった。

「.....に..た........な」
なにか聞こえる。
2人？いや、何人かいるようなきがする。

俺は恐る恐る見た。

「え...。」
俺は目を疑った。
この日で全てが崩れてしまった。
明後日が夏休みというのに。
もう、今年の夏休みはいらないと思った。


何故か...そこには。



佳奈の長い髪を引っ張って、ニヤニヤ笑いながら相手を不快にさせる言葉を言っていたからだ。
しかも、その周りにあと2人。
うちのクラスの河原白と誰かは分からないけどおそらく同学年の女子がいた。
佳奈が学校に来なくなった理由を何となく悟った。

「いじめ」だ。

例え、男だとしても怖かった。
直ぐにやめろ！だなんて言えない。

でも、佳奈。佳奈だぞ。
流石に、どんな状況だとしても、元カノだとしても、俺が一方的にまだ好きでも、助けるのが常識だろ。

気がついたら、走っていた。
学校の先生なんて、なんも使えない。
とりあえず、お互い様という形で終わらせる。そんなもんであって、理不尽でしょうもない。
だから、俺が出た。

「影琉...」
悲しい顔をしているが少し嬉しそうな佳奈の顔が見えた。

「おい、花暮てめぇ、何してんだよ」
俺は、花暮の髪を掴んでた手を肘で殴り、佳奈の手を掴んで距離を取った。

「あーあ。何正義ぶってるの？影琉」
「私たち、幼なじみでしょ？」
呆れ顔をしながら偉そうにそう言う。
焦げ臭い匂いがどんどん強くなっていく。

「関係ねぇよ、何をしてるんだよお前。」

「まぁいいわ、影琉。」
「時期にこの校舎も火が広がるし、死ぬと思うから私たちがしてきたこと言わないでおくわ、ばいばーい」
不気味な笑い声と共に花暮たちは去っていく。

俺は追いかけようとした。

「あっ！ストーーップ」

パリンッ。

「念の為の火炎瓶～」

「お前、ふざけんな！話せよ全てを」
俺の話も聞かずに去っていった。
花暮は、火炎瓶で俺の行く道を塞ぎ逃げられた。

だが、佳奈は助けられた。


でも、焦げ臭い匂いが増していく。
「意識が...」