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3章
赤の告白
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俺は今家にいる。
それは何故か。少し前に遡る。
「ねぇ、影琉。今日はどこでご飯食べる?」
「どうしようか。」
「佳奈ちゃん、新しく出来たマリンパンケーキ食べない?この島から出て本土にあるけど、近いし。」
「さっき2人で話してたから橋渡君行かない?」
俺は別に恋愛的に奪われてはいないが、何故かモワモワしていた。この気持ちはなんなのか。これは嫉妬なのか?小さなことだし気にする事はない。そう思っていた。
「いや、俺はいいよ。二人だけで行ってきなよ。」
気づいたら、そう強く2人に言っていた。
自分でも怖いと思うぐらいの声量だった。その場にはとても入れる状況じゃなかったから俺は急いで走った。
佳奈が俺を追ってこようとした。
「来んな。来なくていい。良いから...」
と思っても無い言葉を吐き出してしまった。その後のことはもう、思い出したくない。怖くて顔も見れなかった。佳奈もこの家に帰ってき辛いだろう。
あんなに何度も助けて貰ったのに俺はクズだ。
そんな時に心に寄り添ってくれたのは、友人の早瀬だった。やっぱり仲良くしてた分、今でもすごく話しやすい。
話しているうちにお互い文字を打つのがめんどくさくなったのか、電話をすることになった。
「もしもし。」
「おー、久しぶりマジで。」
声がめちゃくちゃ大きかった。というか響いているという感じだった。
どこかの地下駐車場で話しているような?それか、自分の部屋で話しているけど声が大きいだけか?どこかよく分からないけど反響していた。
「お前どこにいるんだ?」
気になって聞いてみる。
「あー、やっぱ声反響しちゃってるかー」
「俺、今洞窟にいるんだよなぁ~」
「は?」
「いや冗談だわHAHAHA」
「どこだよ?」
「トイレだよ!これは恥ずかしいな。
家のトイレだけどな、」
「なんでそこで電話してんだよ。」
「まぁ、良いじゃないか。」
確かに、家のトイレとかは声が響く。多少ボケてるようでまた聞くのはめんどくさい気がして聞くのを辞めた。
「そういえばさ俺、去年の6月からめっちゃ写真撮るのにハマってて、日々刺激が欲しいというか、やっぱりいいモノ凄いモノを撮れた時の感情って半端ないじゃん?もう本当にハマっちゃってさ大変なんだよ。」
「言われてみればお前は陽キャだから、色んな人にカメラ向けてみんなすんなり撮らせてくれてたよな。でも、そんな前から好きなのは初耳だ。」
「確かにそうかもな。俺は写真に対して情熱的だからよぉ。いい写真が撮れるなら何でもするんだ。写真見てほしいから見てくんね?」
「おう。」
言われたまま、写真を見るため個チャを開く。そこにあった写真は、
真っ赤な血で染った花暮だった。
よく見ると腹には刃物が刺さっていて、肌の色を見て血が通っているような感じがしなかった。
訳が分からない。これは合成写真か?
あの、夢。私は全てやってない。ってことは事実なのか?
もう本当に分からない。
「お前、どういうことだよ?おい!」
「さぁ?」
ブチッ。
その音と同時に通話が切れる。
メールを送るが既読もつかなかった。ブロックされたのか?それはどうでもいい。夢のことが本物だとしたら、早瀬が全てやったって事も有り得るのか?
だったらなんで?本当に写真のためだけなのか?確かに、この世は理由もなく狂ったヤツらが山ほどいるが、そんなやつだとは思えない。
俺はとにかく佳奈の元へ走った。急に嫌な感じがした。これは、ただのそういう気がしただけだが、俺はもう島から本土へ繋がる橋を必死に走っていた。
それは何故か。少し前に遡る。
「ねぇ、影琉。今日はどこでご飯食べる?」
「どうしようか。」
「佳奈ちゃん、新しく出来たマリンパンケーキ食べない?この島から出て本土にあるけど、近いし。」
「さっき2人で話してたから橋渡君行かない?」
俺は別に恋愛的に奪われてはいないが、何故かモワモワしていた。この気持ちはなんなのか。これは嫉妬なのか?小さなことだし気にする事はない。そう思っていた。
「いや、俺はいいよ。二人だけで行ってきなよ。」
気づいたら、そう強く2人に言っていた。
自分でも怖いと思うぐらいの声量だった。その場にはとても入れる状況じゃなかったから俺は急いで走った。
佳奈が俺を追ってこようとした。
「来んな。来なくていい。良いから...」
と思っても無い言葉を吐き出してしまった。その後のことはもう、思い出したくない。怖くて顔も見れなかった。佳奈もこの家に帰ってき辛いだろう。
あんなに何度も助けて貰ったのに俺はクズだ。
そんな時に心に寄り添ってくれたのは、友人の早瀬だった。やっぱり仲良くしてた分、今でもすごく話しやすい。
話しているうちにお互い文字を打つのがめんどくさくなったのか、電話をすることになった。
「もしもし。」
「おー、久しぶりマジで。」
声がめちゃくちゃ大きかった。というか響いているという感じだった。
どこかの地下駐車場で話しているような?それか、自分の部屋で話しているけど声が大きいだけか?どこかよく分からないけど反響していた。
「お前どこにいるんだ?」
気になって聞いてみる。
「あー、やっぱ声反響しちゃってるかー」
「俺、今洞窟にいるんだよなぁ~」
「は?」
「いや冗談だわHAHAHA」
「どこだよ?」
「トイレだよ!これは恥ずかしいな。
家のトイレだけどな、」
「なんでそこで電話してんだよ。」
「まぁ、良いじゃないか。」
確かに、家のトイレとかは声が響く。多少ボケてるようでまた聞くのはめんどくさい気がして聞くのを辞めた。
「そういえばさ俺、去年の6月からめっちゃ写真撮るのにハマってて、日々刺激が欲しいというか、やっぱりいいモノ凄いモノを撮れた時の感情って半端ないじゃん?もう本当にハマっちゃってさ大変なんだよ。」
「言われてみればお前は陽キャだから、色んな人にカメラ向けてみんなすんなり撮らせてくれてたよな。でも、そんな前から好きなのは初耳だ。」
「確かにそうかもな。俺は写真に対して情熱的だからよぉ。いい写真が撮れるなら何でもするんだ。写真見てほしいから見てくんね?」
「おう。」
言われたまま、写真を見るため個チャを開く。そこにあった写真は、
真っ赤な血で染った花暮だった。
よく見ると腹には刃物が刺さっていて、肌の色を見て血が通っているような感じがしなかった。
訳が分からない。これは合成写真か?
あの、夢。私は全てやってない。ってことは事実なのか?
もう本当に分からない。
「お前、どういうことだよ?おい!」
「さぁ?」
ブチッ。
その音と同時に通話が切れる。
メールを送るが既読もつかなかった。ブロックされたのか?それはどうでもいい。夢のことが本物だとしたら、早瀬が全てやったって事も有り得るのか?
だったらなんで?本当に写真のためだけなのか?確かに、この世は理由もなく狂ったヤツらが山ほどいるが、そんなやつだとは思えない。
俺はとにかく佳奈の元へ走った。急に嫌な感じがした。これは、ただのそういう気がしただけだが、俺はもう島から本土へ繋がる橋を必死に走っていた。
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