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1.コワモテのおじさんに淫紋のプレゼント
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おじさんは凄く目つきが悪くて、凄むように睨んでくる。なのに、目が合った瞬間。僕は、そのミステリアスで危険な魅力に取り憑かれてしまったのだった。
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「おじさん、すぐ済むからいい子にしててね。」
僕は、ペットに予防接種を受けさせる飼い主みたいに、おじさんを診察台の上に連れて行く。
僕は美少年だけど、この世界はすごく治安が悪いので今は小汚い少年冒険者のナリをして過ごしている。
おじさんは、「このクソガキ!」とか、「ぶっ殺してやる!」とか、「この××ヤロウ!」とか、すごく汚い言葉を叫びながら、必死で抵抗している。瞼と目の下に傷があって、とても目つきが悪い。
すごく強いはずなんだけど、犯罪奴隷用の拘束具のおかげで、本来の力は全く出せないみたいだ。そんな悪人顔のおじさんを少し気の毒に思いながら、奴隷商人に処置を促す。
「お願いします。」
僕は今からこのおじさんに、予防接種ではなく淫紋を受けさせるつもりなのだ。これにはちゃんとした訳があるのだが、それはまた後で説明する事にしよう。
「えっ?この奴隷に淫紋入れちゃうの?コイツに淫紋入れたら、次に売る時めちゃくちゃ価値下がっちゃうよ!!ホントにいいの?」
奴隷商人は残念な子を見るように諭してくる。淫紋を入れてしまうと所構わず発情するので、戦闘用の強い奴隷には適さないから普通は入れない。護衛の任務中に発情すると使い物にならないからだ。
「はい、大丈夫ですよ!僕、ちゃんとお世話できるので。」
僕は前世で大人だった記憶があるので、子供扱いしてくるこの商人に少しムッとしながら、まるで子猫を拾ってきた子供の様なノリで答えてみる。
「まあ、こっちはお金さえ払って貰えれば文句は無いんだけどね…。本当に大丈夫?毎日アレが大変だよ?」
そりゃあね、淫紋ってくらいだからねぇ。みなまで言わずとも、わかってますよ!ぐふふ。この悪人ズラしたおじさんが、あんな事やこんな事になってしまう事ぐらい。
げへへ。と子供らしからぬ表情になりそうなのをこらえながら、胸を張って拳をにぎり、任せとけのポーズをした。
「大丈夫ですよっ!ちゃんと処置方法も本で読んだし、初心者用の調教セットも一緒に購入するつもりだもん。」
弱そうに見えるけどBランク冒険者でそこそこ稼いでるし、ペットにおじさんを飼うくらいの余裕はある。
「そうですか、分かりました…。後でお世話が面倒になったからって、泣きついてきても私は知りませんからね。」
オカンみたいなセリフをはきながら、奴隷商人はハンコ注射をするように、おじさんのおへその下にペタンと淫紋用の魔道具を押し当てた。
「よせ、ヤメロー!!」と言う叫び声が店全体に響き、おじさんの下腹部にハート型のタトゥーが刻まれる。淫紋はピンク色に発光していて、前世で見たディズニーのナイトパレードを思い出した。
転生してから、初めてファンタジーを感じてしまった瞬間だった。
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おじさんの現在の販売価格は日本円にして約100万円、三年前の奴隷落ち初売り価格は1億5千万円でした。
おじさんを、購入しても役に立たない所か、口汚く喚くのでうるさくて、皆んな返品したようです。
ちなみに、初心者用の調教セットは30万円。
淫紋治療は20万円
計150万円のお買い上げでした。
おじさんは、プライスレス!
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「おじさん、すぐ済むからいい子にしててね。」
僕は、ペットに予防接種を受けさせる飼い主みたいに、おじさんを診察台の上に連れて行く。
僕は美少年だけど、この世界はすごく治安が悪いので今は小汚い少年冒険者のナリをして過ごしている。
おじさんは、「このクソガキ!」とか、「ぶっ殺してやる!」とか、「この××ヤロウ!」とか、すごく汚い言葉を叫びながら、必死で抵抗している。瞼と目の下に傷があって、とても目つきが悪い。
すごく強いはずなんだけど、犯罪奴隷用の拘束具のおかげで、本来の力は全く出せないみたいだ。そんな悪人顔のおじさんを少し気の毒に思いながら、奴隷商人に処置を促す。
「お願いします。」
僕は今からこのおじさんに、予防接種ではなく淫紋を受けさせるつもりなのだ。これにはちゃんとした訳があるのだが、それはまた後で説明する事にしよう。
「えっ?この奴隷に淫紋入れちゃうの?コイツに淫紋入れたら、次に売る時めちゃくちゃ価値下がっちゃうよ!!ホントにいいの?」
奴隷商人は残念な子を見るように諭してくる。淫紋を入れてしまうと所構わず発情するので、戦闘用の強い奴隷には適さないから普通は入れない。護衛の任務中に発情すると使い物にならないからだ。
「はい、大丈夫ですよ!僕、ちゃんとお世話できるので。」
僕は前世で大人だった記憶があるので、子供扱いしてくるこの商人に少しムッとしながら、まるで子猫を拾ってきた子供の様なノリで答えてみる。
「まあ、こっちはお金さえ払って貰えれば文句は無いんだけどね…。本当に大丈夫?毎日アレが大変だよ?」
そりゃあね、淫紋ってくらいだからねぇ。みなまで言わずとも、わかってますよ!ぐふふ。この悪人ズラしたおじさんが、あんな事やこんな事になってしまう事ぐらい。
げへへ。と子供らしからぬ表情になりそうなのをこらえながら、胸を張って拳をにぎり、任せとけのポーズをした。
「大丈夫ですよっ!ちゃんと処置方法も本で読んだし、初心者用の調教セットも一緒に購入するつもりだもん。」
弱そうに見えるけどBランク冒険者でそこそこ稼いでるし、ペットにおじさんを飼うくらいの余裕はある。
「そうですか、分かりました…。後でお世話が面倒になったからって、泣きついてきても私は知りませんからね。」
オカンみたいなセリフをはきながら、奴隷商人はハンコ注射をするように、おじさんのおへその下にペタンと淫紋用の魔道具を押し当てた。
「よせ、ヤメロー!!」と言う叫び声が店全体に響き、おじさんの下腹部にハート型のタトゥーが刻まれる。淫紋はピンク色に発光していて、前世で見たディズニーのナイトパレードを思い出した。
転生してから、初めてファンタジーを感じてしまった瞬間だった。
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おじさんの現在の販売価格は日本円にして約100万円、三年前の奴隷落ち初売り価格は1億5千万円でした。
おじさんを、購入しても役に立たない所か、口汚く喚くのでうるさくて、皆んな返品したようです。
ちなみに、初心者用の調教セットは30万円。
淫紋治療は20万円
計150万円のお買い上げでした。
おじさんは、プライスレス!
応援ありがとうございます!
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