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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(中部編) 】
01: 浜松から遠州森の旅 その1 夜のお菓子
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最近、お勤め先の基本シフトが、又、変わり、少しだけだけど時間の余裕が出来て大好きな旅行がボチボチ行けるようになって来ました。
でも相変わらず、観光地をユックリと巡り歩いてっていうスケジュールは組めないので、目的地をピンポイントで超特急で攻めて帰って、別の観光ポイントは日を改めてって感じの変則旅行ですが。
しかしこうやって紀行文まがいのものを書いてますが、今の世の中で紀行文にどれくらいニーズがあるのかって問題を考えると、テキストを書き続けるモチベーションが下がっちゃうんですよねー。
ネットで観光地の情報なんか、地元情報含めて微に入り細に入りで、いくらでも調べられちゃうんですからね。
それでも、何か違う角度で、自分もこれを読んで下さる方も、何か得るものがある様な紀行文の可能性って、まだあるんじゃないかって気もしてます。
って事で、中部地方編の第一弾は、『浜松から遠州森の旅』でございます。
「浜松」はアンの、「遠州森」はこの旅の同行者である相方ちゃんの目的地で、それぞれを一筆書きで結び移動したのが今回の旅行日程でした。
浜松の方は、メジャーな土地なので、あまり説明はいらないと思うんですが、遠州森はチョット説明がいるかも知れませんね。
そうそう、遠州森と言えば「森の石松」です。
「森の石松」、清水港の次郎長親分の子分さんですねー。
松野家の「六つ子」以外の隠し子じゃないですよ。
遠州森は、この森の石松さんの生まれ故郷だといます。
いや、やっぱり新東名高速道路の遠州森町PAがある場所と言った方がわかりやすいかな(笑)。
この村の中心駅となる天浜線・遠州森駅で古着市が毎月開かれんるんですが、此処にどうしても行って見たいと言うのが、相方ちゃんのリクエストでした。
もちろん、アンは古着には興味がなくて、いつものように土地グルメと温泉だけが目的という(笑)。
だったら、いつもは通過するだけで、ろくに見て回った記憶がない浜名湖辺りを、遠州森にセットにしてみようかと考えたのが今回の旅行でした。
夜のお仕事を終わって、相方ちゃんをピックアップして文字通りの夜討ち朝駆け。
夜の高速って好きなんですよねー。
勿論、実際には、認知能力が及ぶ範囲が昼間に比べてずっと落ちてて危険は危険なんですけど、感覚的には何故か、こちらの方が楽だし、落ち着くし。
むしろ運転してると、夜明けとか夜明け前の方が、好きになれないですね。
日が完全に登り切っちゃうと、それはそれなりに「朝だー!今日一日頑張っちゃう」とか気持ちが切り替わるんですけどね。
ヴィンテージもののドラキュラ映画なんかで、山場として一番よく描かれるのは、この夜朝の切り替わりシーンでしたね。
吸血鬼退治の主人公は、夜になる前に、相手の胸に木の杭を打ち込まなければならないのに、色々なトラブルでどんどん夜が迫ってくる。
逆に、圧倒的有利に立った筈の吸血鬼が、迫る朝日を避ける為に洞窟とか屋敷内を逃げ回る場面だとか。
両者とも、環境の移行時期にとても不安定になる。
アンはどちらかというと吸血鬼のタイプです(笑)。
って事で人並みに「人間らしくなった」アンが、最初に訪れたのは、浜名湖観光の入り口として、わざわざ設定した、道の駅・潮見坂です。
道の駅・潮見坂は、静岡県の最西端の浜名湖西岸、湖西市白須賀にあります。
潮見坂は東海道五十三次でいうと、白須賀宿にほど近く人々が京から江戸に向かう時に、初めて太平洋を見る事が出来た場所なんだそうです。
全国区の「道の駅」ランキングでもかなり上位にはいってる有名な場所なので、ちょっと期待してたんですが、、ロケーションを除いて、そんなにチヤホヤされるような「道の駅」なのかなぁ?というのがアンの正直な所です。
でも確かに人手は多い。
全国、素敵な「道の駅」は一杯あるんだけどなー、、。
(自慢じゃないですが、自分、「道の駅」はかなり巡ってる方だと思います。)
ただし、ここから東に向かって海岸沿を走っていく国道1号線から見える光景は、かなりいいですよ。
この海岸での夕焼けも、夕霧もみた事がありますが、確かにあれが定点観測みたいに眺められるのは潮見坂の強みでしょうね。
それにちょっと歩いたら砂浜海岸にも出れるし。
「癒される」って言葉がありますが、正に都会暮らしに膿んだ心にはピッタリ、大西洋側って北陸や山陰の海岸線を走るのとは、ちょっと又、趣が違いますね。
浜名バイパスの場合、道路が高い所を走っているのと、見えてるのが大西洋の大海原だって事が大きいのかしら。
裏日本(ご免なさい)の海岸線が、演歌の世界なら、こちらは山下達郎の世界ですね。
高気圧ガール♪
って事で、浜名バイパスを堪能しながら一旦、浜名湖南端を通り過ぎます。
ああでも、多分これって普通の浜名湖観光コースとは違うんだろうなって思います。
そうなんです。
アン達が浜名湖観光の一番に選んだのは、なんと「うなぎパイファクトリー」なんです。
「夜のお菓子」うふふ。
“精力増強”うふふ。
「夜のお菓子」、すっごい昭和なキャッチフレーズ、レトロですよねー。
このアンでさえ、小さい頃はうなぎパイってエッチなお菓子ってイメージがありましたもん。
でも食べてみると、「うん?これ、源氏パイとどうちゃうん?」(笑)。
この「夜のお菓子」の「夜」の本当の意味は、出張や旅行のお土産として家庭に買って帰ったその夜(晩)の事で、「一家だんらんのひとときを『うなぎパイ』で」ってアットホームな感じだったそうですね。
確かに、高度成長の昭和時代には、そういう光景が各家庭に見受けられたかもです。
貧しかったけど明日への夢があって幸せだった時代ですね。
そうそう明日への希望と言えば、この「うなぎパイ」を扱った元気一杯のCMソングを、昨夜の高速運転中で聴きましたよ。
な、なんと歌っているのが、あの小椋 佳さん。
タイトルが「うなぎのじゅもん」と言って、ホントにじゅもんみたいな歌なんですよ。
それを例の小椋節で歌うから、たっ、たまらーん!!
『つまずいたって あきらめないで うなぎみたいに ねばりづよく ながく ゆめにむかって うなぎのじゅもんこころポカポカ おまじないだよ うなだれない うなぎうなされない うなぎあこがれに うながされしあわせに うなずいて うさぎのうなじ うわぎのうらじうなぎのうまみ うなぎのげんきこんき ゆうき ほんきうなぎ パイパイパイ 』
・・うう。寝る前に聞いたらうなされそうじゃ(笑)。
でその後、うなぎパイの発売元である春華堂さん、巷で勝手に付与された「夜のお菓子」に対するイメージを、逆に企業戦略として利用して現在に至っているという側面もある見たいです。
したたかー、春華堂さんー。
それにしても、一つのお菓子で、これだけ色々なイメージが膨らむのって珍しいですよね。
って事で、今回はその本家の製造工場見学じゃー!
「あれ、しんどいのよ」と、ガラス窓から工場内を見下ろして相方ちゃんが一言。
よく見ると、うなぎパイの完成のための作業工程って、完全なオートメーションじゃなくて、運搬や積み上げなんかは白衣の完全防備の従業員さん達が人力でやってるんですよね。
相方ちゃんは、今でこそ結構大きなお店のオーナーですが、ちょっと前は色々苦労をして来た人で、その中にはこの手のお仕事もあったんでしょうね。
「労働の切り売りしてるって割り切れるんなら、気苦労がないぶん、ある意味楽じゃない?」ってアンが答えると「毎日、何時間も自分を空にして身体を動かし続けるだけなんだよ?」と相方ちゃん、まあこの辺は仕事にまつわる永遠の課題ですね。
・・そうそう「うなぎパイファクトリー」では、うなぎパイのおみやげが貰えます。
早速食べてみたら懐かしい味が、、、でもやっぱり基本は源氏パイ(笑)。
でも気のせいか、多少はうなぎぽい味が、、ってかニンニクの微妙な味なんですけどね。
確かに、これは子どもの舌では判らないわと。
って事で、次回は、浜名湖といえば「餃子」の話です。
でも相変わらず、観光地をユックリと巡り歩いてっていうスケジュールは組めないので、目的地をピンポイントで超特急で攻めて帰って、別の観光ポイントは日を改めてって感じの変則旅行ですが。
しかしこうやって紀行文まがいのものを書いてますが、今の世の中で紀行文にどれくらいニーズがあるのかって問題を考えると、テキストを書き続けるモチベーションが下がっちゃうんですよねー。
ネットで観光地の情報なんか、地元情報含めて微に入り細に入りで、いくらでも調べられちゃうんですからね。
それでも、何か違う角度で、自分もこれを読んで下さる方も、何か得るものがある様な紀行文の可能性って、まだあるんじゃないかって気もしてます。
って事で、中部地方編の第一弾は、『浜松から遠州森の旅』でございます。
「浜松」はアンの、「遠州森」はこの旅の同行者である相方ちゃんの目的地で、それぞれを一筆書きで結び移動したのが今回の旅行日程でした。
浜松の方は、メジャーな土地なので、あまり説明はいらないと思うんですが、遠州森はチョット説明がいるかも知れませんね。
そうそう、遠州森と言えば「森の石松」です。
「森の石松」、清水港の次郎長親分の子分さんですねー。
松野家の「六つ子」以外の隠し子じゃないですよ。
遠州森は、この森の石松さんの生まれ故郷だといます。
いや、やっぱり新東名高速道路の遠州森町PAがある場所と言った方がわかりやすいかな(笑)。
この村の中心駅となる天浜線・遠州森駅で古着市が毎月開かれんるんですが、此処にどうしても行って見たいと言うのが、相方ちゃんのリクエストでした。
もちろん、アンは古着には興味がなくて、いつものように土地グルメと温泉だけが目的という(笑)。
だったら、いつもは通過するだけで、ろくに見て回った記憶がない浜名湖辺りを、遠州森にセットにしてみようかと考えたのが今回の旅行でした。
夜のお仕事を終わって、相方ちゃんをピックアップして文字通りの夜討ち朝駆け。
夜の高速って好きなんですよねー。
勿論、実際には、認知能力が及ぶ範囲が昼間に比べてずっと落ちてて危険は危険なんですけど、感覚的には何故か、こちらの方が楽だし、落ち着くし。
むしろ運転してると、夜明けとか夜明け前の方が、好きになれないですね。
日が完全に登り切っちゃうと、それはそれなりに「朝だー!今日一日頑張っちゃう」とか気持ちが切り替わるんですけどね。
ヴィンテージもののドラキュラ映画なんかで、山場として一番よく描かれるのは、この夜朝の切り替わりシーンでしたね。
吸血鬼退治の主人公は、夜になる前に、相手の胸に木の杭を打ち込まなければならないのに、色々なトラブルでどんどん夜が迫ってくる。
逆に、圧倒的有利に立った筈の吸血鬼が、迫る朝日を避ける為に洞窟とか屋敷内を逃げ回る場面だとか。
両者とも、環境の移行時期にとても不安定になる。
アンはどちらかというと吸血鬼のタイプです(笑)。
って事で人並みに「人間らしくなった」アンが、最初に訪れたのは、浜名湖観光の入り口として、わざわざ設定した、道の駅・潮見坂です。
道の駅・潮見坂は、静岡県の最西端の浜名湖西岸、湖西市白須賀にあります。
潮見坂は東海道五十三次でいうと、白須賀宿にほど近く人々が京から江戸に向かう時に、初めて太平洋を見る事が出来た場所なんだそうです。
全国区の「道の駅」ランキングでもかなり上位にはいってる有名な場所なので、ちょっと期待してたんですが、、ロケーションを除いて、そんなにチヤホヤされるような「道の駅」なのかなぁ?というのがアンの正直な所です。
でも確かに人手は多い。
全国、素敵な「道の駅」は一杯あるんだけどなー、、。
(自慢じゃないですが、自分、「道の駅」はかなり巡ってる方だと思います。)
ただし、ここから東に向かって海岸沿を走っていく国道1号線から見える光景は、かなりいいですよ。
この海岸での夕焼けも、夕霧もみた事がありますが、確かにあれが定点観測みたいに眺められるのは潮見坂の強みでしょうね。
それにちょっと歩いたら砂浜海岸にも出れるし。
「癒される」って言葉がありますが、正に都会暮らしに膿んだ心にはピッタリ、大西洋側って北陸や山陰の海岸線を走るのとは、ちょっと又、趣が違いますね。
浜名バイパスの場合、道路が高い所を走っているのと、見えてるのが大西洋の大海原だって事が大きいのかしら。
裏日本(ご免なさい)の海岸線が、演歌の世界なら、こちらは山下達郎の世界ですね。
高気圧ガール♪
って事で、浜名バイパスを堪能しながら一旦、浜名湖南端を通り過ぎます。
ああでも、多分これって普通の浜名湖観光コースとは違うんだろうなって思います。
そうなんです。
アン達が浜名湖観光の一番に選んだのは、なんと「うなぎパイファクトリー」なんです。
「夜のお菓子」うふふ。
“精力増強”うふふ。
「夜のお菓子」、すっごい昭和なキャッチフレーズ、レトロですよねー。
このアンでさえ、小さい頃はうなぎパイってエッチなお菓子ってイメージがありましたもん。
でも食べてみると、「うん?これ、源氏パイとどうちゃうん?」(笑)。
この「夜のお菓子」の「夜」の本当の意味は、出張や旅行のお土産として家庭に買って帰ったその夜(晩)の事で、「一家だんらんのひとときを『うなぎパイ』で」ってアットホームな感じだったそうですね。
確かに、高度成長の昭和時代には、そういう光景が各家庭に見受けられたかもです。
貧しかったけど明日への夢があって幸せだった時代ですね。
そうそう明日への希望と言えば、この「うなぎパイ」を扱った元気一杯のCMソングを、昨夜の高速運転中で聴きましたよ。
な、なんと歌っているのが、あの小椋 佳さん。
タイトルが「うなぎのじゅもん」と言って、ホントにじゅもんみたいな歌なんですよ。
それを例の小椋節で歌うから、たっ、たまらーん!!
『つまずいたって あきらめないで うなぎみたいに ねばりづよく ながく ゆめにむかって うなぎのじゅもんこころポカポカ おまじないだよ うなだれない うなぎうなされない うなぎあこがれに うながされしあわせに うなずいて うさぎのうなじ うわぎのうらじうなぎのうまみ うなぎのげんきこんき ゆうき ほんきうなぎ パイパイパイ 』
・・うう。寝る前に聞いたらうなされそうじゃ(笑)。
でその後、うなぎパイの発売元である春華堂さん、巷で勝手に付与された「夜のお菓子」に対するイメージを、逆に企業戦略として利用して現在に至っているという側面もある見たいです。
したたかー、春華堂さんー。
それにしても、一つのお菓子で、これだけ色々なイメージが膨らむのって珍しいですよね。
って事で、今回はその本家の製造工場見学じゃー!
「あれ、しんどいのよ」と、ガラス窓から工場内を見下ろして相方ちゃんが一言。
よく見ると、うなぎパイの完成のための作業工程って、完全なオートメーションじゃなくて、運搬や積み上げなんかは白衣の完全防備の従業員さん達が人力でやってるんですよね。
相方ちゃんは、今でこそ結構大きなお店のオーナーですが、ちょっと前は色々苦労をして来た人で、その中にはこの手のお仕事もあったんでしょうね。
「労働の切り売りしてるって割り切れるんなら、気苦労がないぶん、ある意味楽じゃない?」ってアンが答えると「毎日、何時間も自分を空にして身体を動かし続けるだけなんだよ?」と相方ちゃん、まあこの辺は仕事にまつわる永遠の課題ですね。
・・そうそう「うなぎパイファクトリー」では、うなぎパイのおみやげが貰えます。
早速食べてみたら懐かしい味が、、、でもやっぱり基本は源氏パイ(笑)。
でも気のせいか、多少はうなぎぽい味が、、ってかニンニクの微妙な味なんですけどね。
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