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【 東南アジアの旅 】
01: ベトナム サイゴン・サイゴン ①自分自身の相対位置
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この紀行文エッセイは、ずいぶん前に書いたものなので、現在のベトナム事情を反映したものではありません。
その点はご容赦下さい、、というよりも、紀行文というモノ自体が、書いた瞬間から情報性という点では、過去のものですね(笑)。
そういったあれこれ以上に、アンが今、考えているのは、日本という国の諸外国の中での相対的な位置です。
日本、国力もどんどん落ちてるし、文化面でも迷走し始めてる。
かなり難しい状況ですね。
TV番組などで、「日本は凄い国なんだ」みたいな内容が流行るのが何よりの証拠。
「感動ポルノ」の次は、「日本スゲーッポルノ」、それだけならまだましだけど、それでも満足できないのか、他の国のアラを見つけては、ぶっ叩いて優越感に浸る。
スポーツの国際試合の応援なんか見てても、以前はこんなのだったかな?
ニッポンはニッポンは、ニッポンは!!!、って、ワールド視点では「ニホン?何ソレ、知らんて」も普通にありだって事を頭の中から消去しちゃった?
それになんで活躍してるスポーツ選手の国籍に異様に拘る?
イェーイのノリに隠れながら、日本応援しないヤツは非国民みないな匂いがチリチリと流れ出しているような。
すべては、この社会で今生きている事の不安感の裏返しなんじゃないかなー。
このエッセイを読みなおして見て、つくづく、そう感じました。
サイゴン・サイゴン 1: 自分自身の相対位置
アンがベトナムに行きたいと思い出したのは、周りの子たちが「雑貨・食べ物ならベトナム」って騒ぎ初めていたのと、何回もベトナムに渡って、最近じゃ永住したいとまで言い出す女の子の話を聞いてからだった。
その頃には大好きなトライ・アン・ユン監督の「夏至」も見ていたし、私が書いている小説の「オラ竜」がそろそろシーズーという仮想国の歴史や背景に深く関わり始める展開になってきたので、取材も兼ねてベトナム行きを決心したのだ。
決心っていうと大げさに聞こえるかも知れないけど、アンは旅行に行く前に関連書籍を読むのが大好きで、ベトナム本もたくさん買って一通り目を通していたんだよね。
すると、どの本をみても「ベトナムには気を付けなさい」と書いてあるのね。
その記述が半端じゃないというか、みんな否定的なわけで、唯一の例外は「そりゃ騙されるのは良くない。でもシクロにたかられたからって、誰かに騙されボラれたからって気にするな、、たかが日本円にして2・3百円の事じゃないか。彼らはそうするのが普通であって、あなたに悪意を持っているわけじゃない。それでめげるんなら、もとからベトナムには訪れない方がよい」というもの。
思えばこの記事が、私のベトナム旅行中の基本的なスタンスになって行ったんだけれど、、。
機内食で出される定番・茶蕎麦のだしつゆには333ビールがよく似合う。
(ちなみに333ビールは、バーバーバービールというらしい。現地ではこちらで発音するとホッとされるみたい。)
だしつゆをアテに333を飲んでいると、こんなアンの嗜好が、相当変に映ったらしく同伴者はあきれた顔をしていた。
だって美味しいんだモノ、、しかたないよね。
ベトナム航空の機体が、ホーチミンの上空に差しかかる頃に感じたベトナムの第一印象は、緑が多いというか田圃だらけだなって事。
一面の緑の中で、唯一赤く濁って蛇行しているラインがサイゴン河らしい。
頭の中では前に訪れたタイのイメージが強かったんだけど、地形にしても微妙にちがうんだと一人納得。
こんな光景を、ベトナム戦争の頃にアメリカ兵は違う感覚で何度も見たんだろうなと考え始めた頃、機体は雨雲をかき分けて空港に侵入。
どうやら下界はスコールらしい。
いつも呆気なく過ぎてしまう着陸シーンなんだけど、地面以外に自分自身の相対位置を確認できる第二ポイントが手近に(雨雲)があると、立体視が効いて、着陸もスリリングに見えるんだなあとひとしきり感心した。
実はこの、自分の相対位置を確認できる第二ポイントが旅行なのだとアンは思っているんだけれど、そういう意味もベトナムはとてもハードな第二ポイントになった。
ベトナムは国家だ。
日本だって東京=日本じゃないようにアンが訪れたホーチミンシティが、ベトナムの全てじゃない。
すこし市外に足を伸ばすだけで、人々の生活の様子ががらりと変わるのだから、ベトナムの生活平均値とホーチミンのそれとの格差はもっと大きいかも知れない。
なぜこんな事を書くかというと、これからの文章の中には、ベトナムに対する悪口が少なからず登場するからだ。
タン・ソン・ニャット空港は、いかにも社会主義国の建物って感じで、はっきり言って権力的に醜くくて、湿気ていた。
(空港が、国際社会での、その国の顔になるっていう意識がないというか、機能さえ果たせばいいって感じかな。)
まず入国審査官が軍人のように見える(もしかしてそうなの?)。
アンの並んでいた列は、カップルが多く自然に男女2列になってしまっていて、それが気にくわないのか、この審査官が、時折業務を停止して一列になるよう、いかにも尊大な態度で指示をするのだ。
こちらは入国できないと仕方がないし、彼の機嫌を損ねる訳にはいかないので気弱に従う。
だって他の入国審査列は2列のままなんだよ。
要するにその審査官の機嫌次第ってことじゃん、、。
アンの番になって、アンが怪しいヤツだから随分、色々やられるかなぁって覚悟してたんだけど、あっさり通過! その理由ってのが、この審査官の「列が再び2列に戻っていないか」って事の監視タイムに重なったからみたい。
ウソーでしょう?ってカンジだけど。
どう見ても審査官の視線は、私の顔や照合ディスプレィより列の方に、、。
後で「もしかしたら不審な人物がアンの列の中にいて、そいつを観察してたのかも」なんて事を考えてみたんだけど、アンの観察ではみーんな、羊みたいに大人しい人たちばっかりだったよ。
悪口ついでに、もう一つ書くと、空港内の人間は、旅行者に対する対応が、たまたまフライトの関係で構内にいる航空会社関係のスチュワーデスを除いて、みんなつっけんどんで高圧的。
アン達以外のどんな旅行者が、彼らに用事があって何を聞いてもそんな感じ。
どうやらこの国には、サービスという概念が、その必要の薄い所には、そのかけらもないらしい。
(一時期の日本のお役所がそうだったけどね。)
言葉がお互いに通じないから、身振りでのコミニュケーションがてっとり早いのは判るけれど、それがとても乱暴で、日本であんなアクションをすると間違いなく喧嘩になるか人間関係が悪化するだろうと思う。
○○はあそこだ!案内板に書いてあるだろ、見てわかんねえのか、早く行け、シッシッ!って感じ。
空港から出た途端に鈴なりの人垣。
突き出てくる腕に異様に輝く目。
これってみんな正式な出迎え?そんなわけないよね。
アン達はホテルを予約してあったから、現地案内員を探せば済むことなんだけど、パックを使わないまったくの個人旅行だと、もうここからベトナム流の洗礼を受けるんだろうなーと思わず同情してしまった。
空港から市内のホテルに行くまでの送迎バンで見た地上のホーチミンは、機内から見下ろした緑じゃなくて「オートバイ」一色の印象、、フランス風建築物と東洋文化の融合もなにもあったものじゃない。
オートバイ・オートバイ。オートバイの洪水。
色々なガイドブックにこの事は書かれているけれど、こればかりは現物を見ないと、その凄まじさは理解できないと思うよ。
まるで産卵に向かう鮭の群に紛れこんだメダカみたいな気分になる。
護送車に乗ったような気分で(車よりオートバイの方が強いのだ)アン達はホテルに着いたのであった。
ホテルロビー着後に「今日はこれから何か予定ある?」って現地案内人さんが聞いて来た。
案内人さんは、大学出たての24歳のタムって女の子。
日本語を文法的にしっかり組み立てて喋れる所が並じゃない。
実はホテルから歩いて行ける距離のレストランに目星をつけてたんだけど、案内人さんが感じのいい子だったから思わず、彼女に任せてみようって気になって「まだ決めてないよ。」と言ってしまったのね。
続いて「アオザイ作る?」のクエスチョン。
こっちもお店は決めてあったんだけど、まさかこの場で紹介されるなんて思っても見なかったんで「うん作るつもりだよ。」と言ったら「今からアオザイ作ってレストラン6時30分で予約してあげる。部屋に行って準備して来て下さい。5時ね、私、ロビーで待ってます。」と返答が返って来た。
「1時間ちょっとしかないよ。ほんとアオザイ作れるの?」
「大丈夫。大丈夫。」
アンも同伴者も狐に摘まれた気分だったけれど、こちらから言い出した事だし、今更NOとも言えず、同伴者とこれからの事の打ち合わせもしたかったから、とりあえずタムちゃんにはOKを出して部屋に直行した。
「タムちゃんに今日の分の案内頼んでる?」
今度の旅行の実質面での手配をしてくれた同伴者にもう一度、確認をとってみるも答えは同じ、やはりあれはと突然の申し出だったのだ、。
タムちゃんの台詞はこうだった。
「あなた方を送り届けた後、私、暇だから案内して上げる。」
でもこの台詞は、ベトナム本に書いてある事とまったく同じで、よくない事が起こる「入り口」なのだ。
でも最終的に「あの子、シクロの運ちゃんじゃないし、これから何回もお世話になるんだよ。ほら香港やタイでもあったじゃない、紹介する店が決まっててさ、そこから紹介料取るって仕組みじゃないの。今日はさまったく見当つかないから、あの子に付いて行ってみようよ。」という同伴者の意見で、一応二人の意見はまとまって着替えもそこそこに、スーツケース類の到着を部屋で待っていたのであった。
その点はご容赦下さい、、というよりも、紀行文というモノ自体が、書いた瞬間から情報性という点では、過去のものですね(笑)。
そういったあれこれ以上に、アンが今、考えているのは、日本という国の諸外国の中での相対的な位置です。
日本、国力もどんどん落ちてるし、文化面でも迷走し始めてる。
かなり難しい状況ですね。
TV番組などで、「日本は凄い国なんだ」みたいな内容が流行るのが何よりの証拠。
「感動ポルノ」の次は、「日本スゲーッポルノ」、それだけならまだましだけど、それでも満足できないのか、他の国のアラを見つけては、ぶっ叩いて優越感に浸る。
スポーツの国際試合の応援なんか見てても、以前はこんなのだったかな?
ニッポンはニッポンは、ニッポンは!!!、って、ワールド視点では「ニホン?何ソレ、知らんて」も普通にありだって事を頭の中から消去しちゃった?
それになんで活躍してるスポーツ選手の国籍に異様に拘る?
イェーイのノリに隠れながら、日本応援しないヤツは非国民みないな匂いがチリチリと流れ出しているような。
すべては、この社会で今生きている事の不安感の裏返しなんじゃないかなー。
このエッセイを読みなおして見て、つくづく、そう感じました。
サイゴン・サイゴン 1: 自分自身の相対位置
アンがベトナムに行きたいと思い出したのは、周りの子たちが「雑貨・食べ物ならベトナム」って騒ぎ初めていたのと、何回もベトナムに渡って、最近じゃ永住したいとまで言い出す女の子の話を聞いてからだった。
その頃には大好きなトライ・アン・ユン監督の「夏至」も見ていたし、私が書いている小説の「オラ竜」がそろそろシーズーという仮想国の歴史や背景に深く関わり始める展開になってきたので、取材も兼ねてベトナム行きを決心したのだ。
決心っていうと大げさに聞こえるかも知れないけど、アンは旅行に行く前に関連書籍を読むのが大好きで、ベトナム本もたくさん買って一通り目を通していたんだよね。
すると、どの本をみても「ベトナムには気を付けなさい」と書いてあるのね。
その記述が半端じゃないというか、みんな否定的なわけで、唯一の例外は「そりゃ騙されるのは良くない。でもシクロにたかられたからって、誰かに騙されボラれたからって気にするな、、たかが日本円にして2・3百円の事じゃないか。彼らはそうするのが普通であって、あなたに悪意を持っているわけじゃない。それでめげるんなら、もとからベトナムには訪れない方がよい」というもの。
思えばこの記事が、私のベトナム旅行中の基本的なスタンスになって行ったんだけれど、、。
機内食で出される定番・茶蕎麦のだしつゆには333ビールがよく似合う。
(ちなみに333ビールは、バーバーバービールというらしい。現地ではこちらで発音するとホッとされるみたい。)
だしつゆをアテに333を飲んでいると、こんなアンの嗜好が、相当変に映ったらしく同伴者はあきれた顔をしていた。
だって美味しいんだモノ、、しかたないよね。
ベトナム航空の機体が、ホーチミンの上空に差しかかる頃に感じたベトナムの第一印象は、緑が多いというか田圃だらけだなって事。
一面の緑の中で、唯一赤く濁って蛇行しているラインがサイゴン河らしい。
頭の中では前に訪れたタイのイメージが強かったんだけど、地形にしても微妙にちがうんだと一人納得。
こんな光景を、ベトナム戦争の頃にアメリカ兵は違う感覚で何度も見たんだろうなと考え始めた頃、機体は雨雲をかき分けて空港に侵入。
どうやら下界はスコールらしい。
いつも呆気なく過ぎてしまう着陸シーンなんだけど、地面以外に自分自身の相対位置を確認できる第二ポイントが手近に(雨雲)があると、立体視が効いて、着陸もスリリングに見えるんだなあとひとしきり感心した。
実はこの、自分の相対位置を確認できる第二ポイントが旅行なのだとアンは思っているんだけれど、そういう意味もベトナムはとてもハードな第二ポイントになった。
ベトナムは国家だ。
日本だって東京=日本じゃないようにアンが訪れたホーチミンシティが、ベトナムの全てじゃない。
すこし市外に足を伸ばすだけで、人々の生活の様子ががらりと変わるのだから、ベトナムの生活平均値とホーチミンのそれとの格差はもっと大きいかも知れない。
なぜこんな事を書くかというと、これからの文章の中には、ベトナムに対する悪口が少なからず登場するからだ。
タン・ソン・ニャット空港は、いかにも社会主義国の建物って感じで、はっきり言って権力的に醜くくて、湿気ていた。
(空港が、国際社会での、その国の顔になるっていう意識がないというか、機能さえ果たせばいいって感じかな。)
まず入国審査官が軍人のように見える(もしかしてそうなの?)。
アンの並んでいた列は、カップルが多く自然に男女2列になってしまっていて、それが気にくわないのか、この審査官が、時折業務を停止して一列になるよう、いかにも尊大な態度で指示をするのだ。
こちらは入国できないと仕方がないし、彼の機嫌を損ねる訳にはいかないので気弱に従う。
だって他の入国審査列は2列のままなんだよ。
要するにその審査官の機嫌次第ってことじゃん、、。
アンの番になって、アンが怪しいヤツだから随分、色々やられるかなぁって覚悟してたんだけど、あっさり通過! その理由ってのが、この審査官の「列が再び2列に戻っていないか」って事の監視タイムに重なったからみたい。
ウソーでしょう?ってカンジだけど。
どう見ても審査官の視線は、私の顔や照合ディスプレィより列の方に、、。
後で「もしかしたら不審な人物がアンの列の中にいて、そいつを観察してたのかも」なんて事を考えてみたんだけど、アンの観察ではみーんな、羊みたいに大人しい人たちばっかりだったよ。
悪口ついでに、もう一つ書くと、空港内の人間は、旅行者に対する対応が、たまたまフライトの関係で構内にいる航空会社関係のスチュワーデスを除いて、みんなつっけんどんで高圧的。
アン達以外のどんな旅行者が、彼らに用事があって何を聞いてもそんな感じ。
どうやらこの国には、サービスという概念が、その必要の薄い所には、そのかけらもないらしい。
(一時期の日本のお役所がそうだったけどね。)
言葉がお互いに通じないから、身振りでのコミニュケーションがてっとり早いのは判るけれど、それがとても乱暴で、日本であんなアクションをすると間違いなく喧嘩になるか人間関係が悪化するだろうと思う。
○○はあそこだ!案内板に書いてあるだろ、見てわかんねえのか、早く行け、シッシッ!って感じ。
空港から出た途端に鈴なりの人垣。
突き出てくる腕に異様に輝く目。
これってみんな正式な出迎え?そんなわけないよね。
アン達はホテルを予約してあったから、現地案内員を探せば済むことなんだけど、パックを使わないまったくの個人旅行だと、もうここからベトナム流の洗礼を受けるんだろうなーと思わず同情してしまった。
空港から市内のホテルに行くまでの送迎バンで見た地上のホーチミンは、機内から見下ろした緑じゃなくて「オートバイ」一色の印象、、フランス風建築物と東洋文化の融合もなにもあったものじゃない。
オートバイ・オートバイ。オートバイの洪水。
色々なガイドブックにこの事は書かれているけれど、こればかりは現物を見ないと、その凄まじさは理解できないと思うよ。
まるで産卵に向かう鮭の群に紛れこんだメダカみたいな気分になる。
護送車に乗ったような気分で(車よりオートバイの方が強いのだ)アン達はホテルに着いたのであった。
ホテルロビー着後に「今日はこれから何か予定ある?」って現地案内人さんが聞いて来た。
案内人さんは、大学出たての24歳のタムって女の子。
日本語を文法的にしっかり組み立てて喋れる所が並じゃない。
実はホテルから歩いて行ける距離のレストランに目星をつけてたんだけど、案内人さんが感じのいい子だったから思わず、彼女に任せてみようって気になって「まだ決めてないよ。」と言ってしまったのね。
続いて「アオザイ作る?」のクエスチョン。
こっちもお店は決めてあったんだけど、まさかこの場で紹介されるなんて思っても見なかったんで「うん作るつもりだよ。」と言ったら「今からアオザイ作ってレストラン6時30分で予約してあげる。部屋に行って準備して来て下さい。5時ね、私、ロビーで待ってます。」と返答が返って来た。
「1時間ちょっとしかないよ。ほんとアオザイ作れるの?」
「大丈夫。大丈夫。」
アンも同伴者も狐に摘まれた気分だったけれど、こちらから言い出した事だし、今更NOとも言えず、同伴者とこれからの事の打ち合わせもしたかったから、とりあえずタムちゃんにはOKを出して部屋に直行した。
「タムちゃんに今日の分の案内頼んでる?」
今度の旅行の実質面での手配をしてくれた同伴者にもう一度、確認をとってみるも答えは同じ、やはりあれはと突然の申し出だったのだ、。
タムちゃんの台詞はこうだった。
「あなた方を送り届けた後、私、暇だから案内して上げる。」
でもこの台詞は、ベトナム本に書いてある事とまったく同じで、よくない事が起こる「入り口」なのだ。
でも最終的に「あの子、シクロの運ちゃんじゃないし、これから何回もお世話になるんだよ。ほら香港やタイでもあったじゃない、紹介する店が決まっててさ、そこから紹介料取るって仕組みじゃないの。今日はさまったく見当つかないから、あの子に付いて行ってみようよ。」という同伴者の意見で、一応二人の意見はまとまって着替えもそこそこに、スーツケース類の到着を部屋で待っていたのであった。
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