ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(近畿編) 】

23: 京都 高台寺 ライトアップで紅葉ならぬ竹林を愛でる

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 京都・夜の紅葉観光レポートなのだぁ!!
 「紅葉が見たい!ライトアップされたステンドグラスの赤みたいな紅葉が見た~い~!どーしても見たいー!しかも今日は、夜のお仕事が入ってない」ってなワケで、午後からお出かけしちゃいました。

 烏丸御池の新風館を覗いて、四条から八坂神社へ。
 この道筋の途中の何処かで、誰かのサイン会の類があるらしく、数回、ゴスロリ・ビジュアル系の若い子たちとすれ違う。
 彼ら彼女らのファッションって、お天道様の下では粗が目立って、イマいち決まりませんねー。
 いやどうでもいんですけど(笑)。

 ライトアップまでの時間つぶしに、四条から三条通りに寄り道しました。
 でも新京極は、年々荒んでくみたい。
 最近のブックオフって、コミックとか売れる本は大量に置いてあるけど、露骨なくらい書籍の種類や品揃えのバリエーションがどんどん減っていってますよね、、、あの感じに似てるかなぁ。
 観光地としての商魂がキレキレ・モリモリなんだけど、全部が全部、収益を上げられるわけでもなく、、。
 コンビニなんかは、店内を浮遊する客層も少しは視野にいれてるみたいで、その辺りのバランス感覚が絶妙なんだけど、これは営業センスの問題かしらん。

 なんとなく嫌気がさして丸善へ。
 ここで輸入品のカレードスコープの展示販売コーナーを見つけて、その美しさにうっとり。
 お気に入りを一本見つけ、値段も1万円ぐらいだったから、買うことに決めたんだけど、ボディのガラスタイルに傷があるのを発見。
 全て一点物だそうで、アンのお気に入りの一品に良く似た型がないとのこと、、残念ながら購入を見送りました。

 さて、、日も暮れかかった頃だし、丁度いいんじゃないと、八坂神社経由で高台寺へ。
 思えばこれが、大きな誤算でしたのじゃ、。

 拝観する為に並ぶ人の長蛇の列、この雰囲気は0時前の初詣、、。
 「何ーこれー、去年より凄いー。」との悲鳴にも似た声が聞こえたかと思うと、何を勘違いしたのか、人で埋め尽くされた「ネネの道」を、車が入ってくるじゃありませんか。
 中に乗っている人たちの奇妙にゆがんだ照れ笑いが印象的でした。
 でも日本人って凄いですよね。
 そういう車と一緒になって普通に移動しちゃうんだから。
 この車の後についてきながら人々が口にするのは、「一体、ここ何?なんで、ならんでるんや?高台寺、どこやねん。」とまあ、そんな具合。

 結局、この混乱の元は、拝観券売場での待ち時間のせいだったんですね。
 ところが実際は、前売り券や他の寺の共通拝観券が手元にあれば、この渋滞を通過せずに、フリーパス状態で高台寺に入園出来るんです。

 アンはふと、お隣にありながら人気のない圓徳寺で、共通券が売られている事を思い出したのでした。
 ばっちりでしたねー(笑)。
 並んでいる人たちが気の毒で、、とかいいながら、長い列を横目に、高台寺にぐんぐん入り込んでいくのでありました。
 で、境内に入ると、またまた長蛇の列ーー(笑)。
 なんなんだ、お前はよー。って感じですね。

 おまけに紅葉度は半分程度だし、、趣味の悪いライティングしてるし、。
 特に、あの庭に置いて有るオブジェもどきは、、。
 由緒正しいお寺さんである事を、もっと自覚して欲しいですね(笑)。
 最初は、新奇性で綺麗に目立ってるけど、、「それ以上」はあるかしら?

 流行のコラボ企画、、、やってる感満載。
 多分、主催側としては、うんざりするほど、ご立派でエッジの効いた企画理由を述べられるんでしょうけどね。
 アンはそういったものが、長く続き、文化に根付いたのを見たことがありません、、、ってか、仏教って、本来、そういう感覚を否定してたんじゃ、、?

 まあそんな、理屈じゃなしに、大阪では、こういうのを「いきってる」と言います。
 用法としては、「なにいきってんねん!アホかお前は!」みたいな感じで、「いきってる」はとてもデストロイヤーなフレーズです。
 ・・・あっ、ちょっと毒を吐きすぎました。

 でもね、新京極とかブックオフの様変わりとか、こういったお寺さんの企画物とか、結果としての見た目は、全然違うんだけど、根っこは同じような気がするんですよね。
 結局、大きな意味での「経済」の問題なのかと、、。

 そんな事を考えながら歩いた夜の高台寺でしたが、意外にも短い距離だけど竹林のライトアップが見事でした。
 幽玄と生命力のバランスがなんとも言えません、、。
 紅葉を見る為の小道にすら続く、長い行列に心が翳った拝観客も、これ見て、ほっと一息ついてましたよ。




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