ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

文字の大きさ
116 / 177
【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(近畿編) 】

28: 滋賀 「近江の国」紀行 壱の巻 三井寺・琵琶湖疎水

しおりを挟む
 「近江の国」と言えば、司馬遼太郎先生の紀行文「街道をゆく」全16巻の第1巻(湖西のみち)の初っぱなに、登場する土地ですね。
 司馬遼太郎先生が最初に持ってくるだけの拘りのある土地とも言えます。
 その他、歴史物はもちろん、近江を背景にした日本文学って、結構多いです。

 それだけ滋賀は、日本の歴史と深い関わりのある土地なんですが、これが「観光」となると、なぜか結構大人しめな印象なんですね。
 聞こえてくるのは、「チャリで琵琶湖一周」とか、なんやねんそれ、もっと他にあるやろが状態(笑)。

 ちょっと前には、映画「偉大なる、しゅららぼん(万城目学氏原作)」で、近江兄弟社中学校・高等学校、滋賀大学、竹生島、彦根城など、琵琶湖周辺を中心にした滋賀県オールロケが展開されてましたが、あのレベルで滋賀の観光地は精一杯みたいな(笑)。
 映画「偉大なる、しゅららぼん」って、今をときめく濱田岳と岡田将生のダブル主演なんですよ、、で、なにか滋賀と釣り合ってない。
 ・・・暫く考えて、その理由が判りました。
 観光面で比較すると、京都が海の魚のマグロだとすると、滋賀は淡水魚の鯉(下手したら鮒かも)なんだって。

   ・・・・・・・・・

 一日の終わり、不調に終わった近江の国の夜桜見物のあれやこれやは、旅のお湯に流して忘れましょう。
 って事で身を沈めた、味も素っ気もない四角四面の高層ホテルの一角に作られた、共同浴場(パブリックバス)って感じの大浴槽ですが、満更悪くはなかったです。

 ホテル側の「こんなのうちには似合ってないけど、お部屋のバスルームだけでは頼りないでしょう。だからこんなの取りあえず作ってみました。ビルがビルですので、スクウェアな感じは、ご容赦のほどを」って声が聞こえてきそうだけど、、。
 自分で選んでおいて何だけど、ほんと不思議なホテルだ。
 なにか大きなビジネスビルを、無理矢理、ホテルに落とし込んだみたいな感じ。

 展望の良い共同浴場の湯船に浸かって、窓から見えるのは、向かいの高層ビルやら街の宝石のような灯りだけ。  こーゆー都会的な夜景って、泡だらけのバスタブに身体を横たえて、手にはカクテルって設定が似合いそうだけど、実際に今いるのは、叔母ちゃん連中のしゃべくりが響きわたる銭湯的モードな部分もあって、そのミスマッチが面白いのよね~。

 琵琶湖南部は、アンの生活圏から考えるとお泊まりするような距離じゃないんだけど、余裕を持って夜桜を楽しもうと思ったら、少し遠いエリア。
 で、お泊まりしたのが、大津にある琵琶湖湖畔の半民半官ホテル。

 ここの部屋からは、琵琶湖が一望できるんだけど、やっぱり琵琶湖って大きいねぇ、、ほぼ海の感覚。
 司馬遼太郎先生の「功名が辻」なんかを読むと、信長が浅井長政を自害に追いやったりと、激動する当時の勢力地図がありありと思い浮かぶんですが、その後ろ側に、これらの土地に豊かさを与え続けて来た琵琶湖が存在するのが良く判ります。
 比叡山も京都も地勢としては、絶対、琵琶湖に影響されている筈だし。

 その京都と琵琶湖を結ぶ疎水の根っこの側にある三井寺の夜桜が、今回の桜旅の最大ポイント。
 ・・・だったんだけど、なんとこちらでは、桜がまだ蕾が少し開きかけた程度。
 アンのご近所では、桜は満開で、熟れすぎた若奥様がおばさんになる一歩手前っていう風情なのに、、。

 でも、とりあえず桜を求めて、琵琶湖疏水沿いに北上して三井寺へ。
 疎水のライトアップは、少し光量不足だったなぁ、、、。
 光を反射して妖しく美しく輝く筈の花のボリューム自体がないので、闇を抱えた凄く不気味な空間が、ただ三井寺に向かって伸びていく姿を見せるだけで。

 三井寺の方は、山頂に続く階段の足下に灯籠を仕掛けてあって、なかなかいい雰囲だったんだけど、ここでも桜が少ない、、。
 去年も四国くんだりまで、桜を愛でる旅に出かけたのに、外してしまい、今年もかよーって感じですね。

 で帰りは、ストレス発散の為、浜大津アーカスの阿里山で、台湾家庭小皿料理を相方と一緒に食べまくりました。
 みんな美味しかったけど、デザートの杏仁豆腐が又、格別に美味しい。
 まあこれで、桜不発はこれでチャラにしたろやないけー(笑)。
 明日は昼間の近江の国見物。





しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

処理中です...