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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(近畿編) 】

33: 兵庫 六甲 六甲ガーデンテラス

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 灯台もと暗しと言うか、神戸大好き人間なのに、六甲ガーデンテラスには訪れた事が無なくて、先日、相方と大阪駅で待ち合わせをして、彼の地に出かけた。

 六甲へは、車で行ければ便利なんだけれど、この日の夕刻は、お得意様が市内でオープンされるお店の内々の開店祝いに、二人とも招かれていて後の事を考えるとこれがベストチョイスという感じ。

 六甲ケーブルの車体の色は、濃いオリーブグリーンと渋いオレンジでなかなかお洒落でイイ感じだった。
 山頂駅で下車後のプラットホームの階段の傾斜は、眩暈がするほど急で、ヒールを履いた足ではちと辛かったんだけど、相方はいつものごとく元気はつらつという感じで出口に駆け上がっていく。

 彼女の好きそうなショップを抱えているガーデンテラスが目的地だから、余計に張り切っているんだろう。
 一方アンは、六甲には、小さい頃にあまり良い思い出がなくて、それも影響してか、すこしブルーだった。
 
(小さい頃、お医者様に心音に雑音が入っていると言われていたアンの事を心配して、パパリンが忙しい中、近隣の低山に休日の度に登山に連れて行ってくれた。アンはそれが大嫌いで、六甲山もその内の一つだった。)
 実際には、六甲山頂は循環バスが通っていて周辺の観光スポットはすべてこれで網羅されているから、山頂駅の階段だけが、苦しかっただけなんだけどね。

 六甲ガーデンテラスは、そのオープニング当時、関西のメディアがかなり大々的に取り扱っていたけど、実際に訪れてみると正直言って期待はずれ。
 施設はみすぼらしくないし、ロケーションもばっちりなんだけど、店舗の数だとかボリュームが今ひとつという感じなのかなぁ、、。
 でもそれは、メディアの煽り方の問題かもしれない。
 (煽られてる方も馬鹿だけど、、、こういうのは宣伝用の店舗写真と同じだから。)

 高山にあるお店に、豊富な品揃えとかを誰も求めないのは、そこに行くのはそんな目的じゃないからでガーデンテラスの作りもそれに似てる。
 神戸の街を一望できて、晴れた時には関空が見えて、、場所的にはかなり「天空」ってイメージなのに、そこにオシャレな施設があるというのが売りで、そこにショッピングモールみたいな要素まで振りかけるというのはやりすぎ、やられすぎ(笑)。

 でもここのメインであるセレクト雑貨ショップのHortiはなかなかのもの。
 相方なんかは「ここの雑貨かなり安いよ、これなんか市内のアジアンショップで買ったら二・三千円するんじゃない。」とか言って興奮気味だった。
 でもバリで、お土産を買った時に、無料で付けてくれた可愛い手編みの小物ボックスが、何百円とかの値札が付いていたのを発見して、思わず二人で顔を見合わせてしまったのも確か。
 それでも日本のお店としては、なかなかチャーミングだったので合格です(笑)。

 帰りは少し下りを歩いて、ホール・オブ・ホールズでオルゴールの見学。
 ここでは、下ぶくれの瀬戸朝香ちゃんみたいな解説員の女の子が、色々な種類のオルゴールを実演しながら説明をしてくれていた。
 相方は「一人で操作して解説でしょ、だんどりわりーよ。」とか言いながら上の空の様子。
 正直言ってアンもあまり集中していない。

 「オルゴールの本質ってコンピュータのプログラムみいたいなものなんだよな~」とかワケの判らない事を考えてた。
 それと「神戸オルゴール」は、神戸の地域ブランドなのは判るんだけど、このホール・オブ・ホールズは、アンティーク・オルゴールを中心にして、オルガンとかも含みながら自動演奏楽器を収蔵・展示してる施設。
 「神戸オルゴール」を取り扱っているわけじゃない。
 じゃあ、こんな自然にある神戸とオルゴールって、どんな関係があるんだろう?
 単に、神戸が海外に開かれた港町だからていうイメージ繋がりなのかしら?
 
 で、この日の最大の収穫は、六甲ガーデンテラスでもオルゴールでもなく、ついでに立ち寄った高山植物園(笑)。
 敷地のレイアウトが良いのか、妖精が住んでる小さな森に彷徨い込んだみたいで、花にたいして興味がなくても歩いていて飽きない。

 それに高山植物ってなんであんなに可憐なんだろう、、。




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