ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

文字の大きさ
121 / 177
【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(近畿編) 】

33: 兵庫 六甲 六甲ガーデンテラス

しおりを挟む
 灯台もと暗しと言うか、神戸大好き人間なのに、六甲ガーデンテラスには訪れた事が無なくて、先日、相方と大阪駅で待ち合わせをして、彼の地に出かけた。

 六甲へは、車で行ければ便利なんだけれど、この日の夕刻は、お得意様が市内でオープンされるお店の内々の開店祝いに、二人とも招かれていて後の事を考えるとこれがベストチョイスという感じ。

 六甲ケーブルの車体の色は、濃いオリーブグリーンと渋いオレンジでなかなかお洒落でイイ感じだった。
 山頂駅で下車後のプラットホームの階段の傾斜は、眩暈がするほど急で、ヒールを履いた足ではちと辛かったんだけど、相方はいつものごとく元気はつらつという感じで出口に駆け上がっていく。

 彼女の好きそうなショップを抱えているガーデンテラスが目的地だから、余計に張り切っているんだろう。
 一方アンは、六甲には、小さい頃にあまり良い思い出がなくて、それも影響してか、すこしブルーだった。
 
(小さい頃、お医者様に心音に雑音が入っていると言われていたアンの事を心配して、パパリンが忙しい中、近隣の低山に休日の度に登山に連れて行ってくれた。アンはそれが大嫌いで、六甲山もその内の一つだった。)
 実際には、六甲山頂は循環バスが通っていて周辺の観光スポットはすべてこれで網羅されているから、山頂駅の階段だけが、苦しかっただけなんだけどね。

 六甲ガーデンテラスは、そのオープニング当時、関西のメディアがかなり大々的に取り扱っていたけど、実際に訪れてみると正直言って期待はずれ。
 施設はみすぼらしくないし、ロケーションもばっちりなんだけど、店舗の数だとかボリュームが今ひとつという感じなのかなぁ、、。
 でもそれは、メディアの煽り方の問題かもしれない。
 (煽られてる方も馬鹿だけど、、、こういうのは宣伝用の店舗写真と同じだから。)

 高山にあるお店に、豊富な品揃えとかを誰も求めないのは、そこに行くのはそんな目的じゃないからでガーデンテラスの作りもそれに似てる。
 神戸の街を一望できて、晴れた時には関空が見えて、、場所的にはかなり「天空」ってイメージなのに、そこにオシャレな施設があるというのが売りで、そこにショッピングモールみたいな要素まで振りかけるというのはやりすぎ、やられすぎ(笑)。

 でもここのメインであるセレクト雑貨ショップのHortiはなかなかのもの。
 相方なんかは「ここの雑貨かなり安いよ、これなんか市内のアジアンショップで買ったら二・三千円するんじゃない。」とか言って興奮気味だった。
 でもバリで、お土産を買った時に、無料で付けてくれた可愛い手編みの小物ボックスが、何百円とかの値札が付いていたのを発見して、思わず二人で顔を見合わせてしまったのも確か。
 それでも日本のお店としては、なかなかチャーミングだったので合格です(笑)。

 帰りは少し下りを歩いて、ホール・オブ・ホールズでオルゴールの見学。
 ここでは、下ぶくれの瀬戸朝香ちゃんみたいな解説員の女の子が、色々な種類のオルゴールを実演しながら説明をしてくれていた。
 相方は「一人で操作して解説でしょ、だんどりわりーよ。」とか言いながら上の空の様子。
 正直言ってアンもあまり集中していない。

 「オルゴールの本質ってコンピュータのプログラムみいたいなものなんだよな~」とかワケの判らない事を考えてた。
 それと「神戸オルゴール」は、神戸の地域ブランドなのは判るんだけど、このホール・オブ・ホールズは、アンティーク・オルゴールを中心にして、オルガンとかも含みながら自動演奏楽器を収蔵・展示してる施設。
 「神戸オルゴール」を取り扱っているわけじゃない。
 じゃあ、こんな自然にある神戸とオルゴールって、どんな関係があるんだろう?
 単に、神戸が海外に開かれた港町だからていうイメージ繋がりなのかしら?
 
 で、この日の最大の収穫は、六甲ガーデンテラスでもオルゴールでもなく、ついでに立ち寄った高山植物園(笑)。
 敷地のレイアウトが良いのか、妖精が住んでる小さな森に彷徨い込んだみたいで、花にたいして興味がなくても歩いていて飽きない。

 それに高山植物ってなんであんなに可憐なんだろう、、。




しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...