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第3章 大虐殺の日
23: キャスパーとの会話
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鵬香が言った螺子に対するご褒美はでたが、それは金品ではなく、螺子が単独で屋敷から出る許可だった。
パーティの数日後、螺子は初めて単独行動を許され、エイブラハムビルの一室に招かれていたのだ。
勿論、マスターであるアンジェラの命令は実行されており、その為マスクを取れない螺子は、セルフレームの大振りのサングラスと、ポニーテールとその顔を隠すためのソフトを目深に着用しなければならなかった。
自分の姿を訝しげに振り返る通行人を無視し、螺子は腹の奥から染みだして来るようなやり場のない怒りを感じながら、地上四メートルを走っているムービングロードを歩いていた。
つい先ほども、二人の化粧の濃い小娘達が、螺子を振り返り、わざとらしい笑い声を上げて通り過ぎていった。
『この国は、俺が考えてさえ、国とは言えないほどちっぽけだ。だのにこんなムービングロードが走り、偽物の青空の天井まで持っている。そして、行き交う人間達の満ち足り惚けた顔は、一体なんなのだろう?俺達の『父』の顔、俺の『母』の顔を見ろ。フェイスガードすら支給されない溶接の現場で仕事をする『父』、人間達が食べる合成食品の原材料を、素手でかき回し、その蒸気をまともに浴びる『母』。人間達は俺達の事を知っているのか?彼らの身に余る贅沢を、誰が支えていると思っているのだろう?』
それらは、始めてこの世界にやってきた頃の螺子には、決して感じる事の出来なかった怒りだった。
『見るべきモノを見れば、答えは自ずと判ってくる』
鵬香が何時も螺子に教えていた事だが、それは本当だと螺子は思った。
・・・・・・・・・
都市を一望に見おろせるトレーシー・ハイタワーの一室の窓辺に立ちながら、少しガラスに映りこんで見える自分の姿を螺子は見つめていた。
真っ白で艶やかな人工の肌、ツンと上を向いた鼻、吸い付く様な赤く腫れぼったい唇。
切れ長で大きな黒い瞳。
その姿は、倒錯者が作りだした魂のないマネキン人形の様だった。
かといって、スード封鎖地区に居た頃の螺子が「生きていた」とも言えないのだが、、。
「待たせたねチャイナレディ。まあ座って呉れたまえ。」
背後から声が掛かった。
この部屋の主、つまりキャスパーがやって来たのだ。
螺子は、その声に何処か聞き覚えがあった。
それもつい最近の記憶だ。
振り返るとそこに、上品なスーツを着こなした灰色の目の四十歳前後のほっそりとした男がいた。
その男の顔は、エイブラハムの甘い顔をそぎ落とした様な印象を持っていた。
兄弟と言えばそれで通用するかも知れない。
ただしこの男の場合は顎が尖っている。
男は、座りながら螺子に握手を求め、自らをキャスパーと名乗った。
「貴方の声には、聞き覚えがあります。あのパーティ会場で。『協力者』として対抗しろ。たしか、そうおっしゃいましたね。」
「君の活躍は素晴らしかったよ。鵬香は殺しだけに夢中だったが、君は人間の救助に走り回りもした。何人もの人間が、黒く光る肌をした美しい女の顔を持つ男に、助けられたと言っているよ。その余りの美しさに、お漏らしをした男性も多かったそうだ。人間には色々な性の傾向があるからね。」
螺子は少し笑った。
螺子がいた世界ではユーモアというものが殆どなかった。
このキャスパーという男が、もし螺子の同胞なら信じられないユーモアセンスだった。
「どうかね。チャイナレディ、マスクを取りなさい。窮屈だろう。」
「出来ません。契約があるし、それにこのマスクは色々な仕掛がしてあるんだそうです。無理矢理取ろうとすると、外そうとした者も、本人も傷つく。簡単には取れない。」
「大丈夫だ、私が取って上げよう。やりかたは調べてある。それに私は君と同じスードだ。私には君の素顔を見せてくれ。我々は人間の奴隷ではない。協力者である事を忘れずに。いいね。」
キャスパーは、二人の間にあるテーブル超しに乗り出して、螺子のマスクをあっけなく脱がしてしまった。
テーブルの上にマスクが結構な重量感を伴ってドサリと放り出される。
螺子は、マスクを剥がされる時に、キャスパーの体臭を身直に感じてひどく懐かしい感情を覚えた。
「あの時も感じたんですが、なんだか貴方が懐かしいんです。」
マスクから解放されて、螺子がゆったりした声で言った。
螺子は、被っていたマスクの印象からさほど遠くない顔立ちをしている。
マスクは柔らかいから、その下の顔の輪郭を反映してるのだ。
その顔には、造りものめいた奇妙さがあったが、美青年といっても良かった。
「何度目かのスリープ後に、君と私とは、『父と息子』か、あるいは『兄弟』の契約を交わした間柄だったのかも知れないな。私には君のいうような『懐かしい』という感情は湧かないが、君は特別だ。多分、君の言うことは間違いないだろう。」
「俺が、スードの中でも特別だと他の人間にも言われました。それはどういう意味ですか?」
「それは誰に言われた?」
キャスパーが複雑な表情を見せて訊ねた。
螺子は、鵬香の忠告を想いだした。
この世界で、上手く生きたければ、誰が敵で、誰が味方かをしっかり見分けろと。
この場でヴィルツの事を持ち出していいのかどうか螺子は迷った。
「いや、言いたくなければいい。この世界において、スードが用心深いのは善い事だ。、、、前世において、君と私とは特別な関係にあった様だし、君に我々の本当の存在意義をレクチュアーして上げよう。それで、君の持っているだろう多くの疑問はある程度解けるだろう。君は君自身の本当の事が知りたいんだろう?それにはまず、前提を理解する事だ。それに、私のマスターであるエイブラハム氏からも、労を労う意味で何か君に報償を与えよという指示があるからね。それがこれだ。ただしこれから私が君に話す内容は秘密だ。特にマスターたちにはね。」
そう言うとキャスパーは悪戯ぽく笑った。
とにかく、俺の周りは秘密だらけで、俺は人々に「秘密を守れ」と言われ続けている、と螺子は思った。
「まず、何から行こうか?」
この時点で、螺子は、彼をエイブラハムビルへ呼び出したのが、エイブラハム・トレーシー自身ではなく、目の前の男の力なのだと気付いた。
そして螺子は、自分の内側から圧倒的な安堵感がわき出てくるのを感じた。
キャスパーの、ここで聞く内容を外に漏らすなという口止めすら螺子には必要はなかった。
なによりもキャスパーからは、同族のしかも一度は「家族」として関係を結んだ者のバイブレーションが伝わって来ていたからだ。
俺達の「家族」には秘密はない、、、その筈だった。
「、、俺のいた世界では、我々は人間の『協力者』と言う事になっていますね。ただし、もし人間に出会うような事があれば、我々は捨てられるべくして捨てられた『棄民』だと言えと教えられた。そして従属を受け入れろと。、、それが人間を欺くための詭弁だという事は判っています。しかしこの世界に来て判った事ですけど、従属を受け入れるも何も俺はただ単に、はじめから奴隷だった。しかも一寸の隙間もなくです。この認識の差はなんなのでしょう?」
螺子の質問に、キャスパーは出来の良い生徒の質問に答える教師の様に笑顔を作った。
「急がば、まわれだ。この国、レヴィアタンの成立ちから説明しよう。この星に、先に到着したのは我々でなく人間だ。人間は母星において繁栄をしつくし、その科学力も技術力も今から考えると信じられないレベルに達したそうだ。まあこれも、あくまで人間の方からみた尺度だがね。別の大きな尺度から見ると、人間は質の悪い病原体の様なものだと思えるんだがね。この病原体は、科学力や技術力で、どんどん強くなっていって母星を蝕んでいった。ある時、母星は肥大しきった人間達を支えきれなくなった。気がついたら環境破壊やら汚染やらで、人間が生存できる場所は、母星の上で極端に小さくなっていたと言うわけだ。それに加えて、局地的な核戦争と大地殻変動だ。その時、綺麗さっぱり、人間が消えてなくなれば母星もこの病から救われたかも知れない。」
そこでキャスパーは一息付いた。
次ぎに話す内容が彼にとっても難しかったのだろう。
「人間を消滅させる。、、、そうしようと思ったのか、逆に救おうと思ったのかは判らないが、その時を見計らうように偉大なるΩシャッフルが起こった。人類は何者かによってその遺伝子をかき混ぜられ、新しい種に生まれ変わろうとした。そこで最後の目に見えない闘いが起こったんだよ。この戦いは歴史には出てこない。普通の人間には、感知すら出来ない戦いだったからね。人間は古い遺伝子を色濃く残すトゥルースヒューマンと、Ωシャッフルの洗礼を徹底的に受けたスードに別れた。人間が普通の動物なら、スードが勢力を持つ筈だったが、、、実際にはそうはならなかった。その背景には色々な事があったようだが、この場でその全てを語るのは無理だ。まあ兎に角、その闇の戦いに生き残ったトゥルースヒューマンと、ヒューマンスードには、瀕死の地球から逃れて生き残る為の場所が必要だった。それが特異点操作者であるグレーテル神が造られたこの世界、つまりレヴィアタンの始まりになるわけだ。様々な偶然が重なって地球は滅び、更に特異点ゲート漂着という奇蹟によって我々はこの星でこうやって生き延びているわけだ。本当に凄い確率なんだよ。この箱庭を、今まで生き延びらせて来た地球都市のハイテクノロジーが、あのΩシャッフルや地球崩壊を逃れた得た事もそうだ。信じられん話だがね、、。」
キャスパーは、ここまでの話は判るだろう、というような目で螺子を見てから話を続けた。
話は聞いたが、螺子にはキャスパーの言うことの殆どが理解できなかった。
おそらく母星の破滅には、いくつもの偶然が関わったという事なのだろうが、特に理解できなかったのはΩシャッフルだった。
しかし螺子がいたスード居留地区で作り出され、人間界に出荷される工業製品に使われるローテクノロジーと、この世界の気候調整装置などに代表されるハイテクノロジーの格差は、そういった経緯から現れているのだという事だけは理解した。
この世界の人間とても、旧世界のハイテクノロジーを食い潰しているに過ぎないのだ。
アール塔などの気候調整装置等がもし故障すれば、本格的に修理できる人間はもう、いないという事なのだろう。
パーティの数日後、螺子は初めて単独行動を許され、エイブラハムビルの一室に招かれていたのだ。
勿論、マスターであるアンジェラの命令は実行されており、その為マスクを取れない螺子は、セルフレームの大振りのサングラスと、ポニーテールとその顔を隠すためのソフトを目深に着用しなければならなかった。
自分の姿を訝しげに振り返る通行人を無視し、螺子は腹の奥から染みだして来るようなやり場のない怒りを感じながら、地上四メートルを走っているムービングロードを歩いていた。
つい先ほども、二人の化粧の濃い小娘達が、螺子を振り返り、わざとらしい笑い声を上げて通り過ぎていった。
『この国は、俺が考えてさえ、国とは言えないほどちっぽけだ。だのにこんなムービングロードが走り、偽物の青空の天井まで持っている。そして、行き交う人間達の満ち足り惚けた顔は、一体なんなのだろう?俺達の『父』の顔、俺の『母』の顔を見ろ。フェイスガードすら支給されない溶接の現場で仕事をする『父』、人間達が食べる合成食品の原材料を、素手でかき回し、その蒸気をまともに浴びる『母』。人間達は俺達の事を知っているのか?彼らの身に余る贅沢を、誰が支えていると思っているのだろう?』
それらは、始めてこの世界にやってきた頃の螺子には、決して感じる事の出来なかった怒りだった。
『見るべきモノを見れば、答えは自ずと判ってくる』
鵬香が何時も螺子に教えていた事だが、それは本当だと螺子は思った。
・・・・・・・・・
都市を一望に見おろせるトレーシー・ハイタワーの一室の窓辺に立ちながら、少しガラスに映りこんで見える自分の姿を螺子は見つめていた。
真っ白で艶やかな人工の肌、ツンと上を向いた鼻、吸い付く様な赤く腫れぼったい唇。
切れ長で大きな黒い瞳。
その姿は、倒錯者が作りだした魂のないマネキン人形の様だった。
かといって、スード封鎖地区に居た頃の螺子が「生きていた」とも言えないのだが、、。
「待たせたねチャイナレディ。まあ座って呉れたまえ。」
背後から声が掛かった。
この部屋の主、つまりキャスパーがやって来たのだ。
螺子は、その声に何処か聞き覚えがあった。
それもつい最近の記憶だ。
振り返るとそこに、上品なスーツを着こなした灰色の目の四十歳前後のほっそりとした男がいた。
その男の顔は、エイブラハムの甘い顔をそぎ落とした様な印象を持っていた。
兄弟と言えばそれで通用するかも知れない。
ただしこの男の場合は顎が尖っている。
男は、座りながら螺子に握手を求め、自らをキャスパーと名乗った。
「貴方の声には、聞き覚えがあります。あのパーティ会場で。『協力者』として対抗しろ。たしか、そうおっしゃいましたね。」
「君の活躍は素晴らしかったよ。鵬香は殺しだけに夢中だったが、君は人間の救助に走り回りもした。何人もの人間が、黒く光る肌をした美しい女の顔を持つ男に、助けられたと言っているよ。その余りの美しさに、お漏らしをした男性も多かったそうだ。人間には色々な性の傾向があるからね。」
螺子は少し笑った。
螺子がいた世界ではユーモアというものが殆どなかった。
このキャスパーという男が、もし螺子の同胞なら信じられないユーモアセンスだった。
「どうかね。チャイナレディ、マスクを取りなさい。窮屈だろう。」
「出来ません。契約があるし、それにこのマスクは色々な仕掛がしてあるんだそうです。無理矢理取ろうとすると、外そうとした者も、本人も傷つく。簡単には取れない。」
「大丈夫だ、私が取って上げよう。やりかたは調べてある。それに私は君と同じスードだ。私には君の素顔を見せてくれ。我々は人間の奴隷ではない。協力者である事を忘れずに。いいね。」
キャスパーは、二人の間にあるテーブル超しに乗り出して、螺子のマスクをあっけなく脱がしてしまった。
テーブルの上にマスクが結構な重量感を伴ってドサリと放り出される。
螺子は、マスクを剥がされる時に、キャスパーの体臭を身直に感じてひどく懐かしい感情を覚えた。
「あの時も感じたんですが、なんだか貴方が懐かしいんです。」
マスクから解放されて、螺子がゆったりした声で言った。
螺子は、被っていたマスクの印象からさほど遠くない顔立ちをしている。
マスクは柔らかいから、その下の顔の輪郭を反映してるのだ。
その顔には、造りものめいた奇妙さがあったが、美青年といっても良かった。
「何度目かのスリープ後に、君と私とは、『父と息子』か、あるいは『兄弟』の契約を交わした間柄だったのかも知れないな。私には君のいうような『懐かしい』という感情は湧かないが、君は特別だ。多分、君の言うことは間違いないだろう。」
「俺が、スードの中でも特別だと他の人間にも言われました。それはどういう意味ですか?」
「それは誰に言われた?」
キャスパーが複雑な表情を見せて訊ねた。
螺子は、鵬香の忠告を想いだした。
この世界で、上手く生きたければ、誰が敵で、誰が味方かをしっかり見分けろと。
この場でヴィルツの事を持ち出していいのかどうか螺子は迷った。
「いや、言いたくなければいい。この世界において、スードが用心深いのは善い事だ。、、、前世において、君と私とは特別な関係にあった様だし、君に我々の本当の存在意義をレクチュアーして上げよう。それで、君の持っているだろう多くの疑問はある程度解けるだろう。君は君自身の本当の事が知りたいんだろう?それにはまず、前提を理解する事だ。それに、私のマスターであるエイブラハム氏からも、労を労う意味で何か君に報償を与えよという指示があるからね。それがこれだ。ただしこれから私が君に話す内容は秘密だ。特にマスターたちにはね。」
そう言うとキャスパーは悪戯ぽく笑った。
とにかく、俺の周りは秘密だらけで、俺は人々に「秘密を守れ」と言われ続けている、と螺子は思った。
「まず、何から行こうか?」
この時点で、螺子は、彼をエイブラハムビルへ呼び出したのが、エイブラハム・トレーシー自身ではなく、目の前の男の力なのだと気付いた。
そして螺子は、自分の内側から圧倒的な安堵感がわき出てくるのを感じた。
キャスパーの、ここで聞く内容を外に漏らすなという口止めすら螺子には必要はなかった。
なによりもキャスパーからは、同族のしかも一度は「家族」として関係を結んだ者のバイブレーションが伝わって来ていたからだ。
俺達の「家族」には秘密はない、、、その筈だった。
「、、俺のいた世界では、我々は人間の『協力者』と言う事になっていますね。ただし、もし人間に出会うような事があれば、我々は捨てられるべくして捨てられた『棄民』だと言えと教えられた。そして従属を受け入れろと。、、それが人間を欺くための詭弁だという事は判っています。しかしこの世界に来て判った事ですけど、従属を受け入れるも何も俺はただ単に、はじめから奴隷だった。しかも一寸の隙間もなくです。この認識の差はなんなのでしょう?」
螺子の質問に、キャスパーは出来の良い生徒の質問に答える教師の様に笑顔を作った。
「急がば、まわれだ。この国、レヴィアタンの成立ちから説明しよう。この星に、先に到着したのは我々でなく人間だ。人間は母星において繁栄をしつくし、その科学力も技術力も今から考えると信じられないレベルに達したそうだ。まあこれも、あくまで人間の方からみた尺度だがね。別の大きな尺度から見ると、人間は質の悪い病原体の様なものだと思えるんだがね。この病原体は、科学力や技術力で、どんどん強くなっていって母星を蝕んでいった。ある時、母星は肥大しきった人間達を支えきれなくなった。気がついたら環境破壊やら汚染やらで、人間が生存できる場所は、母星の上で極端に小さくなっていたと言うわけだ。それに加えて、局地的な核戦争と大地殻変動だ。その時、綺麗さっぱり、人間が消えてなくなれば母星もこの病から救われたかも知れない。」
そこでキャスパーは一息付いた。
次ぎに話す内容が彼にとっても難しかったのだろう。
「人間を消滅させる。、、、そうしようと思ったのか、逆に救おうと思ったのかは判らないが、その時を見計らうように偉大なるΩシャッフルが起こった。人類は何者かによってその遺伝子をかき混ぜられ、新しい種に生まれ変わろうとした。そこで最後の目に見えない闘いが起こったんだよ。この戦いは歴史には出てこない。普通の人間には、感知すら出来ない戦いだったからね。人間は古い遺伝子を色濃く残すトゥルースヒューマンと、Ωシャッフルの洗礼を徹底的に受けたスードに別れた。人間が普通の動物なら、スードが勢力を持つ筈だったが、、、実際にはそうはならなかった。その背景には色々な事があったようだが、この場でその全てを語るのは無理だ。まあ兎に角、その闇の戦いに生き残ったトゥルースヒューマンと、ヒューマンスードには、瀕死の地球から逃れて生き残る為の場所が必要だった。それが特異点操作者であるグレーテル神が造られたこの世界、つまりレヴィアタンの始まりになるわけだ。様々な偶然が重なって地球は滅び、更に特異点ゲート漂着という奇蹟によって我々はこの星でこうやって生き延びているわけだ。本当に凄い確率なんだよ。この箱庭を、今まで生き延びらせて来た地球都市のハイテクノロジーが、あのΩシャッフルや地球崩壊を逃れた得た事もそうだ。信じられん話だがね、、。」
キャスパーは、ここまでの話は判るだろう、というような目で螺子を見てから話を続けた。
話は聞いたが、螺子にはキャスパーの言うことの殆どが理解できなかった。
おそらく母星の破滅には、いくつもの偶然が関わったという事なのだろうが、特に理解できなかったのはΩシャッフルだった。
しかし螺子がいたスード居留地区で作り出され、人間界に出荷される工業製品に使われるローテクノロジーと、この世界の気候調整装置などに代表されるハイテクノロジーの格差は、そういった経緯から現れているのだという事だけは理解した。
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