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第1章
中庭
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さわさわと葉が風に揺れる度に、どこかから花の香りが届いてくる。
木漏れ日が地面を気まぐれに緑に染める小道に一人でいると、どこか知らない世界に入り込んでしまったみたいな気分になる。
「そのまんまやないかーい!」
と、そこまで考えて自分にツッコミをいれた。
そういえば、今まさにそのとおりだったわ。比喩でもなんでもなかった。
じゃあ、さっきのは訂正して…。
ファンタジーの世界? これも今の状況そのままだ。物語の世界…ならいいかな。
残念ながら、生前? に読んだだろう物語の内容は思い出せないけれど、ファンタジーについての知識はある程度あるみたいだ。
魔法使いといえばローブと杖を装備してる。だとか、モンスターといえばしずく型のスライムやレンガみたいなブロックでできたゴーレムのイラストらしきものも思い浮かぶ。
ふむ。思い出すのはカラーのイラストばかりだ。どうやら俺はマンガやアニメよりもゲームが好きだったみたいだ。
…一人でずっとゲームしてたとかそんなんじゃないよね?
ぼっちじゃなかったと祈ろう。
自分の想像に寂しくなりながら散策を続けていると、赤い花が沢山咲いている区画にでた。
近づいてみると生垣のように刈り込まれている木々が2メートルくらいの高さまで伸びている。
枝が見えないほどに生い茂る緑の葉っぱと大きくて真赤な花のコントラストが鮮やかだ。萎れている花などどこにも見当たらない。さすが城の庭師さん。ぱねぇっす。
「おお? これは入ってもいいのか?」
ひたすら続くかと思われた生垣の途中に、生垣の向こうに行けるアーチが造られていた。
「失礼しまーす」と中を覗いてみるとすぐ先にまた生垣がある。生垣と生垣の間の通路は左右に伸びていて、途中で何箇所か、さらに奥の方へ曲がれそうなところがある。
「まさか、迷路になってるのか!」
城の庭に迷路だなんてなんというファンタジー。どうしようもなく心踊るじゃないか!
テーテレッテー テーテテー
「ふんふふんふーん。ふんふふんふんふーん!」
やってきました俺隊員。
左右右左左右と進んだところまでは頑張って覚えていたけれど、どのタイミングで曲がったかを覚えるのをすっかり忘れていたぜ。
そのうえ、うっかりに気づいて慌てた拍子に、初めの6回分よりも後に曲がった方向も頭から吹っ飛んだぜ!
つまり、現状は。
「俺、絶賛迷子中!」
ちょっとした散策気分から一変、脳裏に浮かんだ「遭難」の2文字に焦ってがむしゃらに進むことしばらく。
腹時計で10分ほど経っても見えない出口に「あ、これ無理なやつだ」と実感した。(←今ココ)
落ち着いて考えてみると、迷路の生垣はどこもかしこも綺麗に剪定されているんだから、庭師さんがそれなりの頻度で巡回してるんだろう。
それなら、干からびる前に庭師さんに会えればとりあえずOKということで、
「冒険再開だー! わっはーい!」
出口がわからなくなったから興奮マシマシで武者震いだぜい。
これぞ冒険!ビバ異世界!
テンションヒャッハーで歩き続けることしばらく、迷路の中で違和感に気づいた。
冒険再開した場所を始点として通路の形から脳内マッピングしていくと、どうも一度も入ったことがない区画があるみたいだ。
さっきからその区画に入ろうとうろうろしているのに、なかなか入口が見つからない。
「ふむ。あと行ってないのはー…こっちかな」
左左左右中左中中右右左右…。
最初の失敗から学んで、ちゃんと真ん中を行くときもチェックする俺偉い。
出口探しそっちのけで探索した甲斐あって、目の前には一度も通ったことのない通路がある。
何がなんでもこの区画の中心に行ってやるぜ。
「はい、到着ー」
やっとのことで辿り着いた中心部。その入口には、いかにも特別ですと言わんばかりの門があった。
迷路の入口で見たものよりも随分と豪華だけれど、ゴテゴテとした感じはなくて、なんというかこう、いい感じだ。
餅麩、じゃなくてモチフー?はなんだろう。唐草とか丸ペケじゃあないな。
「丸と、枝分かれした線。きのみと枝かな。こっちは歪んだ丸と長い2本の棒。でかいそら豆と菜箸かな。湯がいているのか? 意味がわからん」
大体、なんで食べ物関係ばかりなんだ。作者とは友達になれそうだ。
そら豆は大好きです。
「それはねえ。そおせいしんわのおはなしのえだよー」
俺が門の前でうんうん唸っていると、内側から声がかけられた。
早生? それなんてミカン。じゃないよな、さすがに。
「…ああ、創世神話か!」
なるほど…って納得できないぞ。むしろ、ますます謎が広がった。
きのみならまだわかるけど、なんで創世神話にそら豆と菜箸がでてくるんだ。神器が菜箸とかなのか?
声の主を探して門をくぐると、内側にはそれなりの広さの明るい空間があった。
芝で覆われた地面や生垣の花が華やかで、ここでお茶会を開けそうだ。
具合のよさそうな白いテーブルセットも設置されている。
テーブルセットの椅子の一つに、声の主であろう少年が座っていた。
生垣の花と同じ真赤な髪と目が、真白な服と相まって非常に目をひく。目はくりっとしていて楽しそうに微笑んだままの顔の造作も整っている。
シミひとつない白い服は子供服なのに皺もヨレも見当たらなくて、少年の身分の高さが伺えた。長いポンチョのようなゆったりした服はどう見ても労働には向いていない。庭師さんの弟子とかではないのは確実だ。
思わず自分の服を見下ろすと、埃と皺だらけの生成りのシャツとズボンが見えた。
はい。不審者丸出しで貴族っぽい子供の前です。
異世界早々、縛についちゃうの?
「こっち、おいでー」
少年が楽しそうににこにこと手招きしている。向かいの椅子に座らせたいみたいだ。
こんな格好で近づいちゃダメだろうと躊躇すると、手招きが2つに増えた。小さい子が両手で手招きするとお遊戯みたいだな。
少年が諦める気配もないので、観念して向かいに腰を下ろした。
誰にも捕縛されないと思ったら、少年はひとりだったみたいだ。
「君はなんでここにひとりでいるのかな? 大人の人は一緒じゃないの?」
初対面の不審者である俺にもこのとおり、警戒心のカケラも見えない態度だから、悪い人がいたら簡単に攫われそうだ。
貴族?なら、護衛の一人くらいいてもおかしくないんじゃないのか。
「かーちゃんはねえ、うさぎさんのおしごとなのー」
おおう。「かーちゃん」呼びなのか。のほほんとした口調と良いとこの坊ちゃん風の見た目からは考えつかなかったわ。ギャップすげえ。
「『うさぎさんのおしごと』? うさぎさんにご飯をあげたりお世話をするのかな」
「うんとねー。ちがうの。うさぎさんつかまえてーおはなししてーえいやあ! ってするのー」
「なるほどわからん」
うさぎと会話するのか。さすがファンタジー。
「でね、あなぼこぺんぺんしてね、かえるのー」
「ぺんぺん? ああ、穴を埋めるのか。なるほど、なんとなくわかったぞ。うさぎが暴れて穴を掘り回るから、捕まえて怒って穴を埋めると。そんな仕事があるのか…」
さすがファンt(ry
「かーちゃん、このえきしーなの。いっぱいはしるのー」
「一児の母で近衛騎士なのか。しかも仕事が多くて忙しいと。すごいなぁ」
「? かーちゃんちがうー?」
「あれ。近衛騎士なんじゃないのか」
「かーちゃん、おとこのこーなの」
「ファッ!?」
どういうことなの…
「あ。ぴーちゃんもおはなしするのー?」
頭を抱えて考え込んでいるいる間にも、状況は進んでいた。
少年の首元から出てきたのは7センチほどの真白な毛玉。ぷるぷると体を振るって伸びをした姿は、猫ともうさぎともつかない姿だ。狭い額には角のようなものが生えている。
「きゅー」
「ぴーちゃんなのにぴーって鳴かないのか」
「きゅっ!きゅきゅっ」
何を言っているのかさっぱりわからん。
「ぴーちゃんねー、かーばんくるなの」
「何故ぴーちゃん」
ぴーちゃんって鳥とかにつける名前じゃないの?
カーバンクルのぴーちゃんはすたすたとテーブルの上を歩くと、俺と少年の間で小さな4つの脚を踏ん張った。
ちくしょう。迂闊にもときめいたぜ。ちっちゃかわいいわ。
「きゅっ! きゅきゅ。きゅ!」
「なんて言ってるのかさっぱりわからん」
「あのねー。ぼくにちかづくの、だめーって」
「おお、ちっこいのにいっちょまえに護衛のつもりか。ほれほれ、お前のご主人つっつくぞー」
「きゅうううう!」
「ふはは! 甘いわっ右脇がガラ空きだ!」
「きっきゅうー! きゅう!」
「あっはははは!」
…はっ。いたずら心が暴走していたようだ。危ない危ない。
深呼吸で落ち着きを取り戻していると、俺が通ってきた門から新しい乱入者がやってきた。
木漏れ日が地面を気まぐれに緑に染める小道に一人でいると、どこか知らない世界に入り込んでしまったみたいな気分になる。
「そのまんまやないかーい!」
と、そこまで考えて自分にツッコミをいれた。
そういえば、今まさにそのとおりだったわ。比喩でもなんでもなかった。
じゃあ、さっきのは訂正して…。
ファンタジーの世界? これも今の状況そのままだ。物語の世界…ならいいかな。
残念ながら、生前? に読んだだろう物語の内容は思い出せないけれど、ファンタジーについての知識はある程度あるみたいだ。
魔法使いといえばローブと杖を装備してる。だとか、モンスターといえばしずく型のスライムやレンガみたいなブロックでできたゴーレムのイラストらしきものも思い浮かぶ。
ふむ。思い出すのはカラーのイラストばかりだ。どうやら俺はマンガやアニメよりもゲームが好きだったみたいだ。
…一人でずっとゲームしてたとかそんなんじゃないよね?
ぼっちじゃなかったと祈ろう。
自分の想像に寂しくなりながら散策を続けていると、赤い花が沢山咲いている区画にでた。
近づいてみると生垣のように刈り込まれている木々が2メートルくらいの高さまで伸びている。
枝が見えないほどに生い茂る緑の葉っぱと大きくて真赤な花のコントラストが鮮やかだ。萎れている花などどこにも見当たらない。さすが城の庭師さん。ぱねぇっす。
「おお? これは入ってもいいのか?」
ひたすら続くかと思われた生垣の途中に、生垣の向こうに行けるアーチが造られていた。
「失礼しまーす」と中を覗いてみるとすぐ先にまた生垣がある。生垣と生垣の間の通路は左右に伸びていて、途中で何箇所か、さらに奥の方へ曲がれそうなところがある。
「まさか、迷路になってるのか!」
城の庭に迷路だなんてなんというファンタジー。どうしようもなく心踊るじゃないか!
テーテレッテー テーテテー
「ふんふふんふーん。ふんふふんふんふーん!」
やってきました俺隊員。
左右右左左右と進んだところまでは頑張って覚えていたけれど、どのタイミングで曲がったかを覚えるのをすっかり忘れていたぜ。
そのうえ、うっかりに気づいて慌てた拍子に、初めの6回分よりも後に曲がった方向も頭から吹っ飛んだぜ!
つまり、現状は。
「俺、絶賛迷子中!」
ちょっとした散策気分から一変、脳裏に浮かんだ「遭難」の2文字に焦ってがむしゃらに進むことしばらく。
腹時計で10分ほど経っても見えない出口に「あ、これ無理なやつだ」と実感した。(←今ココ)
落ち着いて考えてみると、迷路の生垣はどこもかしこも綺麗に剪定されているんだから、庭師さんがそれなりの頻度で巡回してるんだろう。
それなら、干からびる前に庭師さんに会えればとりあえずOKということで、
「冒険再開だー! わっはーい!」
出口がわからなくなったから興奮マシマシで武者震いだぜい。
これぞ冒険!ビバ異世界!
テンションヒャッハーで歩き続けることしばらく、迷路の中で違和感に気づいた。
冒険再開した場所を始点として通路の形から脳内マッピングしていくと、どうも一度も入ったことがない区画があるみたいだ。
さっきからその区画に入ろうとうろうろしているのに、なかなか入口が見つからない。
「ふむ。あと行ってないのはー…こっちかな」
左左左右中左中中右右左右…。
最初の失敗から学んで、ちゃんと真ん中を行くときもチェックする俺偉い。
出口探しそっちのけで探索した甲斐あって、目の前には一度も通ったことのない通路がある。
何がなんでもこの区画の中心に行ってやるぜ。
「はい、到着ー」
やっとのことで辿り着いた中心部。その入口には、いかにも特別ですと言わんばかりの門があった。
迷路の入口で見たものよりも随分と豪華だけれど、ゴテゴテとした感じはなくて、なんというかこう、いい感じだ。
餅麩、じゃなくてモチフー?はなんだろう。唐草とか丸ペケじゃあないな。
「丸と、枝分かれした線。きのみと枝かな。こっちは歪んだ丸と長い2本の棒。でかいそら豆と菜箸かな。湯がいているのか? 意味がわからん」
大体、なんで食べ物関係ばかりなんだ。作者とは友達になれそうだ。
そら豆は大好きです。
「それはねえ。そおせいしんわのおはなしのえだよー」
俺が門の前でうんうん唸っていると、内側から声がかけられた。
早生? それなんてミカン。じゃないよな、さすがに。
「…ああ、創世神話か!」
なるほど…って納得できないぞ。むしろ、ますます謎が広がった。
きのみならまだわかるけど、なんで創世神話にそら豆と菜箸がでてくるんだ。神器が菜箸とかなのか?
声の主を探して門をくぐると、内側にはそれなりの広さの明るい空間があった。
芝で覆われた地面や生垣の花が華やかで、ここでお茶会を開けそうだ。
具合のよさそうな白いテーブルセットも設置されている。
テーブルセットの椅子の一つに、声の主であろう少年が座っていた。
生垣の花と同じ真赤な髪と目が、真白な服と相まって非常に目をひく。目はくりっとしていて楽しそうに微笑んだままの顔の造作も整っている。
シミひとつない白い服は子供服なのに皺もヨレも見当たらなくて、少年の身分の高さが伺えた。長いポンチョのようなゆったりした服はどう見ても労働には向いていない。庭師さんの弟子とかではないのは確実だ。
思わず自分の服を見下ろすと、埃と皺だらけの生成りのシャツとズボンが見えた。
はい。不審者丸出しで貴族っぽい子供の前です。
異世界早々、縛についちゃうの?
「こっち、おいでー」
少年が楽しそうににこにこと手招きしている。向かいの椅子に座らせたいみたいだ。
こんな格好で近づいちゃダメだろうと躊躇すると、手招きが2つに増えた。小さい子が両手で手招きするとお遊戯みたいだな。
少年が諦める気配もないので、観念して向かいに腰を下ろした。
誰にも捕縛されないと思ったら、少年はひとりだったみたいだ。
「君はなんでここにひとりでいるのかな? 大人の人は一緒じゃないの?」
初対面の不審者である俺にもこのとおり、警戒心のカケラも見えない態度だから、悪い人がいたら簡単に攫われそうだ。
貴族?なら、護衛の一人くらいいてもおかしくないんじゃないのか。
「かーちゃんはねえ、うさぎさんのおしごとなのー」
おおう。「かーちゃん」呼びなのか。のほほんとした口調と良いとこの坊ちゃん風の見た目からは考えつかなかったわ。ギャップすげえ。
「『うさぎさんのおしごと』? うさぎさんにご飯をあげたりお世話をするのかな」
「うんとねー。ちがうの。うさぎさんつかまえてーおはなししてーえいやあ! ってするのー」
「なるほどわからん」
うさぎと会話するのか。さすがファンタジー。
「でね、あなぼこぺんぺんしてね、かえるのー」
「ぺんぺん? ああ、穴を埋めるのか。なるほど、なんとなくわかったぞ。うさぎが暴れて穴を掘り回るから、捕まえて怒って穴を埋めると。そんな仕事があるのか…」
さすがファンt(ry
「かーちゃん、このえきしーなの。いっぱいはしるのー」
「一児の母で近衛騎士なのか。しかも仕事が多くて忙しいと。すごいなぁ」
「? かーちゃんちがうー?」
「あれ。近衛騎士なんじゃないのか」
「かーちゃん、おとこのこーなの」
「ファッ!?」
どういうことなの…
「あ。ぴーちゃんもおはなしするのー?」
頭を抱えて考え込んでいるいる間にも、状況は進んでいた。
少年の首元から出てきたのは7センチほどの真白な毛玉。ぷるぷると体を振るって伸びをした姿は、猫ともうさぎともつかない姿だ。狭い額には角のようなものが生えている。
「きゅー」
「ぴーちゃんなのにぴーって鳴かないのか」
「きゅっ!きゅきゅっ」
何を言っているのかさっぱりわからん。
「ぴーちゃんねー、かーばんくるなの」
「何故ぴーちゃん」
ぴーちゃんって鳥とかにつける名前じゃないの?
カーバンクルのぴーちゃんはすたすたとテーブルの上を歩くと、俺と少年の間で小さな4つの脚を踏ん張った。
ちくしょう。迂闊にもときめいたぜ。ちっちゃかわいいわ。
「きゅっ! きゅきゅ。きゅ!」
「なんて言ってるのかさっぱりわからん」
「あのねー。ぼくにちかづくの、だめーって」
「おお、ちっこいのにいっちょまえに護衛のつもりか。ほれほれ、お前のご主人つっつくぞー」
「きゅうううう!」
「ふはは! 甘いわっ右脇がガラ空きだ!」
「きっきゅうー! きゅう!」
「あっはははは!」
…はっ。いたずら心が暴走していたようだ。危ない危ない。
深呼吸で落ち着きを取り戻していると、俺が通ってきた門から新しい乱入者がやってきた。
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