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本編 幼少期
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しおりを挟む「ルーカス。ほらバラ園が見えてきた。すごく綺麗だろう?」
辺り一面に咲いているバラの花々の真ん中に一つの道がある。その奥に白色のガゼボがあり、緑と赤の中にある白がとても綺麗に映えている。
薔薇は、綺麗に切りそろえられていて、庭師の人が大切にお世話しているんだなと思った。
「綺麗に揃えられているだろう?ここは私のお祖母様が後宮に入った時にお祖父様がお作りになられたのだ。お祖母様はバラがとても好きだったみたいでね。大きくなったらここでみんなと一緒にお茶会をしよう。すごく楽しいはずだ」
「あ~い!(はーい!)」
ふふふ、それはすごく楽しみ!
少しバラ園も見て回ってから。次は奥の方にある庭園に向かった。
「次の庭園は新しく作ったばかりでね。とても綺麗なところだ」
新しく作ったってことは、もしかしてお父様のお妃様の誰かに作ったものかな?お父様のお妃様は確か3人で皇后様のジェシカ様、第一側妃様が母様のシャーロット様、第二側妃様がエブリン様だってお部屋の外で使用人達が話しているのを聞いたことがある。たくさんは作れないだろうしやっぱり皇后様のジェシカ様の庭園かな?
「ほら、ここが新しく作った庭園だ。」
「き~~い!(綺麗!)」
「綺麗だろう?」
「あ~!(うん!)」
すごく綺麗。白いお花と水色のお花が沢山咲いていて中央には一本道があって、広めのガゼボもある。ここのガゼボは薄いベビーブルーとブルーイッシュグリーンの2色がベースとなって、多過ぎない位の金色の装飾品で綺麗に飾られていてとても綺麗だった。
「ここは元々シャルが後宮に入った時に、花が好きなシャルのために庭園を作ろうと思っていたんだ。けれどそれをシャルに話したら」
『 本当ですか? とても嬉しく思いますアース様。しかし、せっかくの贈り物ですが、もしよろしければ私たちの間に産まれてくる子供のために庭園を贈ってはいただけませんか?男女問わず、皇家の方々は沢山のことに対峙しなければなりません。そんな中、逃げ出したくなることもあるでしょう。なので、私達の子供が落ち込んだ時や疲れた時にこの庭園を見て少しでも癒されて欲しいのです』
「と言われたんだ。私はその時とても嬉しくなった。今のことだけでなく。子供達の未来のことを考えてくれる。そんな方がこれから私を支えてくれるんだと。その後シャルと2人でどんなものにするか話し合ったんだ。そして、私達の色のガゼボにして、子供が生まれてからその子の色の花を植えようと。気に入ってくれると嬉しい。愛しているよ、私達の大切なルーカス」
ああ、どうしよう。すごく、凄く嬉しい! 翼があっても、角があってもこの人たちは僕を愛してくれる。大切にしてくれる。この人たちの優しさに涙がこぼれてしまいそう。これだけは伝えたい。言えるかな?
「と~~! あ~~~、とっ!(父様! ありがとう!)」
「っ! ああ、どういたしまして。可愛いルーカス」
伝わったみたい! 少し可愛こぶってしまったけど、赤ちゃんだからいいよねっ?
その後父様はお花の名前と花言葉を教えてくれた。この庭園には、キク(高貴)、ダリア(豊かな愛情)、ネモフィラ(可憐)カーネーション(無垢で深い愛、永遠の幸福)、ブルースター(信じ合う心、幸福な愛)の白と水色の5種類のお花が綺麗にお手入れされて、元気に咲いていた。
(本当にありがとう、父様、母様)
四半刻程この庭園でお散歩をして、お部屋に戻った。他にも沢山庭園があるみたいだけど、僕はここの庭園が一番好きだな。
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