転生皇子の新生活

𝐍 𝐢 𝐚🐾

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本編 幼少期

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「そういえば、ルーカス殿下がおっしゃられた通りジェームズ領のトリー村に賊が現れました。しかし、領主が直ぐに対応した為、死傷者は出なかったようです」


「それは良かった」


「殿下の読み通りになられましたね。来年からはあちらのお茶会に参加されるのですよね?」


「うん。3の月からおじいちゃんの所に行って音の魔法の曲を学びに行くんだよ」


「成程、侯爵家でしたら殿下宛の招待状は確認なされないからですね」


「しかし殿下、私達は貴方の側近ですので、お出かけなされる時はお供しなければなりません」


「まぁ、それは遠いし仲が良くないって事にしておけば良いんじゃないかな」


 3人は少し不満そうな顔をした。


「私達はルーカス殿下と仲が宜しくなかったのですね」


「えぇ?」


「エイル、ルカ殿下方の大切な方は殿下にとって守るべき者と仰られていた。私達もルカ殿下の大切な方だという程度の認識なのかもしれないな」


「まぁ、それはとても悲しいですわ。私達は、"ルーカス殿下の側近"ですのに」


 この間の仕返しにからかってるね。まぁ、本心でもあるんだろうな。リヴに至っては本気でそう思っているみたいだし。


「ふっ、そんな事はないよ。君達は兄さん達に負けないくらい僕にとって大切だ。ただ、その方が動きやすい。お願いできないかい?」


 ルーカスは困り眉で申し訳なさそうな顔で言う。


「そんな顔しないでくださいよ!」


「そうです。殿下が私達のことを大切に思ってくださっているのは分かっております」


「それにお願いなんて為さらなくても命令して下されば、私達は従います。私達は貴方の側近なのですから」


「リヴ、お披露目会の時に言ったでしょ? 君達は側近だけど友達だと思っているって。やはり、友達にはなり得なかったのかい?」


「殿下……」


 リヴァイは困った顔をする。


「ふふ、確かに君達に命令だってするよ? でも同じ人間なんだから、僕は君達と対等でありたいと思ってる」


「ルーカス殿下、それは……」


「分かっているよ。これは僕の心の有り様だから君達に強要する気なんてない。まぁ、いつかで良いから、もう少し気軽に話してくれると嬉しいけどね」


「……分かりました」


「ゆっくりで良いよ」


 その後も、少し会話をした。そして、側近達が場所を順番に変わっていくことになった。
 ルーカスの机には、ソフィアの側近のティファニー、グレース、ナタリーが座る。


「よろしくね」


「よろしくお願いします」


 ティファニーはこの間の買い物の時に話したが、グレース達はあまり会話をしていなかった為、2人は緊張しているようだった。


「2人共緊張しなくて大丈夫だよ?」


「は、はい殿下」


「ティファニーは買い物の時のルー呼びが定着しているけど、グレースとナタリーは僕の事殿下って呼んでいるよね?」


「そうですね」


「良かったら何かあだ名をつけてよ。ティファニーみたいにルーって呼んでくれても良いんだけど」


「そんな事出来ません!」


 ナタリーが慌てて断り、グレースも賛同する。
 ルーカスは首をこてんっと傾けて2人に言う。


「だめ、かな?」


「ふふ、良いんじゃない? ルーもいいって言っているんだから。グレースはルーちゃんって呼ぶのはどうかしら」


「そんな無礼な人間は兄だけで十分です。殿下に対してちゃん付けなんて失礼以外の何者でもありません」


「そうかな? 僕はルーちゃんって気に入っているんだけどな。それに、メーリンのコミュニケーション能力の高さは長所だと思うよ」


「いけません、殿下。兄を甘やかさないでください」


 グレースが真顔で言った。グレースはメーリンに対して厳しいようだ。


「なら何がいいかな? ルーカス? ルーク? それともルーかな?」


「……ルーカス様とお呼びさせていただきます」


「えー、様はいらないよ」


「それはいけません」


「なら、せめてルークにして欲しい。だめ?」


 グレースは、根負けしてルーク様と呼ぶ事になった。
 すると、ナタリーもルーク様と呼ぶ言う。


「僕、ナタリーにはルーって呼んで欲しいな」


 ナタリーは困惑し、どうすれば良いのか分からなくなった。


「良いんじゃない?」


「では、ルー様とお呼びさせていただきます」


「ふふ、2人共ありがとう」


 ルーカス達が会話していると、モニカとカミイルがスイーツを運んできた。

 2人は、飲み物ををどれにするかモニカがルーカスの机に来て尋ねる。


「アッサム、ダージリン、ペパーミント、アップルミントがございます。どちらに致しますか?」


「ルー、おすすめはどれかしら」


「ルーカス、私達にも教えてくれるか?」


 カミイルがエドワードの机に行きどれにするか尋ねたが、エドワード達もどれがいいのか決めかねていた。


「そうだね。ペパーミントティーは爽快感が強いから、甘い物が苦手な子はこれがいいかな。
 アップルミントは爽快感は少なめだから、スースーするのが苦手な子はこっちがいいと思うよ。けれど、砂糖は少量にしておいてね。
 甘いのもスースーするのも苦手だって子はダージリンかアッサムが良いよ」


「なら私はアップルミントにしようかしら」


「カミイル、私はペパーミントを入れてくれ」


 皆が飲み物を選んでいった。


「殿下はどうなさりますか?」


「僕はペパーミントを入れてくれるかい」


「畏まりました」


 そうして、皆の分を入れ終えると、モニカとカミイルが下がった。







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