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本編 学園中等部編
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しおりを挟む翌日、ルーカスが側近達と教室へ行くと、廊下に人集りが出来ていた。
なんだろう?
「テストの結果が張り出されているみたいです」
「見に行きますか?」
人が多いから見えないだろうし良いかな。
「いや、休憩時間にでも見に行く」
「分かりました。ではまた昼食時に来ますね」
キャサリンがそう言うと3人は自分達の教室へと向かっていった。
そしてルーカスが教室に入ると、皆の視線が一気に集まった。
「おはようございます、テオ殿下。テスト結果は見られましたか?」
ルーカスが席に座るとヨハンがやってきた。
「いや、まだだ。ネオは見たか? 見たなら教えてくれるか? 人が多くてな」
「凄い人だかりでしたね。私は見ることが出来ました。殿下は座学700点、魔法300点の1000点満点で、首席でした」
「そうか。そなたはどうだったんだ?」
「私は座学596点、魔法280点の876点でした。いつもは550点に達しない程だったのですが、今回は40点以上も上がりました」
ヨハンはすごく嬉しそうにそう言った。
「どうせ殿下に山でも張ってもらって、そこがたまたまテストに出ただけだろ」
「ほんとだよ。何を自分の努力のように。気色悪い目をしやがって」
ルーカス達が会話をしていると後ろ方の席からそんな会話が聞こえて来た。
何あれ。どうして最近、くだらない人間ばかり現れるのかな。
ヨハンが気にとめていないのを見て、ルーカスは怒りを我慢して無視をしようとした。すると何を勘違いしたのか、調子に乗ったらしい男子生徒達がまた適当なことを言う。
「てか、殿下の満点というのもおかしいだろ。あんな難しいテストで満点なんか取れるわけねえじゃん」
「名前を使って問題と答えを先に教えて貰ったんじゃね?」
「それだ! 間違いねえ! あはは」
その言葉を聞いて、今度はヨハンが怒りを表に出した。しかし、ルーカスはそれを止める。
ネオが反論しても、彼らは適当にあしらうのだろう。ならば……。
「私がどのようにテストで満点を取ったのか。気になるのならば、そなたらが直接、ベニーにでも学園長にでも尋ねに行けば良い」
ルーカスがそう言うと、男子生徒達は少し青ざめた。
ルーカスの今の言葉には二つの意味がある。その発言は学園にも非があると言っているものだぞ。というものと、自ら尋ねに行きもし違った時、どのように責任を取るつもりだ。というものだ。
発言をする前に、その馬鹿な頭で少しは考えれば良いのにね。
「ですが、もし事……」
「ルーカス殿下、彼らは上位20位内はおろか、30位内にも入れなかったようで、八つ当たりをされているようです」
男子生徒たちが何かを言い返そうとした時、ルーカス達の会話を聞いていたシエンナがこちらに近付いて来てそう言った。
すると男子生徒達は図星だったようで顔を真っ赤にした。
「ル、ルイーズ嬢、憶測で話すのはやめて頂きたい!」
憶測かどうかは君達が1番理解しているはずだけど。
「おはようございます、シエンナ。なにかあったのですか?」
ルーカスがそう思っていると、今度は登校してきたばかりのソフィアとナタリーがやってきた。
「こ、皇女様!? な、なんでもございません!」
「我々は失礼します!」
逃げ足が早過ぎではないかな?
彼らはソフィアが来た事で不利になる事が分かったのか足早に教室を出ていった。
ソフィアとナタリーは不思議そうにしながら、シエンナと会話をしながら席に戻って行った。
「テオ殿下、私のせいですみません」
ヨハンは申し訳なさそうに謝った。
君のせいではないのに……。
「ネオ、40点も上がるとはよく頑張ったな。魔法も280点だったのだろ? 順位はどうだったのだ?」
「ありがとうございます! 順位は3番目でした。ソフィア様が934点で。本当に流石です。ステラ嬢にも座学では負けてしまいましたので次回は追い抜かせるように頑張りたいと思います」
「ああ。分からないことはいつでも聞きに来い」
「ありがとうございます!」
ヨハンは今回のテストでより勉学に対する意欲が上がり、次回も頑張ろうと意気込んだ。
そして、教室にイライアス先生が来ると、Sクラスのテストの平均点が教えられた。
座学、535点。魔法、190点。合計725点だ。
これは学年に皇族がいた年の歴代平均値を大きく上回った結果となった。
イライアス先生はルーカスとソフィアに勘弁して欲しいという視線を送った。そしてヨハンの合計点数とクロエの座学の点数は、歴代の首席レベルだから誇って良いとまで言ったのだった。
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