ヒロインだと言われたって知るか!

ふにゃー

文字の大きさ
61 / 79
第4章 学園卒業しました!同時に結婚しました

卒業式?

しおりを挟む



  夏至の次の日から、ヴィルジーク様の絡みが激しく、真っ赤になる日々です。

  前からよく頭は撫でられたけど……

  今は、周りに人が居ても、腰に手を回されるわ、頬に指を滑らされるし、頬や額にキスをして来る。

  2人きりだと、息が続かず立っていられなくなるくらい濃厚なキスをされる。

  だけじゃなく、うわ言の様に「ライラ…ライラ」って呼ぶし、「大好きだよ」を口にする様になったし、腰を押し付けて来るし!

  ヴィルって呼んでって言うし!

  「俺の事、好き?」って、何度も確認して来るし!

  最近、自分の気持ちに気付いた自分と違って、ヴィルジーク様、随分と年季の入った想いだった様で、今からちょっと怖い。

  唇が腫れぼったくなるくらいのキスなんて、紙面の中だけで、初めて経験したよ!

  それで、王都である卒業式には出ないけど……

  その日に、辺境領都で、式を挙げるの。

  ヴィルジーク様、その日を指折り数えてる様で……

  初夜だって言うのに、絶対に、抱き潰さる予感しかしない。

  冒険者してるから、そこそこスタミナあると思ってるけど、ヴィルジーク様には勝てないよ!


  と、自分の事でいっぱいいっぱいの日々だったんだけど……

  卒業式まで片手で数えられる程になった頃

  コーデリアの婚約が、王命として発表された。

  思ってた通り、王弟殿下の嫡男のロベルト様だった。

  夏至の夜に、毎年王宮で行われる夜会で、顔合わせが密かにあった様で……

  ロッテンマイヤー侯爵、国王陛下に嫌味を言われ、青くなってたそうな。

  勿論、話に来たのは、意外にお喋りなカラス。

  夜は鳥目で見えないんじゃないのか?と思いはしたけどね。

  ちなみに、通訳はヴァインタミアのイベルダです。

  自分と違って、婚約なので、婚姻はまだ先みたい。

  実は、卒業の同級生の中で1番早いです。

  第2王子殿下とクリスティーナ・アギレラ様の婚姻式は、卒業式の5日後、王都の大神殿で行われるだけに。

  あ、でも、婚姻するって事で、辞めた女の子も居たので、1番とは言わないかなあ。

  乙女ゲームであれば、卒業式と言えば、定番の断罪だけど……

  今回の卒業式ではありえなさそう。

  ま、それが1番だよ。

  だって、公の数多くの目がある中で行う婚約破棄は、お馬鹿が行う所業だもの。

  国が最も良いと決めた事を、自身の欲の為に覆すんだから、国の根底が揺らぐ。

  劇場の演出なら、良い手なのかもだけど。


  ちなみに、今は攻略中のブリュンヒルデの隠れ家の16階層。

  屋敷に居ると、ヴィルに絡まれたり、母の縫子仲間に囲まれたりするのと、召喚獣たちを連れ出してあげないとって事で、逃げて来た。

  通常は反対ですよと、執事のクライブさんに言われたけど。

  国王陛下に言った様に、冒険者も、薬師も、テイマーも辞める気はないんでね。

  それにしても、本当に、ブリュンヒルデの隠れ家は不思議。

  もう1つの上級ダンジョン「ウプラムの園庭」は、薬師特化という筋が通ってたけど……

  ダンジョンって、初めて入った隣国の初級ダンジョンや中級ダンジョンの様に、外と似通ったフィールドが展開されてるものだと思ってた。

  あくまで、ラノベが基礎知識なんだけどね。

  ちなみに、ブリュンヒルデの隠れ家は、女性が要る様な物ばかり。

  6階層の綿花は、安く提供出来るので、生理用品に使われ始めたし……

  7階層では、雲母とかタルクとかマンガンとかが採れる、土が剥き出しの地層の崖があって……

  他国から入って来た水銀入りのファンデは危険なので、配合を覚えてなかったので、今、試行錯誤中。

  オシロイバナの実の粉も有害なので、止めましょう。

  8階層では採集品はなかったけど、レイトルに擦り寄り追い掛け回す、大量のメスばかりの馬の群れが居た!

  イラついたレイトルに蹴倒され、死んじゃった時にはショックだったけど、ドロップ品に変わった事で、前提がおかしい事に気付いた。

  そのドロップ品が、馬肉、革もあったけど、大量に落ちたのがたてがみ。

  そう言えば、馬の毛で作ったヘアブラシや歯ブラシ、化粧用のブラシとかもあったよねえ。

  そう1度気付いてしまったら、色々とあったの。

  だって、サフラワー、油にもなるけど、紅花もあったの!

  小屋の中の花畑にもあるので、色付きリップを自分用に作ってたら、どう作るのか?って言われ続けてるんだ。

  油と言えば、マッサージオイル向きなのはヒマワリか!

  だから、1面、種を飛ばして来るダンシングフラワーの階層があるんだね。

  降りた瞬間は、素晴らしい夏の様な風景に、心和んでたのに、1歩、足を踏み出した途端、防御のバリアがなかったら、蜂の巣にされてた。

  まあ、イベルダの好物だけに、彼は大喜びだったけど、ぶつかると傷を負うんだよ。

  どうやって片付けたかは、種が尽きるまで耐え、尽きた後、大鎌に風魔法を掛けて、刈り取ったの!

  その後は、イベルダが忙しげに拾い集めてた。

  けど、風魔法使えるの忘れるほど、頭の中は種だった模様。


  そう言えば、ラノベの中で、肉特化とか果物特化のダンジョンが描かれてたけど、この世界にはあるのかな?

  国王陛下には、他国に行く事もある。と言ったので、出向く事は出来るだろうけど……

  ヴィルジーク様が拗ねそうな気がする。

  でも、まあ、予感で、冒険者として北に行きそうな気がしてるんだよねえ。

  そういう意味でも、ヴィルジーク様と結婚出来るのは嬉しいけど、浮ついてない訳。

  その前に、「ブリュンヒルデの隠れ家」を踏破したい。

  式後は、絶対に、しばらく寝室だろうし……

  あと半分、辿り着けるかな?





しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

とっていただく責任などありません

まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、 団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。 この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!? ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。 責任を取らなければとセルフイスから、 追いかけられる羽目に。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。

たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。 しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。 そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。 ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。 というか、甘やかされてません? これって、どういうことでしょう? ※後日談は激甘です。  激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。 ※小説家になろう様にも公開させて頂いております。  ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。  タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」

イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。 ある日、夢をみた。 この国の未来を。 それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。 彼は言う。 愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」

まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。 目が覚めたら、婚約破棄されていた。 理由は「地味で面白みがない」から。 泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。 最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。 でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。 厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。 そして就任スピーチで宣言した。 「500人全員の名前を、覚えます」 冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。 悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。 元婚約者は——後悔し始めていた。 婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。 なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。

処理中です...