ヒロインだと言われたって知るか!

ふにゃー

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第3章 聴講生になったので、自由にします!

青天の霹靂

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  母がいそいそと作る、前世でいう処のウェディングドレス。

  ボビンレースで作るベールを教えたら、領都ベーゼルに居るお針子たちが歓喜。

  レース針で編むクロシェや方眼等に食い付いていたのに、それ以上。

  貴族だけでなく、令嬢の手慰みは刺繍が主で、色とりどりの刺繍用の糸が、王都では売買されてる。

  けど、毛糸は主に絨毯などの織物として使われるので、刺繍糸を売ってる店にはない。

  同じく鉤針やレース針に使う糸も置いていない。

  でもね、「ブリュンヒルデの隠れ家」6階層一面が綿花が広がってたの!

  ただ、前世で見知ってた膝丈の高さの1年草で、花が咲き実を付け、乾いた気候の日に実が弾け、種と共にふわふわの綿が顔を覗かせる。

  そんな可愛い物じゃない!

  2m以上ある細長い巨大綿菓子の様だった。

  ただ、真っ白だけではなく、パステルカラー(ペールピンク、ペールブルー、ペールグリーンにペールイエローなどなど)が10色以上、林の様に立っていて……

  鑑定すれば、食用不可だし、襲って来るでもないので、冒険者たちは全員スルー。

  何てメルヘンチックな階層なんだろうって思ったよ。

  それこそ、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家がありそうな雰囲気なんだもん!

  ちなみに、刈り取り方は、天辺に切り目を入れれば、するするっと落ちて来るの。

  それを袋に詰めれば良いだけ。

  ただ、簡単~って思ったらダメなの。

  この6階層、魔物は蜘蛛だったんだけど、よく遭遇するのは小さくても30cm大。

  それが前世の蜘蛛サイズ(5cmくらい)で小さいのに、毒持ちなの!

  デスタイラント、毒が一撃必殺のAランク!

  やっぱり上級ダンジョンだけあるよねえ。笑えない。

  要するに、回収する前に揺すって落として、討伐してから回収なの。

  だから、スルーする冒険者は襲われてなかっただけだったんだ。

  その綿を紡ぐ事を考えて、手始めは無料で渡したの。

  今は、辺境伯の事業としてるけど。

  採集して来てくれる者には依頼量を払い、紡いで売る、もしくは製品にして売るのなら綿を買わせる。

  紡いだり製品にして辺境伯に納めるのなら、無料で綿を渡し、買取代金を渡すかを悩めば……

  受け入れやすいって事で、依頼方式にしたの。

  だから、少しでも、魅力的な品物をって事で、色々と提示したら……

  女性でも家内職で稼げるって事で、商業ギルドの横に、母が教師として教えるカルチャースクールみたいなものが出来た。

  だって、織物も、刺繍も出来るんだもん。

  特に、辺境伯領の兵のご主人が怪我で辞めざるを得なくなった際、見舞金も渡すけど、食べて行くには、手に職があった方がいいし。



  王命での婚姻だけど、ヴィルジーク様、本当に良いのか?と思ってたら……

  「ライラ。王命になってしまったけど、私と共に生きて欲しい」

  誰かに言われたのか、ヴィルジーク様にプロポーズをされた夏至の夜。

  夏至の夜って、この世界でもヨーロッパ圏の様な意味があり、プロポーズの夜とも言われてるの。

  それ故に、きちんと押さえて来るって、ヴィルジーク様らしいな。とは思ったけど……

  「はい。勿論です」とは答えたけど……

  「ただ、申し訳なく思っています」と言えば、微笑んでたヴィルジーク様、目を丸くした。

  こんな機会じゃないと、口に出来ないし、ハッキリとさせておきたい。と思って、思い切って……

  「ヴィルジーク様、お好きな方いらっしゃったのではないのですか?」

  直球を投げ込めば、「え?」と言って、固まった。

  だけでなく、目を逸らして、耳が赤くなってる。

  やっぱり居るんだ。と思ったと同時に、胸が苦しくなった。

  好きな人が気持ちを受け入れたら、愛人にでもするのかな?

  そう思って、悲しくなってたら……

  「エイドリアン領に言った時にでも聞いたのか?」

  そう言い出し、首を傾げてた。

  話が繋がってないの?と思ってる時には、ヴィルジーク様、顔を赤くしていた。

  「アイツには散々ロリコンだって、からかわれていたけど、心配で心配で堪らなかったんだよ」

  って、何の話をしてるの?

  「兄貴分としての気持ちだと思っていたんだけど、いつの間にか、俺の心に住み着いてしまってたんだ」

  私じゃなく、いつもの様に俺と言い始めたヴィルジーク様。

  「俺の事、兄じゃなく男として見てくれるか?」

  目を覗き込む様にして、告げられた言葉に、頭がショートしかけた!

  「とっくに、憧れの男性になってます!」

  可愛く口に出来ない性分で、ごめんなさい!

  赤くなって、食ってかかる様な口調で言った事に、破顔したヴィルジーク様。

  鼻血出そうな笑顔に、殺られる!

  そう思ってたのに……

  抱き寄せられ、顎クイに濃厚なキスをされ、別の意味で窒息死するかと思った。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

4章から更新頻度が落ちますが、よろしくお願いします







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