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第4章 学園卒業しました!同時に結婚しました
魔王とは
しおりを挟むレイリア神聖国に入ってからは、ゆっくりと薬草を採集したり、レイトル達が満足行く様に進みながら、レイリアの首都を目指した。
と言うのも、フォーセルダに向かうにも、1度首都に辿り着かないと向かえない様な道になってるの。
ただ……神聖国を謳ってるだけあって、あまり薬草採集をしないのかな?
帝国でも、森の際にある薬草は摘まれてるのに、手付かずの物が多くあった。
なので、採集しながら、猫たちやカラスたちの情報を貰ったりしてた。
ただ、帝国から1人、影が送られて来てるけど、バレバレ。
だって、薬草採集したり、森の贈り物であるキノコや果物などを収穫したり、食べたりしてるんだよ。
「魔物が近付いて来ないか、索敵してるのに、引っかからないと思ってるのかな?馬鹿じゃない?」
大きめの声で口にすれば、距離を開けたけど……
500m以上開けたとしても、気付くっていうの!
日頃から常に、レーダーじゃないけど、探索掛けてるんだからね。
ちなみに、勇者が見付かった事で、レイリア神聖国から聖女が出発するんだって。
今までにも、治癒士は帝国に貸し出してたけど、聖女は数多くはいないので、勇者が現れるまで保留だったみたい。
レイリアに入ってはいるけど、村で長くは滞在していない。
「神のみ心のままに」という挨拶をするのが、レイリアの通常の様で、面食らった。
最初の村で、道などを知るのに一時滞在した時、Aランクの冒険者タグを出せば、依頼を受けるのが当たり前の様に対処され……
足を停めずに通り過ぎるだけにした。
だって、召喚獣の小屋さえあれば、野営する必要なく、襲われる恐れもないもん。
ちなみに、依頼は自分にすれば大した事の無い、魔物の討伐だったんだけど……
その上、ギルドがない様な村なので、依頼料が払われる事もない。
その上、討伐した魔物の素材や肉を分け与えて頂けると思ってる感性に、顔が引き攣った。
国が違うと国民性も違うんだと、理解した瞬間だったけど……
村にはもう滞在しないと決めたんだ。
虎穴に入らずんば…じゃないけど、さすがに無理。
困ってるのなら助けるのに手を貸す事はするけど……
無償の愛だとか、分け与える精神だとかは立派だけど、その受ける方が当たり前だと思ってるのは、良くないと思うんだ。
なんか歪な国民性だなあと思いながら、町となれば大丈夫だろと安易に思ってた。
最初の村で教えて貰った、町だというホンディが見えて来た頃、町が異様な陽気に包まれていた。
なんだろ?と思いながら、町に入る行列に並べば……
「運が良いなあ!」
「聖女様を一目でも見れるなんてなあ」
前に並んでるオジサン達の声が浮かれてる。
なるほど。と理解は出来たんだけど、そう言えば、聖女と魔王は相対するもの。
勇者の剣が現れると同じくらいに、魔王は現れるとは聞いてる。
それに、聖女という称号が現れる者は1人ではなく、数人居ると、先日耳にした。
魔王討伐に駆り出される聖女は、どういう立場なんだろ?
それに、先日から考えてる魔王って、悪い者なんだろうか?
幼少期に聞いた童話では、魔王は悪者なんだけど……
世の中、清濁併せ持つ者が普通で、正しい悪いも、人によってそれぞれ。
我が国にしてみれば、侵攻しようと言う考えが安易に浮かぶ帝国のストッパーに、魔王がなってくれてるので、大変ありがたいと思うよ。
魔物が力を持つと言われても、魔物は危険だけど、生きていく上で欠かせない食い扶持なの。
そりゃスタンピードが起きない様に、間引きは大事だけど。
そんなことを考えていたら、順番が回ってきた。
門を支障なく無事に通り抜け、ホッとしながら、自分はとりあえず、冒険者ギルドにと思い、向かった。
町にある神殿に、聖女様は滞在中との事だけど、自分には関係の無い事だし……
ただ……そのギルド、町のだけに受付カウンターが少ない。
午前の忙しい朝1にはきっと3つのカウンターが開いてるんだろうけど、既に昼の時間帯で、冒険者はまばらになるものだけど……
その上、聖女が滞在中だから?冒険者の姿がほとんどいない。
だからか、カウンターの受付嬢も1人。
だったんだけど、先客が居た。
頭まで、フードをすっぽりと被ってるけど、女性と分かる身長に、脚線、それとなんといっても匂い!
冒険者ともなれば、匂いで感知される事もあるので、極力、匂いは排除する。
それでも、女性としては付けたいので、森林系と野山の花のブレンドしたオリジナルを作ったくらい。
ただ、匂いに関しては、風魔法で色々と出来るんだけどね。
でも、そっちに使うと鑑定が使えなくなったりするので、使っていない。
明らかに、やんごとない姫系が、ギルドに来ていて、何やら依頼をしている。
これ、荒くれ系の冒険者が居たら、絶対に不味かったと思われる。
その彼女が横に退いたので……
Aランクの冒険者タグを出せば、受付嬢が息を飲んだ。
「フォーセルダ経由で、オーディナルに戻りたいの。レイリアとフォーセルダに詳しくないから、情報が欲しい」
そう言えば、「依頼を受けて戴く事は出来ますか?」と聞かれた。
「秘密を守れるならば、受けるよ」
指で音を立て、会話が少しでも聞こえない様にして、答えれば、カウンターの奥にある個室に通された。
しばらくすれば、案の定、受付嬢と入って来たのは、ロングマントで姿を隠した女性。
「依頼は、フォーセルダでも、オーディナルでも構いません。他国に連れ出して欲しいのです」
そう言うので、頷きはしたけど……
「見た事、耳にした事を口にしない魔法契約だけして欲しい。それだけしてくれれば、安心して行ける」
そう言えば、恐る恐る目を上げ、見て来た瞳の色は澄んだ水色だった。
あー、やっぱり聖女か。
さっき前で喋ってたオジサン達が、聖女の特徴を喋ってたの。
そう思いながら、受付嬢を見れば、魔法契約の書類を差し出した。
用意の良いことで。と思いながら、目を通して、魔力ペンでサイン。
大昔は血判だったらしいけど、今は魔道具です。
彼女がサインすれば、早速、ギルドの裏手に案内して貰った。
怪訝そうな顔になった2人だったんだけど……
どうやら、この2人顔見知りなんだと伝わって来る。
召喚獣の小屋は、地面がある場所でないと展開出来ないのはお約束。
彼女だけでなく、受付嬢も驚く中、彼女を中に誘った。
「ここで待っていて、召喚獣にむやみに触りさえしなければ、攻撃はされないから」
そう言って、置いてきて、受付嬢にも魔法契約書を差し出した。
素直にサインしてくれたんだけど……
「受けてくださってありがとうございます」
泣きそうな顔になりながら、御礼を言われた。
「それより、頼んだ情報」と言えば、ハッとして、渡してくれた。
「ここが落ち着いたら、来れば良いよ」
そう言いながら、目を通してた。
ただ、彼女が居るので、首都に入らず、ショートカットするかねえ。
「ありがとうございます」と言う彼女に、忠告。
「彼女の依頼は受けてない。良いね。自分が来た事は口にしても良い。自国に戻る情報を聞かれた事も」
そう言えば、頷いた。
「じゃあね、重々気を付けるんだよ」
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