75 / 79
第4章 学園卒業しました!同時に結婚しました
レイリア神聖国
しおりを挟むお荷物とも言える聖女の依頼を何故か、受ける気になったのは、予感の所為。
とりあえず、情報を得て直ぐに、町を出た。
後を着いて来てるのは、帝国の影くらいで……
ギルドの中には入って来てないので、会話は知らないだろう。
影はよく天井裏に潜んで、忍者の様に会話を聞くシーンがあるけど、今の屋敷建築では忍び込める空間はないです。
空調設備や電気の配線の加減で作られるのかはわからないよ?
ただ、隠し部屋、隠し通路を作る様な屋敷にはあるかもだけど。
影とすれば、ギルドに入り情報を得たのくらいは分かるだろうね。
それでも、首都に向かうんだろうと思ってると思われる。
だけど……門を出て直ぐに、ブレンダを呼んで、空に飛び立ったとなれば……
援軍を呼ぶのと、ギルドに顔を出すだろう。
ただ、フォーセルダまでの情報が欲しいとは言ったけど……
街道で行くんじゃないんだよねえ。
帝国とフォーセルダを分ける天然の要害、魔の森ほど広くないけど、高い山々があるんですよ。
その山々に雲が当たって、よく雨が降り、緑豊かな森がフォーセルダ側の麓に広がっていて、急流に近い川が流れてる。
我が国の側を流れる頃には、イメラルダ大河になるんだけど、合流するのはフォーセルダ国と我が国の国境付近。
初めて行った初級ダンジョンのあった山を降りた先に、大きな湖があるんだけど、そこに流れ込むんだ。
そう意図的に、街道をゆくと思わせる様に、情報が欲しいと言ったんだ~ふふ。
頑張って探して~と思いながら、森の奥で、小屋を展開。
中に入れば、イベルダとミュルの追いかけっこを見ながら、微笑んでた聖女が居た。
「遅くなってごめんね。色々と仕込んで来た」
そう言いながら、近付けば緊張した模様。
「ロッジに案内するわ。それから、説明もするけど、事情も話してね。国に戻って、どうするか決めないといけないから」
そう言って歩き出せば、着いては来てるけど、マントのフードは下ろしていない。
ロッジの中に入って、目を見開いて固まってたけど、靴を履き替えて貰わないと!
婆ちゃん達も、めんどいのぉと当初言ってたけど、室内に居る時間が多いと、ブーツより楽だと気付くの。
まあ、聖女の足元はブーツではあったけど、新品なんで履きなれてない。のが見てとれる。
きっと歩いての逃走劇なら、足を引っ張ったであろう事は、簡単に予想が着いた。
柔らかい皮で作った試作品のバレエシューズを渡せば、ベンチに座って履き替えてくれた。
んだけど、履き心地が良かったのか、強ばった顔が少し緩んだ。
中に案内すれば、初冬の頃なので、暖炉に火がついていて温かいので、更に、安堵した模様。
暖炉を向いて置かれた、3人がけのソファに掛けられてるシルバーウルフの毛皮を撫でた後、座ったので、インベントリから果実水を出した。
自分は膝置き、背持たれありの1人用ソファに、腰を掛けてる。
「ありがとう」と言いながら、やっとマントのフードを下ろしたんだけど……
コーデリアの銀髪よりも白い、雪の白銀の髪に薄い水色の瞳で、聖女というより、雪の女王ぽい。
儚げな美貌で、思い浮かんだのがエイドリアン公爵。
ただ、この方って実は平民出身なんだよね。
だから、魔王討伐の最前線に行かされる事になったみたいなの。
「わたしは…」と言って、名乗りだしたジル。
使い魔の猫とカラスから聞いて、知ってるけど、本人の口から語られないとねえ。
噂と真実は違うかもしれないじゃない。
だけど、名前から言っても、平民だね。
魔王に生贄として捧げられる聖女ってなんだよ!
魔王討伐で、勇者の横に立ち、支援するんじゃないの!?
最前線に出向かなかったので、どうなってるのか分からないけど……
とりあえず、召喚獣の小屋には、本来、所有者と身内以外は入れないのが、建前になってる事など、彼女が知らないであろう事を教えた。
それから、入れる場所と入れない場所、好きにしてくれて良い事なども。
特に、食事なんて、毎回、小屋の中に戻って食べてる訳じゃないので、自分で作って食べる様に言えば……
元々平民で、日常の事は自身で出来るそうだ。
8歳の頃に発現して、神殿に入ったそうだけど、平民ゆえに除け者にされていたらしい。
その為、掃除は元より、何でも自身でせざるを得なかったって、聖女になっても。
そう言えば、ラノベの中に、平民聖女が神殿を出て、幸せになる話があったなあ。と思い出した。
けど、自分、ヒーローじゃないよ!
まあ、自身の身を守る為、逃げ出すのも致し方ないでしょ。
とりあえず、その日はそのまま、その場所で過ごして、次の日から、山越えしてフォーセルダに向かう事にした。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる