獣人世界へ、ようこそ?

ふにゃー

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  沢蟹、エビの類の仕掛けは勿論、ウナギも掛かってただけでなく、釣りも入れ食い状態で……

  この川に、他の人は釣りに来ないのかな?

  大量の戦果を魔法袋に入れて、日が傾いて来るまでに川を離れて、日当たりの良い森の浅瀬で、薬草や香草、赤くなり始めてる果物を取るのに、木に登った。

  木苺の薮もあったけど、まだ熟してなかった。

  まあ、婆ちゃんにお願いして植えた果樹が、いっぱい薬草畑の周囲にあるから、危険を伴う森で取らなくても良いんだけどね。

  ほら、軟膏を作るのに、蜜蝋以外に植物性の油が要るんで。

  普通に買うと、二束三文の獣脂と違って、植物性オイルは高いので自家栽培って訳。

  リーナがお願いする前に植わってたのは、アプリコットだから杏?とかオリーブ、アーモンドとかが植物性オイルで。

  枇杷や桃は、葉が薬用なので植わってた。

  あとは、医者要らずという別名があった林檎ね。

  品種改良されてない筈なのに、かなりの糖蜜が入ってたよ。

  だけど、植物油にならない果物を植えるのには、眉をひそめられた。

  ので、リーナが世話する事と増やさない事を約束させられたんだ。

  それで植えたのが、木苺とブルーベリーに、苺などのベリー系。

  ただ、スグリ、黒スグリは別名カシスで、これだけはワインに入れるからって事で、葡萄と一緒に一角を成してる。

  他にも、薬草畑を取り囲む様に植わってたけど……

  何も咲かない上、鑑定しても反応しない木が数本。

  いつか、鑑定出来る様になるのかな?

  鑑定魔法、無属性魔法という魔法の分類で、魔法袋を作る魔法も一緒らしいけど、得意属性ではないので、中々できなくて……

  絶対に要るからって、結構、しごかれたよ。

  でも、得意属性でなくても、頑張れば出来る様になるって言われたので……

  光属性使える様にならないかなあ。

  とりあえず、アッチの記憶から、ハーブと分かった物は、根っこから掘り起こしてる。

  薬草畑に植えようと思って。

  まあ、若返りと言われるローズマリーだけは挿し木で育てるしかない大きさだったけど……

  ちなみに、日当たりの良いところに生えてる薬草は、回復薬ポーションの薬材じゃないよ。

  回復薬ポーションの薬草は、半日陰がベスト。

  だからか、薬草畑でも、鑑定出来ない巨木の梢の下で育ててる。

  というか、亜空間といえ育つ環境じゃなきゃ出来は悪くなるからね。

  日当たりの良いところの薬草は、胃腸薬とか生薬と呼ばれる部類の物が多い。


  森を離れるちょっと前に、初という訳じゃないけど、角ウサギをget

  突っ込んで来たので、目を狙って強めに引いたら、一矢で脳天に突き抜けたの。

  血抜きして、皮を剥いで、解体してたんだけど……

  リーナの記憶があるからか、血の匂いには気を配ったけど、嫌厭する気持ちはなかった。

  ただ、血の匂いから襲われる危険もあるので、思い出したのがラノベの空間収納。

  あれがあれば、とりあえず放り込むだけ放り込んで、安全なところで…というか、空間収納内で解体してくれるっていう便利機能あったよね。

  良いよねえ。

  さすがに有り得ないって思うけど……

  婆ちゃんの魔術書もあるから出来ないかな?

  そんな事を考えながら、町に戻れば、そこから家は直ぐ。



  翌日、早速、持って帰ってきた木などを植えて行ったんだけど……

  そう、木。

  草系は萎れやすいから、昨日、帰って来て直ぐに植えた。

  さすが亜空間だけあって、昨日植えたところなのに元気。

  それに対して、裏庭に植えたカタクリは本調子ではなかった。

  休眠に入るのなら良いけど、腐ったら悲しいな

  まあ、商業ギルドが手入れはしてた様で、雑草は生えてはいなかったけど、さすがに木灰などの肥料を梳き入れてはいなかっただろうから……

  一応、土を魔法で耕して、木灰を梳いてから植えたけど……

  で、木だけど、ローズマリーの様な挿し木じゃなく、根っこ付きの木。

  何って、お茶の木。

  初夏なので、横にあった大きな木2mからは茶摘みして来たけど……

  その時に、見付けたの小さい株を。

  と言っても、腰丈あったけど。

  アッチの記憶にあったお茶の木は、胸丈だったのに、見上げるくらい大きい木だった。

  なので、若芽は翠だったけど、成長した葉は深緑。

  でも、難儀したよ、上の方を摘むの。

  風魔法でカットしたくなったもの。

  とりあえず、日の当たる場所って事で、木苺の薮や苺が植わってる土手の上に上がれる様に道を付けて……

  なんか、段々畑の様になって行きそうな気が……

  一応、薬草畑といっても、かなり広いんだよ。

  水魔法が得意といっても、小さい時は水やりで倒れそうになるくらい。

  だって、果樹園のコーナーもあるし……

  婆ちゃん自身が、植物性オイルになりそうだと思ったのを植えてるんだもん。

  それに、あーこれ、カレンドラだって、アッチの記憶で分かった花が植わってる花畑コーナーもあるし。

  カレンドラは花を摘んで蒸留する事で取れる精油に、消炎作用があるんですよ。

  火傷跡に効く軟膏とかに使うの。

  同じ意味で、ラベンダー畑もあるし……

  鎮静の薬効ね。

  リスが居たら喜びそうな向日葵もいっぱいある。

  そう、サンフラワー油ってやつ。

  さすがに、パーム油になるヤシの木はないけど、植物性オイルが取れそうだと思ったものを植えたんだと思う。

  本数が多いのは、植物性オイルは石鹸にもなるので、オリーブ。

  食用にもなるし。

  ただ、リーナの記憶によれば、育ててる農家もあるけど、温室での様で……

  鳥の糞から育ったのか、森の中にポツンと生えてるのは、若干、干からびてるみたい。

  そういえば、修景バラとアッチの世界で呼ばれる、花のサイズが小さい薔薇の薮がいっぱいあるんだけど……

  婆ちゃんからリーナは教わって居ない。

  けど、アッチの記憶でいけば、ポプリとか精油とかローズティーなんかも出来るよね。と呑気に考えてた。


  で、亜空間と言え、果実がなるのに必須なのは、なーんだ?

  受粉を助ける=蜂だよねえ。

  そう、薬屋には蜜蝋も、蜂蜜も必須だけに、居ますよココにも。

  亜空間の薬草畑を引き継ぐには、魔力量だけじゃなく、彼らに認められないといけないんだよねえ。

  更に、アッチの記憶が戻った事で、多少の養蜂の知識もあったけど、薬草畑に居る蜜蜂は特殊なんだね。

  まず大きさ!

  この世界では1番小さいって聞かされてたけど、バレーボールサイズあるよ。

  アッチじゃ指サイズだったのに……

  次が巣の大きさ。

  婆ちゃんの薬草畑が何年ものだったのかにもよるけど、5mもの岩の様になってる……

  じゃ蜜蝋どうするのかっていうのは、朝に水やりをしたら、運んで来るのよ、蜂が!

  お納めくださいとばかりに、自身と同じサイズの蜂蜜入りの蜜蝋ボールを。

  毎日だから、貯まるかと言えば、貯まりません!

  回復薬ポーションには必ず、蜜が要るから。

  そりゃ最上級回復薬ポーションに使う蜜は、蜂蜜じゃなく花蜜だけど。

  蜜を出した後の蝋は、洗った後溶かして、ペレット状にして置いておき、必要時に使うの。

  それも、軟膏や保湿クリーム、蝋引きと使い道いっぱいなんだよ。

  ちなみに、この魔法大国では人種差別はされないけど……

  人種的に作れる物に差は出るみたいなんだ。

  薬の出来や効果が、努力だけでは埋まらないんだって。

  婆ちゃんも、人型の猫獣人だったけど、純粋な人族の方が器用で、突き抜けてたのがエルフ。

  それも、薬に特化した様なエルフともなれば、たくさんの精霊を連れてるから、効果は果てしないって。

  自分たちが作る回復薬ポーションでも金貨1枚になるのに、白金貨だって。

  要するに、上には上が居るって事。

  でも、自分にしたら、食べて行けるだけの稼ぎになったら良いんだけどね。






















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