獣人世界へ、ようこそ?

ふにゃー

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  木の下が朝から騒がしくて、寝不足だけど起きた。

  まあ、理由は考えずとも、遺体になったものは肉食獣にとっては餌だから。

  やはり婆ちゃんの言い付けを守って、しんどくても体を動かして、月光袋のある場所から移動しておかないといけなかったんだ。

  この分だと、町に戻るのに時間が掛かるぞ……

  仕方ないという事で、もうちょい寝たい。

  実に呑気だけど……

  餌が目の前にあるのに、態々、自分を狙う事ないからね。


  少し静かになり、自分も寝れたので、気配がない内に木から降りて……

  急ぎ気味に、来たのと同じ、川沿いに。

  今晩も満月の2夜目なので、満月の光が届く河原で、大瓶を出して並べ、月の光を浴びさせないといけないの。

  その為、河原でも開けた場所が良いので……

  町まで半分の、スライムとか小物が多い辺りで野営予定なんだけど……

  予定以上に寝てたので、釣りしてる時間が無くなっちゃったの。

  体力の無さが致命的になった場所だったよ。

  結界の魔道具もあったから、襲われる可能性は低かった場所ではあるけど……

  自分が体力を付けるか、別の場所を探すかだね。

  そう考えながら、索敵は忘れずに、急ぎ気味に足を動かしていた。


  予定していた河原に付いた時には、日は傾きはじめてた。

  今晩、月が1番高く上がる時に、ガラス瓶内の月光袋の蜜に月の光を浴びさせるんだけど、何時間もじゃなく、長くて1時間。

  蜜の色がぼんやりとした色から、淡い琥珀色になったら完了。

  河原の真ん中といえ、獣や魔物が近付いて来ると厄介なので、ここでも結界の魔道具を張ります。

  だけど、河原のど真ん中で野営をするつもりはない。

  だって、遠くで降った大量の雨が流れて来る事あるから。

  これはアッチの記憶でもあったけど、リーナ、婆ちゃんからも言われてた。

  なので、ここでも、そういう事はあるんだろう。

  暗いけど、ある程度の夜目はきくし、陰り始めてるといえ満月だから明るいんでね。

  ここでも寝るのは木の上だけど……

  今日も起きてるつもりなので、夜釣りか満月の夜ならではの採集をするつもりでいる。


  リーナとしては、初めてではない月光袋の蜜の月光浴びせ。

  それだと、直ぐに終わって魔法袋に入れれるのに……

  大瓶だからだろうね、中々、変わらず、夜釣りが捗ってしまった。

  大瓶でする場合は、月が上がりきる前から浴びせないとダメだね。

  良い参考事例になったと言うことにしておこう。

  だって、明るくなって行ってる初夏なんだよ。

  夜が短い事もあって、ギリギリで……

  魔法袋に入れて直ぐに、山の端が明るくなってきた。

  なので、ちょっと寝るって事が出来なかった。

  猫は寝子っていうくらいだから、眠たいのに……

  とりあえず、もう1泊する予定だから、野営予定の場所まで行ってから、早めに寝よう。


  エスペラント王国よりも南にある魔法大国だけに、生ってる実も多少違うんだね。

  エスペラント王国で、柑橘系の果物の記憶がリーナにない。

  オリーブと同じ生育温度の筈と考えて……

  オリーブが薬草畑にある事、林檎の木もあったけど、森の中にもあった事を。

  あー、エスペラント王国は東北くらいの緯度で、魔法大国は四国辺り?

  ランカという名の果物、藍果というあて字があった。

  大きさはグレープフルーツの大きさだけど、表皮は青みがかったレモンイエロー。

  甘酸っぱい香りがしているんだけど……

  美食家のボアが見向きもしないって……

  あ、そっか。酸いって、腐った物もだからか。

  ある意味、果物の本能?とかが凄いね。

  一応、鑑定魔法の掛けたら、熟して美味しいって出た。

  グレープフルーツって事にしてデザートにしようっと。

  ただ、ぽつんとあるって事は、鳥の仕業だねえ。

  とりあえず、地図に書き込んでおこうっと。



  もう1泊しようと思ってたのに、意外と歩いてた様で、町に暮れるまでに帰り着きそうなところまで来てたので、帰る事にした昨日。

  まあ、帰ってからは、魔法袋を亜空間の調合室に入れたら……

  バタンキューだった。

  5日ほど入っていないから、お風呂だけは入りたいって気持ちだけはあって、辛うじて入ったけど……

  湯船の中で溺れ掛けた。

  安心安全だと思ってる家で、柔らかいベッドとなれば、疲れもあるから、起きた時には日が上がってた。

  家を開けてる間、水やりしてないから、凄く怒ってると思われる蜜蜂。

  それも、早朝がお約束だけに、たっぷりとあげないと、追い掛け回されそう。

  あ、そうか!

  長期で出る時は、亜空間の薬草畑は魔法袋に入れて持っていけば良いのか!

  入れて逃げて来たんだから、できるもんね。


  顔を洗って、薬草畑に行けば、案の定、蜜蜂達に追い掛けられたけど……

  水やりを始めたら、巣に戻ったので良き良き。

  それから、畑の手入れをして出て来た。

  最上級回復薬ポーションを作るのに着手するのは落ち着いてから。

  作ろうと思う時に、摘んで用意すればいいから。

  回復薬ポーションの薬草だけは、乾燥させず、熱を加えず、魔力を細く長く、切れない様に流しながら混ぜて行くのがポイントで……

  この方法なら、とても効果の高い物が出来るんだけど、とっても疲れるんだ。魔力もいっぱい使うし。

  そりゃ一応、熱を加えても出来るけど、効果が落ちる。

  薬師の魔力量が少なくても作れる様にって事で、工夫された方法らしい。

  乾燥させてからって方法も、冬場など採れない時期を考えて模索されたものだって。

  それで、婆ちゃんが言ってたのは、摘んだばかりの薬草で調合して、時間の経過が緩やかな場所で保管しておくのが1番じゃって。

  それでも、エルフの作る物には及ばないって言ってたよ。







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