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第二十三話 フフフ、怖いか?
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なんだかんだあったが、俺たちはいつもの初心者洞窟にやってきた。昨日エーリカが言ったとおり、今日を含めて三日間、ここの二階以上は俺たち専用となる。
…まぁ、今までも専用同然に過疎だったのだが。
俺たちが現場に着くと、互助会の職員らしき女が洞窟前にいた。
体格のいい、大柄な女だ。胸の名札には、当地の言葉で“カレン”と書いてある。
俺は軽く会釈をして、会員の証であるペンダントを見せた。
刻まれたシリアルを確認した後、カレンがミスズの方を向いたので、俺は自分とミスズを交互に指差した。
これはもちろん、同伴者ですという意味だ。
しかしカレンは首を横に振り、ミスズの採集ペンダントも確認した。
何か明らかにしておかねばならない事情があるのだろう。
「他に同伴者はいるかい? 後から来たりする者は?」
執拗に確認を続けるカレン。
「いや、このふたりだけだ」
「了解した。じゃあこれを二階の入り口に置いておいてくれ。三日後の日没までは、二階以上に誰も入れないようになる」
そう言ってカレンは、インターネットルーターのようなものを出した。
なるほどコイツに、入場できるシリアルが登録されているってわけか。
魔法の道具だろうが、どういう原理なんだ?
あと、ペンダントなしで通ろうとするとどうなるのか、気にはなるが俺はもう大人だから試したりしない。危険だからな!
「これ、ペンダントなしで通ったらどうなるんやろ? 気になるわ」
ウチのパーティには子供がいるのを忘れていた。
「ミスズさん? 危険だからな? 試すんじゃないぞ?」
しつこいくらいミスズに念押しして、俺はカレンに向き直った。
「それにしても、随分と厳重に管理するんだな?」
「そりゃそうさ」
と前置きをして、カレンは長々とした説明を始めた。
「新しい洞窟が見つかると、街が活気付くだろ? だけど、新しい洞窟を見つけてもらうには、褒章を出さねばなんないよな。そうは言っても、互助会に褒賞を出すほどカネはない。所詮互助会だからね。てわけで、単独探索期間を褒章代わりにすることにした。でも、その期間も余り長くすると他のヤツの探索意欲が下がる。てことで、三日十日の規定ができたってわけさ。単独探索期間の保障は最低限のご褒美だから、こいつだけは忽せにしちゃならないんだ」
三日十日の規定というのは、“既存洞窟の新領域を発見した者は三日、新洞窟を発見した者は十日の単独探索期間を得る”という規定だ。
なんとなく、昔の“墾田永年私財の法”とか“三世一身の法”を思い出した。
「まったく同感だ」
大きく頷いて同意した後、俺は、ここのところ抱えていた疑問を口にした。
「ところで、互助会の職員は女ばかりなのか? 男を見たことがないんだが?」
「あぁ、互助会の給料は安いからね、男は探索に行ったほうが稼げるから、やりたがらないんだ。だから、職員はアタシらみたいなカヨワイ女しかいないのさ」
「お、おう…」
ニイナはまだしも、エーリカやこの女は、どう見てもカヨワクはない。
この女も俺より強いかもしれない。異世界恐るべし!
「…だが、カヨワくても魔法使いとかならどうだ?」
「おいおい、エーリカに聞かなかったか? 魔法が使えるってのは、かなりの特殊技能なんだ。そんなヤツ、首都辺りじゃいざ知らず、ラウヌアには数えるくらいしか居ないよ」
カレンは言葉を切ると、手のひらを上にしてミスズを指差した。
「その嬢ちゃんとかな」
ちらと見遣ると、得意そうな笑みを浮かべたミスズと眼が合った。
なるほど。各集団に魔法を使える者が居るなら、さすがに死者の名札も壁一面になるほど増えはしまい。俺はかなり恵まれていたわけだが、“ミスズを薬草採りの女”と断じて無視した男たちも、魔法使いと知ったら歯噛みするだろうな。
「分かったよ。色々教えてもらって、ありがとう」
「最終日に洞窟から出るときは、魔関門を回収してきてくれよ?」
手にしたインターネットルーターぽい物体をちらと見て“コレ、魔関門って言うのか”と思いながら、もう片方の手を挙げて応えた。
カレンを見送って振り返ると、勝手知ったる初級洞窟が、今日は七色に輝いて見える。
「さあ、鬼が出るか蛇が出るかやな」
後からついてくるミスズが言った。
「ああ、蛇と言えばなんだが、ここにはチョーダという蛇のバケモノが居るらしい。俺たちは今まで見たことが無いから、かなり珍しいバケモンのようだ」
「もしかしたら、本当は普通に上の階に居るようなヤツが、間違って下の階に出てきてたんちゃうかな?」
「鋭いなミスズさん。俺もそう思っていた」
俺は指を鳴らし、振り向きざまに脇の下からミスズを差した。
「ほんで、そのチョーダってどんなバケモンなん?」
「…“とにかく長い蛇。決して手を出すべからず”と書かれていたな」
「なんなんそれ。全然分からんのと同じやん」
腰に手を当てて、ミスズは大袈裟にため息をついた。
「ガイドブックによると、出会ったパーティは全滅して、最後の生き残りが“長い蛇”と言い残して事切れたらしい」
俺たちの間を、いろんな意味を持った沈黙が支配した。
「そんなにアカンヤツが、初心者の洞窟におるの?」
「今日、会えるかもしれないぜ? フフフ、怖いか?」
赤い石を顎の下から照らし、思い切り邪悪な顔でミスズを振り返る。
「おおぅ、武者震いしてまうな。んはは」
それは本当に武者震いなんだかな。
「そう言えば、今、怖いか?」
「そう言われたら、怖ないな。なんでやろ?」
「…やっぱり、あの虫みたいな置物が関係しているかも知れないな。ここから持ち出したから、ここは安全地帯になったとか」
「ウチら、アレを怖がってたっちゅーんか? けど、持って帰るときは全然怖なかったで? 今は家にあるのに、家は怖ないし」
「それだ。それがどうも、よく分からんところだ」
怖いものを外に持ち出したから、ここが怖くなくなった。
それは分かる。だが、それを持ち帰った家は、怖くなってはいない。
あの祭壇と虫オブジェを合わせると怖くなるのだろうか?
確かに、なにか訳アリそうな祭壇だったからな。
なにかしらの反応があるかも知れないから、明日はアレを持って来てみよう。
とまぁ、色々考えている間に、例のホールに着いた。
二階が開放されたことと、関係あるのかないのかは分からないが、ここまでの道中、バケモノには一切出会わなかった。
単に狩り尽くしてしまっただけなのかも知れないが。
「いよいよやな、腕がガランゴロン鳴るで!」
「じゃあ行くか」
俺は例の魔関門をミスズに渡し、魔関門ごとミスズを抱き上げて緑の石を踏み砕いた。
足元から巻き上がった風が、俺たちの身体に纏わり付き、上階に押し上げた。その感覚はまるで、見えないつる草に持ち上げられるようなものだ。
周囲を警戒しながらミスズを降ろすと、正面には例の祭壇が見えた。
背後ではミスズが魔関門を置く気配がしている。
「よっしゃ、おっちゃんオッケーや」
ミスズが付いて来ているのを確認して、俺は歩を進めた。
…まぁ、今までも専用同然に過疎だったのだが。
俺たちが現場に着くと、互助会の職員らしき女が洞窟前にいた。
体格のいい、大柄な女だ。胸の名札には、当地の言葉で“カレン”と書いてある。
俺は軽く会釈をして、会員の証であるペンダントを見せた。
刻まれたシリアルを確認した後、カレンがミスズの方を向いたので、俺は自分とミスズを交互に指差した。
これはもちろん、同伴者ですという意味だ。
しかしカレンは首を横に振り、ミスズの採集ペンダントも確認した。
何か明らかにしておかねばならない事情があるのだろう。
「他に同伴者はいるかい? 後から来たりする者は?」
執拗に確認を続けるカレン。
「いや、このふたりだけだ」
「了解した。じゃあこれを二階の入り口に置いておいてくれ。三日後の日没までは、二階以上に誰も入れないようになる」
そう言ってカレンは、インターネットルーターのようなものを出した。
なるほどコイツに、入場できるシリアルが登録されているってわけか。
魔法の道具だろうが、どういう原理なんだ?
あと、ペンダントなしで通ろうとするとどうなるのか、気にはなるが俺はもう大人だから試したりしない。危険だからな!
「これ、ペンダントなしで通ったらどうなるんやろ? 気になるわ」
ウチのパーティには子供がいるのを忘れていた。
「ミスズさん? 危険だからな? 試すんじゃないぞ?」
しつこいくらいミスズに念押しして、俺はカレンに向き直った。
「それにしても、随分と厳重に管理するんだな?」
「そりゃそうさ」
と前置きをして、カレンは長々とした説明を始めた。
「新しい洞窟が見つかると、街が活気付くだろ? だけど、新しい洞窟を見つけてもらうには、褒章を出さねばなんないよな。そうは言っても、互助会に褒賞を出すほどカネはない。所詮互助会だからね。てわけで、単独探索期間を褒章代わりにすることにした。でも、その期間も余り長くすると他のヤツの探索意欲が下がる。てことで、三日十日の規定ができたってわけさ。単独探索期間の保障は最低限のご褒美だから、こいつだけは忽せにしちゃならないんだ」
三日十日の規定というのは、“既存洞窟の新領域を発見した者は三日、新洞窟を発見した者は十日の単独探索期間を得る”という規定だ。
なんとなく、昔の“墾田永年私財の法”とか“三世一身の法”を思い出した。
「まったく同感だ」
大きく頷いて同意した後、俺は、ここのところ抱えていた疑問を口にした。
「ところで、互助会の職員は女ばかりなのか? 男を見たことがないんだが?」
「あぁ、互助会の給料は安いからね、男は探索に行ったほうが稼げるから、やりたがらないんだ。だから、職員はアタシらみたいなカヨワイ女しかいないのさ」
「お、おう…」
ニイナはまだしも、エーリカやこの女は、どう見てもカヨワクはない。
この女も俺より強いかもしれない。異世界恐るべし!
「…だが、カヨワくても魔法使いとかならどうだ?」
「おいおい、エーリカに聞かなかったか? 魔法が使えるってのは、かなりの特殊技能なんだ。そんなヤツ、首都辺りじゃいざ知らず、ラウヌアには数えるくらいしか居ないよ」
カレンは言葉を切ると、手のひらを上にしてミスズを指差した。
「その嬢ちゃんとかな」
ちらと見遣ると、得意そうな笑みを浮かべたミスズと眼が合った。
なるほど。各集団に魔法を使える者が居るなら、さすがに死者の名札も壁一面になるほど増えはしまい。俺はかなり恵まれていたわけだが、“ミスズを薬草採りの女”と断じて無視した男たちも、魔法使いと知ったら歯噛みするだろうな。
「分かったよ。色々教えてもらって、ありがとう」
「最終日に洞窟から出るときは、魔関門を回収してきてくれよ?」
手にしたインターネットルーターぽい物体をちらと見て“コレ、魔関門って言うのか”と思いながら、もう片方の手を挙げて応えた。
カレンを見送って振り返ると、勝手知ったる初級洞窟が、今日は七色に輝いて見える。
「さあ、鬼が出るか蛇が出るかやな」
後からついてくるミスズが言った。
「ああ、蛇と言えばなんだが、ここにはチョーダという蛇のバケモノが居るらしい。俺たちは今まで見たことが無いから、かなり珍しいバケモンのようだ」
「もしかしたら、本当は普通に上の階に居るようなヤツが、間違って下の階に出てきてたんちゃうかな?」
「鋭いなミスズさん。俺もそう思っていた」
俺は指を鳴らし、振り向きざまに脇の下からミスズを差した。
「ほんで、そのチョーダってどんなバケモンなん?」
「…“とにかく長い蛇。決して手を出すべからず”と書かれていたな」
「なんなんそれ。全然分からんのと同じやん」
腰に手を当てて、ミスズは大袈裟にため息をついた。
「ガイドブックによると、出会ったパーティは全滅して、最後の生き残りが“長い蛇”と言い残して事切れたらしい」
俺たちの間を、いろんな意味を持った沈黙が支配した。
「そんなにアカンヤツが、初心者の洞窟におるの?」
「今日、会えるかもしれないぜ? フフフ、怖いか?」
赤い石を顎の下から照らし、思い切り邪悪な顔でミスズを振り返る。
「おおぅ、武者震いしてまうな。んはは」
それは本当に武者震いなんだかな。
「そう言えば、今、怖いか?」
「そう言われたら、怖ないな。なんでやろ?」
「…やっぱり、あの虫みたいな置物が関係しているかも知れないな。ここから持ち出したから、ここは安全地帯になったとか」
「ウチら、アレを怖がってたっちゅーんか? けど、持って帰るときは全然怖なかったで? 今は家にあるのに、家は怖ないし」
「それだ。それがどうも、よく分からんところだ」
怖いものを外に持ち出したから、ここが怖くなくなった。
それは分かる。だが、それを持ち帰った家は、怖くなってはいない。
あの祭壇と虫オブジェを合わせると怖くなるのだろうか?
確かに、なにか訳アリそうな祭壇だったからな。
なにかしらの反応があるかも知れないから、明日はアレを持って来てみよう。
とまぁ、色々考えている間に、例のホールに着いた。
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単に狩り尽くしてしまっただけなのかも知れないが。
「いよいよやな、腕がガランゴロン鳴るで!」
「じゃあ行くか」
俺は例の魔関門をミスズに渡し、魔関門ごとミスズを抱き上げて緑の石を踏み砕いた。
足元から巻き上がった風が、俺たちの身体に纏わり付き、上階に押し上げた。その感覚はまるで、見えないつる草に持ち上げられるようなものだ。
周囲を警戒しながらミスズを降ろすと、正面には例の祭壇が見えた。
背後ではミスズが魔関門を置く気配がしている。
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ミスズが付いて来ているのを確認して、俺は歩を進めた。
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