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世界の異変
異変
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「シン大統領!私は地質学研究家のサインと申します!たった今、その、…」
サインはたった今起きた現象をどう言葉で表せばいいのか分からなくてパニックになりながら自国の大統領・シンに声をかけた。
「落ち着け少年。なにがあった。」
とある大国の大統領と地質学研究家の対談。お互い緊張が走る。
「その…。原因不明なのですが、サウンドラ王国と隣国・大和が地図から消えました!!」
「なに!?あの未知の力に満ちた国が一瞬にして消えただと!?」
シンも取り乱す。これは国際問題だった。サインから聞くと、ネットワークを通じて地質学の研究をしていたところ、快晴の日に突然国が丸ごとなくなったという。天候の問題ではないらしい。またその時サウンドラ王国の東側でなにか紛争が起きたとのことだった。
「分かった。サインといったか。一旦下がれ。」
「はい。失礼しました!」
サインが部屋から出たのを確認したシンはすぐに国際緊急会議を行う事にした。
・・・
『なるほど…。その原因は魔法とやらではないですか?あの国は怪しげな術を扱う国だった。サウンドラ王国国王・ボイドは音を自在に操る事が出来たという。それに加えこの連合にも加入していない。謎が多い国ですね。私たち人間はあの人間の形をした化け物に対し恐怖心を持っていた。』
『そうだそうだ!今なら分かる。あの化け物たちに総攻撃を仕掛けるべきだ!』
『いや待て。なにをしてくるか分からないのだ。まずは世界中の歴史学者を呼び研究するのが一番ではないのか?』
緊急会議という事もあり各国首脳はそれぞれ意見を言い、意見がまとまらなかった。その時シンが発言する。
「皆さまの意見を尊重したいのは山々ですが、ここは我々の国に任せてもらえませんか?大国である私たちの国が先陣をきるのが得策だと考えています。どうですか?」
その言葉を聞いた各国首脳はサウンドラ王国という未知の領域に踏み入れるのが怖かった為、大国であるセキトに任せる事にした。そして国際緊急会議が終了する。
・・・
シンは国中の学者を集め、サウンドラ王国調査へと移行する。
「まずは現地調査だ。皆のもの。これから未知の恐怖に襲われるが私も一緒にその場所へと向かう。軍隊、地質学者、歴史学者は率先して調べるように。」
「シン大統領。一つよろしいでしょうか。」
ある一人の歴史学者が手をあげる。
「どうした。述べよ。」
「サウンドラ王国の調査の前に大和を襲撃した国を調べませんか?大和は決して弱い国ではなかった。その気になれば一国を落とせる実力があった。そうであるのにも関わらず、一瞬にして壊滅したとの報告がありました。これは第三者の仕業によるものだと考えられます。なにやらサウンドラ王国の魔法とやらを狙っていたとのうわさがありまして。」
「なるほど…。サウンドラ王国と大和は小さな島で生成された国。簡単には入る事の出来ない海流に囲まれた島だ。それに加え大和は陸上戦闘において最強だった。という事は空襲されたのか?最新鋭の武力を持った国というと…。」
シンは世界地図を開く。その時歴史学者の一人が指を差した。その国はブル。両国の北東に存在する軍事国家だ。この国も連合に加入していない。今までミサイル開発をしていたが、最近は音沙汰もない。
「ブルは危険な国だ。だが、調査するに値するな。よし、二手に分かれ、調査を始める。私は国交開拓の為にもブルへと向かう。お互い良い結果が得られることを期待している。では未知の領域へと向かおう。」
そしてセキトは2つに分かれて調査準備へととりかかった。
─── その頃カヤは海岸に来ていた。───
「怖いよ。この力が勝手になにもかも壊しちゃう…。」
カヤは食糧を探す為に海岸で魚釣りをしていた。今はただ暴走する力を抑え込む為にリラックスしたかった。
「一瞬しか見てなかったけど、あの魔道具…。なにかでかい鳥みたいなものから黒い魚みたいなのが落ちていた…。もしかしたら大和?は悪い国じゃなかったのかな。」
あの真実を映しだす魔道具はカヤ自身も王宮で見た事があった。そこに映しだされる映像は嘘偽りのないものだ。しかし自身の手で文明を壊してしまった事は事実。空間魔法のせいで島が真っ平になってしまった事も、すべて自分のせいだと感じていた。5歳のカヤにとってはそれがとても辛い事だった。誰か彼女を救ってくれる人が現れる事を願おう。
サインはたった今起きた現象をどう言葉で表せばいいのか分からなくてパニックになりながら自国の大統領・シンに声をかけた。
「落ち着け少年。なにがあった。」
とある大国の大統領と地質学研究家の対談。お互い緊張が走る。
「その…。原因不明なのですが、サウンドラ王国と隣国・大和が地図から消えました!!」
「なに!?あの未知の力に満ちた国が一瞬にして消えただと!?」
シンも取り乱す。これは国際問題だった。サインから聞くと、ネットワークを通じて地質学の研究をしていたところ、快晴の日に突然国が丸ごとなくなったという。天候の問題ではないらしい。またその時サウンドラ王国の東側でなにか紛争が起きたとのことだった。
「分かった。サインといったか。一旦下がれ。」
「はい。失礼しました!」
サインが部屋から出たのを確認したシンはすぐに国際緊急会議を行う事にした。
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『なるほど…。その原因は魔法とやらではないですか?あの国は怪しげな術を扱う国だった。サウンドラ王国国王・ボイドは音を自在に操る事が出来たという。それに加えこの連合にも加入していない。謎が多い国ですね。私たち人間はあの人間の形をした化け物に対し恐怖心を持っていた。』
『そうだそうだ!今なら分かる。あの化け物たちに総攻撃を仕掛けるべきだ!』
『いや待て。なにをしてくるか分からないのだ。まずは世界中の歴史学者を呼び研究するのが一番ではないのか?』
緊急会議という事もあり各国首脳はそれぞれ意見を言い、意見がまとまらなかった。その時シンが発言する。
「皆さまの意見を尊重したいのは山々ですが、ここは我々の国に任せてもらえませんか?大国である私たちの国が先陣をきるのが得策だと考えています。どうですか?」
その言葉を聞いた各国首脳はサウンドラ王国という未知の領域に踏み入れるのが怖かった為、大国であるセキトに任せる事にした。そして国際緊急会議が終了する。
・・・
シンは国中の学者を集め、サウンドラ王国調査へと移行する。
「まずは現地調査だ。皆のもの。これから未知の恐怖に襲われるが私も一緒にその場所へと向かう。軍隊、地質学者、歴史学者は率先して調べるように。」
「シン大統領。一つよろしいでしょうか。」
ある一人の歴史学者が手をあげる。
「どうした。述べよ。」
「サウンドラ王国の調査の前に大和を襲撃した国を調べませんか?大和は決して弱い国ではなかった。その気になれば一国を落とせる実力があった。そうであるのにも関わらず、一瞬にして壊滅したとの報告がありました。これは第三者の仕業によるものだと考えられます。なにやらサウンドラ王国の魔法とやらを狙っていたとのうわさがありまして。」
「なるほど…。サウンドラ王国と大和は小さな島で生成された国。簡単には入る事の出来ない海流に囲まれた島だ。それに加え大和は陸上戦闘において最強だった。という事は空襲されたのか?最新鋭の武力を持った国というと…。」
シンは世界地図を開く。その時歴史学者の一人が指を差した。その国はブル。両国の北東に存在する軍事国家だ。この国も連合に加入していない。今までミサイル開発をしていたが、最近は音沙汰もない。
「ブルは危険な国だ。だが、調査するに値するな。よし、二手に分かれ、調査を始める。私は国交開拓の為にもブルへと向かう。お互い良い結果が得られることを期待している。では未知の領域へと向かおう。」
そしてセキトは2つに分かれて調査準備へととりかかった。
─── その頃カヤは海岸に来ていた。───
「怖いよ。この力が勝手になにもかも壊しちゃう…。」
カヤは食糧を探す為に海岸で魚釣りをしていた。今はただ暴走する力を抑え込む為にリラックスしたかった。
「一瞬しか見てなかったけど、あの魔道具…。なにかでかい鳥みたいなものから黒い魚みたいなのが落ちていた…。もしかしたら大和?は悪い国じゃなかったのかな。」
あの真実を映しだす魔道具はカヤ自身も王宮で見た事があった。そこに映しだされる映像は嘘偽りのないものだ。しかし自身の手で文明を壊してしまった事は事実。空間魔法のせいで島が真っ平になってしまった事も、すべて自分のせいだと感じていた。5歳のカヤにとってはそれがとても辛い事だった。誰か彼女を救ってくれる人が現れる事を願おう。
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