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魔法学
救世主
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『あの黒い衣に包まれた二人は一体…!?』
調査員が叫ぶ。各国首脳は突然現れた二人に驚いていたが、シンは直感した。その者の正体はカヤと佐助だと。しかしなぜこの事を知ったのか。それは切り忘れた電話が原因だった。会議の内容を電話越しに知った佐助とカヤは忍者の姿を纏い、止めようとしたサインたちの声を振り切り、その島へと向かったのだ。
───戦闘が今始まる───
「カヤ様。貴方はここで待っているだけでいいです。私が全ての戦闘員を殲滅します。」
「いや、私も加わる!!でもこれだけは約束して。絶対に殺めないと。」
「分かりました。みねうちという事ですね!!」
二人が話している間、ブルの戦闘員が二人の存在に気づき、ただちに一斉射撃を開始した。その瞬間二人は一瞬で消え、銃を持つ戦闘員の前に刀を持った男が現れる。
「残像だ。」
その言葉を聞いた瞬間、その戦闘員はなにを喰らったのかも分からず気絶した。それに驚いていた戦闘員だったが、一秒後には全ての戦闘員が倒されていた。
「もう一人だ!!なにも武器を持っていないぞ!!」
焦った残りの戦闘員は小さい子供に銃口を向ける。武器も持っていないただの子供だと感じたのだろう。しかしその認識は甘かった。その子供は「絶身。」と口にしたかと思うと、右手になにやら波動のようなものを纏わらせ、一瞬で次々に首に当てていき気絶させていった。
その戦闘はたったの10秒。数百人はいた戦闘員は全て倒され、首謀者だけが残る。
「誰だ…。お前らは何者だ!!」
その瞬間二人は黒の衣を脱いだ。その姿に絶句する首謀者。そこに立っていたのはブルの独裁者・ザイヤの言っていた紫髪の少女、カヤと大和の一番隊隊長、佐助だったのだ。
その映像は衛星を通じて世界中に広まっていた。
『あの二人が拉致被害者を助けに…!?』
『いやそんなはずは…!!』
あまりの強さに絶句する首脳たち。すると、シンは真剣な顔をして答えた。
『彼らはサウンドラ王国出身、カヤ・サウンドラと大和の国出身、佐助です。今まで隠していて申し訳ありません。しかし私は彼らを信じている。彼らは平和を望んでいるから。だからこそ処罰を与えず成長を見守る事にしたのです。』
その言葉は嘘偽りのないものだった。その為首脳たちはただ息をのみ、どうなるのか見守っていた。
───
「貴方が首謀者ですね。私は貴方たちブルを許さない。魔道具を奪い、兵器に使った。この罪は消えません。ここで罰したいですが、裁判まで連れて行きます。ではさようなら。」
命乞いをした首謀者だったがその瞬間目がくらんだ。そう、カヤは空間の酸素を操る事に成功していたのだ。酸素をうまく供給出来なくなった首謀者は意識を失い、その場に倒れ込んだ。
「ふう。ありがとう、佐助さん。」
「いえ、この場でお互い力を出せて良かったです。あとでサインたちに怒られてしまいますがね…。」
すると通信衛星がカヤたちのそばへとやってきた。そして誰かは分からないが、言葉が流れてくる。「貴方方は私たち世界の救世主です。」と。
その声に心が温かくなったカヤは涙が溢れる。佐助も普段より嬉しい気持ちが芽生えていた。
・・・
戦いが終わり数時間が経った頃。各国の軍隊がようやく到着し、そこで初めて二人が事を収めた事を知った。それから拉致被害者の解放が行なわれ、次々に輸送船へと乗り、ブルの戦闘員たちは頑丈な軍艦に手錠をつけられたまま乗せられ最終的にカヤと佐助、そして通信衛星を介してみていたこの世界の全ての人間が残った。すると佐助が通信衛星に謝罪をする。
「私、祖国の長、大我のせいで全世界に混乱と恐怖を与えてしまい申し訳ありませんでした。これから先どんな処罰も受けます。今なき大和の国の代表として、責任を持ちます。大変申し訳ございませんでした。」
その言葉にハッとしたカヤも謝る。
「シン大統領、並びに各国首脳の方へ。私たちの勝手な行動を許してくれとはいいません。ですが…拉致被害者がこの島に来ていると知った時、どうしても…助けに行かなきゃと体が動いたのです。被害者の方を安心させたかっただけなのです。」
その時各国首脳は称賛の拍手を送っていた。
『シン大統領。貴方の計画を信じてよかった。彼らは様々な国の被害者を恐怖から救ってくれた英雄です。これからは彼らとの交流がしたい。』
『疑って悪かった。あの二人は優しかった。本当にありがとう。』
シンに向かい頭を下げる首脳たち。シンは頭をあげるよう促したが、それでも首脳たちは頭を下げ続けていた。
・・・
事が済み、セキトの施設へと戻った二人はサインに殴られ頬を赤く染めていた。
「このばか!!心配したじゃん。…本当に、本当に、帰ってきてくれてありがとう…。」
サイン、ゴズ、カノン、フィアーは二人の前で号泣していた。しかしそれ以上問い詰める事はなかった。何故なら沢山の人を怪我させる事なく全員無事に解放したからだ。しかし、国際的に顔を知られた二人は明日、国際緊急会議への招集がかけられた。
─── 一方その頃ブルでは ───
「くそっ!せっかく領土を拡大出来る機会があったのに!!」
ザイヤは壁を殴る。せっかくの領土拡大のチャンスをあの二人に奪われた事に切れていた。
「ザイヤ指揮官。あの刀、あの顔立ち。大和の一番隊隊長、佐助でした。行方不明になっていたはずですが、まさか生きていたとは…。それに例の少女。サウンドラ王国の王女です。どうします…」
「黙れ!!これはもう奥の手を使うしかない。人間兵器だ!!」
その瞬間数千人もの人造人間、いや魔導戦士の目が開いた。
調査員が叫ぶ。各国首脳は突然現れた二人に驚いていたが、シンは直感した。その者の正体はカヤと佐助だと。しかしなぜこの事を知ったのか。それは切り忘れた電話が原因だった。会議の内容を電話越しに知った佐助とカヤは忍者の姿を纏い、止めようとしたサインたちの声を振り切り、その島へと向かったのだ。
───戦闘が今始まる───
「カヤ様。貴方はここで待っているだけでいいです。私が全ての戦闘員を殲滅します。」
「いや、私も加わる!!でもこれだけは約束して。絶対に殺めないと。」
「分かりました。みねうちという事ですね!!」
二人が話している間、ブルの戦闘員が二人の存在に気づき、ただちに一斉射撃を開始した。その瞬間二人は一瞬で消え、銃を持つ戦闘員の前に刀を持った男が現れる。
「残像だ。」
その言葉を聞いた瞬間、その戦闘員はなにを喰らったのかも分からず気絶した。それに驚いていた戦闘員だったが、一秒後には全ての戦闘員が倒されていた。
「もう一人だ!!なにも武器を持っていないぞ!!」
焦った残りの戦闘員は小さい子供に銃口を向ける。武器も持っていないただの子供だと感じたのだろう。しかしその認識は甘かった。その子供は「絶身。」と口にしたかと思うと、右手になにやら波動のようなものを纏わらせ、一瞬で次々に首に当てていき気絶させていった。
その戦闘はたったの10秒。数百人はいた戦闘員は全て倒され、首謀者だけが残る。
「誰だ…。お前らは何者だ!!」
その瞬間二人は黒の衣を脱いだ。その姿に絶句する首謀者。そこに立っていたのはブルの独裁者・ザイヤの言っていた紫髪の少女、カヤと大和の一番隊隊長、佐助だったのだ。
その映像は衛星を通じて世界中に広まっていた。
『あの二人が拉致被害者を助けに…!?』
『いやそんなはずは…!!』
あまりの強さに絶句する首脳たち。すると、シンは真剣な顔をして答えた。
『彼らはサウンドラ王国出身、カヤ・サウンドラと大和の国出身、佐助です。今まで隠していて申し訳ありません。しかし私は彼らを信じている。彼らは平和を望んでいるから。だからこそ処罰を与えず成長を見守る事にしたのです。』
その言葉は嘘偽りのないものだった。その為首脳たちはただ息をのみ、どうなるのか見守っていた。
───
「貴方が首謀者ですね。私は貴方たちブルを許さない。魔道具を奪い、兵器に使った。この罪は消えません。ここで罰したいですが、裁判まで連れて行きます。ではさようなら。」
命乞いをした首謀者だったがその瞬間目がくらんだ。そう、カヤは空間の酸素を操る事に成功していたのだ。酸素をうまく供給出来なくなった首謀者は意識を失い、その場に倒れ込んだ。
「ふう。ありがとう、佐助さん。」
「いえ、この場でお互い力を出せて良かったです。あとでサインたちに怒られてしまいますがね…。」
すると通信衛星がカヤたちのそばへとやってきた。そして誰かは分からないが、言葉が流れてくる。「貴方方は私たち世界の救世主です。」と。
その声に心が温かくなったカヤは涙が溢れる。佐助も普段より嬉しい気持ちが芽生えていた。
・・・
戦いが終わり数時間が経った頃。各国の軍隊がようやく到着し、そこで初めて二人が事を収めた事を知った。それから拉致被害者の解放が行なわれ、次々に輸送船へと乗り、ブルの戦闘員たちは頑丈な軍艦に手錠をつけられたまま乗せられ最終的にカヤと佐助、そして通信衛星を介してみていたこの世界の全ての人間が残った。すると佐助が通信衛星に謝罪をする。
「私、祖国の長、大我のせいで全世界に混乱と恐怖を与えてしまい申し訳ありませんでした。これから先どんな処罰も受けます。今なき大和の国の代表として、責任を持ちます。大変申し訳ございませんでした。」
その言葉にハッとしたカヤも謝る。
「シン大統領、並びに各国首脳の方へ。私たちの勝手な行動を許してくれとはいいません。ですが…拉致被害者がこの島に来ていると知った時、どうしても…助けに行かなきゃと体が動いたのです。被害者の方を安心させたかっただけなのです。」
その時各国首脳は称賛の拍手を送っていた。
『シン大統領。貴方の計画を信じてよかった。彼らは様々な国の被害者を恐怖から救ってくれた英雄です。これからは彼らとの交流がしたい。』
『疑って悪かった。あの二人は優しかった。本当にありがとう。』
シンに向かい頭を下げる首脳たち。シンは頭をあげるよう促したが、それでも首脳たちは頭を下げ続けていた。
・・・
事が済み、セキトの施設へと戻った二人はサインに殴られ頬を赤く染めていた。
「このばか!!心配したじゃん。…本当に、本当に、帰ってきてくれてありがとう…。」
サイン、ゴズ、カノン、フィアーは二人の前で号泣していた。しかしそれ以上問い詰める事はなかった。何故なら沢山の人を怪我させる事なく全員無事に解放したからだ。しかし、国際的に顔を知られた二人は明日、国際緊急会議への招集がかけられた。
─── 一方その頃ブルでは ───
「くそっ!せっかく領土を拡大出来る機会があったのに!!」
ザイヤは壁を殴る。せっかくの領土拡大のチャンスをあの二人に奪われた事に切れていた。
「ザイヤ指揮官。あの刀、あの顔立ち。大和の一番隊隊長、佐助でした。行方不明になっていたはずですが、まさか生きていたとは…。それに例の少女。サウンドラ王国の王女です。どうします…」
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その瞬間数千人もの人造人間、いや魔導戦士の目が開いた。
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