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5 パーティーへ?
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頭を撫でられている。私はうとうとしながら温もりを受け入れていた。幸せだなあ、ずっとこのままでいたい。薄っすら目を開けると、カイラス様の顔が間近にあった。驚きでびくっと体が震える。カイラス様は撫でるのを止めて言った。
「アリゼか?」
「……にゃーん」
私は猫に戻っていた。カイラス様は少し残念そうだったものの、笑みを浮かべて私の頭を撫で続けていた。
「やはり昨日のあれは現実か。夢であれば良かったが……今は猫だ、どうでもいい」
どうでもいいかあ。一応、私は人ですし人生があるんですけれども。まあ、いいか。ひとまず今は猫のまま生活を送るしかないのだから。
「本日の夜にはロベルト様の誕生パーティーがありますよ」
「……………………」
メイドからそう告げられ、カイラス様は無言のまま表情に嫌そうな色を宿した。パーティーが嫌いなのか、人の多いところが嫌いなのか。確かに、美しい彫像であるカイラス様とパーティーはまるで結びつかない。喋らない、笑わない、ではパーティーらしくもない。
去年の誕生パーティーには私も参加している。しかしカイラス様がいたかどうかは覚えていない。
エミィは今年も参加するのだろうか。ドレスを着た妹の姿を思い描いた。きっととても綺麗なんだろう。私よりずっと。
「面倒だな……」
カイラス様は私を膝に乗せてずっと撫でている。昨日と変わらない光景だ。時々私の顔を覗き込んで素敵な笑顔も見せてくれる。それは、私が猫だからだ。
今も私を持ち上げて顔を見ながら言った。
「パーティー、君も参加するか? 大人しくしているなら……そういえばアリゼだったな、そうか、それなら構わないな。ただ俺の傍にいてくれればいい」
「うにゃ」
カイラス様は本気で私をパーティーに連れて行く気だろうか。身内だけの気軽なパーティーで、飼い犬や猫を連れてきている人もいたけれど。
「君がいれば少しは気楽だ」
ほっとした顔で言われると行くしかなくなる。私は猫だけど猫じゃないし、パーティーの作法も心得ている。猫だから作法はいらないにしても、大人しくするだけなら簡単だ。
でも、いいのだろうか。私は他の家で飼われているような立派な猫じゃない。野良猫上がりの短い黒毛で、目の色もアンバーだ。黒い猫は不吉だと敬遠する人もいるだろう。何より私の仕草は本物の猫とは異なっている。変に思われないだろうか。色々考えた。しかし。
「う~~ん、可愛いな、可愛い。とても可愛いぞ、最高だ」
カイラス様には全く無関係らしい。私の首にピンクのリボンを巻いてご満悦の様子。ピンクなんて人間の私には似合わないかも。でも今は猫だし、カイラス様が満足ならいいか。
「あ~~~なんて可愛いんだ。パーティーに連れて行って攫われたらどうしよう。こんなに可愛いと心配になる。いいか、俺から絶対に離れるなよ」
これが人間の時に言われたどんなに嬉しいか。何度でも同じことを思います。今の私は猫なので、猫らしく「にゃあ」と鳴くだけです。すると、
「ダメだ! いいか、人前で鳴くな。可愛すぎて連れて行かれてしまう!」
「にゃ……」
「君は自分の愛らしさを自覚した方がいい。他人に尻尾を振るな、見上げるのもダメだ。その目で俺だけを見ていてくれ。頼む」
熱っぽい目でじっと見つめられる。……カイラス様を見習って、私も無言の彫像になりきりました。そうでもしないとやってられません、こんなの。
**
ロベルト様の家に到着。カイラス様は私を抱きかかえ、会場の隅の椅子に座っているだけ。こうしていると本当に彫像みたいだ。
無言の彫像でいながら挨拶はどうしているのだろう。長らくの疑問もすぐ理解した。みんな遠巻きにカイラス様にお辞儀をしていくのだ。カイラス様はその度に無言で軽く会釈をする。すごい交流の仕方だ。カイラス様流、他の人にはとても真似できない。
私は大人しく膝の上で丸くなっていると、見知った顔がやってきた。
「カイラス! 来てくれたのか! ありがとう、嬉しいよ」
ロベルト様だ。カイラス様に爽やかな笑顔を向けている。茶色の髪に青い目、引き締まった体躯。人懐こくさっぱりした性格で、男女問わず人気のある人だ。今日のパーティーに大勢参加しているのも、立派な家柄であることに加えて彼の人望もあるのだろう。カイラス様でさえ来ているのだから。
「……ああ」
カイラス様はそれだけ言ってロベルト様と握手を交わした。
そういえば。ロベルト様が婚約されたという噂を思い出した。お相手はシャーリー様か、マチルダ様か。二人ともとても素敵な方で、ロベルト様にとてもお似合いの相手だ。
そんな幸せな結婚に憧れなくもない。ほんの少しだけ。でも私には到底無理で、今となっては夢のまた夢だけれど。
「ん? その子は君の飼い猫?」
「ああ」
「へえ! すごいな。動物が君に懐くのか。珍しいこともある」
ロベルト様には挨拶をしておいた方が良さそうだ。私は顔を上げて鳴き声で挨拶をした。ロベルト様は表情を綻ばせて私の顎の下を撫でる。な、なんだこの心地良さ。
「はは、随分大人しい。可愛いな」
声も優しくて素敵。撫でる手つきがプロフェッショナルだ。勝手に喉がごろごろ鳴ってしまう……。ロベルト様、猫にもモテるのでは?
「この子の名前は?」
「あ、アー……リゼだ」
「リゼ? お嬢さんか。俺はロベルトだ、よろしく。君も何か食べるかい? 用意させようか」
人だけじゃなく猫にも優しいだなんて。私はロベルト様の撫で技にうっとりしていた。カイラス様が珍しく自分から発言する。
「ロベルト、やけに機嫌がいいな」
「俺も猫は好きだからね。家にも三匹いるし。黒い子も可愛いな」
ロベルト様も猫好きだったのか。知らなかった。道理で扱い慣れてるはずだ。ロベルト様の優しい笑みを見ると思わずきゅんとしてしまう。今は猫で良かった。人だったらきっとこんな顔は向けてもらえないだろう。
「リゼに何か持って来てくれ。俺はいらない」
「分かった。それじゃリゼ、後で。美味しい物を持って来てやるからな」
手を振って去って行った。名残惜しい。何を持って来てくれるんだろう、楽しみだな。彼が去った方を見つめていると、体を掴まれ持ち上げられた。カイラス様の顔がすぐ近くにある。
「何故アイツに懐く……」
「うにゃ?」
恨みがましく言われて困った。懐いたって言うのかなあれは。カイラス様は私を膝に戻すと、一人でぶつぶつ喋りだした。
「俺の何が悪いんだ……俺だってこんなに可愛がっているのに……好きでたまらないのに……何故ロベルトなんかに負ける……?」
色々言いたいことはあるものの、猫なので言えない。四六時中くっついて眺めて撫でまわすような猫の扱いは、猫からすると割とストレスだと思います。私なので我慢しますが。
急にカイラス様が黙った。ロベルト様が戻ってきたのかと思い顔を上げる。そこにいたのは、
「こんばんはカイラス様! お会いできて光栄です!」
エミィ! 私の妹! 久々に会えた妹は、今日もキラキラしていてとても綺麗。大勢の中でもとびっきり輝いていた。
私に気付いてくれないかな、エミィ。同じ色の瞳がかち合った。
「……ね、猫?」
エミィの表情が引きつる。あ、そうだった。エミィは猫が嫌いなんだった。エミィはカイラス様の婚約者だし、きっと話もしたいだろう。私がここにいると気が散るかもしれない。
せめて姉らしく、妹の邪魔はしたくない。私はカイラス様の膝から降りた。
「あっ、おい」
「カイラス様、猫なんて気まぐれですからすぐに戻ってきますわ。それより、食事は召し上がりましたか? ぶどう酒もとても美味しくて……」
すみません、カイラス様。カイラス様にとって私より猫の方が大事なように、私には妹の方が大事なんです。妹の幸せの方が。
私は猫らしく気ままに、どこかで時間を潰すことにしよう。
「アリゼか?」
「……にゃーん」
私は猫に戻っていた。カイラス様は少し残念そうだったものの、笑みを浮かべて私の頭を撫で続けていた。
「やはり昨日のあれは現実か。夢であれば良かったが……今は猫だ、どうでもいい」
どうでもいいかあ。一応、私は人ですし人生があるんですけれども。まあ、いいか。ひとまず今は猫のまま生活を送るしかないのだから。
「本日の夜にはロベルト様の誕生パーティーがありますよ」
「……………………」
メイドからそう告げられ、カイラス様は無言のまま表情に嫌そうな色を宿した。パーティーが嫌いなのか、人の多いところが嫌いなのか。確かに、美しい彫像であるカイラス様とパーティーはまるで結びつかない。喋らない、笑わない、ではパーティーらしくもない。
去年の誕生パーティーには私も参加している。しかしカイラス様がいたかどうかは覚えていない。
エミィは今年も参加するのだろうか。ドレスを着た妹の姿を思い描いた。きっととても綺麗なんだろう。私よりずっと。
「面倒だな……」
カイラス様は私を膝に乗せてずっと撫でている。昨日と変わらない光景だ。時々私の顔を覗き込んで素敵な笑顔も見せてくれる。それは、私が猫だからだ。
今も私を持ち上げて顔を見ながら言った。
「パーティー、君も参加するか? 大人しくしているなら……そういえばアリゼだったな、そうか、それなら構わないな。ただ俺の傍にいてくれればいい」
「うにゃ」
カイラス様は本気で私をパーティーに連れて行く気だろうか。身内だけの気軽なパーティーで、飼い犬や猫を連れてきている人もいたけれど。
「君がいれば少しは気楽だ」
ほっとした顔で言われると行くしかなくなる。私は猫だけど猫じゃないし、パーティーの作法も心得ている。猫だから作法はいらないにしても、大人しくするだけなら簡単だ。
でも、いいのだろうか。私は他の家で飼われているような立派な猫じゃない。野良猫上がりの短い黒毛で、目の色もアンバーだ。黒い猫は不吉だと敬遠する人もいるだろう。何より私の仕草は本物の猫とは異なっている。変に思われないだろうか。色々考えた。しかし。
「う~~ん、可愛いな、可愛い。とても可愛いぞ、最高だ」
カイラス様には全く無関係らしい。私の首にピンクのリボンを巻いてご満悦の様子。ピンクなんて人間の私には似合わないかも。でも今は猫だし、カイラス様が満足ならいいか。
「あ~~~なんて可愛いんだ。パーティーに連れて行って攫われたらどうしよう。こんなに可愛いと心配になる。いいか、俺から絶対に離れるなよ」
これが人間の時に言われたどんなに嬉しいか。何度でも同じことを思います。今の私は猫なので、猫らしく「にゃあ」と鳴くだけです。すると、
「ダメだ! いいか、人前で鳴くな。可愛すぎて連れて行かれてしまう!」
「にゃ……」
「君は自分の愛らしさを自覚した方がいい。他人に尻尾を振るな、見上げるのもダメだ。その目で俺だけを見ていてくれ。頼む」
熱っぽい目でじっと見つめられる。……カイラス様を見習って、私も無言の彫像になりきりました。そうでもしないとやってられません、こんなの。
**
ロベルト様の家に到着。カイラス様は私を抱きかかえ、会場の隅の椅子に座っているだけ。こうしていると本当に彫像みたいだ。
無言の彫像でいながら挨拶はどうしているのだろう。長らくの疑問もすぐ理解した。みんな遠巻きにカイラス様にお辞儀をしていくのだ。カイラス様はその度に無言で軽く会釈をする。すごい交流の仕方だ。カイラス様流、他の人にはとても真似できない。
私は大人しく膝の上で丸くなっていると、見知った顔がやってきた。
「カイラス! 来てくれたのか! ありがとう、嬉しいよ」
ロベルト様だ。カイラス様に爽やかな笑顔を向けている。茶色の髪に青い目、引き締まった体躯。人懐こくさっぱりした性格で、男女問わず人気のある人だ。今日のパーティーに大勢参加しているのも、立派な家柄であることに加えて彼の人望もあるのだろう。カイラス様でさえ来ているのだから。
「……ああ」
カイラス様はそれだけ言ってロベルト様と握手を交わした。
そういえば。ロベルト様が婚約されたという噂を思い出した。お相手はシャーリー様か、マチルダ様か。二人ともとても素敵な方で、ロベルト様にとてもお似合いの相手だ。
そんな幸せな結婚に憧れなくもない。ほんの少しだけ。でも私には到底無理で、今となっては夢のまた夢だけれど。
「ん? その子は君の飼い猫?」
「ああ」
「へえ! すごいな。動物が君に懐くのか。珍しいこともある」
ロベルト様には挨拶をしておいた方が良さそうだ。私は顔を上げて鳴き声で挨拶をした。ロベルト様は表情を綻ばせて私の顎の下を撫でる。な、なんだこの心地良さ。
「はは、随分大人しい。可愛いな」
声も優しくて素敵。撫でる手つきがプロフェッショナルだ。勝手に喉がごろごろ鳴ってしまう……。ロベルト様、猫にもモテるのでは?
「この子の名前は?」
「あ、アー……リゼだ」
「リゼ? お嬢さんか。俺はロベルトだ、よろしく。君も何か食べるかい? 用意させようか」
人だけじゃなく猫にも優しいだなんて。私はロベルト様の撫で技にうっとりしていた。カイラス様が珍しく自分から発言する。
「ロベルト、やけに機嫌がいいな」
「俺も猫は好きだからね。家にも三匹いるし。黒い子も可愛いな」
ロベルト様も猫好きだったのか。知らなかった。道理で扱い慣れてるはずだ。ロベルト様の優しい笑みを見ると思わずきゅんとしてしまう。今は猫で良かった。人だったらきっとこんな顔は向けてもらえないだろう。
「リゼに何か持って来てくれ。俺はいらない」
「分かった。それじゃリゼ、後で。美味しい物を持って来てやるからな」
手を振って去って行った。名残惜しい。何を持って来てくれるんだろう、楽しみだな。彼が去った方を見つめていると、体を掴まれ持ち上げられた。カイラス様の顔がすぐ近くにある。
「何故アイツに懐く……」
「うにゃ?」
恨みがましく言われて困った。懐いたって言うのかなあれは。カイラス様は私を膝に戻すと、一人でぶつぶつ喋りだした。
「俺の何が悪いんだ……俺だってこんなに可愛がっているのに……好きでたまらないのに……何故ロベルトなんかに負ける……?」
色々言いたいことはあるものの、猫なので言えない。四六時中くっついて眺めて撫でまわすような猫の扱いは、猫からすると割とストレスだと思います。私なので我慢しますが。
急にカイラス様が黙った。ロベルト様が戻ってきたのかと思い顔を上げる。そこにいたのは、
「こんばんはカイラス様! お会いできて光栄です!」
エミィ! 私の妹! 久々に会えた妹は、今日もキラキラしていてとても綺麗。大勢の中でもとびっきり輝いていた。
私に気付いてくれないかな、エミィ。同じ色の瞳がかち合った。
「……ね、猫?」
エミィの表情が引きつる。あ、そうだった。エミィは猫が嫌いなんだった。エミィはカイラス様の婚約者だし、きっと話もしたいだろう。私がここにいると気が散るかもしれない。
せめて姉らしく、妹の邪魔はしたくない。私はカイラス様の膝から降りた。
「あっ、おい」
「カイラス様、猫なんて気まぐれですからすぐに戻ってきますわ。それより、食事は召し上がりましたか? ぶどう酒もとても美味しくて……」
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
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