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8 愛とは
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今日はカイラス様は外出し、私は一人で(一匹で?)カイラス様の部屋で過ごしていた。
メイドが掃除をしにやって来たので邪魔にならないように避けて丸くなっていた。
「随分と賢い猫だね。毛が短いから掃除も楽でいいわ」
優しく撫でられる。猫の間は褒められてばかりだ。「にゃーん」返事をするとメイドは嬉しそうに微笑んだ。しかし寂しそうな顔に変わる。
「カイラス様と仲良くしてあげてね。あの方、人と関わるのが得意ではないの。あの容姿だから怖がられてばかりで。貴方みたいな友達ができるのはいいことだわ」
「なーん」
「ふふ。可愛い。猫はあまり好きではないけれど、貴方ならいいわ。……カイラス様は幼くして母親を亡くしているの。父のダニエル様もそれを気にしていて、カイラス様とどう関わっていいか分からないみたい」
かさついた、優しい手にすり寄る。メイドは私の顔を撫でながら溜め息を吐いた。
「気難しい親子なの。婚約者の方と、貴方と、カイラス様の良い家族になってくれると嬉しいわ。お願いね」
「にゃあ」
カイラス様はメイドにもとても大事に思われている。それなのにどうして無価値だなんて言うんだろう。
もしかしたら、私も家では大事に思われているのかも……。ううん、期待するのはやめよう。今は猫として可愛がってもらえるんだから、それで充分だ。
**
カイラス様との楽しいお茶会ですっ! 今日は何を話そうかしら? 心なしか少しずつ距離が縮まっているような、そんな気もしてきたところです。
「エミィ」
「……は、はいっ!? カイラス様、どうなさいました!?」
初めてカイラス様から声をかけられた! 私の思った通りだわ! 愛の言葉でも囁いてくれるのかしら。ドキドキ。
「お前は何故婚約を受け入れた。姉の代わりにならなくとも良かったはずだ。家のためか?」
「いいえ、カイラス様を愛しているからですわ。家は関係ありません」
カイラス様は何か考えるように視線をテーブルに落とした。真剣な顔も素敵。このまま飾っておきたいくらい。
「……そうか。愛しているとは何だ」
「え? ええと?」
「お前にとってどんな感情だ」
カイラス様は真面目な顔で私を見ている。目力があって少し怖いのですが、これくらい何ともありません。私は胸を張って堂々と答えました。
「好き、ということです。見ているだけで幸福な気持ちになったり、ずっと一緒にいたくなったり、離れていてもその方のことを考えていたり……抑えきれない“好き”の気持ちです」
「……そうか」
「カイラス様も、私を愛してくださると嬉しいですわ」
「……………………」
また黙ってしまった。でも今日は最高記録です。ここまで長く会話をしたのは初めて! カイラス様も結婚に乗り気なのね。やっぱりお姉さまがいなくって良かった!
**
帰宅したカイラス様は、私を持ち上げて顔をじっと見ながら言った。
「俺は猫を愛しているらしい」
突然に何のことだろう。「にゃあ」とりあえず返事をする。私を膝に下ろして背中をぐりぐり撫でた。もっと優しくして欲しい。
「しかしいくら愛していようと猫と結婚はできない。子も作れない。……やはり俺の感情など無意味だな。何の価値もない」
そんなことないのに。抗議の意味で尻尾を振る。
「あぁ~~尻尾も可愛いねえ~~~!」
どこから出ているのでしょうその声は。怖いです。
夜になり、人に戻った私はいつも通り床に寝転がった。少し寒いので体をできるだけ縮めて丸くなる。
「アリゼ。今晩は冷える。床で寝るのはやめろ」
「いえ、私はここで構いません」
「体調を崩されると困る」
「でも……」
さすがにカイラス様の隣というのは気が引ける。悩みながらカイラス様の顔を見てはっとした。そうか。私じゃなくて、猫の私が風邪を引くと困るからか。そうなると大人しく従った方がいい。
「朝には猫に戻るんだ。構わないから入れ」
カイラス様は布団を持ち上げて私を入れようとしている。これで断るわけにもいかないか。
「すみません、ありがとうございます」
私はベッドの端に寄って横になった。びっくりするくらい暖かくて、心地いい。床でも快適だと思っていたのに、ベッドの上は別世界だった。
この温もりは、カイラス様が同じ布団にいるからだろうか。そう思うと、嬉しくて涙が出てきた。一度流れ出すと勢いがついて止まらない。カイラス様の迷惑にならないよう必死で声を押し殺していた。すると、
「……うにゃ!? えっ、あの、カイラス様!?」
カイラス様に後ろから抱きしめられた。びっくりして涙が引っ込む。
「気にするな、寒いんだろう」
私が震えて泣いていたのを寒さと勘違いしたらしい。その心遣いはとても有難い。でも。私はカイラス様の腕をそっと解いた。
「寒くありません。大丈夫ですから、私には近付かないでください。妹に悪いので……気持ちは嬉しいです。ありがとうございます」
礼を言うと、彼は真面目な顔をして離れていった。急に何をするか分からない人だ。早鐘を打つ心臓を押さえて、私は静かに目を閉じた。
**
アリゼが声を押し殺して泣いていた。やはり家に帰りたいのだろう。震える小さな背中が哀れに見えて、猫の時と同じように触れていた。人とはこんなに小さいものだったかと驚いた。猫よりは大きいが。他人の体温に触れ、不思議と俺の気が落ち着いた。
アリゼはすぐに離れてしまい、少し残念だった。
眠ってしまったらしいアリゼの頭を撫でる。猫とは違う。黒い猫の耳がぴくぴく動いているが、やはり人だ。
アリゼは寝返りも打たないで、僅かなスペースで身を縮こませて眠っている。シャルランの家の娘であればそれなりの生活をしていただろうに、今は人の部屋の床で眠り、床で飯を食う始末だ。
ああ、それは俺のせいか。本当に哀れだ。こんな無価値な男に拾われて、満足な寝床も与えられない。笑みすら見せない。……いや、猫だから笑わなくて当然か。
**
『カイラス、嘘を吐くのはやめなさい!』
怒鳴り声が聞こえる。懐かしい声だった。
『違います、母上、俺は嘘なんか吐いてない……本当のことで』
『そんな風で将来はどうするつもりですか! 貴方はこのハウフィールド家の跡継ぎなんですよ。お父様もがっかりします』
『……………………』
母上の夢を見た。母上は俺を産んでから病気になって、いつもぼーっとしていた。そして突然、叫んだり怒鳴ったりするのだ。
『お父様は貴方に、立派に家を継いで欲しいと思っています。それは私も同じ。期待を裏切るようなことはしないで。分かった?』
『はい。分かっています』
『どうしてそんな言い方をするの! もっと真剣になりなさいカイラス!』
『……………………』
何を言っても否定されて怒られた。それでも俺は、母上を嫌いになれなかった。ぼんやりしている時の母上は作り物みたいに綺麗で、小さく優しい声で何か歌っていたのを覚えている。
『……カイ、ラス……そこに、いたのね……私…………あ……い……』
俺は扉の隙間からそっと覗き見ていた。母上は壊れかけのオルゴールのようだった。
『…………にゃ…………にゃ……』
母上がすっと下を向いた。母上の足元に小さな体がすり寄っている。あれは、まさか。俺は思わず扉の取っ手を掴んでいた。体に力が入る。
「猫ちゃー……ん!?」
自分の声で目が覚めた。今、夢を見ていた気がするが忘れてしまった。
ふと顔を横に向ける。黒い毛の塊があった。手で触れると、柔らかくて温かい。腹部が大きく上下している。
眠っているはずだが、何かが聞こえるような。耳をすませた。
「……にゃ……にゃ…………」
「ね、寝言……ッ!?」
可愛すぎて危うく卒倒しかけた。猫も寝言を言うのか、人でなくとも……いや、アリゼは人だった。
小さな耳を人差し指でなぞる。ぴくぴく動いていた。猫のまま、こうしてただ眠っていれば気楽だろうに。俺も。
メイドが掃除をしにやって来たので邪魔にならないように避けて丸くなっていた。
「随分と賢い猫だね。毛が短いから掃除も楽でいいわ」
優しく撫でられる。猫の間は褒められてばかりだ。「にゃーん」返事をするとメイドは嬉しそうに微笑んだ。しかし寂しそうな顔に変わる。
「カイラス様と仲良くしてあげてね。あの方、人と関わるのが得意ではないの。あの容姿だから怖がられてばかりで。貴方みたいな友達ができるのはいいことだわ」
「なーん」
「ふふ。可愛い。猫はあまり好きではないけれど、貴方ならいいわ。……カイラス様は幼くして母親を亡くしているの。父のダニエル様もそれを気にしていて、カイラス様とどう関わっていいか分からないみたい」
かさついた、優しい手にすり寄る。メイドは私の顔を撫でながら溜め息を吐いた。
「気難しい親子なの。婚約者の方と、貴方と、カイラス様の良い家族になってくれると嬉しいわ。お願いね」
「にゃあ」
カイラス様はメイドにもとても大事に思われている。それなのにどうして無価値だなんて言うんだろう。
もしかしたら、私も家では大事に思われているのかも……。ううん、期待するのはやめよう。今は猫として可愛がってもらえるんだから、それで充分だ。
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カイラス様との楽しいお茶会ですっ! 今日は何を話そうかしら? 心なしか少しずつ距離が縮まっているような、そんな気もしてきたところです。
「エミィ」
「……は、はいっ!? カイラス様、どうなさいました!?」
初めてカイラス様から声をかけられた! 私の思った通りだわ! 愛の言葉でも囁いてくれるのかしら。ドキドキ。
「お前は何故婚約を受け入れた。姉の代わりにならなくとも良かったはずだ。家のためか?」
「いいえ、カイラス様を愛しているからですわ。家は関係ありません」
カイラス様は何か考えるように視線をテーブルに落とした。真剣な顔も素敵。このまま飾っておきたいくらい。
「……そうか。愛しているとは何だ」
「え? ええと?」
「お前にとってどんな感情だ」
カイラス様は真面目な顔で私を見ている。目力があって少し怖いのですが、これくらい何ともありません。私は胸を張って堂々と答えました。
「好き、ということです。見ているだけで幸福な気持ちになったり、ずっと一緒にいたくなったり、離れていてもその方のことを考えていたり……抑えきれない“好き”の気持ちです」
「……そうか」
「カイラス様も、私を愛してくださると嬉しいですわ」
「……………………」
また黙ってしまった。でも今日は最高記録です。ここまで長く会話をしたのは初めて! カイラス様も結婚に乗り気なのね。やっぱりお姉さまがいなくって良かった!
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帰宅したカイラス様は、私を持ち上げて顔をじっと見ながら言った。
「俺は猫を愛しているらしい」
突然に何のことだろう。「にゃあ」とりあえず返事をする。私を膝に下ろして背中をぐりぐり撫でた。もっと優しくして欲しい。
「しかしいくら愛していようと猫と結婚はできない。子も作れない。……やはり俺の感情など無意味だな。何の価値もない」
そんなことないのに。抗議の意味で尻尾を振る。
「あぁ~~尻尾も可愛いねえ~~~!」
どこから出ているのでしょうその声は。怖いです。
夜になり、人に戻った私はいつも通り床に寝転がった。少し寒いので体をできるだけ縮めて丸くなる。
「アリゼ。今晩は冷える。床で寝るのはやめろ」
「いえ、私はここで構いません」
「体調を崩されると困る」
「でも……」
さすがにカイラス様の隣というのは気が引ける。悩みながらカイラス様の顔を見てはっとした。そうか。私じゃなくて、猫の私が風邪を引くと困るからか。そうなると大人しく従った方がいい。
「朝には猫に戻るんだ。構わないから入れ」
カイラス様は布団を持ち上げて私を入れようとしている。これで断るわけにもいかないか。
「すみません、ありがとうございます」
私はベッドの端に寄って横になった。びっくりするくらい暖かくて、心地いい。床でも快適だと思っていたのに、ベッドの上は別世界だった。
この温もりは、カイラス様が同じ布団にいるからだろうか。そう思うと、嬉しくて涙が出てきた。一度流れ出すと勢いがついて止まらない。カイラス様の迷惑にならないよう必死で声を押し殺していた。すると、
「……うにゃ!? えっ、あの、カイラス様!?」
カイラス様に後ろから抱きしめられた。びっくりして涙が引っ込む。
「気にするな、寒いんだろう」
私が震えて泣いていたのを寒さと勘違いしたらしい。その心遣いはとても有難い。でも。私はカイラス様の腕をそっと解いた。
「寒くありません。大丈夫ですから、私には近付かないでください。妹に悪いので……気持ちは嬉しいです。ありがとうございます」
礼を言うと、彼は真面目な顔をして離れていった。急に何をするか分からない人だ。早鐘を打つ心臓を押さえて、私は静かに目を閉じた。
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アリゼが声を押し殺して泣いていた。やはり家に帰りたいのだろう。震える小さな背中が哀れに見えて、猫の時と同じように触れていた。人とはこんなに小さいものだったかと驚いた。猫よりは大きいが。他人の体温に触れ、不思議と俺の気が落ち着いた。
アリゼはすぐに離れてしまい、少し残念だった。
眠ってしまったらしいアリゼの頭を撫でる。猫とは違う。黒い猫の耳がぴくぴく動いているが、やはり人だ。
アリゼは寝返りも打たないで、僅かなスペースで身を縮こませて眠っている。シャルランの家の娘であればそれなりの生活をしていただろうに、今は人の部屋の床で眠り、床で飯を食う始末だ。
ああ、それは俺のせいか。本当に哀れだ。こんな無価値な男に拾われて、満足な寝床も与えられない。笑みすら見せない。……いや、猫だから笑わなくて当然か。
**
『カイラス、嘘を吐くのはやめなさい!』
怒鳴り声が聞こえる。懐かしい声だった。
『違います、母上、俺は嘘なんか吐いてない……本当のことで』
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『……………………』
母上の夢を見た。母上は俺を産んでから病気になって、いつもぼーっとしていた。そして突然、叫んだり怒鳴ったりするのだ。
『お父様は貴方に、立派に家を継いで欲しいと思っています。それは私も同じ。期待を裏切るようなことはしないで。分かった?』
『はい。分かっています』
『どうしてそんな言い方をするの! もっと真剣になりなさいカイラス!』
『……………………』
何を言っても否定されて怒られた。それでも俺は、母上を嫌いになれなかった。ぼんやりしている時の母上は作り物みたいに綺麗で、小さく優しい声で何か歌っていたのを覚えている。
『……カイ、ラス……そこに、いたのね……私…………あ……い……』
俺は扉の隙間からそっと覗き見ていた。母上は壊れかけのオルゴールのようだった。
『…………にゃ…………にゃ……』
母上がすっと下を向いた。母上の足元に小さな体がすり寄っている。あれは、まさか。俺は思わず扉の取っ手を掴んでいた。体に力が入る。
「猫ちゃー……ん!?」
自分の声で目が覚めた。今、夢を見ていた気がするが忘れてしまった。
ふと顔を横に向ける。黒い毛の塊があった。手で触れると、柔らかくて温かい。腹部が大きく上下している。
眠っているはずだが、何かが聞こえるような。耳をすませた。
「……にゃ……にゃ…………」
「ね、寝言……ッ!?」
可愛すぎて危うく卒倒しかけた。猫も寝言を言うのか、人でなくとも……いや、アリゼは人だった。
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