17 / 35
17 十二歳の王子と「問い詰める」守護精霊
しおりを挟む
ヒョロ男の足に刺さった矢を、王子様は光の魔法の呪文を唱えながら、一気に引き抜いた。血が噴き出すよりも早く、光の魔法で傷口をふさぐためだ。
ふーっ、と息を吐き出し、また呪文を詠唱する。今度は右腕だ。足で踏み付け、握り込んだ矢をグッと引いた。血がほとんど失われることなく、傷口が閉じていく。たいしたものだ。魔力量もすごいけど、それよりも、ケガの処置が的確だ。
光の魔法は万能ではない。生き物がもともと持っている治癒力を高め、ケガをした部分に集中させるだけだ。血を失うということは、光の魔法の源泉を失うことに等しい。
ヒョロ男に刺さっていた、四本もの矢を引き抜き終えた王子様は、今度はやけどの治療を始めた。軽い傷には見向きもせず、致命傷となりそうなケガを優先的に治していく。
さすがは、選ばれた王子様だね。生まれたての赤ちゃんだった頃に、魔力測定の球をピッカピカに光らせただけのことはある。
さぞかしご立派な教育を受けたんだろうね。それに、着てる服も、ずいぶんと高級でキラッキラしてるしね。ずいぶん破れちゃったけど、つぎはぎを当てたりしないよね。王子様だもんね。などという意地悪な考えが、わたしの頭の中をぐるぐると駆け巡る。
嫉妬だろうか? ジリッという音が聞こえた気がした。王子様として育てられていたら、ルイだってもっとやさしい子になっていたはずだ。懸命にヒョロ男の傷を治す王子様を見ていると、なぜだか胸が痛む。
わたしのせいなのだろうか? 村で暮らしていた頃のルイは、まっすぐで、誰にでもやさしい子だった。いつも楽しそうに笑っていた。どこか皮肉めいた笑みを浮かべるようになったのは、いつからだっただろう。
想像していた以上に、ルイと王子様はそっくりだ。髪を染めたらごまかせるかもしれない、なんて考えていたわたしがバカだった。金髪のままでよかったんだ。そうすれば、白銀なんてあだ名をつけられることもなかった。
わたしこそが、ルイを傷つけているんだろうか? 結局、王子様を助けてしまった。わたしこそが、ルイを危険な目にあわせているんだろうか?
ずっとトロムス村にいたら、王子様はもう死んでしまっていて、ルイは何も知らずに笑顔で暮らせたんじゃないだろうか? なんだって、風の精霊が、こんなことで悩まないといけないんだろうか?
そうだ。ぜんぶ、こいつのせいだよと、恨みがましい目で見ていると、ヒョロ男がピクッと動いた。どうやらお目覚めらしい。そのまま一生寝ててもよかったのにねと、わたしは空を見上げて、ぽふっと息を吐き出した。
「よかった、ラーシュ。気がついたんだね。あっ! まだ動いちゃダメだよ。もうすこし横になっててね」
気づかう言葉をかけながら、ヒョロ男を光の魔法でやさしくつつみこむ王子様が、まぶしく見える。やっぱり、ルイがトゲトゲなのは、わたしの育て方のせいなのかもしれない。
「……シャルル殿下、ご無事でございましたか。おケガなどございませんか?」
横になったまま、ヒョロ男が目だけを動かして、王子様の様子を心配そうに見た。
おまえこそ大ケガだよ。火の球を何発もくらって、矢が四本も刺さってたんだから。生きてるのが不思議なくらいだよと、わたしが苦々しく思ってる傍で、王子様がやさしく微笑んだ。
「わたしは無事だよ。ラーシュがかばってくれたおかげで、ひとつもケガなんてしてないからね。安心して」
まあ、なんて、うるわしい主従愛ですこと。最近、ルイにやさしい言葉のひとつも、かけてもらったことがないんですけどねと、わたしはヒガミにも似た感情を覚えた。
「それはよろしゅうございました。今はどういった状況でしょうか? ヒュランデル子爵の手勢の姿が見えないようですが……」
「わたしにもよくわからないんだけど、風の精霊様が助けてくれたみたいなんだ。急に風が渦を巻いて、ここまで吹き飛ばされたというか、運ばれてきたというか……」
「そのようなことが……。ありがたいことです。では、ここは、まだ子爵領なのでしょうか? でしたら、急いでブルンフョル辺境伯領に向かいましょう。騎士団まで動かして、殿下を亡きものにしようとしたのです。一刻の猶予もなりません」
「そうだね。とはいっても、ここがどこなのかすら――わぁっ!」
突然、浮きあがった王子様が、悲鳴をあげた。かまわず、大きな木の枝にヒョイッと乗せる。治療は終わったのだ。王子様はともかく、ヒョロ男には貸しを返してもらわなければならない。
「殿下! ……風の精霊? その、お待ちください!」
痛みで顔をしかめながらも、ヒョロ男は王子様に手を伸ばした。だが、立ち上がることはできなかった。
「そのお方は、ノルドフォール王国の第一王子であるシャルル殿下でいらっしゃいます。くれぐれも丁重に――」
《まさか、風の精霊に助けてもらえただなんて、思ってないよね!?》
抑えきれない黒い感情が、思ってもみないほどの強さで、ヒョロ男の耳を打った。驚愕と怯えの入り混じったようなヒョロ男の顔を見て、わたしは酷薄な感情をゆらめかせた。
《丁重に? ふふっ。ずいぶんと王子様が大事なんだね。なに? 光属性がそんなにすばらしいの? 魔力がない子なんて、いらないとでも思ってるの?》
血の気の失せた、真っ白な顔を引きつらせて、ヒョロ男はつかえつかえに、掠れた声を出した。
「……どういう、意味でございましょうか? その、わたくし、今どのような状況なのか、理解しかねておりまして、決して、風の精霊様に失礼を働くつもりは、なかったのでございますが……このたびは、殿下をお救いいただき、まことに――」
《聞きたいことがあるんだけど、いい? ウソをついた場合はさっきの場所に、吹き飛ばすからね。気をつけてね》
王子様が木の枝に腰をかけたまま、こちらを心配そうに見つめている。だけど、ヒョロ男の声は聞こえないだろう。ヒョロ男が目でうなずいたのを確認して、静かに風をふるわせた。
《なぜ、ルイを殺そうとしたの?》
「……ルイ、とは……いったいどなたでしょうか?」
《赤ちゃんだよ。王子様と双子のね。おまえが殺そうとしたほうの赤ちゃんだって言ったらわかる?》
ヒョロ男の息がとまった。目がギュッと閉じられた。しばしの静寂の後、乾ききった唇から、悲壮なつぶやきがもれた。
「守護精霊様でいらっしゃいますか? あのときの? ……生きておられるのですか? もうひとりの王子様が?」
《生きてたら困るの? もういちど殺すの? まさか、殺せると思ってるの?》
「いえ、決してそのようなことは。……そうですか。あのときの……」
ときれとぎれに吐き出していた息のような声を、ヒョロ男は、ふいに、はっきりした声に変えた。
「精霊様。お願いがございます。わたしの命と引き換えに、シャルル殿下を守ってはいただけませんか? シャルル殿下はこのたびの――ひっ!」
風の力で髪をつかみあげられたヒョロ男が、悲鳴をあげた。二度ほど、地面に叩きつける。
《なに自分の都合をしゃべってるのよ! ルイを殺そうとした理由を教えろって言ってるのよ! それ以外のことをしゃべったら、吹き飛ばすよ!》
こいつは自分の立場というものを、まったくわかっていない。ルイを殺そうとしたのだ。手加減などするものか。
「わ、わかりました。申し上げます。先々代の国王陛下の遺言なのです。王家の直系の子孫に双子の男子が生まれた場合、すみやかに片割れを処分するようにという――」
《はぁーっ!? なんで!?》
「後継者争いです。先々代の国王陛下は、国を二分する壮絶な内乱の末に即位されました。その後継者争いの相手が、双子の兄だったのです。そのため――」
《それだけの理由で!? ルイが何をしたってわけでもないのに!? じゃあ、王様!? やっぱり、王様がバカなの!?》
傷が痛むのか、ヒョロ男はまた顔をしかめた。ウソをつこうと、考えを巡らせているのかもしれない。もしもに備えて、わたしは周囲にぐるっと風を巻き起こした。これで、王子様にはヒョロ男が見えなくなったはずだ。
「……いえ、そういうわけでは……。国王陛下も先の王妃様も、お生まれになるお子が、双子であることをご存知でした。遺言になどしばられる必要はないと、おっしゃっておいでだったそうです。おふたりとも、望まれた王子として生を受けるはずでした」
《えっ? じゃあ、なんで?》
「わたしは、今でこそ宮廷魔術師ですが、もともとは宰相閣下の部下でした。閣下は先々代の国王陛下の血を引いておいでです。閣下にとって遺言をたがえるなどということは、許されないことでした」
それでも、とつぶやいて、ヒョロ男は暗い瞳をいっそう深くに沈みこませた。
「先の王妃様がご存命であれば、あのようなことにはならなかったでしょう。ふたりのお子がお生まれになってすぐでした。王妃様がお亡くなりになられたという知らせが、もたらされたのです」
ふーっ、と息を吐き出し、また呪文を詠唱する。今度は右腕だ。足で踏み付け、握り込んだ矢をグッと引いた。血がほとんど失われることなく、傷口が閉じていく。たいしたものだ。魔力量もすごいけど、それよりも、ケガの処置が的確だ。
光の魔法は万能ではない。生き物がもともと持っている治癒力を高め、ケガをした部分に集中させるだけだ。血を失うということは、光の魔法の源泉を失うことに等しい。
ヒョロ男に刺さっていた、四本もの矢を引き抜き終えた王子様は、今度はやけどの治療を始めた。軽い傷には見向きもせず、致命傷となりそうなケガを優先的に治していく。
さすがは、選ばれた王子様だね。生まれたての赤ちゃんだった頃に、魔力測定の球をピッカピカに光らせただけのことはある。
さぞかしご立派な教育を受けたんだろうね。それに、着てる服も、ずいぶんと高級でキラッキラしてるしね。ずいぶん破れちゃったけど、つぎはぎを当てたりしないよね。王子様だもんね。などという意地悪な考えが、わたしの頭の中をぐるぐると駆け巡る。
嫉妬だろうか? ジリッという音が聞こえた気がした。王子様として育てられていたら、ルイだってもっとやさしい子になっていたはずだ。懸命にヒョロ男の傷を治す王子様を見ていると、なぜだか胸が痛む。
わたしのせいなのだろうか? 村で暮らしていた頃のルイは、まっすぐで、誰にでもやさしい子だった。いつも楽しそうに笑っていた。どこか皮肉めいた笑みを浮かべるようになったのは、いつからだっただろう。
想像していた以上に、ルイと王子様はそっくりだ。髪を染めたらごまかせるかもしれない、なんて考えていたわたしがバカだった。金髪のままでよかったんだ。そうすれば、白銀なんてあだ名をつけられることもなかった。
わたしこそが、ルイを傷つけているんだろうか? 結局、王子様を助けてしまった。わたしこそが、ルイを危険な目にあわせているんだろうか?
ずっとトロムス村にいたら、王子様はもう死んでしまっていて、ルイは何も知らずに笑顔で暮らせたんじゃないだろうか? なんだって、風の精霊が、こんなことで悩まないといけないんだろうか?
そうだ。ぜんぶ、こいつのせいだよと、恨みがましい目で見ていると、ヒョロ男がピクッと動いた。どうやらお目覚めらしい。そのまま一生寝ててもよかったのにねと、わたしは空を見上げて、ぽふっと息を吐き出した。
「よかった、ラーシュ。気がついたんだね。あっ! まだ動いちゃダメだよ。もうすこし横になっててね」
気づかう言葉をかけながら、ヒョロ男を光の魔法でやさしくつつみこむ王子様が、まぶしく見える。やっぱり、ルイがトゲトゲなのは、わたしの育て方のせいなのかもしれない。
「……シャルル殿下、ご無事でございましたか。おケガなどございませんか?」
横になったまま、ヒョロ男が目だけを動かして、王子様の様子を心配そうに見た。
おまえこそ大ケガだよ。火の球を何発もくらって、矢が四本も刺さってたんだから。生きてるのが不思議なくらいだよと、わたしが苦々しく思ってる傍で、王子様がやさしく微笑んだ。
「わたしは無事だよ。ラーシュがかばってくれたおかげで、ひとつもケガなんてしてないからね。安心して」
まあ、なんて、うるわしい主従愛ですこと。最近、ルイにやさしい言葉のひとつも、かけてもらったことがないんですけどねと、わたしはヒガミにも似た感情を覚えた。
「それはよろしゅうございました。今はどういった状況でしょうか? ヒュランデル子爵の手勢の姿が見えないようですが……」
「わたしにもよくわからないんだけど、風の精霊様が助けてくれたみたいなんだ。急に風が渦を巻いて、ここまで吹き飛ばされたというか、運ばれてきたというか……」
「そのようなことが……。ありがたいことです。では、ここは、まだ子爵領なのでしょうか? でしたら、急いでブルンフョル辺境伯領に向かいましょう。騎士団まで動かして、殿下を亡きものにしようとしたのです。一刻の猶予もなりません」
「そうだね。とはいっても、ここがどこなのかすら――わぁっ!」
突然、浮きあがった王子様が、悲鳴をあげた。かまわず、大きな木の枝にヒョイッと乗せる。治療は終わったのだ。王子様はともかく、ヒョロ男には貸しを返してもらわなければならない。
「殿下! ……風の精霊? その、お待ちください!」
痛みで顔をしかめながらも、ヒョロ男は王子様に手を伸ばした。だが、立ち上がることはできなかった。
「そのお方は、ノルドフォール王国の第一王子であるシャルル殿下でいらっしゃいます。くれぐれも丁重に――」
《まさか、風の精霊に助けてもらえただなんて、思ってないよね!?》
抑えきれない黒い感情が、思ってもみないほどの強さで、ヒョロ男の耳を打った。驚愕と怯えの入り混じったようなヒョロ男の顔を見て、わたしは酷薄な感情をゆらめかせた。
《丁重に? ふふっ。ずいぶんと王子様が大事なんだね。なに? 光属性がそんなにすばらしいの? 魔力がない子なんて、いらないとでも思ってるの?》
血の気の失せた、真っ白な顔を引きつらせて、ヒョロ男はつかえつかえに、掠れた声を出した。
「……どういう、意味でございましょうか? その、わたくし、今どのような状況なのか、理解しかねておりまして、決して、風の精霊様に失礼を働くつもりは、なかったのでございますが……このたびは、殿下をお救いいただき、まことに――」
《聞きたいことがあるんだけど、いい? ウソをついた場合はさっきの場所に、吹き飛ばすからね。気をつけてね》
王子様が木の枝に腰をかけたまま、こちらを心配そうに見つめている。だけど、ヒョロ男の声は聞こえないだろう。ヒョロ男が目でうなずいたのを確認して、静かに風をふるわせた。
《なぜ、ルイを殺そうとしたの?》
「……ルイ、とは……いったいどなたでしょうか?」
《赤ちゃんだよ。王子様と双子のね。おまえが殺そうとしたほうの赤ちゃんだって言ったらわかる?》
ヒョロ男の息がとまった。目がギュッと閉じられた。しばしの静寂の後、乾ききった唇から、悲壮なつぶやきがもれた。
「守護精霊様でいらっしゃいますか? あのときの? ……生きておられるのですか? もうひとりの王子様が?」
《生きてたら困るの? もういちど殺すの? まさか、殺せると思ってるの?》
「いえ、決してそのようなことは。……そうですか。あのときの……」
ときれとぎれに吐き出していた息のような声を、ヒョロ男は、ふいに、はっきりした声に変えた。
「精霊様。お願いがございます。わたしの命と引き換えに、シャルル殿下を守ってはいただけませんか? シャルル殿下はこのたびの――ひっ!」
風の力で髪をつかみあげられたヒョロ男が、悲鳴をあげた。二度ほど、地面に叩きつける。
《なに自分の都合をしゃべってるのよ! ルイを殺そうとした理由を教えろって言ってるのよ! それ以外のことをしゃべったら、吹き飛ばすよ!》
こいつは自分の立場というものを、まったくわかっていない。ルイを殺そうとしたのだ。手加減などするものか。
「わ、わかりました。申し上げます。先々代の国王陛下の遺言なのです。王家の直系の子孫に双子の男子が生まれた場合、すみやかに片割れを処分するようにという――」
《はぁーっ!? なんで!?》
「後継者争いです。先々代の国王陛下は、国を二分する壮絶な内乱の末に即位されました。その後継者争いの相手が、双子の兄だったのです。そのため――」
《それだけの理由で!? ルイが何をしたってわけでもないのに!? じゃあ、王様!? やっぱり、王様がバカなの!?》
傷が痛むのか、ヒョロ男はまた顔をしかめた。ウソをつこうと、考えを巡らせているのかもしれない。もしもに備えて、わたしは周囲にぐるっと風を巻き起こした。これで、王子様にはヒョロ男が見えなくなったはずだ。
「……いえ、そういうわけでは……。国王陛下も先の王妃様も、お生まれになるお子が、双子であることをご存知でした。遺言になどしばられる必要はないと、おっしゃっておいでだったそうです。おふたりとも、望まれた王子として生を受けるはずでした」
《えっ? じゃあ、なんで?》
「わたしは、今でこそ宮廷魔術師ですが、もともとは宰相閣下の部下でした。閣下は先々代の国王陛下の血を引いておいでです。閣下にとって遺言をたがえるなどということは、許されないことでした」
それでも、とつぶやいて、ヒョロ男は暗い瞳をいっそう深くに沈みこませた。
「先の王妃様がご存命であれば、あのようなことにはならなかったでしょう。ふたりのお子がお生まれになってすぐでした。王妃様がお亡くなりになられたという知らせが、もたらされたのです」
0
あなたにおすすめの小説
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
いや、無理。 (完結)
詩海猫(8/29書籍発売)
恋愛
細かいことは気にせずお読みください。
もはや定番となった卒業パーティー、急に冷たくなって公の場にエスコートすらしなくなった婚約者に身に覚えのない言い掛かりをつけられ、婚約破棄を突きつけられるーーからの新しい婚約者の紹介へ移るという、公式行事の私物化も甚だしい一連の行動に、私は冷めた瞳をむけていたーー目の前の男は言い訳が終わると、
「わかってくれるだろう?ミーナ」
と手を差し伸べた。
だから私はこう答えた。
「いや、無理」
と。
二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました
小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」
二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。
第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。
それから二十年。
第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。
なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。
不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。
これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。
※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
婚約破棄されたので、前世の知識で無双しますね?
ほーみ
恋愛
「……よって、君との婚約は破棄させてもらう!」
華やかな舞踏会の最中、婚約者である王太子アルベルト様が高らかに宣言した。
目の前には、涙ぐみながら私を見つめる金髪碧眼の美しい令嬢。確か侯爵家の三女、リリア・フォン・クラウゼルだったかしら。
──あら、デジャヴ?
「……なるほど」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる