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3幕 スピードが命! 結末なぞ飾りに過ぎぬ!
13話 【目的以上に重要なテーマ回収】
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戦いの最中に倒れた仲間たちの想いも、王子様に流れ込みます。
『てめえ忘れたんか、剣の振り方はこうだ!』
『目を開けば自ずと見えます。恐怖に目蓋の膝を折ることを恐れなさい』
『何事も一歩一歩が肝心だ。剣もまた同じこと。無駄に振り回すな!』
『歩むべき道があるのなら進め! 逃げたくなったら後ろではなく前に逃げちまえ!』
『信じてくれる奴がいるなら、そいつのために自分を信じてやれ』
旅を通じて出会った人たちや仲間たちとの日々は、絆は無駄ではございませんでした。
そして最後のひとふり。
『立派な王様に、なられたのですね……』
「チュータアァァッ!」
「グオオオォォォッ!」
大魔王の大きな体がゆっくりと倒れ消えていきます。
ときを同じくして、配下の魔物たちも姿を消しました。
世界に平和が戻ったのです。
魔王城の外から勝利を喜ぶ声が響きます。
王子様は剣を手放すと、ゆっくりとした足取りで進まれます。
チュータは静かに眠っておりました。
そっと優しく両手で抱き上げたチュータの体は冷たい。
いつもあたたかくてフワフワだったのに……
「ーーーッ!」
王子様は泣きました。
声が出ないように、声を殺して泣きました。
チュータが心配しないように。
安心して安らかに眠れるように……
『てめえ忘れたんか、剣の振り方はこうだ!』
『目を開けば自ずと見えます。恐怖に目蓋の膝を折ることを恐れなさい』
『何事も一歩一歩が肝心だ。剣もまた同じこと。無駄に振り回すな!』
『歩むべき道があるのなら進め! 逃げたくなったら後ろではなく前に逃げちまえ!』
『信じてくれる奴がいるなら、そいつのために自分を信じてやれ』
旅を通じて出会った人たちや仲間たちとの日々は、絆は無駄ではございませんでした。
そして最後のひとふり。
『立派な王様に、なられたのですね……』
「チュータアァァッ!」
「グオオオォォォッ!」
大魔王の大きな体がゆっくりと倒れ消えていきます。
ときを同じくして、配下の魔物たちも姿を消しました。
世界に平和が戻ったのです。
魔王城の外から勝利を喜ぶ声が響きます。
王子様は剣を手放すと、ゆっくりとした足取りで進まれます。
チュータは静かに眠っておりました。
そっと優しく両手で抱き上げたチュータの体は冷たい。
いつもあたたかくてフワフワだったのに……
「ーーーッ!」
王子様は泣きました。
声が出ないように、声を殺して泣きました。
チュータが心配しないように。
安心して安らかに眠れるように……
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