名も無い忌子

蜘優桜

文字の大きさ
上 下
18 / 34
奈々という存在

覚悟

しおりを挟む
そういう事だったのか___クソ野郎
「どうした?戦わないのか?」
「ふっ…もう嫌いだよ___大っ嫌いだよ!」
___‼︎
あんた、また…‼︎
『ふふ。』
なんなの⁉︎
『…』
なんでそこで黙るの‼︎
『貴方が本当は知りたくないの。悲しい記憶をおもいだしたくないから
幸せすぎた記憶も全部』
何…言って…?全部覚えてるよ‼︎
お姉ちゃんの事も狼零(ろうれい)の事も‼︎
『違う…貴方は覚えてない』
『もう時間ね…さようなら』


「なーちゃん…起きたの?」起きたら家にいた
「なんで…」
「ナー‼︎よかった…あとアンタ‼︎あんまりころに心配させちゃダメ‼︎」響は何を言ってるんだろ?
心配させるような事したかな?
「そもそもさ、心優はそんな___」
「何言ってんのよ‼︎ころはずっと
『嫌だ逝かないで行かないで置いていかないで』ってずっとごにょごにょと言ってたの!」
「ご飯作ってくるね」心優が部屋を出て行った
心美がきた…
「なんだ…起きたのか」なんか残念そうだな…
「…お前さどんなとこで育った?あとどんな親___」
「あんな奴‼︎親じゃない‼︎‼︎親なんて‼︎言わないでッ‼︎」衝動的に叫んでしまった
確かに親といえば親かもしれない
___認めたくない
「すまねぇな…ただここから逃げた方がいい」
「それってどういう…___」
「そのまんまだ」
「でもみんなと一緒じゃなきゃ…」
「無理だ」
「なんで‼︎なんで折角手に入れたのに‼︎」
「死にテェのか」
「それは…」
「だったら…___響と一緒に逃げろ‼︎」
「嫌‼︎」
「お前には苦しい思いをして欲しくねぇんだよ‼︎」
「いっぱいした‼︎」
「…ここにいたいならいればいい
だがな死ぬ覚悟はしとけ。いいな?」
そう言われると怖くて逃げ出したい
逃げ出したいけど___
「なーちゃん。ご飯できたよ」
「心優⁉︎」
「何話してたのー?」
「別に…」
「いいじゃん‼︎教えてよー」
心愛が入ってきた
「何話して…___」
「勝手にペラペラペラペラと…何やってんのよ。この大バカ」心美の頭を叩く
「心愛はわかるの?何話してたか」
「当然よ」
「じゃあ教えてよー」
「この鈍感…」
「ねぇ‼︎なんで‼︎2人(心美と心愛)は…___」

遅くなってしまいましたが
開けましておめでとうございます!
みてくださりありがとうございます‼︎
今年もよろしくお願いします‼︎
しおりを挟む

処理中です...