名も無い忌子

クユロ

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鳴り響く運命

戦い

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 オレ(心美)「こんなんで怯んでんじゃねぇよ」

 オレ「こっからが本番だ‼︎」


ふー…大丈夫だ。オレは強い
勝てる‼︎ナイフに炎を纏わせ相手を切りかかる

 敵「くぅ…」

敵の小さな悲鳴が聞こえた
少しはきいたらしい
このまま行けば余裕で勝てる

 オレ「『毒火(どっか) ファイアーポインド』」


 敵「くぅ…うあぁぁ!」

今度は大きな悲鳴が聞こえた
大体の敵は殲滅できた
あとは残りだけだ。すぐに片付く

 オレ「『炎翼(おうよく) フレアフリューゲル』」

炎は翼のように揺らぎ煌めいた

 オレ「これで終わりだな」

オレはそうつぶやき炎の結界を解いた

 担任「…こ、心美…ちゃん?」

担任は少し怯えた様子でオレを見ていた


___その頃、響は学校の周りの悪魔と戦っていた

 わたし(響)「なんなの…」

わたしはあまりにも数が多い敵に苦戦を強いられていた

 悪魔「はッ!やはり所詮は子供だな‼︎」

相手は少し笑いながら言った

 わたし「…」

少し不快には思ったけど今はそんなことより相手を倒すのが大事だと…そう自分に言い攻撃しようとした

 悪魔「お前がいなければ無理することもないだろうにな」

わたしの耳元で小さく呟き吐き捨てる悪魔
何故…どうして…わたしの考えに…

 わたし「…‼︎」

わたしは少し大勢を崩したらしい
相手が目の前にいた

 わたし「がはッ」

強烈な腹パンをかまされ吐血してしまった

バン‼︎

そのあとわたしは蹴り上げられ校舎に強く打ち付けられた

___意識が朦朧とする

誰か助けて…
やっぱりわたしはそう思ってしまう…
やっぱりわたし…何も成長してないな…助けて、なんて…ッ
声に出せば誰かが…先生が…みんながッきてくれるの?
でも、きてくれても…ううん…助けてなんて思っても…願っても、誰かの負担になるだけなのは身をもって理解してしまった…

___嫌ほど見てきた…
だからみんな来てくれない、来てくれても消えてしまう…
負担になってしまうから
パパもそうだった、助けてくれないどころかわたしを___
夜鴉もだ…いつもわたしを守ってくれた、けれど消えてしまった
だから…わたしは逃げないって決めた。
わたしみたいに苦しむ人が少なくなるように…そう言う呪いから鎖から解いて自由に物事を楽しめるように…
結局わたしが助けを求めてんじゃん…
待ってるんじゃん…‼︎
何も変わってない
そうだよ…わたしがいなければ、苦しむことなんてなかった


 ??「キミは幸せだった、だからこそ___」

昔も言われた言葉をふっと思い出た
たたなくちゃ‼︎
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