天気予報恋愛模様

yasi84

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雪のち曖昧

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 白と黒のパンダカラーのボールが空から降ってくる。いい位置だ、いける、と俺は思う。キーパーの立ち位置を確認する。ボールに視線を戻す。走る。ゴール前で、キーパーに背を向ける。ぐっと足に力を入れ、バク転をするように、跳ぶ。ボールからは目を離さない。漕ぐように足を動かす。空中で右足がボールに当たる。シュートを打った。視界からボールが消える。背中から地面に落ち、足を強く打つ。痛みもあったが、ボールがネットを揺らしたのかどうか、それだけが気になっていた。


 どこが好きかわからなくたっていい、曖昧さこそ恋なんだ。
 高校の頃よく聴いていたアーティストの曲のフレーズだ。高校1年の誕生日にウォークマンを親にプレゼントしてもらった。その頃流行っていた曲をひとしきり入れたら、父がこれも入れろと渡してきたCDの曲だった。聞いたこともないアーティスト名で、曲を聴いてみてもやはり聴いたことがなかった。軽快なリズムとダンディな低い声が不思議と合っていた。全てが愛や恋の歌で、気取った歌詞ばかりだったが、なぜかそればかり聴いていた。
 曖昧さこそ恋なんだという言葉に救われた。当時、俺は恋愛に関しては疎く、あまり興味がなかった。そんなときにあの曲を聴き、曖昧なのだからわからなくて当然だ、と納得したものだ。


「初恋ほど叶わないものはないわよね」
 隣に座る妻の聡美が言う。
「突然なんだよ」
「あなたと出会ってこうして結婚できて幸せだとは思うけど初恋が叶ってた方が幸せかなぁって」
 妻は微笑みながら言う。今座っている革製のソファは妻と二人で住むときに俺が気に入って買ったものだ。座り心地がとてもいい。
「そうゆうのは思ってるだけにして口に出しちゃだめだよ」
「そうかな?」
「そうだよ」
 テレビを付ける。ニュースでは今年の異常な大雪のことを取り上げていた。なんでも10年に一度の大雪らしい。大雪が降る中、アナウンサーが傘もなにもささずにマイクを持ち、雪の激しさを伝えている。髪の毛には雪が付き、真っ白だ。傘をすればいいのに、と隣で妻が呟く。これは報道魂なのか、それとも過剰な表現なのか、と考える。
「すごいよねぇ」
 先ほど作っていた温かいココアを飲みながら妻が言う。
「10年前もこれくらいの大雪が降って、そのまた10年前もこの大雪でしょう?きっかり10年毎に大雪ってね」律儀だねぇ、と言った。
「6歳、16歳、そして今年の26歳だね」
「6歳!」と妻が声を大きくする。
「どうしたのさ」
「6歳と言えば私の初恋の年よね」
 そうかい、と苦笑交じりに返事をする。よく覚えてるね、と言おうとしたが嫌味に聞こえそうなので黙っている。
「明日、お父さんとお母さん喜んでくれるかしら」
 妻はお腹に手を当てなでる仕草をしている。
「お腹の子のことを聞いたら踊り出す勢いで喜ぶさ」
 きっとそうね、と言いながら妻が俺の肩に頭を預けた。


 ガツン、ともゴチン、ともつかない音が頭の中で鳴った。直後に痛みが襲う。頬が熱くジンジンする。頬の中心に向かい皮膚が収縮している感覚だ。中高とサッカー部だったときもシュートやクリアボールが顔に当たった時があったがその時もこの感覚になったものだ、と一瞬考えた。だがこれはサッカーボールが当たったのではない。拳だ。殴られたのだ。酔っ払いに。
 就職面接に向かう途中だった。女性と男性の声が聞こえてきた。どう聞いても仲良く話しているとは思えず、言い合いをしていた。女性はハッキリとした声で話しているのに対し男性の方は呂律が回らず間延びした話し方だった。周りは住宅街が並び人通りも多くなかった。俺はその2人を横目に進んだがいきなり男性が女性に掴みかかった。気付いた時には俺はその2人の間に入っていた。突然現れた俺に女性はビックリしていた様子だが男性の方はお前は誰だと言わんばかりに目を釣り上げた。酷く酒の匂いがした。
「取り敢えず落ち着きましょう」
 言ってからこれで落ち着く人がいたらその人は元から落ち着いているだけだな、と思った。
「うるせぇ!」と声が聞こえたと思った時には殴られていた。尻餅をついた。
 殴って満足したのか、殴って冷静さを少し取り戻したのか、男はそのままどこかに去ってしまった。
「ありがとうございました」
 そう言いながら女性はハンカチを手渡した。俺の鼻からは血が流れていた。ハンカチを受け取り立ち上がろうとする。だが思った以上に衝撃を受けたようで立ち上がろうとするとよろけてしまう。情けなくも女性に支えられ近くのベンチに腰を下ろした。
「少しゆっくりしていた方がいいですよ。鼻血も止まっていないし」
 夢の中のように視界がフワフワとしていた。すぐには回復しないと勘づく。ワイシャツにはベッタリと血が付いていた。これで面接を受けたら逆に興味を引くのではないかと思ったりもする。
「もしかして、急ぎの用事とかあります?」と恐る恐る発したというような声がした。
「実は、これから就職の面接が」
「間に合いますか?」
 女性の顔色が変わったのがわかった。本当にごめんなさい、ともう一度女性が言ったが俺は大丈夫大丈夫と言う。ようやく一人で立ち上がれるまでに回復して新しいワイシャツに着替えた頃には面接の時間は30分ほど過ぎていた。

「で、彼女とは付き合うことになったのか?」
 30分遅れで面接会場に行き、面接に遅刻してくるとはけしからん、君のような人材は必要ない! と言われるような事はなく、受付の女性に今回はご縁がなかったということで、と静かに言われた。拍子抜けし、あ、はい、となんとも間抜けな声が出た。
 家に帰り家族に事の次第を話し、父が放った第一声だった。
「なんで付き合うとかになるんだよ」
「絡まれた女の子を助けた王子だろう、お前は」
「それで付き合う事になるのは物語の中だけだ。しかもかなりベタで陳腐な」
「そうゆうベタで陳腐な、曖昧なものが恋に繋がったりするだろうが」
恋というのは曖昧だ。高校の時によく聴いていた曲のフレーズを思い出し気づくとそれを口にしていた。
「そう、それだよ。あの歌手も歌っていただろうが」父はなぜか得意げに言う。
「あの歌手は気取ったことしか言わないじゃないか」
「そこがいいんだ。時代は雪のような恋だ! とも言っていたぞ」
「今時そうゆうのは流行らない」
「早々に引退して、今はどこかのコンビニの店長をやってるって噂だ」
 よく知っているな、と感心した。
「そういえば名前も聞いてないよ」
「連絡先もか?」父が目を大きくあける。
「うん」
 はぁ、とため息交じりに父が肩をすくめる。
 その横で話を聞いていた姉も肩をすくめた。
「純也って本当、女に弱いね」
 呆れるわ、と言う顔で姉が見てくる。
「なんでだよ」
「小学校の頃は傘を女の子に貸して自分は濡れて帰ってくるし、高校のときはサッカーの練習試合で女の子の前でカッコつけてやった事ないプレーして怪我するし」
「オーバーヘッドキックだったな」と父が口を挟む。笑いを堪えていた。
「カッコつけたわけじゃなくて困ってたから助けたんだよ」
「それとオーバーヘッドキックと何が関係あるのよ」

 でもさ、と言ったのは母だ。台所に立ち料理を作っていたのだがいつの間にか話に参加していた。カレーの匂いがする。姉は恋人と同棲していて、今日久しぶりに帰ってきたから、姉の好きなカレーなのだろう。
「名前も連絡先も聞いてないってことはまたどこかで会うかもしれないね」
「どうゆう理屈?」
「だって、ベタで陳腐な物語はだいたいそうゆう感じじゃない?」
 母は優しく微笑む。
「というか、その女の子との事よりも、今後の就職のことについて心配してくれよ」と俺は肩をすくめた。


 目の前の父と母は踊り出すんじゃないかというほど喜んでいた。実際に台所に立っていた母は包丁を片手に下手なステップのように足をバタバタさせていた。
「俺もとうとうおじいちゃんか」
 父の目が潤んでいた。昔から泣き虫ということで、母にからかわれていたが実際に涙を見るのは初めてだった。
「聡美さん、純也と出会ってくれてありがとうねぇ」と母が言う。
「純也さんが、あの時酔っ払いから助けてくれたからですよ」
「あれはビックリしたな。面接に言ったはずの純也が血まみれのワイシャツを持って帰宅してきたんだから」
 奇しくも、母が言っていた通りに聡美と再会したのは血まみれ面接事件から半年ほど経った時のことだ。電車内だった。その後に受けた別の会社の面接に見事受かり、最後の学生生活を楽しんでいた時だ。
 ふと、父が天井を見上げていた。
「今日は雪だから厚い雲があるわね」
母が父に言っていたが俺は何のことなのかわからなかった。


「あの、もしかして鼻血の人ですよね」
電車内で、隣に座る女性が突然声をかけてきた。最初、俺はなんのことかわからずさぞ間抜けな顔をしていたことだろう。
「酔っ払いから助けてくれた、あの!」
 そこまで言われようやく思い出す。あの女性だ。それと同時に彼女にとっては助けてくれた人というよりも鼻血の人という印象の方が大きかったのか、と心の中で思う。
 その時はまだ、その女性と恋に落ちて、結婚し、子供が出来るとは夢にも思わない。

「そういえば、聡美ちゃんはなんで酔っ払いに絡まれていたんだ?」
 ひとしきり妊娠の報告を喜んだ後に父が言った。
「それが、よく分からないんですよね。いきなり絡まれて、気づいたら言い合いになってて純也さんが殴られてました」
「気づいたら殴られてお父さんになることもあるんもんだな」父が豪快に笑う。
 酔っ払いに感謝しなきゃね、と母が言う。カレーの匂いがする。どうやら夕飯はカレーらしい。俺が台所を気にしているのを察したのか母が
「今日ね、美希も帰ってくるのよ」と言った。
「あ、そうなの」
 姉は去年結婚し、主婦をしている。
「美希もなにか報告があるそうよ」
「妊娠かもしれませんね」
 そんなことを言っていると、チャイムが鳴る。きっと美希ね、と言いながら母が玄関に向かっていった。
「お姉さん、結婚して苗字、榊からなにに変わったんだっけ」聡美が聞いてくる。
「田中だよ、ありふれた名前だよなぁ」と、父が言った。


 外では大雪が降っている。家の中は暖房が効いて暖かく、まるで外とは別世界だ。
「お母さん、どうやってお父さんと出会ったの?」
 今年9歳になった娘が妻に聞いていた。まだ小学三年生なのに、そんなことを聞くとは、ませているのかなんなのか、と思ったりもする。
「お父さんが、酔っ払いから助けてくれたのよ」
「嘘だー」
 お父さんがそんなかっこいいことするわけないじゃん、と娘が言った。
 じゃあさ、お母さんのハツコイはいつ?と娘が聞く。どこでそんな言葉を覚えたのか、と吹き出してしまう。
「お母さんの初恋は6歳のときよ」
「どんな子?」
「雨の日にね、傘を貸してくれたの」
「優しい子だねー」
 、聞いたことのある話だなぁと、そのとき俺は思った。
「その子はきっと濡れて帰って、次の日熱で遠足に行けなかったんだろうな」と口を挟む。自分の経験談だ、とは言わなかった。
「よくわかったわね」
 妻が驚いた顔でいう。
「え?」


 岩島高校は全国でも有名なサッカー強豪校だった。練習試合の相手には、少し強すぎる、と思いながらも隣の市にある岩島高校に向かう。
 初めてくる高校で勝手が分からず、トイレを探していたときだった。
 結局、体育館裏にトイレは見つかったのだが、2人の男女が居り、何か話をしていた。
 話を聞く限りでは男子生徒が女子生徒に告白をしているようだ。青春の1ページを見てしまったなぁ,などと思っていた。
 その男女は、向き合っていて俺からは女子生徒の後ろ姿が見えその向こうに男子生徒の顔が見える。男子生徒はどう見ても健全とは思えない髪の毛の色だった。眉にも剃り込みが入り、耳には銀色に光るピアスをしている。常に不満げで、弱者を見下すような目をしていた。
「彼氏いないならなんで断るんだよ」
 男は有無を言わせない、断る権利はないとでも言うような口調だった。
「なぁ、なんで?」
 男はじりじりと女子生徒に近寄っていく。嫌らしい笑みが顔に浮かんでいた。俺は、今にも一歩踏み出し割って入るところだった。昔からこうゆう場面で後先考えずに突っ込み、話をややこしくするか自分が被害を受けるかのどちらかになることが多かった。
「彼氏はいます」
 はっきりとした声が響いた。
 男の顔が歪むのがわかった。それは、女子生徒に彼氏がいた事への嫉妬や焦りなどではなく、自分を否定されたことへの不満の表れに見えた。
「誰だよ」
 男は声を張り上げた。
「今日練習試合に来てるサッカー部の人にいるんです」
「どんなやつだよ」
「サッカーの上手い人です」
 女子生徒は毅然とした態度だった。
 男子生徒がニヤリと笑うのが見えた。
「じゃあそいつがオーバーヘッドで一点決めたら認めてやるよ」
 なにを認めるのだ、と聞きながら思った。それにあまりにも理不尽だ。さすがになにか言い返すだろうと思っていたが女子生徒は頷いていた。


 テレビではサッカー日本代表の試合をしていた。
 サッカーと言えば高校のときにね、と妻が言い始めた。その話も、どこかで聞いた話だった。不健全な男子生徒と、オーバーヘッドキックの話だ。
 娘はしきりにへぇ、とかうわーと声に出して驚いている。
「口から出まかせで、サッカーの上手い人が彼氏ですって言っちゃって、その後話が進んでいって、困ってたのよね」
 そんなことってあるのか? と俺は思う。


 試合は両校とも拮抗していた、ということもない。3対0で負けていた。ボロボロだ。しかも3点取ったのがあの、健全とは思えない髪色をした男子生徒だった。まさかあいつが選手だったとは思わなかった。ハットトリックだ。
 1点も返せないまま後半のロスタイムに入った。相手校はもうほとんど流しているようなプレーの仕方だった。
 ふと、コートの端に真剣に試合を見ている女子生徒が見えた。表情は固く拳を強く握っているように見える。
 俺は、もしかしたらあの子が先ほどの交際を強要されていた女子生徒なのではないかと想像した。
 ふいに、オーバーヘッドキックという言葉が頭に浮かぶ。男子生徒の嫌らしい顔が浮かぶ。女子生徒の固い表情が見える。
 その時、左サイドからクロスが上がった。綺麗なクロスはフリーの味方選手に渡る。すぐさま相手選手が抑えに入るが一足先にシュートを打った。ボールは一直線にキーパーに向かう。だが、弾かれる。弾かれたボールはまるで意思を持っているように空に上がり俺の方へ向かってくる。
 俺は、いい位置だ、いける、と思った。


「お母さんはお父さんのどこが好きになったの?」
 娘が言った。
「そうねぇ、どこかわからないね。恋っていうのは曖昧だからね」と妻が言う。
 どこが好きになったのかわからないかと思えば、自分でも思ってもいなかったところで繋がっていたりする。本当に、恋というのは曖昧だ。
 娘が寝た後に、妻に言う。
「君は幸せ者だよ」初恋が叶ったんだから、とは言わない。
 妻は突然言われた言葉に眉をひそめたがすぐに微笑み
「そうね、私は幸せ者よ」と言った。
その笑顔を見た途端、まるで動画を巻き戻したかのように妻の時間が戻り、電車で再開した時の妻になり、酔っ払いに絡まれていた時の妻になり、高校の時の、あのサッカーを固い表情で見ていた妻になり、6歳の頃に傘を忘れて困っていた時の妻になった。気がした。
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