幼馴染が俺以外の奴と同棲を始めていた.txt

只野誠

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【第十一話】浮気は容認するくせに:一夏愛.txt

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 千春と、えっと、冬至君だっけ? それとで三人でやろうって話、断られちゃったか。
 冬至君がかわいそうだから、その日は千春を普段よりも責め立てて、いっぱい千春の声を聴かせてあげちゃったよ。
 必死に声を我慢している千春もかわいかった。
 あー、でも、つまんないな。
 面白そうだったんだけどな。
 竿役、欲しかったな。
 それにあれなんだよね、千春はあんまり責めてくれないから、私としては少し物足りない時もあるんだよね。
 千春は受け身すぎるんだよ。
 こういうモヤモヤが溜まっている時は、誰か別のところへ行こう。
 んー、男と女、どっちにしようかな?
 女だと千春の二の舞になるし、男のほうがすっきりできるかな?
 よし、サークルの先輩の誰かにでも声をかけてみるか。
 柔肌は千春で堪能しているから、少しゴツイ相手が良いかな。

 でだ。
 そのゴツイのを久しぶりに堪能した後、腕組んで外に出たとき、というかラブホから引っ付いて出てくるのを見られちゃったんだよね。
 そういや、このラブホ、大学とアパートの通り道にあるだったけ完全に失念していたよ。
 えっと、あー、冬至君だっけ? まあ、彼に見られちゃったんだよね。
 いやー、まいったね。すごい顔してこっち、睨んでたよ。
 殺されるんじゃないかって思ったよ。
 先輩が軽く追い払ってくれたから良いけど。
 なんだ、あんな顔できるんじゃんか。
 けど、少しは見直したよ。
 普段からあれぐらいの気迫があれば、千春ともうまくやれるんじゃないかな。
 と、それ以上に気になったのが、冬至君と秋葉さんが一緒に帰っていたことだよ。
 秋葉さんはすぐに逃げてっちゃったけど。
 なんだ、なんだかんだで冬至君もやれるんじゃないか。
 じゃあ、四人で一緒にどうかな?
 千春は嫌がるだろうけど、男一人、女三人なら冬至君は喜んでくれるよね?
「オイ、愛、あのヒョロイのお前のストーカーかなにか?」
 そう聞かれたので、妄想をやめて上目遣いで若草先輩を見る。
 先輩は秋葉さんには気が付いてなかったみたいだね。
 どうしようか迷ったけど、本当のことを伝える。
 嘘をいう理由もないしね。
「違いますよ、千春のですよ」
「春野の元カレか何かか?」
 そう言って、先輩は顔を少し崩す。
 しかめっ面から、微妙な表情に代わっている。
 この先輩は私と千春の関係知ってるからね。あの冬至君があの表情をしてた理由をわかっちゃったんだろうね。
「んー、知り合い? 彼は幼馴染って言ってたけど、千春は知り合いって言ってたね。まあ、そう言う関係ですよ」
 まあ、現状ではそれだけの関係だよね。
 後言うならば、今はアパートの隣人ってことくらい?
「あー…… なるほど。それであんな顔してたのか、ってことは、お前と千春ことも知ってんだな?」
 すべてを察してくれたかのようだ。
「うんうん、だって、彼、今は私達の隣の部屋に住んでるんですよ。あっ、これは偶然ですよ。ストーカーとかじゃなくてね」
 そう告げると、先輩は私を驚いたような複雑な顔で私を、ニヤついている私を見た。
 いや、先輩のこの顔は若干引いているのかな?
「はっ? いや、それは…… なんか悪いことした気になって来たな。お前、相変わらずひどい奴だな」
 そうかな?
 私ひどい奴かな?
 まあ、千春からしたら浮気もしてるし、そうかもね。
 なら逆に彼からすればチャンスじゃんか。がんばれよ、冬至君。
「そう言う先輩だって、わかっていながら遊んでくれるじゃないですか。千春は怒ると結構怖いですよ?」
「そりゃそうよ。誘われれば乗るよ。まあ、しばらく春野とは顔を合わせないようにするよ。バレちゃったってことだよな? もう?」
 若草先輩のそう言う見た目に似合わずヘタレなところ好きですよ。
 んー、千春も冬至君じゃなければ、複数人でもいいのかな?
「じゃあ、逆に今度千春を交えてします?」
「え? まじか?」
 お、先輩は良い反応じゃん。
「うん、本当はさっきの彼を交えてしたかったんですけど、千春がダメって。あ、もちろん千春のOKが出ればですよ?」
 そう言うと、若草先輩は凄いげんなりした顔を見せて来た。
 ありゃ、これは本当に引いてますね。
「お前なぁ…… 流石にその現状を聞いてしまうと色々ときついは。さっきの話なかったことにしてくれ。俺はこれでも人の心をもってんだわ」
「人の心持ってたら、相手がいる女、抱かないでしょう?」
「まあ、なんだ、さっきのヒョロがり君には同情するよ……」
 若草先輩、見た目の割には本当に繊細なんだよね。
 浮気は容認するくせに。



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