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すきまかぜ
すきまかぜ
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どこからともなくすきま風が吹いてくる。
底冷えするような冷たい風だ。
男は部屋の窓を見るが開いているわけではない。
男には、どこからすきま風が吹いてきたのかわからないが、気に留めるほどでもない、そう思っていた。
だが、しばらくするとまた風が一吹き吹いてくる。
ゾクゾクと寒気がするような冷たい風だ。
ここは男の自室で、今まですきま風が吹くようなことはなかっただけに、男もおかしいと思い始める。
一度だけなら偶然かもしれないが、二度起きればもう偶然ではない。
だが、ドアも窓もしっかり閉じられている。
給気口はあるが、すきま風が入ってくる形状ではないし、すきま風が入るほどの風が外で吹いているならば男にも分かる。
外は寒々とした秋晴れだが、風が吹いているわけでもない。
窓から見える木も枝を揺らしていない。
男が疑問に思っていると、低い位置、男の足元をフッと冷たいすきま風が吹く。
男が身を震わせるほどの冷たさだ。
けれど、それで男はすきま風の吹いてくる方向が分かった。
ベッドの下からだ。
男は壁に穴でも開いてないだろうな、とそんなことを考えながらベッドの下を覗き込む。
そうすると目が合う。
なにと?
ベッドの下にあった顔とだ。
黄色く爛々としている白目。
黒い肌。漆黒の髪。男か女かもわからない。
そんな顔がベッドの下に潜んでいた。
男はその顔を見た瞬間、体が動かなくなる。
どんなに力を込めても体が動かない。
そうしていると、その顔は息を吸い頬を膨らませる。
そして、男の顔目掛けて息を吹きかける。
凍えるほど冷たい息を。
その息があまりにも冷たかったので、男は、ヒャァ、と叫び声をあげる。
それで体が動く様になる。
男は自分の部屋から抜け出し、何を思ったのか掃除機を持って帰ってくる。
そして、何も確認せずに掃除機をベッドの下に突っ込み、掃除機のスイッチを入れる。
男は、文明の利器を思い知れ、と叫び声を上げベッドの下で掃除機をぶんまわした。
少しして男が冷静になり、ベッドの下を見ると、そこにはもうあの顔はなかった。
男は文明の力が勝ったのだと、そう確信した。
底冷えするような冷たい風だ。
男は部屋の窓を見るが開いているわけではない。
男には、どこからすきま風が吹いてきたのかわからないが、気に留めるほどでもない、そう思っていた。
だが、しばらくするとまた風が一吹き吹いてくる。
ゾクゾクと寒気がするような冷たい風だ。
ここは男の自室で、今まですきま風が吹くようなことはなかっただけに、男もおかしいと思い始める。
一度だけなら偶然かもしれないが、二度起きればもう偶然ではない。
だが、ドアも窓もしっかり閉じられている。
給気口はあるが、すきま風が入ってくる形状ではないし、すきま風が入るほどの風が外で吹いているならば男にも分かる。
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窓から見える木も枝を揺らしていない。
男が疑問に思っていると、低い位置、男の足元をフッと冷たいすきま風が吹く。
男が身を震わせるほどの冷たさだ。
けれど、それで男はすきま風の吹いてくる方向が分かった。
ベッドの下からだ。
男は壁に穴でも開いてないだろうな、とそんなことを考えながらベッドの下を覗き込む。
そうすると目が合う。
なにと?
ベッドの下にあった顔とだ。
黄色く爛々としている白目。
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そんな顔がベッドの下に潜んでいた。
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そうしていると、その顔は息を吸い頬を膨らませる。
そして、男の顔目掛けて息を吹きかける。
凍えるほど冷たい息を。
その息があまりにも冷たかったので、男は、ヒャァ、と叫び声をあげる。
それで体が動く様になる。
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そして、何も確認せずに掃除機をベッドの下に突っ込み、掃除機のスイッチを入れる。
男は、文明の利器を思い知れ、と叫び声を上げベッドの下で掃除機をぶんまわした。
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男は文明の力が勝ったのだと、そう確信した。
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