329 / 769
けむくじゃら
けむくじゃら
しおりを挟む
少女は窓を見ていた。
雨の降る夕方、茫然と窓を見ていたのだ。
そうすると、その窓を外から覗きこむ存在が現れた。
黒い毛むくじゃらの何かだ。
人型のようだが人ではない、なにかだ。
それは窓越しに少女と目が合う。
それだけで何もしてこない。
少女は驚きはしたが、その存在がなにかを考える。
少し大きめの黒い犬。
熊。
それらに類似するような野生動物。
とはいえ、少女が住む場所は野良犬もいないような都会だ。
そんな野生動物がいるわけはない。
流石に熊がいるような環境ではない。
それにそれは人型の様に少女には思えた。
では、浮浪者か何かか。
だが、そう言われると人ではない。
少女もそれだけは一目見てわかった。
窓越しにいる存在は人ではない何かだと。
では何か、そう言われると少女には判断つかない。
黄色く室内の電気を反射している瞳が少女を見ている。
少女はとりあえず野生動物の何かだと、そう結論づけた。
それにしては、かなり大きい。
人間の子供くらいはありそうな大きさだ。
そうなると熊くらいしか、少女も思い当たらない。
ただ熊か? と言われると、やはり少女には確証は持てない。
少女は何にせよ、このままでは危険と判断し、イヤホンで聞いていた音楽を部屋のスピーカーに繋ぎ大音量でならす。
掻きならされるギター、響くドラムとベースの重低音。
叫び声とも取れる奇怪なシャウト。
それらの激しいビートがスピーカーから大音量で鳴る。
そうすると、その毛むくじゃらは驚いたように、逃げるように、去って行った。
少女は勝った、と確信して、毛むくじゃらがいないことを確信してから、窓を開け雨戸を閉めた。
少女はその話を親や友人に話すのだが、誰一人として信じてはくれなかった。
それでも少女のちょっとした武勇伝にはなった。
雨の降る夕方、茫然と窓を見ていたのだ。
そうすると、その窓を外から覗きこむ存在が現れた。
黒い毛むくじゃらの何かだ。
人型のようだが人ではない、なにかだ。
それは窓越しに少女と目が合う。
それだけで何もしてこない。
少女は驚きはしたが、その存在がなにかを考える。
少し大きめの黒い犬。
熊。
それらに類似するような野生動物。
とはいえ、少女が住む場所は野良犬もいないような都会だ。
そんな野生動物がいるわけはない。
流石に熊がいるような環境ではない。
それにそれは人型の様に少女には思えた。
では、浮浪者か何かか。
だが、そう言われると人ではない。
少女もそれだけは一目見てわかった。
窓越しにいる存在は人ではない何かだと。
では何か、そう言われると少女には判断つかない。
黄色く室内の電気を反射している瞳が少女を見ている。
少女はとりあえず野生動物の何かだと、そう結論づけた。
それにしては、かなり大きい。
人間の子供くらいはありそうな大きさだ。
そうなると熊くらいしか、少女も思い当たらない。
ただ熊か? と言われると、やはり少女には確証は持てない。
少女は何にせよ、このままでは危険と判断し、イヤホンで聞いていた音楽を部屋のスピーカーに繋ぎ大音量でならす。
掻きならされるギター、響くドラムとベースの重低音。
叫び声とも取れる奇怪なシャウト。
それらの激しいビートがスピーカーから大音量で鳴る。
そうすると、その毛むくじゃらは驚いたように、逃げるように、去って行った。
少女は勝った、と確信して、毛むくじゃらがいないことを確信してから、窓を開け雨戸を閉めた。
少女はその話を親や友人に話すのだが、誰一人として信じてはくれなかった。
それでも少女のちょっとした武勇伝にはなった。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
洒落にならない怖い話【短編集】
鍵谷端哉
ホラー
その「ゾワッ」は、あなたのすぐ隣にある。
意味が分かると凍りつく話から、理不尽に追い詰められる怪異まで。
隙間時間に読める短編ながら、読後の静寂が怖くなる。 洒落にならない実話風・創作ホラー短編集。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。現在 150話 越え。
===
エブリスタ・小説家になろう・カクヨムに同時掲載中
【総文字数 800,000字 超え 文庫本 約8冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★ 旧2ch 洒落怖くらいの話
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる