5 / 26
1巡目 ゆかり→あかり 「かんぴょう」
しおりを挟む
*:
ゆかりは困惑していた。
まさかとは思うが、これでゆかりを殺したのだろうか。
自信はなかったが、何かの糸口にはなるかもしれない。
困惑顔のゆかりに真っ先に声を掛けたのは、あかりだった。
あかり:
どーせ、何も見つからなかったんだろ!
当たり前だ、俺様は無罪だからな!
ひかり:
今はお前が容疑者なんだから少しは静かにしたら?
で、実際どうだったのよ
ゆかり:
うーん、これ、どう思う?
*:
その手に握られていたのは、水を吸って柔らかくなった、細長い干瓢だった。
二切れの干瓢は切らずに食べるにはあまりに長く、しかし一つだけでは人間の首を一周させるのには短すぎる。
そして、切れ端同士の形は、どうにも一致しない。
ほとり:
わざわざ別荘で食べたいものではないですよね
使う料理も作ってないですし
どうして持ってきたんですか、こんなの
あかり:
え、いや、みそ汁を作るためだよ!
俺様の高級な頭脳には干瓢から得られる栄養が必要なんだってば!
ほとり:
具体的には?
あかり:
えー、グルコサミンとか?
かいり:
それ軟骨に効く奴じゃないですか・・・?
あかり:
どうだっていいだろ!好物持ってきちゃ悪いかよ!
ひかり:
仮にお前の好物だとしても、これでぽかりの首を絞められたってことには変わりはないよね
あかり:
何言ってんだお前
どう見たって長さが足りないだろうが
ひかり:
バカにもわかるように一つ一つ整理しようか
まず味噌汁作るにしたって、こんな中途半端に二つ持ってくる必要はない
片方で十分6人分の味噌汁は作れるよ
だったら最初は一つだったんじゃないか?
あかり:
それはないぜ?
切り口を見れば繋がらないのは一目瞭然だろ
ひかり:
そうじゃない
多分この干瓢は長いのを3つにしたんだ
ほとり:
それが、首を絞めるのに十分な長さだった、ってことスか!?
かいり:
実際に首に触れた部分は証拠になりかねないから切り落として...?
ひかり:
そう、食べたんだよ
ゆかり:
うぇ~...キモっ!
ひかり:
だがこのバカは浅はかにも、後から食べられる凶器の姿を完全に消す必要がないことに気が付いた
短い切れ端なら殺害に十分な長さはなかったと主張できる、ってね
あかり:
いやいやいやいや!
マジでただの好物なんだって!
味噌汁にする予定だったんだよ!
かいり:
あかり、そんなこだわりは今まで見せてなかったですよね?
あかり:
つーか、首を絞めるなら死ぬほど力込めないとだめだろーが!
そんな強度干瓢にねぇよ!
みろこれ、ふにゃふにゃだし、この通り手でちぎれるぜー?
ほとり:
そりゃ、水で戻せばそうなるっスよね
あかり:
ぐぬぬ!いや、流石に無理あるからな!?
それにほとり、お前だけ先にこの別荘に来てたよな
ゆかり:
そういえばそうだ
ほとり:
えー何スか!?
かいり:
仕方ない
可愛い従妹に疑惑の余地がないのを示すためにも、自分が調べましょう
ゆかりは困惑していた。
まさかとは思うが、これでゆかりを殺したのだろうか。
自信はなかったが、何かの糸口にはなるかもしれない。
困惑顔のゆかりに真っ先に声を掛けたのは、あかりだった。
あかり:
どーせ、何も見つからなかったんだろ!
当たり前だ、俺様は無罪だからな!
ひかり:
今はお前が容疑者なんだから少しは静かにしたら?
で、実際どうだったのよ
ゆかり:
うーん、これ、どう思う?
*:
その手に握られていたのは、水を吸って柔らかくなった、細長い干瓢だった。
二切れの干瓢は切らずに食べるにはあまりに長く、しかし一つだけでは人間の首を一周させるのには短すぎる。
そして、切れ端同士の形は、どうにも一致しない。
ほとり:
わざわざ別荘で食べたいものではないですよね
使う料理も作ってないですし
どうして持ってきたんですか、こんなの
あかり:
え、いや、みそ汁を作るためだよ!
俺様の高級な頭脳には干瓢から得られる栄養が必要なんだってば!
ほとり:
具体的には?
あかり:
えー、グルコサミンとか?
かいり:
それ軟骨に効く奴じゃないですか・・・?
あかり:
どうだっていいだろ!好物持ってきちゃ悪いかよ!
ひかり:
仮にお前の好物だとしても、これでぽかりの首を絞められたってことには変わりはないよね
あかり:
何言ってんだお前
どう見たって長さが足りないだろうが
ひかり:
バカにもわかるように一つ一つ整理しようか
まず味噌汁作るにしたって、こんな中途半端に二つ持ってくる必要はない
片方で十分6人分の味噌汁は作れるよ
だったら最初は一つだったんじゃないか?
あかり:
それはないぜ?
切り口を見れば繋がらないのは一目瞭然だろ
ひかり:
そうじゃない
多分この干瓢は長いのを3つにしたんだ
ほとり:
それが、首を絞めるのに十分な長さだった、ってことスか!?
かいり:
実際に首に触れた部分は証拠になりかねないから切り落として...?
ひかり:
そう、食べたんだよ
ゆかり:
うぇ~...キモっ!
ひかり:
だがこのバカは浅はかにも、後から食べられる凶器の姿を完全に消す必要がないことに気が付いた
短い切れ端なら殺害に十分な長さはなかったと主張できる、ってね
あかり:
いやいやいやいや!
マジでただの好物なんだって!
味噌汁にする予定だったんだよ!
かいり:
あかり、そんなこだわりは今まで見せてなかったですよね?
あかり:
つーか、首を絞めるなら死ぬほど力込めないとだめだろーが!
そんな強度干瓢にねぇよ!
みろこれ、ふにゃふにゃだし、この通り手でちぎれるぜー?
ほとり:
そりゃ、水で戻せばそうなるっスよね
あかり:
ぐぬぬ!いや、流石に無理あるからな!?
それにほとり、お前だけ先にこの別荘に来てたよな
ゆかり:
そういえばそうだ
ほとり:
えー何スか!?
かいり:
仕方ない
可愛い従妹に疑惑の余地がないのを示すためにも、自分が調べましょう
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
痩せたがりの姫言(ひめごと)
エフ=宝泉薫
青春
ヒロインは痩せ姫。
姫自身、あるいは周囲の人たちが密かな本音をつぶやきます。
だから「姫言」と書いてひめごと。
別サイト(カクヨム)で書いている「隠し部屋のシルフィーたち」もテイストが似ているので、混ぜることにしました。
語り手も、語られる対象も、作品ごとに異なります。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる