6 / 13
1章
6.~たらい回しに、これが異世界区役所?~
しおりを挟む
銀髪美少女など、地球ではフィクションの中だけの存在だ。それでも、確かにそこに存在して、しかもコスプレのような違和感がない。おそらく、地球上の魂じゃないんだろうな。それだけは直感的に感じることができた。
「すみません、お待たせしました。死亡要因は事故死でしょうか?」
先程の気弱そうな透き通った声質ではあるものの、オドオドとした様子は感じられない。いつも話し慣れている言葉という感じだ。
「そうです。交通事故で死にました。ポイントとかは聞いたんですが、この後何をすればいいんですか?」
「そうですね、まずはこちらの用紙に必要事項を記入していただきます。太枠内は必須項目になりますので、必ず記入してください。何か分からないことがあれば質問してくださいね。」
そう言いながら、渡された用紙には死亡時刻届出兼出魂票発行書と書かれていた。以下のような記入欄が筆記事項のようだ。
・死亡日時
・死亡場所
・死亡時の姓名等
・死亡時の性別
・死亡時の種族
ここまでが太字で囲われており、その下に『霊魂につきましての届け出内容』と記載がされている。この記載については太字で囲われていない。これに関しては、未記入でもいいということなのだろう。ただ、軽く見ると霊魂の種別や、発生時期等が書かれておりそんなことは分からないだろう。そう思いつつ、死亡欄についてわかることを記入していく。姓名と性別ぐらいは記入できるだろう。種族、はおそらく人間とでも書けばいい気がする。何だか変な気分だ。普通は自分が死んだ届出を自分で出すことになるなんて、思いもよらない。だからこそ、こういった状況がとても不思議な気分になる。とりあえずわかる部分だけ記入をしたが、2点だけ分からない。フードの受付さんへ質問をする。
「すみません、ちょっと分からないことがありまして。この死亡場所と死亡時刻って正確に書かないとダメなんですか。正直そんなにしっかりと覚えて無いんですよ。」
その言葉を聞き、彼女は大きなアニメーションの汗が見えるんじゃ無いかと思えるくらいには焦りはじめた。俺が持つ用紙を見ては、マニュアルらしき本をパラパラとめくりを繰り返す。やっと見つけたのか、あっと大きな声をあげて顔を上げる。
「すみません、多分なんですけど、それほど意識がはっきりしているって事は死亡時に死神さんに案内されませんでしたか?」
黄金の瞳と目が合うが、すぐに目線をそれされて彼女は俯いた。人見知りなのだろう、いや、この場合には人というよりは魂になるだろうがあまり関係が無い。確かに死神ちゃんには案内された。
「たしかに案内されました。でも、本当に案内されただけなんですが……。」
「かしこまりました。でしたら、その時に死亡時刻等診断書が渡されているはずなんですが、書類はありますでしょうか?」
そんな書類を渡された記憶など微塵もない。それなりに教えては貰ったが、それ以上はなにもなかった。
「貰ってないんですが、もしかしてこれってまずいですか?」
「……貰って、ないんですね。そうですね、書類が無いと死亡届の裏付けが出来ないので……。ちなみにその方はどんな死神さんか分かりますか?」
「いや、自称死神ちゃんとしか聞いてないんだけど……。」
「そうなんですね。私も死神部門へ問い合わせてみます。あなたもその死神さんを急いで探して、診断書を貰ってください。届け出が出来ないと、このまま魂が消滅してしまいます。」
今、彼女は消滅と言ったか?それはかなりまずい状況ではないだろうか。恐らく死神ちゃんの説明を聞いたところ、消滅という事はドロになってしまうという事だろう。
「それは困ります!これってどうにかこちらで作って頂く事は出来ないんですか?!」
「……申し訳ございません。状況はお察ししますが、こちらは案内と受付が業務となり、そのような事は行っていないんです。消滅までの時間も限られているので、出来るだけ早めに見つけてください。」
「いやいやいや、それって皆さんのミスなんじゃないですか?それでも出来ないんですか?」
「……はい、申し訳ございません。私たちには、死亡診断書の作成資格がありません。なので、どうにか見つけていただくしか。」
これは、まるでお役所仕事と言われるやつじゃないか?異世界区役所、生きていた頃の区役所となにも変わらないじゃないか……。
「ちなみに、あなたから探して頂く事は出来なんですか。」
「……それも、申し訳ございません。死神の数は五千以上になります。その中から、特定することが難しく、こちらでは何とも……。」
「―――分かりました。ちなみに、来たばかりで右も左も分からないのですが、おおよそどちらへ行けばいいとかありますか?」
「そうですね、死神部署は入口の大階段から2番目左の柱から、ホールと逆側に向かった場所になります。13番窓口になるので、そちらへお聞きしてみてください。それとお名前をお聞きしても大丈夫でしょうか。あちらへメッセージを入れておきます。」
「分かりました、えーと名前は……。あれ?名前?」
変だ、自分の名前のはずなのに分からない。今まで全く疑問に思わなかったのに、記憶喪失ってわけでも無い。なんでだ。
「あ、すみません。その後様子だと、お名前も分からないようですね。状況によっては、記憶から名前が抜け落ちてしまう事があるんです。そのことを失念しておりました。」
「え、そんなあっさり。その感じだと結構よくあることなんですか?」
「そうですね、稀に良くあります。とりあえず、私の名前で問い合わせておきますので、13番へ向かってください。」
「わかりました、あの、あなたのお名前をお聞きしても大丈夫でしょうか。」
そういうと、口を開けたまま少しだけ、フリーズしてしまった。もう一度子を掛けると、あっそうでしたね、名前でしたね。と小声で呟き動きが戻る。
「えーと、受付窓口18番の『R』になります。死亡診断書を受け取り忘れと伝えてくだされば大丈夫です。それと、死亡診断書を添付して提出するまでには四十九日が期限となります。」
「四十九日ですか、意外と時間があるんですね。分かりました、早速十三番へ行ってみます!ありがとう。」
そういって、俺は窓口を背にして駆け出した。背後で、『R』さんが何か言っていたように聞こえたが、まあ大したことではないだろう。
「すみません、お待たせしました。死亡要因は事故死でしょうか?」
先程の気弱そうな透き通った声質ではあるものの、オドオドとした様子は感じられない。いつも話し慣れている言葉という感じだ。
「そうです。交通事故で死にました。ポイントとかは聞いたんですが、この後何をすればいいんですか?」
「そうですね、まずはこちらの用紙に必要事項を記入していただきます。太枠内は必須項目になりますので、必ず記入してください。何か分からないことがあれば質問してくださいね。」
そう言いながら、渡された用紙には死亡時刻届出兼出魂票発行書と書かれていた。以下のような記入欄が筆記事項のようだ。
・死亡日時
・死亡場所
・死亡時の姓名等
・死亡時の性別
・死亡時の種族
ここまでが太字で囲われており、その下に『霊魂につきましての届け出内容』と記載がされている。この記載については太字で囲われていない。これに関しては、未記入でもいいということなのだろう。ただ、軽く見ると霊魂の種別や、発生時期等が書かれておりそんなことは分からないだろう。そう思いつつ、死亡欄についてわかることを記入していく。姓名と性別ぐらいは記入できるだろう。種族、はおそらく人間とでも書けばいい気がする。何だか変な気分だ。普通は自分が死んだ届出を自分で出すことになるなんて、思いもよらない。だからこそ、こういった状況がとても不思議な気分になる。とりあえずわかる部分だけ記入をしたが、2点だけ分からない。フードの受付さんへ質問をする。
「すみません、ちょっと分からないことがありまして。この死亡場所と死亡時刻って正確に書かないとダメなんですか。正直そんなにしっかりと覚えて無いんですよ。」
その言葉を聞き、彼女は大きなアニメーションの汗が見えるんじゃ無いかと思えるくらいには焦りはじめた。俺が持つ用紙を見ては、マニュアルらしき本をパラパラとめくりを繰り返す。やっと見つけたのか、あっと大きな声をあげて顔を上げる。
「すみません、多分なんですけど、それほど意識がはっきりしているって事は死亡時に死神さんに案内されませんでしたか?」
黄金の瞳と目が合うが、すぐに目線をそれされて彼女は俯いた。人見知りなのだろう、いや、この場合には人というよりは魂になるだろうがあまり関係が無い。確かに死神ちゃんには案内された。
「たしかに案内されました。でも、本当に案内されただけなんですが……。」
「かしこまりました。でしたら、その時に死亡時刻等診断書が渡されているはずなんですが、書類はありますでしょうか?」
そんな書類を渡された記憶など微塵もない。それなりに教えては貰ったが、それ以上はなにもなかった。
「貰ってないんですが、もしかしてこれってまずいですか?」
「……貰って、ないんですね。そうですね、書類が無いと死亡届の裏付けが出来ないので……。ちなみにその方はどんな死神さんか分かりますか?」
「いや、自称死神ちゃんとしか聞いてないんだけど……。」
「そうなんですね。私も死神部門へ問い合わせてみます。あなたもその死神さんを急いで探して、診断書を貰ってください。届け出が出来ないと、このまま魂が消滅してしまいます。」
今、彼女は消滅と言ったか?それはかなりまずい状況ではないだろうか。恐らく死神ちゃんの説明を聞いたところ、消滅という事はドロになってしまうという事だろう。
「それは困ります!これってどうにかこちらで作って頂く事は出来ないんですか?!」
「……申し訳ございません。状況はお察ししますが、こちらは案内と受付が業務となり、そのような事は行っていないんです。消滅までの時間も限られているので、出来るだけ早めに見つけてください。」
「いやいやいや、それって皆さんのミスなんじゃないですか?それでも出来ないんですか?」
「……はい、申し訳ございません。私たちには、死亡診断書の作成資格がありません。なので、どうにか見つけていただくしか。」
これは、まるでお役所仕事と言われるやつじゃないか?異世界区役所、生きていた頃の区役所となにも変わらないじゃないか……。
「ちなみに、あなたから探して頂く事は出来なんですか。」
「……それも、申し訳ございません。死神の数は五千以上になります。その中から、特定することが難しく、こちらでは何とも……。」
「―――分かりました。ちなみに、来たばかりで右も左も分からないのですが、おおよそどちらへ行けばいいとかありますか?」
「そうですね、死神部署は入口の大階段から2番目左の柱から、ホールと逆側に向かった場所になります。13番窓口になるので、そちらへお聞きしてみてください。それとお名前をお聞きしても大丈夫でしょうか。あちらへメッセージを入れておきます。」
「分かりました、えーと名前は……。あれ?名前?」
変だ、自分の名前のはずなのに分からない。今まで全く疑問に思わなかったのに、記憶喪失ってわけでも無い。なんでだ。
「あ、すみません。その後様子だと、お名前も分からないようですね。状況によっては、記憶から名前が抜け落ちてしまう事があるんです。そのことを失念しておりました。」
「え、そんなあっさり。その感じだと結構よくあることなんですか?」
「そうですね、稀に良くあります。とりあえず、私の名前で問い合わせておきますので、13番へ向かってください。」
「わかりました、あの、あなたのお名前をお聞きしても大丈夫でしょうか。」
そういうと、口を開けたまま少しだけ、フリーズしてしまった。もう一度子を掛けると、あっそうでしたね、名前でしたね。と小声で呟き動きが戻る。
「えーと、受付窓口18番の『R』になります。死亡診断書を受け取り忘れと伝えてくだされば大丈夫です。それと、死亡診断書を添付して提出するまでには四十九日が期限となります。」
「四十九日ですか、意外と時間があるんですね。分かりました、早速十三番へ行ってみます!ありがとう。」
そういって、俺は窓口を背にして駆け出した。背後で、『R』さんが何か言っていたように聞こえたが、まあ大したことではないだろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる