17 / 22
第2章
6:西鬼さんの強さ 前編
しおりを挟む
★★黒野鉄志視点★★
ブゥーン、とプロペラを回し、空中で静止しているドローン。
そのドローンに設置されたカメラで俺とアヤメは見つめられていた。
なんやかんやで俺は昇格試験を受けることになった。
しかし、まさかアヤメと一緒にやるとは思わなかったよ。
「あ、クロノくん。よかったらこれをあげるね」
そう言ってアヤメは一つのモノクルを俺に手渡してきた。
俺が何気なくモノクルを手に取ると、アヤメはこれが何なのか教えてくれる。
「これはモノクル型端末だよ。レンズに映るアプリを見つめることで起動させたり、システムを使ったりできるんだ。私はこれを使ってドローンを起動させたり、配信コメントを読んだりしてるよ」
「へぇー。結構便利そうだな」
「うん、とっても便利だよ! これから手伝ってもらうし、だからプレゼントするね!」
アヤメはそう言って嬉しそうな笑顔を浮かべる。それはそれは慎ましく、だけどやはりと言えるようなかわいらしい笑顔だ。
なんでこんなにもこの人はかわいらしいのだろうか。
だから配信者として人気があるんだろうな。
いや、それよりもこのモノクル型端末はすぐに使えるものなのかな?
こういうのは初期設定とかいろいろ面倒な手順を踏む必要があるし。
そんなことを考えているとバニラが肩に飛び乗り、俺にこう告げる。
『初期設定は済んでるわ。あとは自分好みにカスタマイズして』
「マジで? じゃあすぐに使えるってこと?」
『そうよ。あ、今は配信始めてるから配信アプリを起動してね』
「どうやって起動するんだ?」
『起動したいアプリを見つめればいいわ』
俺はモノクル型端末を左目にかけた。
するとアプリ一覧が広がり、その中にあった配信アプリを見つめる。
アプリは俺の目を認証したのか、一気に広がりレンズの画面が切り替わった。
左目に広がるのは天見アヤメが運営する配信チャンネル。
そこには小さな配信画面とコメント欄があり、俺はコメント欄に目を向けた。
途端にコメント欄は大きくなり、何が書き込まれているのかハッキリわかるようになった。
「おお、すげぇー!」
『迷宮が登場したから開発できた端末らしいわ。まあ、詳しい仕組みはわからないけどね』
こりゃすごい。
意識して見つめるだけで簡単に操作ができるよ。
〈いえーいクソガキー 見ってるー?〉
〈今から変態紳士を調教しちゃいまーす!〉
〈ふ、君達も物好きだな だがどんなことをしようと我が変態道に霞はなし!〉
〈これから変態紳士のオカンに全部ぶっちゃけまーす〉
〈バカめ! 我が母上は私がどれだけ変態なのかを承知している! 今さらそんな報告をしても呆れられるだけだ!〉
〈えー、変態紳士はこれまで数々の子供達を助けてきました 貧困に食糧難、災害復旧から非行からの更生するための援助とそれはもう数え切れないほどの功績を収めて参りました〉
〈え? ちょっ なんでそんなこと知ってるの?〉
〈それはもうすごい活躍です いえ、これは当然のこと だって彼は子供達を助けるためのヒーローとなるべく世界を股にかけるNPO法人に所属する一社員なのです〉
〈やめろ、やめてくれ! 私は変態紳士 みんなに気味悪がられている変態紳士だ!〉
〈へぇー、そうなんだ〉〈俺、ちょっと見直しちゃったな〉〈バカにしててごめんな〉〈お前のこと、もう笑わないよ〉
〈うあああああああ!!!!!〉
なんだかわからないけど、変態紳士が苦しんでいる。
まあ、触れないでおこう。
それにしても科学の発展ってすごいな。
まさかこんなものまで作れちゃうなんて。
迷宮のおかげもあるけど世の中、もっと便利になっていくかもな。
「さてさて、お二人さん。そろそろ試験を始めてもいいかな?」
俺がモノクル型端末に感動を覚えていると西鬼さんが声をかけてきた。
振り返ると西鬼さんの手にはトンファーがあり、装備を見ると肩当てがない鎧という簡素的なものをいつの間にか装備していた。
「これから君達には僕が着ているプロテクターと似た性質の防具を装備してもらうよ。そうだね、試験内容は【僕の装備するプロテクターを破壊すること】かな」
「装備を破壊、ですか?」
やることは単純だけど、合格するには難しそうな試験だな。
そもそも装備破壊って、普通に戦っても起きにくいはずなんだけど。
「安心してくれ。このプロテクターは一度でも攻撃を受けると耐久性がガタ落ちする仕組みになっている。だからどんな攻撃であれ、この装備は簡単に壊れるようになっているんだ」
「へぇー。でも破壊できなかったらどうなるんですか?」
「その場合はプロテクターの壊れ具合で判断するよ。ちなみにだけど、君達が装備するプロテクターが壊れた場合はその時点で試験終了だ。その時は終わった時点での僕のプロテクターの壊れ具合で判断することになるよ」
つまり、俺達の装備が壊れる前に西鬼さんの装備を壊せばいいってことか。
どのくらい装備を壊せばいいのかわからないけど、目指すなら完全破壊だな。
「ルールはわかったかい?」
「一応は」
「よろしい。あ、あとハンデとしてスキルを使わないであげるよ」
西鬼さんが俺達にハンデをくれる。
当然といえばいいのか、ありがたいといえばいいのか。
「ところで、ここで試験をしてもいいんですか? ビルが壊れちゃうかもしれませんよ」
「それは大丈夫。そうでしょ、支部長」
「ああ、安心してくれ。そのためのギミックは仕込んである。そらポチッとな」
西鬼さんに話を振られた支部長は壁に設置されていたボタンを押す。
すると途端に部屋に白い光があふれ、俺達の目を覆う。
あまりの眩しさに一瞬だけ目を瞑ると、隣に立っていたアヤメが「わぁー」と声を上げた。
「何これ、すごーいっ。みんな見てみて、すごいよぉー!」
アヤメがそうリスナーに声をかけると、コメント欄が賑やかになる。
〈おお、なんだこの広い空間〉〈精神と時の部屋か?〉〈マジで?〉〈やべーじゃん!〉
〈おおおおおお〉〈こんなのマンガでしか見たことない〉〈時の流れが違ったりして〉
〈環境は大丈夫? 灼熱や極寒にはなってない?〉
〈まんま精神と時の部屋だろそれ〉〈マジで真っ白〉〈何この風景?〉
コメント欄を見ていると俺の目が次第に慣れ、部屋の変化がわかるようになる。
するとそこにはどこまでも広がる真っ白な空間があった。
ブゥーン、とプロペラを回し、空中で静止しているドローン。
そのドローンに設置されたカメラで俺とアヤメは見つめられていた。
なんやかんやで俺は昇格試験を受けることになった。
しかし、まさかアヤメと一緒にやるとは思わなかったよ。
「あ、クロノくん。よかったらこれをあげるね」
そう言ってアヤメは一つのモノクルを俺に手渡してきた。
俺が何気なくモノクルを手に取ると、アヤメはこれが何なのか教えてくれる。
「これはモノクル型端末だよ。レンズに映るアプリを見つめることで起動させたり、システムを使ったりできるんだ。私はこれを使ってドローンを起動させたり、配信コメントを読んだりしてるよ」
「へぇー。結構便利そうだな」
「うん、とっても便利だよ! これから手伝ってもらうし、だからプレゼントするね!」
アヤメはそう言って嬉しそうな笑顔を浮かべる。それはそれは慎ましく、だけどやはりと言えるようなかわいらしい笑顔だ。
なんでこんなにもこの人はかわいらしいのだろうか。
だから配信者として人気があるんだろうな。
いや、それよりもこのモノクル型端末はすぐに使えるものなのかな?
こういうのは初期設定とかいろいろ面倒な手順を踏む必要があるし。
そんなことを考えているとバニラが肩に飛び乗り、俺にこう告げる。
『初期設定は済んでるわ。あとは自分好みにカスタマイズして』
「マジで? じゃあすぐに使えるってこと?」
『そうよ。あ、今は配信始めてるから配信アプリを起動してね』
「どうやって起動するんだ?」
『起動したいアプリを見つめればいいわ』
俺はモノクル型端末を左目にかけた。
するとアプリ一覧が広がり、その中にあった配信アプリを見つめる。
アプリは俺の目を認証したのか、一気に広がりレンズの画面が切り替わった。
左目に広がるのは天見アヤメが運営する配信チャンネル。
そこには小さな配信画面とコメント欄があり、俺はコメント欄に目を向けた。
途端にコメント欄は大きくなり、何が書き込まれているのかハッキリわかるようになった。
「おお、すげぇー!」
『迷宮が登場したから開発できた端末らしいわ。まあ、詳しい仕組みはわからないけどね』
こりゃすごい。
意識して見つめるだけで簡単に操作ができるよ。
〈いえーいクソガキー 見ってるー?〉
〈今から変態紳士を調教しちゃいまーす!〉
〈ふ、君達も物好きだな だがどんなことをしようと我が変態道に霞はなし!〉
〈これから変態紳士のオカンに全部ぶっちゃけまーす〉
〈バカめ! 我が母上は私がどれだけ変態なのかを承知している! 今さらそんな報告をしても呆れられるだけだ!〉
〈えー、変態紳士はこれまで数々の子供達を助けてきました 貧困に食糧難、災害復旧から非行からの更生するための援助とそれはもう数え切れないほどの功績を収めて参りました〉
〈え? ちょっ なんでそんなこと知ってるの?〉
〈それはもうすごい活躍です いえ、これは当然のこと だって彼は子供達を助けるためのヒーローとなるべく世界を股にかけるNPO法人に所属する一社員なのです〉
〈やめろ、やめてくれ! 私は変態紳士 みんなに気味悪がられている変態紳士だ!〉
〈へぇー、そうなんだ〉〈俺、ちょっと見直しちゃったな〉〈バカにしててごめんな〉〈お前のこと、もう笑わないよ〉
〈うあああああああ!!!!!〉
なんだかわからないけど、変態紳士が苦しんでいる。
まあ、触れないでおこう。
それにしても科学の発展ってすごいな。
まさかこんなものまで作れちゃうなんて。
迷宮のおかげもあるけど世の中、もっと便利になっていくかもな。
「さてさて、お二人さん。そろそろ試験を始めてもいいかな?」
俺がモノクル型端末に感動を覚えていると西鬼さんが声をかけてきた。
振り返ると西鬼さんの手にはトンファーがあり、装備を見ると肩当てがない鎧という簡素的なものをいつの間にか装備していた。
「これから君達には僕が着ているプロテクターと似た性質の防具を装備してもらうよ。そうだね、試験内容は【僕の装備するプロテクターを破壊すること】かな」
「装備を破壊、ですか?」
やることは単純だけど、合格するには難しそうな試験だな。
そもそも装備破壊って、普通に戦っても起きにくいはずなんだけど。
「安心してくれ。このプロテクターは一度でも攻撃を受けると耐久性がガタ落ちする仕組みになっている。だからどんな攻撃であれ、この装備は簡単に壊れるようになっているんだ」
「へぇー。でも破壊できなかったらどうなるんですか?」
「その場合はプロテクターの壊れ具合で判断するよ。ちなみにだけど、君達が装備するプロテクターが壊れた場合はその時点で試験終了だ。その時は終わった時点での僕のプロテクターの壊れ具合で判断することになるよ」
つまり、俺達の装備が壊れる前に西鬼さんの装備を壊せばいいってことか。
どのくらい装備を壊せばいいのかわからないけど、目指すなら完全破壊だな。
「ルールはわかったかい?」
「一応は」
「よろしい。あ、あとハンデとしてスキルを使わないであげるよ」
西鬼さんが俺達にハンデをくれる。
当然といえばいいのか、ありがたいといえばいいのか。
「ところで、ここで試験をしてもいいんですか? ビルが壊れちゃうかもしれませんよ」
「それは大丈夫。そうでしょ、支部長」
「ああ、安心してくれ。そのためのギミックは仕込んである。そらポチッとな」
西鬼さんに話を振られた支部長は壁に設置されていたボタンを押す。
すると途端に部屋に白い光があふれ、俺達の目を覆う。
あまりの眩しさに一瞬だけ目を瞑ると、隣に立っていたアヤメが「わぁー」と声を上げた。
「何これ、すごーいっ。みんな見てみて、すごいよぉー!」
アヤメがそうリスナーに声をかけると、コメント欄が賑やかになる。
〈おお、なんだこの広い空間〉〈精神と時の部屋か?〉〈マジで?〉〈やべーじゃん!〉
〈おおおおおお〉〈こんなのマンガでしか見たことない〉〈時の流れが違ったりして〉
〈環境は大丈夫? 灼熱や極寒にはなってない?〉
〈まんま精神と時の部屋だろそれ〉〈マジで真っ白〉〈何この風景?〉
コメント欄を見ていると俺の目が次第に慣れ、部屋の変化がわかるようになる。
するとそこにはどこまでも広がる真っ白な空間があった。
104
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる