16 / 22
第2章
5:復讐の準備
しおりを挟む
★★デブ視点★★
「おお、なんだこりゃあ」
鉄仮面から連絡を受け、僕は町外れにある廃工場に来ていた。
ここは元々、様々な物品を生産していた場所らしい。
だけど、数年前に基準値を超える有害物質が排水で出たとかどうとかで世間から批判殺到され、あれよあれよという間に潰されてしまったようだ。
そんな誰も使わなくなった建物に僕は訪れ、その中に眠る大量のアイテムに思わず目が奪われていた。
「やあ、いらっしゃい」
縦にも横にもずらりと並べられたアイテムの数々を見て、僕が輝かせていると一人の男が声をかけてきた。
頭はフルフェイスの兜で覆われ、真っ黒なスーツに身を包んでいる背の高い男だ。
まさに鉄仮面といえる姿だな。ただなぜ服装がスーツなのかちょっときになるが。
「鉄仮面だな。なあ、早く新しい装備をくれ」
「まあ待て。その前に君にこれをやろう」
そういって鉄仮面はあるものを手渡してきた。
見るとそれは、白い輝きを放つ探索者の証であるバッジだ。
「なんだこれ?」
「特別な探索者ライセンスさ。これさえあれば、何があろうと君は罪に問われない。つまり好き勝手にできるってことだ」
「マジか! ありがたくもらうよ!」
「ただし、注意点がある。これは確かに君は罪に問われないが、相手も同じだ。どんなに君を痛めつけてもそいつは罪に問われないっていうリスクもある。それでもいいなら受け取ってくれ」
「ふーん。つまり、僕より弱い奴はイジメて強い奴がきたら逃げろってことだね。いいじゃんいいじゃん。何も問題ないよ」
これさえあれば僕は好き勝手にできる。
また天見アヤメにトツって好き放題できるってことでもあるしね。
でもその前に、僕を邪魔したあいつをぶちのめさなきゃな。
僕は鉄仮面がくれた特別な探索者バッジを受け取り、胸につけた。
星はゼロになったけど、これさえあれば僕は好きなだけ暴れられるぞ。
楽しい未来が待っていることにウキウキしていると、鉄仮面が「こっちに来てくれ」と声をかけてくる。
言われた通りに隣の部屋へ移動すると、さらに嬉しいものが待っていた。
「おおおおお! これは【朧月】じゃん!」
ゆらめく冷たい光に、うっすらと浮かび上がる月の輪郭が刻まれた鎧。
兜は三日月が飾られており、どこかの独眼竜を彷彿させる。
腕を包み込む籠手には様々な月の満ち欠けがあり、まさに不思議なデザインをしていた。
これは前にもらった【疾風シリーズ】よりもレア度が高い【朧月シリーズ】だ。
このシリーズは装備するだけで基本能力が上がるうえに、一つでも手に入れれば回避力がとんでもなく向上する。
それが全部そろってるってすごくじゃないか。
あとは確か、この朧月シリーズのフル装備のスキルボーナスは【回避力が三倍になる】だった。
つまり、相手の攻撃は滅多に当たらない状態になる。
そんなものが僕のものに。
まるで夢のようだ。
「本当にもらっていいのか、これっ?」
「ああ、いいよ。ちゃんとワガハイに協力してくれるならな」
「ハハッ、やってやるに決まってるじゃないか」
僕には大きな目標がある。
あいつへの復讐という大きな目標がね。
それに、鉄仮面への協力はそれができる。
だからこそ、あいつに出された条件を飲んだんだ。
「そうか。それじゃあすぐに【機巧剣タクティクス】を奪ってきてくれ」
「ああ、いいよ。それにしてもどうしてタクティクスが必要なんだ? 前はアヤメちゃんを襲えって言ってたじゃないか」
「彼女が持つ特殊アイテムが欲しかったからな。君が派手にやってくれたおかげで手に入れることはできたが、残念なことに壊れていた」
「ふーん、なるほどね。その特殊アイテムの代わりがタクティクスってことか」
なるほどね。
ちょっと派手にやりすぎちゃったか。
ま、仕方ないね。だって僕のチャンネルは派手に暴れるってのがコンセプトだからね!
「事情はわかった。だけど、まだちょっと足りないな」
「足りない?」
「そうだよ。だって、いくら防具がすごくても戦うための武器をもらっていないんだ。これじゃあ、あいつに勝てないよ」
僕は覚えている。
あいつは僕の必殺の一撃を簡単に防いだんだ。
つまり、このまま素手で戦ってもカウンターされて無駄になる。
だからこそ、あの変な盾を壊せる武器が必要なんだ。
そんなことを考え、鉄仮面にいうとあいつはちょっと呆れ気味にため息をついた。
「必要ないと思うがね。朧月シリーズがあれば十分戦えるだろう?」
「いいや、ダメだね。圧倒的な勝利を収めるならなおさら武器が必要だ」
「ならこれはどうだ? 火竜の大剣というもので、圧倒的な破壊力をもっているぞ」
「ダメだね。この程度じゃあ、あの盾は壊せない」
僕の要望を聞き、鉄仮面が頭を抱え始める。
面倒臭そうにしながら「ワガママな奴だ」と呟いて武器を見繕うとしていた。
僕はそんな鉄仮面から目を外し、何か目ぼしい武器はないかと探し始める。
だが、部屋の中を見渡してもいい武器はない。
どれもこれも見合うものがなかった。
ふと、何となく部屋の奥に目がいった。
そこには扉があり、鍵がかけられている。
僕はその扉をスキルを使ってぶん殴り、ぶち壊すと鉄仮面が叫んだ。
「待て! そっちは――」
僕は遠慮せず中へ入る。
するとそこには、一つの武器が大切そうに飾られていた。
部屋の真ん中にある銀色に輝くロッド。
僕は直感的にこれは強い武器だと感じ、手に取った。
直後、全身に電撃が走る。
そして僕は、これはとんでもない武器だと感じ取った。
「ふへへ、鉄仮面。武器はこれでいいよ」
「ワガハイが困る。それは絶対にダメだ」
「いいや、これがいい」
「お前な……わかった、ひとまず貸そう」
どうやらこの杖は鉄仮面にとってとても大切な武器みたいだ。
ふへへ、なら相当すごい武器に違いない。
「なあ、教えろ。これはなんだ?」
「それは【リスキーロッド】だ。レア度はSSRで、リスキーロッドよりレア度の低い装備なら破壊できる特性を持つ。代わりに自分が攻撃をうけたら問答無用で自分の装備が一撃で破壊される。普通ならあまりのリスクの高さに使われない代物だ」
あまりのリスクの高さに使われない、か。
だけど、今の僕はそのリスクを回避する【朧月シリーズ】がある。
だからこれを使わない手はないね。
「ふへへ、いいねいいね。これ、僕の武器にするよ」
「だからそれはダメだと――」
「いいだろ。成功したらくれよ。そうだな、失敗したら違う何かを見繕ってやる」
鉄仮面は頭を抱える。
何かを言いたそうにしたけど、諦めたのかすぐに「わかった」と言い放った。
「ふへへへへへっ。話がわかる友達でよかったよ」
これで僕の復讐ができる。
待っていろ、クソガキ。
待っていろ、タクティクス。
次に吠え面をかくのはお前だ。
「おお、なんだこりゃあ」
鉄仮面から連絡を受け、僕は町外れにある廃工場に来ていた。
ここは元々、様々な物品を生産していた場所らしい。
だけど、数年前に基準値を超える有害物質が排水で出たとかどうとかで世間から批判殺到され、あれよあれよという間に潰されてしまったようだ。
そんな誰も使わなくなった建物に僕は訪れ、その中に眠る大量のアイテムに思わず目が奪われていた。
「やあ、いらっしゃい」
縦にも横にもずらりと並べられたアイテムの数々を見て、僕が輝かせていると一人の男が声をかけてきた。
頭はフルフェイスの兜で覆われ、真っ黒なスーツに身を包んでいる背の高い男だ。
まさに鉄仮面といえる姿だな。ただなぜ服装がスーツなのかちょっときになるが。
「鉄仮面だな。なあ、早く新しい装備をくれ」
「まあ待て。その前に君にこれをやろう」
そういって鉄仮面はあるものを手渡してきた。
見るとそれは、白い輝きを放つ探索者の証であるバッジだ。
「なんだこれ?」
「特別な探索者ライセンスさ。これさえあれば、何があろうと君は罪に問われない。つまり好き勝手にできるってことだ」
「マジか! ありがたくもらうよ!」
「ただし、注意点がある。これは確かに君は罪に問われないが、相手も同じだ。どんなに君を痛めつけてもそいつは罪に問われないっていうリスクもある。それでもいいなら受け取ってくれ」
「ふーん。つまり、僕より弱い奴はイジメて強い奴がきたら逃げろってことだね。いいじゃんいいじゃん。何も問題ないよ」
これさえあれば僕は好き勝手にできる。
また天見アヤメにトツって好き放題できるってことでもあるしね。
でもその前に、僕を邪魔したあいつをぶちのめさなきゃな。
僕は鉄仮面がくれた特別な探索者バッジを受け取り、胸につけた。
星はゼロになったけど、これさえあれば僕は好きなだけ暴れられるぞ。
楽しい未来が待っていることにウキウキしていると、鉄仮面が「こっちに来てくれ」と声をかけてくる。
言われた通りに隣の部屋へ移動すると、さらに嬉しいものが待っていた。
「おおおおお! これは【朧月】じゃん!」
ゆらめく冷たい光に、うっすらと浮かび上がる月の輪郭が刻まれた鎧。
兜は三日月が飾られており、どこかの独眼竜を彷彿させる。
腕を包み込む籠手には様々な月の満ち欠けがあり、まさに不思議なデザインをしていた。
これは前にもらった【疾風シリーズ】よりもレア度が高い【朧月シリーズ】だ。
このシリーズは装備するだけで基本能力が上がるうえに、一つでも手に入れれば回避力がとんでもなく向上する。
それが全部そろってるってすごくじゃないか。
あとは確か、この朧月シリーズのフル装備のスキルボーナスは【回避力が三倍になる】だった。
つまり、相手の攻撃は滅多に当たらない状態になる。
そんなものが僕のものに。
まるで夢のようだ。
「本当にもらっていいのか、これっ?」
「ああ、いいよ。ちゃんとワガハイに協力してくれるならな」
「ハハッ、やってやるに決まってるじゃないか」
僕には大きな目標がある。
あいつへの復讐という大きな目標がね。
それに、鉄仮面への協力はそれができる。
だからこそ、あいつに出された条件を飲んだんだ。
「そうか。それじゃあすぐに【機巧剣タクティクス】を奪ってきてくれ」
「ああ、いいよ。それにしてもどうしてタクティクスが必要なんだ? 前はアヤメちゃんを襲えって言ってたじゃないか」
「彼女が持つ特殊アイテムが欲しかったからな。君が派手にやってくれたおかげで手に入れることはできたが、残念なことに壊れていた」
「ふーん、なるほどね。その特殊アイテムの代わりがタクティクスってことか」
なるほどね。
ちょっと派手にやりすぎちゃったか。
ま、仕方ないね。だって僕のチャンネルは派手に暴れるってのがコンセプトだからね!
「事情はわかった。だけど、まだちょっと足りないな」
「足りない?」
「そうだよ。だって、いくら防具がすごくても戦うための武器をもらっていないんだ。これじゃあ、あいつに勝てないよ」
僕は覚えている。
あいつは僕の必殺の一撃を簡単に防いだんだ。
つまり、このまま素手で戦ってもカウンターされて無駄になる。
だからこそ、あの変な盾を壊せる武器が必要なんだ。
そんなことを考え、鉄仮面にいうとあいつはちょっと呆れ気味にため息をついた。
「必要ないと思うがね。朧月シリーズがあれば十分戦えるだろう?」
「いいや、ダメだね。圧倒的な勝利を収めるならなおさら武器が必要だ」
「ならこれはどうだ? 火竜の大剣というもので、圧倒的な破壊力をもっているぞ」
「ダメだね。この程度じゃあ、あの盾は壊せない」
僕の要望を聞き、鉄仮面が頭を抱え始める。
面倒臭そうにしながら「ワガママな奴だ」と呟いて武器を見繕うとしていた。
僕はそんな鉄仮面から目を外し、何か目ぼしい武器はないかと探し始める。
だが、部屋の中を見渡してもいい武器はない。
どれもこれも見合うものがなかった。
ふと、何となく部屋の奥に目がいった。
そこには扉があり、鍵がかけられている。
僕はその扉をスキルを使ってぶん殴り、ぶち壊すと鉄仮面が叫んだ。
「待て! そっちは――」
僕は遠慮せず中へ入る。
するとそこには、一つの武器が大切そうに飾られていた。
部屋の真ん中にある銀色に輝くロッド。
僕は直感的にこれは強い武器だと感じ、手に取った。
直後、全身に電撃が走る。
そして僕は、これはとんでもない武器だと感じ取った。
「ふへへ、鉄仮面。武器はこれでいいよ」
「ワガハイが困る。それは絶対にダメだ」
「いいや、これがいい」
「お前な……わかった、ひとまず貸そう」
どうやらこの杖は鉄仮面にとってとても大切な武器みたいだ。
ふへへ、なら相当すごい武器に違いない。
「なあ、教えろ。これはなんだ?」
「それは【リスキーロッド】だ。レア度はSSRで、リスキーロッドよりレア度の低い装備なら破壊できる特性を持つ。代わりに自分が攻撃をうけたら問答無用で自分の装備が一撃で破壊される。普通ならあまりのリスクの高さに使われない代物だ」
あまりのリスクの高さに使われない、か。
だけど、今の僕はそのリスクを回避する【朧月シリーズ】がある。
だからこれを使わない手はないね。
「ふへへ、いいねいいね。これ、僕の武器にするよ」
「だからそれはダメだと――」
「いいだろ。成功したらくれよ。そうだな、失敗したら違う何かを見繕ってやる」
鉄仮面は頭を抱える。
何かを言いたそうにしたけど、諦めたのかすぐに「わかった」と言い放った。
「ふへへへへへっ。話がわかる友達でよかったよ」
これで僕の復讐ができる。
待っていろ、クソガキ。
待っていろ、タクティクス。
次に吠え面をかくのはお前だ。
114
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる