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イラつくぶりっ子成敗。
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「せんぱーい。私今日、家でタコパする予定なんでぇ。帰りますね。」
「大丈夫?明日の資料揃ってるの?」
「大丈夫ですよぉ。私若いし。パソコンもなれてますから」
と、周りを見渡し、彼女はわからないようにウィンクした。
あー、あれ、今年入った太田くんだわ。顔真っ赤にして何かあったわあれ。
ん?あの量まともじゃない。彼も新入社員で、そんな大した仕事は配分してないはず…。
ふーん。そういうことか。
「若さだけでなく、仕事もアピールできるように努力してね。」
「はーい。じゃあ失礼しまあす………クソババア何いきがってるの?後で潰してやる。」
返事の後は小声になったけど聞こえてますよ。
さて、仕事に悪影響を与えそうな害虫は先に駆除しなきゃね。
残っていた仕事を片付けるとなにごとも無かったように退社した。
「お疲れ様あ。」
さて、ババアはババアらしくいきますか。
場所は居酒屋へと変わり
「それでどうします?あの子」
その場には女子社員の懇親会と言う名目で新入社員を含めて呼んでいた。
もちろん例の彼女は除いたとつくのではあるが、今発言したのは、総務課の霧崎さん。
何故か営業部の私を持ち上げてくる。同期なのだが。
例の彼女はこの一ヶ月の間に人の男に粉かけるのが好きらしく四人も手玉にとったらしい。
次の狙いは部長だと更衣室で語っていたみたいで、周りの女子社員の反感をかったのだ。
ここまで来ると大したものである。
四人手玉にとった時点で元からいた女子社員からかなりのヘイトを被っていている。
これから会社で立場をよくしようとする新入社員たちはそんな彼女と仲良くなりたいとは思えないのだろう。
「とりあえず、部長には先に泥をかぶってもらいましょ。」
方針は決まった。
「で、例のもの手に入ったかしら。ごめんねー。仕事以外のこと頼んじゃって。」
平謝りで、1人の新入社員に対応するが
「いえ、私も彼女の被害者ですから。大学時代友達居なくて彼女と友達になったんです。それから、地味な私にもようやく彼氏ができたんですが、あの女!!ごめんね~!彼私のこと好きみたいって腕組んで私の前に現れたんです!!」
あー、もとからなんだあれ。
「で、これがそれって訳ね。」
「そうです。どうか私の仇を!!」
手にもったものを受け取り確認する。おもった通りで安心した。
心の中で私もそこまで重たいもの背負う気はないからと思いつつ、準備は整った。
彼女が男を食い散らかすのには興味がない。だが、あの手の女性は上昇思考で会社に害しか残さない。
私の老後のためにも排除しなければ…。
翌日、火蓋は切って落とされた。
いつものようにあの女はボディタッチしながら挨拶して回る。
ああすればすべての男が自分の言うことを聞くとでも思っているのだろう。
「部長、おはようございますぅ。…昨日激しかったですね」
彼女は小声で部長の耳元でそう囁いた腕を肩に絡ませながら。
"パシャ、パシャ、パシャ"
カメラのシャッター音が鳴り響く。
もちろん、私のスマホの音だ。
「やめろ!!お前いや、唐沢さん。何してる。その写真はやめろ。」
「え、部長。このくらいのこと何でも…」
「君は黙ってろ!!なあ、その写真消してくれ!!」
見目麗しい彼女と、部長がやり取りしている間に事は済んだ。
「消してもいいですけど、、もう無駄ですよ。ほら。」
◯インの画面が指していたのは部長の奥さんの名前だった。
「ほらね、もう終わったんですよ。」
「唐沢君。何がしたかったんだ?ほんと君は私を潰す気か…もう、終わりだあ。」
肩を落とす部長に対してのほほんとする一緒に写った彼女。
「それがなんだっていうんです?浮気の現場撮られたわけでも…」
「普通はそうよね。でも、部長の場合は違うのよ。」
部長の携帯が鳴り響く音がする。
「部長、奥さまからじゃないですか?早くとらないと大変なことになりますよ。」
「わ、わかってるよ。全て君のせ…」
私のせいにされる前に言葉を発した。
「部長、やましいことがなければ何もないですよ。部長の場合自業自得です。早く取った方がいいですよ。」
部長は震えながら、スマホを取った。
"あなた!!これで何度目なのかしら!!また、私を裏切って!!今度という今度はお父様に報告させて頂きます。後、今日は色々話さないといけないから早く帰ってきなさい!!"
スマホから響き渡る部長の奥さまの声。泣きわめく部長。もはやカオスである。私が作り出したのだが。
「なによ。あのくらい。普通に抱きついただけじゃない?それに、私関係ないし。」
「き、君が誘ってきたんじゃないか。昨日だって」
昨日…昨日ってタコパの相手って部長!?
あー、普通でもアウトだわ。
でも、この場合完全にアウトになるのよね。
言い争いをする二人を尻目に私は息を整えつつ、切り出した。
「部長の奥さんってかなりの焼きもち焼きなのよ。前回、職場の女の子に手を出した時何ヵ月監禁されましたっけ。部長」
「三カ月だ…。」
部長の声に周りの同僚達も引き始めた。
あのときは、長期出張とされ部長代理が置かれてその人が仕切っていたはずだ。
「その時の女の子って今どこにいましたっけ?確か北海道の…」
「網走だ。」
「え。網走ってあの?」
さっきまで威勢の良かった彼女が驚きの声をあげる。
「そうでしたね。さすが、会長の娘さん。わが社に絶大に権力をお持ちで」
「君も分かってるんだろ…唐沢君。もう、俺の終わりだ…」
部長との会話が終わった後、彼女の方を向くと震えていた。
「さて、本題に帰りますか。さて、ここに一枚の写真があります。皆さんの引き出しにいれてありますご確認下さい。」
そういうと、男性社員は引き出しをあけてみると、写真がはいっている。
「これですね…えっ。」
写真を見た瞬間、、皆さん固まった。
「え。何。嘘。何でここに。」
男性社員が受け取った写真を見ると昔の彼女が写っていた、卒業写真の引き延ばしである。
そう、今のようになる以前の彼女の写真である。
一重が二重になり、顔の輪郭も、唇の厚さも変わった完成される前の写真。
「あなたの知り合いに声をかけて探してもらったの。ちなみに、全社員に配ったから。回収したって無駄よ。残念ね。もうあなたのいうことを聞く権力者はいないと思うわ。」
私が言葉を紡ぎ終えた瞬間、彼女は絶叫し倒れた。
それから三ヶ月が経った。
私はいつものように営業にまわっている。
今回の騒動で私はいろんなネタを持っていたのでおとがめはなかった。
部長は離婚を回避できたが、GPS付きスマホに切り替えさせられたらしい。今度浮気したらパイプカットされるらしい。南無
ぶりっ子な彼女はというと、網走で生活ではなくアラスカで監視付きの生活を送っているらしい。どうやら、社長の姪っ子の彼氏にまで手を伸ばしたらしい。
一人で満足しときゃ良かったのに。
「さて、次の営業先にいきますか。」
「せんぱーい待って。相談事が…」
嫌な事にまきこまれそうな気がするがまあ、よしとするか。
金沢良子三十八歳今日も、女子社員の相談に乗り、会社の利益に繋ぐのだ。全ては自分の老後のために。
「大丈夫?明日の資料揃ってるの?」
「大丈夫ですよぉ。私若いし。パソコンもなれてますから」
と、周りを見渡し、彼女はわからないようにウィンクした。
あー、あれ、今年入った太田くんだわ。顔真っ赤にして何かあったわあれ。
ん?あの量まともじゃない。彼も新入社員で、そんな大した仕事は配分してないはず…。
ふーん。そういうことか。
「若さだけでなく、仕事もアピールできるように努力してね。」
「はーい。じゃあ失礼しまあす………クソババア何いきがってるの?後で潰してやる。」
返事の後は小声になったけど聞こえてますよ。
さて、仕事に悪影響を与えそうな害虫は先に駆除しなきゃね。
残っていた仕事を片付けるとなにごとも無かったように退社した。
「お疲れ様あ。」
さて、ババアはババアらしくいきますか。
場所は居酒屋へと変わり
「それでどうします?あの子」
その場には女子社員の懇親会と言う名目で新入社員を含めて呼んでいた。
もちろん例の彼女は除いたとつくのではあるが、今発言したのは、総務課の霧崎さん。
何故か営業部の私を持ち上げてくる。同期なのだが。
例の彼女はこの一ヶ月の間に人の男に粉かけるのが好きらしく四人も手玉にとったらしい。
次の狙いは部長だと更衣室で語っていたみたいで、周りの女子社員の反感をかったのだ。
ここまで来ると大したものである。
四人手玉にとった時点で元からいた女子社員からかなりのヘイトを被っていている。
これから会社で立場をよくしようとする新入社員たちはそんな彼女と仲良くなりたいとは思えないのだろう。
「とりあえず、部長には先に泥をかぶってもらいましょ。」
方針は決まった。
「で、例のもの手に入ったかしら。ごめんねー。仕事以外のこと頼んじゃって。」
平謝りで、1人の新入社員に対応するが
「いえ、私も彼女の被害者ですから。大学時代友達居なくて彼女と友達になったんです。それから、地味な私にもようやく彼氏ができたんですが、あの女!!ごめんね~!彼私のこと好きみたいって腕組んで私の前に現れたんです!!」
あー、もとからなんだあれ。
「で、これがそれって訳ね。」
「そうです。どうか私の仇を!!」
手にもったものを受け取り確認する。おもった通りで安心した。
心の中で私もそこまで重たいもの背負う気はないからと思いつつ、準備は整った。
彼女が男を食い散らかすのには興味がない。だが、あの手の女性は上昇思考で会社に害しか残さない。
私の老後のためにも排除しなければ…。
翌日、火蓋は切って落とされた。
いつものようにあの女はボディタッチしながら挨拶して回る。
ああすればすべての男が自分の言うことを聞くとでも思っているのだろう。
「部長、おはようございますぅ。…昨日激しかったですね」
彼女は小声で部長の耳元でそう囁いた腕を肩に絡ませながら。
"パシャ、パシャ、パシャ"
カメラのシャッター音が鳴り響く。
もちろん、私のスマホの音だ。
「やめろ!!お前いや、唐沢さん。何してる。その写真はやめろ。」
「え、部長。このくらいのこと何でも…」
「君は黙ってろ!!なあ、その写真消してくれ!!」
見目麗しい彼女と、部長がやり取りしている間に事は済んだ。
「消してもいいですけど、、もう無駄ですよ。ほら。」
◯インの画面が指していたのは部長の奥さんの名前だった。
「ほらね、もう終わったんですよ。」
「唐沢君。何がしたかったんだ?ほんと君は私を潰す気か…もう、終わりだあ。」
肩を落とす部長に対してのほほんとする一緒に写った彼女。
「それがなんだっていうんです?浮気の現場撮られたわけでも…」
「普通はそうよね。でも、部長の場合は違うのよ。」
部長の携帯が鳴り響く音がする。
「部長、奥さまからじゃないですか?早くとらないと大変なことになりますよ。」
「わ、わかってるよ。全て君のせ…」
私のせいにされる前に言葉を発した。
「部長、やましいことがなければ何もないですよ。部長の場合自業自得です。早く取った方がいいですよ。」
部長は震えながら、スマホを取った。
"あなた!!これで何度目なのかしら!!また、私を裏切って!!今度という今度はお父様に報告させて頂きます。後、今日は色々話さないといけないから早く帰ってきなさい!!"
スマホから響き渡る部長の奥さまの声。泣きわめく部長。もはやカオスである。私が作り出したのだが。
「なによ。あのくらい。普通に抱きついただけじゃない?それに、私関係ないし。」
「き、君が誘ってきたんじゃないか。昨日だって」
昨日…昨日ってタコパの相手って部長!?
あー、普通でもアウトだわ。
でも、この場合完全にアウトになるのよね。
言い争いをする二人を尻目に私は息を整えつつ、切り出した。
「部長の奥さんってかなりの焼きもち焼きなのよ。前回、職場の女の子に手を出した時何ヵ月監禁されましたっけ。部長」
「三カ月だ…。」
部長の声に周りの同僚達も引き始めた。
あのときは、長期出張とされ部長代理が置かれてその人が仕切っていたはずだ。
「その時の女の子って今どこにいましたっけ?確か北海道の…」
「網走だ。」
「え。網走ってあの?」
さっきまで威勢の良かった彼女が驚きの声をあげる。
「そうでしたね。さすが、会長の娘さん。わが社に絶大に権力をお持ちで」
「君も分かってるんだろ…唐沢君。もう、俺の終わりだ…」
部長との会話が終わった後、彼女の方を向くと震えていた。
「さて、本題に帰りますか。さて、ここに一枚の写真があります。皆さんの引き出しにいれてありますご確認下さい。」
そういうと、男性社員は引き出しをあけてみると、写真がはいっている。
「これですね…えっ。」
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「え。何。嘘。何でここに。」
男性社員が受け取った写真を見ると昔の彼女が写っていた、卒業写真の引き延ばしである。
そう、今のようになる以前の彼女の写真である。
一重が二重になり、顔の輪郭も、唇の厚さも変わった完成される前の写真。
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