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本編
22日目
しおりを挟む「バカだな、お前」
はあっとため息をつきながらも苦笑いする煌夜になにも言わずに抱き付く。煌夜はなにも言わずに受け止めてくれて、私はそれが嬉しかった。
「おばさん泣いてたけどさ」
「…知ってる」
「お前の方が泣いてたんだろ?」
「……大好きだよ、煌夜」
突然の告白に、煌夜がしどろもどろになりながらも、小さな声で「俺も好きだけど」と言ってくれる。
「明日、何したい?」
「んー……そうだ、煌夜の部屋!行きたいっ!」
「はぁ?俺の部屋なんか行ってどうするんだよ」
「浮気してないかチェックするのーーいたっ!」
思いっきり頭突きをされて、思わず涙目になって睨み付ける。
「何するのよー!」
「お前、俺のこと何だと思ってるんだよ、このバカ」
「冗談冗談!」
「冗談に聞こえなかったぞ」
確かに、そうかもしれない。半分は冗談で、半分は本当。きっといつか、煌夜は疲れたと思う日が来るだろう。その時にみっともなくすがり付くような女に、私はなりたくはない。
「あのね、煌夜」
「ん?」
「……何でもない」
疲れたとか、飽きたとか、しんどいとか。もう側にいることが無理になったら、遠慮なく言ってね。
そう言おうとして、やめた。もしそんな日が来たらきっと私は立ち直れない。
こんなにも好きな人に拒絶されたくないから。
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