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【第四章】
四-1
しおりを挟む乾という国は、王朝は変わろうと、代々皇帝によって治められてきた国である。
現在は杏王朝ではあるが、実際に国を動かしているのは唐一族だった。第三代皇帝の外戚だったことから勢力を得た唐一族は、いまや乾になくてはならない存在となっていた。六代皇帝柏宗の時代に、お家騒動でややその力は弱くなり――だからこそ志勾が即位するまでの数年間、空白期間が生まれてしまった――一時はそのまま衰退してしまうのではと囁く声もあった。
しかし、晋塀自治区最年少進士が第四代皇帝彪宗の孫であると探し当てたのが現在の唐家の当主、そして丞相でもある唐清樹だったことから、唐家は一気に力を盛り返した。
外戚として代々の皇帝を背後から操り続けた唐一族。唐清樹が己の娘を志勾に嫁がせようと考えるのは、ごくごく自然なことだった。
ただ、問題がそこにはあった。
「壺世宮の掟だ」
榻に崩れる翠蘭に、志勾は言葉を重ねる。聞いているのかいないのか。厭世にも思えるまどろむような眼差しに、それでも話を続けていくことしかできなかった。
「壺世宮に上がる者の年齢は、十三歳以上でなければならない。清樹の娘は三つでしかなかった」
たとえ丞相であっても、乾の建国当初からある掟を変えるわけにはいかない。世の流れが唐家を後押ししてはいるが、さすがに三歳の娘を入宮させるのには、無理があった。
志勾の第七代皇帝即位と同じくして、壺世宮には貴族の娘など美姫が集められた。
気持ちは故郷、晋塀自治区で死んだナラーツェグにあったが、志勾も正常な青年男子である。
唐清樹をはじめ言うことを聞かない三槐六卿や、権力を欲しいままにしてきた官の身勝手さに、彼は辟易することばかり。そんな状況で無理やり押し付けられる壺世宮での催しへの出席。
頭や感情ではどれだけ反発していても、美しく着飾る美姫のなよやかさに心は乱され、身体はあまりにも疲れ果てていた。
当然の結果として、妃嬪の中に懐妊する者が現れる。
「だが不思議なことにな。どの妃も子が流れてしまう」
志勾の話は翠蘭の意識の上を滑っているだけのようだったが、この発言に、彼女の眼差しは志勾へと返されていく。
「ただのひとりも育たない。―――唐清樹の仕業と判るまでに、そう時間はかからなかった」
「丞相さまの……?」
静かに頷く志勾。
「皇后の位は、十三になった彼の娘に与えられるものと、あらかじめ決められている。だからそれ以前に男嬰が生まれることがあってはならなかった。少なくとも唐清樹には許しがたいことだった。そのために下された、措置だ」
いまの翠蘭と、似ていた。
皇后を冊立する前に男嬰が産まれては、唐家の最大の障害となる。万が一、生まれた男嬰の外戚が力をつけ、うるさく政治に介入することになったら。
そうなることのないよう唐清樹は女官に手をまわし、妃が懐妊するごと、その食事に堕胎薬を忍ばせた。
堕胎薬は身体をひどく悪くする。即位したばかりの志勾には、味方となる存在がほとんどいない。後宮の妃嬪たちが堕胎薬のために体調を崩しても、かばうことも守ることもできず、黙って見ていることしかできなかった。
己の力のなさに歯痒さを覚えていたそんなときだった。
ひとりの妃と出逢う。
名を、蘇昭媛といった。
肌の色は抜けるように白く、雅やかさを至上とする壺世宮の中にあって、ひとり奔放さを隠そうとしない娘だった。
蘇家は貴族の中でも中の中。父親の蘇砂は凡庸で、これといった特徴のない男である。胡慶国出身の妾のひとりが産んだのが蘇路恵。母親のもとで暮らしていた路恵は、偶然その家を訪れた蘇砂によって美しさを見出され、蘇昭媛として後宮に上がったのだ。
「わたしは、彼女に夢中になった。逢えない時間は長く切なくて、ただ見つめてもらえたそれだけで胸が躍った。途方もない安心感を、彼女は与えてくれた。これが、愛なんだと、初めて思えた」
椅子に腰かけ、床に目を落としながら語る志勾。
あれから何年も経つというのに、彼女を初めて見たときの衝撃は、いまだ胸に熱い燠のようになって残っている。
「そんなとき、彼女が子を宿した」
志勾の言葉に、翠蘭はこくりと唾を呑みこむ。
硬い表情に、志勾はひとつ頷く。
「なんとしても隠さねばと思った。隠し通せと、路恵にもその侍女にもきつく伝えた」
愛するひとに宿った小さな命。決して失わせるわけにはいかない。
志勾は蘇昭媛との夜伽を間遠にすることで、丞相の目を彼女からそらそうとした。
蘇昭媛や侍女たちも、他の妃嬪の身に起きたことを知っていたため細心の注意を払って懐妊を隠し―――そうして隠し通した。
蘇昭媛が密かに産んだのは、男嬰だった。
第七代皇帝の皇子。
これが公主だったならば、辿る道は変わっていたかもしれない。
「さすがに、嬰児を隠し通すことはできなかった」
密かに子を壺世宮の外に逃がす手はずだった。しかし敵は丞相。志勾より一枚も二枚も上手だ。嬰児は唐清樹の手の者により手折られ、その魔の手は蘇昭媛も見逃さなかった。
出産直後とあって、蘇昭媛の体調は万全ではなかった。そこにもたらされた我が子の死。その死が、なにを意味していたかを彼女は知っていた。いずれ自分の身にも、近いうちなにかが起こるだろうと予想していたという。
初めてのこの世に生を受けた嬰児を失い、志勾は激しく激昂した。海千山千の唐清樹すら顔色を失うほど、その怒りは天を衝いた。
この激しい怒りは逆に、唐清樹に恐れを抱かせてしまう。
蘇昭媛を生かしておいてはならぬ。
彼女を愛する皇帝は、自分の意のままには動かない。
志勾が怒りに我を忘れている間に、唐清樹は彼を油断させ、そうして動いた。
蘇昭媛を守ろうと連日連夜彼女のもとを訪れる志勾を、敢えて黙認したのだ。蘇昭媛ばかりは見逃すしかあるまい。そんな苦い演技を匂わせながら。
「子を亡くしてから数週間が経った頃だろうか」
涙に濡れてばかりいた蘇昭媛の表情が突然晴れやかになり、声もしっかりとし、以前のような朗らかな笑顔も戻ってきた。
『あのこは、ただ少しばかり先に行ってしまっただけ。こうして志勾さまが逢いに来てくださるこの幸せを、わたくしはもっと感謝しなければなりませんわ』
華やかな笑顔さえ浮かべてそう言った眼差しには、なんの陰りもなかった。ああ、やっと暗い絶望の底から這い上がってくれたのだなと、なんの疑いもなく志勾は喜んで彼女を抱き締めたのだった。
「その、次の日だったよ」
志勾の声が、重たくなる。
その昼、夜伽を選ぶ段になって、初めて志勾は知らされたのだ。
蘇昭媛が、服毒自殺をした、と。
「―――え?」
思わず声をあげた翠蘭。
「ご自分でお命を絶つなんて……、幸せだっておっしゃってたんでしょう? 本当に……」
「本当に自死だったかは―――判らない。侍女も誰もなにも知らないんだ。路恵は誰にも知られずに毒薬を手に入れ、たったひとりで果ててしまった」
壺世宮での死はただでさえ忌み嫌われる。それに加えて自死だ。蘇昭媛の遺体は穢れとしてすぐに内廷から出され、荼毘に付された。彼女の死に顔すら、志勾は目にすることができなかった。蘇昭媛に仕えていた侍女たちは有無を言わさず出家させられ、住んでいた朔深殿も取り壊されて池へと姿を変えた。それほどまでに、自死は忌むべきものだった。
「ただ言えることは、路恵に毒薬を渡した者がいるということだ」
壺世宮の日常は、毒薬が容易に手に入るようなものではない。翠蘭は〝毒薬〟ともいえる薬湯を飲まされてはいるが、自身が望んで服用しているものではないし、逆に更なる量を要求しても、薬であるがため、それは通らないだろう。
志勾はじっと翠蘭を見つめる。
声に出さなくても、理解できた。
唐清樹が、女官だかを通じて密かに渡したのだ。
無理やり飲まされたのか、本人が望んで飲んだのかは、真相は闇の中でなにひとつすくい上げることはできなかった。
蘇昭媛の死は、志勾を自虐的にさせた。
朝議に出席することが少なくなり、壺世宮の姫たちと享楽にふけるようになった。彼女たちが懐妊すると、わざと朝議の席で唐清樹に報告をし、官の前であからさまに彼に堕胎薬の要求をした。
志勾の享楽の相手は妃嬪たちに限らなくなった。身分の低い女官や、奚奴にまで手を出すようになった。さすがにこのあたりについては、語り辛そうではあったが、
「いま思えば、路恵を探していたんだろうな。路恵以外の誰も、わたしには誰でもなかった」
そうやって過去を包み隠さず話す志勾に、次第に翠蘭の気持ちから尖りが消えていく。
彼の心を独占した蘇路恵に対する嫉妬は、不思議と感じられない。彼女はもういないからなのか、言葉の端々から溢れる純粋な愛情がかえって潔いからなのか、ただただ彼の語り口に引き込まれるばかりだった。
退廃した志勾に対し一部の貴族からは皇帝不適格の意見が出たが、彼以外杏王家の血をひく者がいなかったうえ、皮肉にも唐清樹によってその地位は守られる。志勾に皇帝不適格の烙印が押されてしまうと、その余波が彼を見出した唐一族にまで及ぶためだ。
「〝皇帝〟であることを、本当は、やめたいとお考えになっていたのでは……?」
「そうだな。なにもかもがどうでもよかったのは確かだったな。国も、地位も、政治も、わたしには意味がなかった。見出せなくなっていた。そんな自分が情けなくて腹立たしくて、苛立たしかった」
「喪失に、もがいていたんですね」
翠蘭の言葉に、なにかに思い当たる顔を、志勾はする。
「―――ああ、そうか。もがいていた。もがいていたんだ、わたしは。自分を持て余して、もがいていた……」
そんな苦しみもがく志勾に助けの手を差し伸べたのは、唐清樹だった。
もう二度と、陛下の愛する妃嬪が儚くなることのないよう、取り計らいましょう。その代わり、どうか我が国をお見捨てくださいますな。
唐清樹は恭しく頭を垂れて、そう志勾に面会をした。
「たぶん、わたしはきっかけが欲しかったんだ。妃嬪たちに溺れ、堕落し続けていい立場ではないと頭では判っていても、やめる踏ん切りが、戻る踏ん切りがつかなかった」
非公式な面会ではあったが、唐清樹が頭を下げたことによって志勾の中で切り替わるものがあった。放り出していた責務に再び向き合うようになり、朝議を欠席することもなくなった。
ただ、壺世宮に通うことが、ぱたりとなくなった。
「頭では割り切れても、気持ちの底にはまだ大きな穴が開いていた。誰かに対する想いというものが、そこから流れ続けていたんだ。壺世宮に足を向けようと試みても、今度はどうしてもできなかった。戻りたくなかったんだ。現実を、見たくなかった」
誰かを召し出すこともなかった。すべてが無意味と思えた。
「だから、妃嬪たちを皆、帰した。後宮を解散させたんだ」
壺世宮の維持のため必要な女官や奚奴たちを僅かに残し、すべての妃嬪を実家に帰した。
唐清樹の娘が皇子を産まない限りは誰も志勾の子を宿すことは許されず、その娘が入宮するには、まだ何年という時間がかかる。後宮などあっても、有名無実でしかない。
しかし、さすがにこれは、血統の点で危うすぎた。
唐家に並ぶ大貴族に、大司馬である劉游がいる。この劉游が動いた。
万一、皇后冊立以前に皇帝になにかあった場合、杏王朝が滅ぶどころの問題ではなく、乾国自体が瓦解してしまうと、彼は三槐六卿たちの危惧を代弁する。志勾は杏王朝最後のひとり。大貴族とはいえ、たったひとつの家の興隆のために国を犠牲にするのはあまりにも愚かしい。どうか、せめて公主だけでも残していただきたい。
朝議の席で彼は、志勾に訴える形を取りながらも、唐清樹に切々と説得を試みたのだった。
唐清樹も、自分の娘が幼すぎるがために操るべき国が無くなってはは元も子もないと、公主ならばと大司馬の意見を取り入れることを承知した。
これをきっかけに、壺世宮に新しい妃嬪がぽつぽつと入宮を始めたのだが、たとえ子を孕み無事出産できたとしても、男嬰であれば命が奪われることは判りきっていた。
皇帝として、世継ぎは必ずもうけなければならない。
―――が。
「判ってはいても、どうしても、妃嬪たちに会うことはできなかった」
志勾の中のただひとりのひと、蘇昭媛の存在が彼を苦しめていた。
蘇昭媛を裏切りたくない。あの悲しみは、もう二度と味わいたくはなかった。彼女の喪失は、乗り越えられないほどの暗い闇を、志勾に抱え込ませていた。
「そんな―――そんな頃だ。唐清樹が、やって来た」
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