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【第五章】
二
しおりを挟む「お元気ですか 青珠さんさん
わたしは元気 だといいな
本当は少し どうだかな」
房室の中ほどに置かれた鳥籠に向かい、翠蘭は歌う。
鳥籠では一羽の青い小鳥が止まり木で遊んでいた。牆壁越しに志勾と逢っていたときの合図に使われていた、あの小鳥である。この小鳥がいなくてももう逢えるからと、志勾から贈られたのだ。青珠と名付けた小鳥は、最近では志勾を想うよすがとなっていた。
「歌など歌って、お身体に障りませんか?」
榻でくつろぐ翠蘭に、喬玉が気遣う声をかける。
「大丈夫。今日は、調子がいいの」
「そうおっしゃって昭儀さまは無理をなさいますから」
「本当に大丈夫よ。少しずつ暖かい日も増えてるし」
安心させるように笑む翠蘭に、喬玉と柑華は心配そうに視線を交わす。
冬の終わり、けれど春というには寒い日々。翠蘭が壺世宮に入って、三年が経とうとしている。
華涼が壺世宮にやって来る頃、喬玉たちは翠蘭にすべてを告白した。
自分たちは李家の者ではなく、ある妓楼の花魁だったと。市井の娘が李家の娘として入宮するにあたり、万歳爺に気に入られるよう磨き上げてもらいたいと言われたのだという。これが成功すれば、想う相手と添い遂げられるよう尽力すると。
信じられない額の金子を積まれて落籍されたふたりは、壺世宮に来て初めて知らされた。
想う相手の命が李家の手に――真実は唐家に――握られているということを。相手だけではなく、自分の家族も調べ上げられており、彼らの命もまた、働き如何で消されてしまうと。
喬玉たちがきつく言いつけられていたことはふたつ。
仕える女主人を天子に気に入ってもらえるようにすること。もうひとつは、ある薬湯を、必ず女主人に飲ませること。
それが叶えば、家族の命は保証され、叶わぬと諦めていた恋を手に入れることができる。
恋は、ひとの想いが絡み合っているもの。いざとなれば辛くても諦めることはできるが、家族の命まで握られていては拒むことができない。
だから、どうしても薬湯を飲み続けてもらいたい。
ふたりは床に額をこすりつけて、そう願い出た。
人質か。
肩を震わせるふたりの話を聞いて、翠蘭は真っ先に自分の家族を思った。自分も人質を取られていたのだと、このときになってようやく気付いた。
愚かにも自分は、家族を人質に取られたとも知らず、安穏と過ごしていたのだ。
毎日差し出される薬湯を、翠蘭が拒むことはなくなった。
人質に取られた家族の存在や喬玉たちの思いのせいもあるが、これを飲んでいれば、志勾に逢える望みはまだあると信じられたからでもあった。細い細い蜘蛛の糸のように細く儚い望みでしかない。苦い薬湯を飲み続けても、志勾と逢えることなんてないと、頭では判ってる。それでも、飲まずにはいられなかった。
翠蘭にすべてを告白した安堵からか、ふたりの態度は、鎧を脱いだかのように柔らかくなった。
「では、園林の散策でもなさってみますか? 外の空気を吸えば、気持ちも晴れやかになりましょう」
柑華が提案する。彼女たちは、翠蘭がずっと気鬱で沈んでいたことを知っている。倦怠感も強いようだが、明るい日差しを浴びるだけでも気分は良くなるはず。調子が良いのならば、なお好都合だ。
「そうね。園林におりることもずっと忘れていたわ」
何気なく言った翠蘭の言葉に、気付かれない程度ではあったが喬玉たちの顔色がぎくりと変わる。
『忘れる』『忘れられる』の単語は、禁忌にも等しかった。
ここ何ヵ月も、李昭儀の存在は壺世宮から敢えて忘れられている。中秋節の宴や春節の儀式をはじめ諸々の催しへの出席が認められない―――いや、壺世宮自体が李昭儀を無いものとしているため、すべてが翠蘭たちの頭上を素知らぬ顔で通り過ぎていくのだ。
遠くでなにやら曲が流れていて、あとになって、女人劇団が劇を披露していたのだと知る。重陽節には、壺世宮の住人全員がその端にある頼山という人工の岩山に登る風習があるのだが、一向にその詳細が知らされない。おかしいおかしいと思っているうちにその日を迎え、取り残されたことを思い知った。そんなことばかりになった。
壺世宮の年中行事から締め出されているだけでも由々しきことなのに、次第に李昭儀に対するいじめともいえる出来事が続くようになる。俸禄の支給が滞るだけではない。食事が届けられなかったり、洗濯に出した襦裙が汚れて戻ってきたり、掃除をすべき奚奴がやってこなかったり。
どうやらこれらすべては、皇后華涼の仕業らしい。
辛いけれど、仕方のないことだわ。
そう翠蘭は現実を受け入れるような発言をしたが、喬玉たちは、これも気鬱と倦怠感のせいだとみている。本来の翠蘭だったら、陰湿ないじめも歌にして笑い飛ばしただろうし、行事や儀式の途中でもこっそり参加してしまうような奔放さがあった。万歳爺がその催しに顔を出しているのなら尚更、招待されていなくとも出席する勢いがあった。
なのに、最初から諦めていて、欠席をありがたく思っているような節さえある。身体にのしかかっている強い疲労感がそうさせているのだろう、きっと。
せっかくだから久しぶりに園林を歩いてみようと、榻から身を起こした翠蘭だったが、ぐらりとその身体が大きく傾いだ。
「昭儀さま!?」
糸が切れたかのように、翠蘭はその場に崩れ落ちた。
―――翠蘭が気を失っていたのはほんの僅かな間のことだった。暗い闇の底から意識が戻ると、間近に心配する侍女たちの顔が間近にあった。
「……ご、ごめんなさい、えと……」
なにがあったか思い出せない翠蘭に、喬玉は泣きそうな顔をしながらも眉を開く。
「また倒れて、気を失っておいでだったんですよ」
「そっか。ごめんなさい、ちょっとめまいがしちゃって」
めまいを感じたのは、どうにか覚えている。
「最近多ございます。どうか無理はなさらないでくださいませ」
「散策はまた後日にいたしましょう。貧血かもしれませんし、少し横になられてはどうですか?」
「でも……」
「わたくしどもに遠慮なさる必要などございません」
柑華のどこかすねているようにも聞こえる口ぶりに、翠蘭は取り繕う言葉を見失う。
「ん……、そのほうが、いいのかも……」
素直に聞き入れる女主人に、柑華はほっと息をつく。
ここしばらくの翠蘭の消耗は激しすぎた。太医に診てくれるよう願いを出してはいるのだが、なかなか聞き届けてもらえない。柑華たちは、自分の持っているなけなしの医療の知識を総動員して翠蘭の様子を窺うしかなかった。
壺世宮の住人からないものとして扱われるようになってから、翠蘭は日がな一日ぼんやり過ごすことが多くなった。当初こそ、刺繍をしたり碁を打ったり琴を奏でたりとしていたが、身体に負担がかかるのか、次第にそれらから遠ざかるようになった。意味不明な内容の歌を歌うにも声に張りはなくなり、歌詞にも不安げな単語が増えていった。榻にもたれて青珠を見るともなしに見ていたり、庭院をぼんやり眺めていたり。喬玉や柑華に言葉をかけようと顔を上げるも、言葉を探しあぐね、誤魔化すように微笑みを見せる。
明らかに李昭儀はおかしい。だが、自分たちではどうすることもできない。それが、喬玉たちには悔しくてならなかった。
翠蘭はふたりの手を借りて牀に横になる。頭はぼんやりとし、視線は頼りなくふらついてしまう。
視界の隅に、青珠の籠があった。ぼやけてはっきり見ることができない。視力も落ちていた。
おかしいと、自分の身体が大変な状態になりつつあるという自覚があった。湧き起こる不安が、恐怖とともに翠蘭を蝕む。だが、どれだけ苦しみ懊悩しても、なにができるわけでもなにが起こるわけでもなく、虚しさと疲労しか残らない。いたずらに侍女たちを不安がらせたくなかった。
そんな翠蘭の気持ちを嘲笑うかのように、口内炎はたびたび発症するようになり、熱感は抜けず、腰痛や肩こりにも悩まされるようになった。なによりも強い倦怠感と頻繁に起こるめまいが苦しい。眠気も異常に強く、このときも翠蘭は青珠を見つめながら、眠りの底へと落ちていったのだった。
ふと、目が覚めた。
青珠が気持ちよさげに歌っている。軽やかなその歌声に、しばらく翠蘭は耳を傾けていた。
室内は静かに澄んでいて、聞こえてくるのは青珠の声ばかり。
透明で、綺麗な声だ。静寂に沈む室内に軽やかな声は、しっとりと吸い込まれていく。
房室に喬玉たちの気配はない。きっと、こまごまとした仕事に追われているのだろう。
申し訳ないと思う。
自分のせいで壺世宮から見捨てられ、奚奴がするような仕事までしなければならなくなっている。
彼女たちには、なんの非も落ち度もないのに。
最初の頃の突き放したようなつんけんした態度からすると、本当に打ち解けてくれている。心配や気遣いに溢れるいまのふたりの様子は、ときどき、くすぐったくて面映ゆい。
あのふたりがいなければ、きっと孤独に押し潰されていた。それなのに、なにも返すことができない。
せめて、もう少し楽をさせてあげることができたら。
そうぼんやりと思いをめぐらしていると、羽をつくろい始めた青珠が目に入った。
(―――ああ)
そういえばここずっと、思うようにならない体調のせいで、あの牆壁には行っていない。
あの牆壁は、まだあるのだろうか。
逢いたい。
志勾はいま、どうしているのだろう。なにをしているのだろう。
こうして逢えなくなったいま、牆壁の向こう側に足を運んでいる、なんてこともあるのだろうか。
牆壁の上に青珠の姿を探して、肩を落として帰っているとか……?
(志勾さま)
志勾に逢いたいという思いが、胸に熱く強く湧き起ってきた。
逢いに行こう。
逢いに、行かなければ。
思いに突き動かされ、気がはやった。翠蘭は、めまいにならないよう気をつけて身体を起こす。息を整え、刺繍箱から一本の赤い刺繍糸を卓子の上に置いた。鳥籠を開け、青珠を指に留まらせる。
「いいこね」
そっと指の背で頭を撫ぜてやると、青珠は嬉しそうに羽を震わせた。
静かに、青珠を刺繍糸の間に下ろす。結び目ができるよう輪を描いて刺繍糸は置いてある。その輪のひとつに青珠の足を入れた。
「動かないでね」
刺繍糸の端をゆっくりと引く。青珠が動きだそうとする前に、刺繍糸はその右足にするりと結えられた。その感触に驚いたのか、小さく飛び上がる青珠。指に絡ませた刺繍糸のもう一方の端が、その飛翔を妨げる。
「ごめんね、窮屈だよね。でも、少しの間。ね。我慢してね」
大袖衣を羽織り、翠蘭は青珠を肩に乗せて、ゆっくりと臥室を出た。
一日中座っているか横になっているせいで、翠蘭の足元はふらふらとおぼつかず、視界はぼんやり揺れて定まらない。
園林の木々の葉やどんより曇った空の色、飛び石の薄いまだら模様がちらちらと目に眩しい。
桂池の奥は、あの牆壁へはこんなにも遠かっただろうか。
(志勾さま……)
ふたりが初めて言葉を交わしたあの場所なら、公式な手順など関係なく志勾に逢える。顔を合わせることは叶わなくとも、あの優しい声を聞くことができる。
駆けているわけでもないのに、息はすぐにあがってきた。喘ぐように、翠蘭の呼吸は荒くなる。
伝えたかった。
逢いたいと。
自分が、間違っていた。
嬰児を求めていたのではない。志勾を求めていた。ただ志勾の愛だけが、翠蘭そのものだった。
見失っていただけだったと。
志勾はいつだって、翠蘭を見、愛し、抱き寄せてくれていたのに。
(ごめんなさいと)
謝りたかった。
傷付けてしまったことを、謝りたかった。
そして、なによりも喬玉と柑華、彼女たちの不安を取り去って欲しかった。志勾なら、きっとできる。恋人や家族が安全だと判れば、どれだけ気持ちが軽くなるだろう。 せめてそれくらいのことは、彼女たちにしてあげたかった。
築山が視界に現れた。牆壁はあともうすぐだ。
「待って ほら 待ってね もうすぐ行くよ
空の 動きと 金の色
羽を揺らして おはようと
どうかどうか そこ、に……ッ―――!」
前触れもなく突然、息が詰まった。
(なに、これ……)
胸の奥が、ぎりぎりと締め上げられるように強く痛んだ。
息が、できない。
どれだけ喘いでも、苦しいばかりで求める空気が沁み渡ってこない。
耳が、頭がいたい。
なにが起きたのか、判らなかった。
堪えきれず、膝が落ちた。胸にやった手が、引き絞るように襟元を乱していく。
「―――」
(いや)
悲鳴すら出ないほど、身体中が痛い。
(やだ)
身体が、ちぎれそうだ。苦しい。耳鳴りは高まるばかりで頭が圧迫されて、とにかく痛い。
これは、おかしい。絶対にただ事ではない。
(志勾さま)
助けてと思う間もなく、視界は焦げつくように暗くなり―――暗転した。
そこから先を、翠蘭は知らない。暗い闇へと、引きずり込まれていく―――。
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