19 / 22
【第五章】
三
しおりを挟む翠蘭には会うまい。
志勾が丞相に確約してから数ヵ月が経った。その間に年も改まり、春の気配も感じられるようになった。
この数ヵ月、翠蘭の様子はまったく判らなかった。厚い幕を幾重にも重ねたように、彼女の存在は埋もれてしまっている。壺世宮にひとを遣わしても、噂を拾うことすら叶わなかった。
代わりに押しつけられる唐皇后。
呆れてしまうほどに、小さな人形のような娘だった。言動はあまりに幼く、悋気は人一倍。十三という年齢ゆえか、志勾が他の妃嬪に目を向けることが許せないらしい。壺世宮における唐皇后の傍若無人さは、皇后になるためだけに育てられた背景もあろうが、明らかに幼い我儘からくるものだった。
壺世宮は、政治の縮図でもある。皇后はそれをうまく治めてこそなのだが、少なくともいまの華涼にはその度量がない。
下手をすれば親子ほど年が違う華涼。生まれたばかりの雛が親鳥を慕うように、彼女は初めて〝男〟に接し、志勾にすべての気持ちを向けてくる。
そのまっすぐなひたむきさが、―――鬱陶しく重たかった。
翠蘭もひたむきに慕ってくれているが、彼女の想いは甘やかで煌めいていて、なににも代えがたい愛しさを呼び起こす。
(翠蘭)
その名を胸の内で呼ぶだけでも、気持ちは熱く高まっていく。政務や後宮内での余計な軋轢も、彼女を想うだけで荒んだ心は潤うように癒されていく。
逢いたい。
せめて声だけでも。
翠蘭は、皇后を迎えれば自分は用済みになると言っていた。忘れられるのだとも。
そんなはずはない。
忘れられるはずがない。
翠蘭を想わない日はなかった。餓えるほどに、翠蘭が愛しくてならなかった。日一日と、逢えないほどにその想いは募るばかりだ。
どうしてあのとき、もっと強く彼女を抱き締めなかったのか。どれだけ拒まれても、途切れることのないこの愛しさを身体に刻みつけるべきだった。そうすれば、せめて彼女の不安を取り除くことができただろうに。強引でもなんでも抱き締めるべきだったのに、どうして。そうすれば彼女へのこの罪悪感も、薄らいだだろうに。
今宵も、皇后を召し出すことになっている。
丞相の言うようにそれが翠蘭を守る唯一の手段ではあるのだが、正直あの皇后の相手をするのはうんざりだった。
逢いたかった。
翠蘭に、逢いたかった。
逢いたいのは、翠蘭だけだというのに。
「……」
印璽を持つ志勾の手が、はたと止まった。そのことに気付き、呆然と視線を中空に留める。
―――顔を合わせるわけではないのだ。厳密には、〝会う〟とは言えないのでは?
会うわけでは、ない。
そうだ。
(逢うわけでは、ないのだ)
志勾が立ち上がった勢いで、椅子が後ろへ倒れた。その激しい音すら気にならなかったのか、志勾は身を翻し、あの牆壁へと向かった。
(あのときも)
初めて翠蘭と声を交わしたあのときも、丞相や己の状況に辟易して、逃げるように牆壁に辿り着いたのだった。
運命というものがあるのなら、今度こそ翠蘭が待っているかもしれない。
じりじりする想いを抑えながら、志勾は壺世宮と外界とを隔てる牆壁へと急いだ。
前方に、翠蘭が待つ辺りの牆壁が現れた。紅い牆壁の上部に、なにかが留まっている。
青い色を、している。
心の臓が、どくんと大きく跳ねる。
「青珠、か?」
牆壁に駆け寄る志勾。見上げると、曇り空を背景に見覚えのある小鳥の鮮やかな青い色がある。足には、赤い刺繍糸が。
熱いものがこみ上がってくる。
翠蘭だ。
「どこからきた青い鳥だい?」
はやる気持ちが、声を震わせた。
いつもなら翠蘭が口にする合い言葉だった。
『逃げてしまわないよう、足に糸が結えてある』という言葉が、すぐにも返ってくるはず。
だが―――しんと沁み渡る静寂。牆壁の向こうからはなんの返答もない。
翠蘭ではないのか。怪訝に思った志勾だったが、
(待て)
すぐにその考えを打ち消した。
誰の気配も、感じられない。背筋が、ひやりとした。
「どこからきた青い鳥だ」
再度の声は、硬いものになった。が、答えは返らない。
「―――青珠?」
チチチッ。
名を呼ばれたと判ったのだろうか、それとも声を覚えていたのだろうか、青い小鳥が肩に留めた小鳥の隣に降りてきた。
降りてきたのだ。足に赤い刺繍糸を、はらりと垂らしたままで。
意味をはかりかね、呆然とする志勾。
(どういう、ことだ……)
青珠の足から垂れる刺繍糸に、そっと指を這わせる志勾。
足の糸の先を摑む者がいれば、青珠がここまで降りてくることなどありえない。
青珠は翠蘭に大切にされていた。鳥籠から逃がすとは思えないし、逃がしたのだとしても、ならば足に結ばれた刺繍糸の説明がつかない。
これは、翠蘭が結んだものなのでは?
その翠蘭は、どこにいる?
青珠だけがここにいて、何故肝心の翠蘭がいない?
「シコウサマ。オゲンキデイラッシャルカシラ」
チチチッ。
鳴き声を挟んで、青珠が喋る。
志勾さま。お元気でいらっしゃるかしら。
どくんと、心の臓がいやな音をたてた。足元から、ざわざわとどす黒い不安が触手を伸ばし、志勾を絡め取る。
「翠蘭」
たまらず、牆壁の向こうに声をかける。だが、耳を澄ましても返る声がない。
どうして青珠がいて翠蘭がいない?
「翠蘭、そこにいるんだろう? 返事をしてくれ、翠蘭? 翠蘭!」
志勾は牆壁にすがり、拳を叩きつけた。激しいその動きに、肩に止まっていた二羽の小鳥は空へと飛びあがっていく。
「翠蘭! 返事を……!」
考えたくなかった。信じたくない。
逢うたびに線が細くなっていく翠蘭の儚さが、志勾を蝕んでいく。
「翠蘭……、違うと……」
牆壁に拳を叩きつけたまま、志勾は首を振る。
なにが起こった。
なにが起こったのだ。
真っ暗な深淵に突き落とされて、志勾はくらりとよろめく。
(しっかりしろ。しっかりするんだ)
青珠が逃げただけだとは、どうしても思えなかった。胸に渦巻く引き攣れるような強い不安に呑み込まれ、やもたてもたまらず踵を返した。最初の数歩はゆるゆると覚束ない足取りだったが、すぐになにかに突き動かされるように、志勾は駆けだした。
内廷の一番奥にある壺世宮へと志勾は走る。
皇帝が自分の足を使って宮殿内を走るのは、前代未聞のこと。普段の徒歩での移動も、「皇帝は椅子轎で移動すべきだ」と苦い顔をする官も多くいるくらいだった。
すれ違う官吏たちは、必死の形相で駆け抜ける志勾に、慌てて頭を下げる。皇帝の顔は知らなくとも、玄と黄の上衣に龍の刺繍が施された冕服をまとう者は、国広しといえども天子のみである。
幾つもの殿宇を横に見、駆け抜ける。
息はあがっている。だがそれ以上に、はやる気持ちが志勾を追い立てた。
体調を悪くしていた翠蘭の消えそうな笑みが、脳裏によみがえる。
悪い予感が頭から離れてくれない。
言葉にしたくないほどの強烈な不安が胸の底に取りついていた。
(翠蘭―――!)
壺世宮への門が見えた。
本来、ここをくぐるときは皇后の許可が必要となる。皇后の発行した許可証がなければ、翠蘭の住まう燕景殿へは入れない。
驚く閽人の制止を振り切り、志勾は壺世宮へと突入した。
燕景殿は、壺世宮の最奥にある。壺世宮に突如現れた男に、悲鳴をあげ凍りつく女官たち。騒ぎに駆けつけた宦官の誰もが手出しができない様子や侵入者の恰好から誰かを察知したのか、彼女たちは慌てふためいて平伏をする。そんな女官の間を、もどかしさに、なりふり構わず駆け抜ける志勾。
春の訪れを祝う飾りがそこここに施され、いつも以上に壺世宮は華やかだった。だが志勾にはなんの感慨も湧かない。目に映らない。
広い園林に出た。園林を囲むようにして配置された殿宇の北西の端が目指す燕景殿だ。壺世宮を駆ける騒々しさに何事かと出てきた侍女たちを押しのけ、志勾はただひたすらに燕景殿を目指す。
もどかしい。
毎日のように通っていた道筋は、こんなにも果てしなく遠かっただろうか。
「陛下……!」
通路を曲がったところで、太監がまろぶように現れた。真っ青な顔をしている。亡霊を見たようなその表情に、志勾の足が止まる。
「大変にございまする」
肩を上下させ息を切らす志勾。険しい表情の志勾に訴える太監の声は、受けた衝撃の激しさを物語っているのか、かすかすと掠れていた。
「ああ、このようなことが起きるとは……」
「なにがあった。言うんだ、楊朔」
雷のような声で呼ばれた楊朔とは、太監の名である。
通路に平伏す太監の身体は震えていた。
「言え、楊朔!」
「李昭儀さまが」
瞬間、身体中の血が逆流する。かっと髪が逆立つのを感じた。
「李昭儀さまが身罷られました。桂池で、桂池でお倒れになって」
桂池。
その意味を知らぬ志勾ではない。
くはっと、喉の奥が鳴った。
「そのまま、身罷りましてございまする……!」
ゆるゆると首を振る志勾。
そんなこと、あるわけがない。
あるわけがない。
志勾は太監を蹴散らし、園林へと降りた。
「陛下! なりませぬ、陛下が御自らお出ましになっては」
太監の裏返った悲鳴が背中に届く。
わたしがなんだというのか。
志勾は慌てる太監をそのままに、桂池へと園林を突っ切った。
春の光に、園林の木々は芽吹きだしている。ちらほらと花をつける枝もある。昨日の夜中にさらりと雨が降って、地面はうっすらと湿り気を帯び、履に柔らかな土の感触を返す。
翠蘭が、倒れたと。
志勾さま。
そう呼ぶ彼女の声が耳によみがえる。優しく潤んだ眼差し、柔らかなその声を聞いた最後は、いったいいつだったか。
彼女を抱き締めてやることもできないまま―――心細い想いをくみとってやれないまま、彼女は倒れたのか。
ぞっとした。
李昭儀さまが桂池でお倒れになって。
太監のそのあとの言葉の持つおぞましさに、背筋が凍る。
認めない。決して認めぬ。そんなこと、あってなるものか。
園林の小径など関係なく、志勾はまっすぐに桂池を目指す。
現場は、女官や宦官で騒がしかった。
何故、あんなところにひとが集まっている。あそこは小径から離れた園林の一部なだけなのに。
現実の非情さが、重たい泥のように身体にまとわりついている。
女官のひとりが、重々しい足取りで近付く志勾に気付いた。息を呑んだ彼女に、他の皆も頭を垂れて志勾に道を開けた。
人々が囲んだ真ん中に、彼女はいた。
倒れる翠蘭に駆け寄り、志勾はぐったりと力ない彼女を抱える。土に汚れた真っ白な顔は、信じられないほどやつれており、苦悶の表情を湛えていた。
苦しんでの最期だったのか。
胸が、軋んだ。
苦しんだなど。
腕の中の翠蘭は動いてくれなかった。頬をそっと包むと、ひんやりしてはいるものの、温もりはまだ残っている。枯れ枝のように細い身体。なのに人形のように重たくて、なんの反応も返してはくれない。まつ毛一本も動かず、唇からは呼気も漏れず、首筋に触れた指は僅かな脈動すらも探れない。
骸。
血も涙もない単語が胸にぽつりと降りて来、腹の底から、禍々しくうごめくなにかが激しく湧き立った。
どうして動かない?
どうして、目を覚まさない?
何故、眠っている―――魂を失くしたままで!
「ぅああッ」
嗚咽のような咆哮が、喉を駆け上がる。己のその声に、理性という名の堰が決壊した。
「ぅああああああッ! おおおおおおッ!」
獣のようなその声は、人間のものとは思えなかった。
意思を失くした翠蘭の身体をかき抱き、志勾はただただ吠え、怒濤のように押し寄せる絶望に翻弄されるまま涙を流した。
膝をつき、衣服が土に汚れるのも構わず、志勾は翠蘭をきつく抱き締める。
天子たる者の姿ではなかった。
決して天子にあるべき姿ではなかった。
だが、志勾を追いかけてきた太監も、それを注意し止めさせることができなかった。
天を仰ぎ、地をかきむしり、抱き締める翠蘭に唇を寄せる志勾。
その嘆きのあまりの深さに誰もが圧倒され、言葉を失い、立ち尽くすことしかできなかった。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる