万事解決! Mシステム!! 〜ところでMシステムのMって何なの?〜

小鳥遊悠治

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三日天下

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 三階に着くと天狗風てんぐかぜが倒れていた。どうやら四天王の一人と戦って負けたらしい。

「ふ、二人とも……気をつけろ……こいつの、能力は!」

「三日天下、発動! いくぜ! オラァー!!」

 三日天下か……。ということは……。

水母くらげ

「分かってる」

 俺たちは彼女の能力が解除されるまで逃げ続けることにした。

「はぁ……はぁ……はぁ……ま、まあ、あたしが能力を発動してる間は無敵だからな……。時間切れになるまで逃げ続けるというのは……全然ありだ」

「そうか。えっと、次の階に行ってもいいか?」

「ああ、そこの階段使え……」

 彼女はそう言うとその場で横になった。

「横になるより歩いた方がいいぞ」

「え? あー、そうなのか。サンキュー」

「どういたしまして」

「みんなー、次の階行くぞー」

「分かった」

「おいおい、少しは休ませてくれよー」

 あー、今気づいた。あの風使い、あたしの体力を消耗させるためにわざと逃げなかったんだ。はぁ……いいなー、連携できる仲間欲しいなー。でも、まあ、あいつの能力は仲間とか絆とかある方がきついけどな。
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