最強チートで無双してるのに、美人で可愛くてスタイル抜群な三人のヒロインから“キモいセクハラ野郎”と罵られ続ける俺の異世界冒険記

トワイライト

文字の大きさ
6 / 12
第1章 異世界転移&チート持ち──確かにハーレムだけど、想像してたやつと全然違った件

第6話 冒険者ギルドへ──チートスキルで掘り出し物の“マジックアイテム”ゲット!!

しおりを挟む
 ウィンドウが示す矢印に従い、カナタは冒険者ギルドに向かって石畳の道を歩き出した。

(……いや、本当に案内までしてくれるの便利すぎだろ……
 スマホのマップとかじゃなくて、“脳内連動ナビ”じゃん。
 これには、イーロ◯・マスクもびっくり……)

 そんな軽口を心の中で漏らしながらも、視線は自然と周囲へ吸い寄せられていた。

(……うわ、やっべ……異世界“ぽさ”がすげぇ……!)

 建物はどれも石と木で組まれ、屋根は赤茶色の瓦。
 壁には古いヨーロッパの街角を思わせる細工が施され、軒先には麻袋や道具を吊るした露天がずらりと並ぶ。

 通りを行き交うのは、革鎧に剣を背負った冒険者風の男、
 ローブを揺らしながら書物を抱えて歩く魔法使いの少女、
 そして活気に満ちた行商人たち。

 荷馬車の軋む音、魔法灯のかすかな光、鼻をくすぐるスパイスと焼き菓子の匂い──
 五感全部が“異世界”を突きつけてくる。

「……すげぇ……マジでゲームとかアニメの世界を歩いてる感じだ……!」

 気づけば口元が勝手に緩んでいた。

 右を見れば、槍を肩に担いだ男たちが笑いながら酒樽を運んでいる。
 左を見れば、ローブ姿の少女が浮遊魔法で荷物を浮かせていたりする。

(すご! 魔法使ってる……マジかよ。
 あれ、俺もできるんだよな……。
 ……いや“できる”どころじゃなくて、俺の方が絶対強いだろ……!)

 自分のチートを思い出し、思わず頬が緩む。

 街は賑やかで、どこを見ても新鮮だった。
 細い路地からはパンの甘い香りが流れ、
 広場の方からは人々の声と楽器の音が聞こえてくる。

(しかし……ギルドに向かうだけでもワクワクしてくるな……
 この世界、楽しすぎんだろ……!)

 カナタの胸の奥に、冒険への期待がじわじわと広がっていく。

 歩いていると、どこか懐かしくて温かい“甘い香り”がふわりと漂ってきた。

(……あ、この匂い……前にも通りで感じた、あのパンの香りだ)

 カナタは匂いに釣られるように足を止め、視線を向ける。
 通りの角に、小さな木造のパン屋の露天が出ていた。

 粗削りの木箱を積み上げただけの簡素な台。
 その上には焼きたてらしい丸パンが山のように並んでいる。
 湯気がうっすらと上がり、陽光を受けてふわりと白く揺れた。

(……絶対うまい匂いだこれ……)

 露店の奥から、エプロン姿の青年がこちらに気づいて声をかけてきた。

「おっ、兄さん。焼きたてだよ。ひとつどう?」

「えっと……これ、ひとついくらですか?」

「100Gだよ。今朝焼いたばっかで、たぶん今日いち美味いタイミングだよ」

(100Gか……まぁ普通の値段だよな。
 ていうか、1000億G作った直後だと感覚おかしくなるな……)

 カナタはポケットの中で、意識をそっと集中させた。

(……100Gって言ってたよな。
 どんな貨幣かわからないけど、とりあえず“100G相当の貨幣”を生成──)

 意識した瞬間、ポケットの中で金属が生まれるような、かすかな重みが指先に触れた。

(……できた?)

 取り出してみると、手のひらには灰色がかった金属貨幣が一枚。

 次の瞬間──
 ウィンドウがふわりと目の前にせり出した。

 【ITEM DATA】
 ▷ 名称:スチール貨
 ▷ 価値:100G
 ▷ 材質:低純度鉄合金
 ▷ 備考:一般的に最も流通している小額貨幣

「へぇ……これが100Gの硬貨か……」

(なるほど……この世界だと、100Gはこのスチールっぽい硬貨なんだな)

「じゃあこれ、ひとつください」

「まいど!」

 スチール貨を渡すと、店主は笑顔で紙袋にパンを入れて手渡してくれた。

 カナタは店の近くにあった縁石に腰を下ろし、さっそく紙袋を開く。

(見た目からして、ふわっふわ……)

 手に持つと、ほんのり温かい。
 指が沈むほど柔らかく、表面の焼き色が食欲をそそる。

「……いただきます」

 ひと口かじった瞬間──

「……っ!? うまっ……!」

 外側は薄くパリッとしていて、噛んだ中身は驚くほどふんわり。
 ほのかに甘く、小麦の香りがふわっと広がる。

(やべぇ……普通に美味すぎる……
 なんだこのクオリティ……異世界パン、バカにできねぇ……!)

 夢中で2口、3口と食べ進め、あっという間に完食してしまった。

「……ふぅ……幸せ……」

 紙袋を丁寧に折りたたんでインベントリにしまい、立ち上がる。

(異世界って……もっと荒んだ世界かと思ってたけど、
 普通に食生活のレベル高くない?)

 満足感と期待感を胸に、カナタは再び歩き始めた。

 パンを食べ終え、気分よく歩き出して数分。
 ふと視界の端で、金属のきらめきが揺れた。

(……おっ? アクセサリー屋か?)

 路地の端に、小さな布を敷いた露天があった。
 その上には、指輪、ブレスレット、ネックレス……
 色とりどりの装飾品が無造作に並んでいる。

 近づくと、店主の男が気さくに声をかけてきた。

「いらっしゃい。見てくだけでもどうぞー。マジックアイテムのアクセサリー、色々ありますよ」

「マジックアイテム……!?」

 その単語だけで、カナタの興味が一気に跳ね上がった。

(マジックアイテムのアクセサリーって……絶対RPGでいう“装備品”じゃん!
 うわ、めちゃくちゃワクワクする……!)

 並んでいるアクセサリーの中で、ふと目を引かれたのは
 銀色の鎖に青い石が埋め込まれたブレスレット。

 カナタは何気なく手に取った。

「これ、効果ってあるんですか?」

 店主はニコニコしながら胸を張る。

「そりゃもう凄いですよ! 身につけるだけで“全属性の魔法が強化されますし、運気も上がって、悪運は全部弾きます! あと女性にもモテるかもしれないですよ!」

(……絶対デタラメだろ)

 カナタは心の中でため息をつきつつ、
 何気ないふりで意識をアクセサリーに向ける。

 ──ふわり。

 ウィンドウが展開された。

 【ITEM DATA】
 ▷ 名称:粗悪な魔力ブレスレット
 ▷ 効果:ほぼなし
 ▷ 状態:欠損・魔力回路不良
 ▷ 市場価値:5G程度
 ▷ 備考:装飾品としては使える

(……5Gってお前。100Gのパンより価値低いじゃねぇか……
 つーか“全属性強化”どころか、ただの壊れかけアクセサリーじゃん)

 念のため、他のアクセサリーもざっと見てみる。
 店主の口上とは裏腹に、どれもこれも表示されるのは

【効果なし】
【回路不良】
【ぼったくり価格設定】

 といった無惨な単語ばかり。

(……まぁ露天のアクセなんてこんなもんか)

 そう思ったそのとき。
 露天の端に、他の品より少し埃をかぶったネックレスが見えた。

(ん? これ……ちょっと気になる)

 何とはなしに手を伸ばし、ネックレスを持ち上げる。
 その瞬間、ウィンドウが自動で展開された。

  【ITEM DATA】
 ▷ 名称:紅玉の魔導ネックレス
 ▷ 効果:魔法攻撃力上昇〈中〉
 ▷ 状態:劣化・魔力回路不安定
 ▷ 市場価値:150,000G前後(修理後)
 ▷ 備考:中級魔導士に人気の実用品。適切な修復で本来の性能を発揮する。

(……っ! 本物じゃんこれ!!)

 カナタの胸が一気に跳ねた。

(他が全部ゴミだから逆に埋もれてたけど……
 これ、修理したら普通に“当たりアイテム”だろ……!)

 店主は価値に気づいていないらしく、特に気に留めるそぶりもない。

(よし……これは逃せない)

 カナタはネックレスを手にしたまま、何気なく店主に声をかけた。

「これ、ちょっと古そうですけど……いくらです?」

 店主は無造作に肩をすくめる。

「そいつか? だいぶ古いし魔力も弱いと思うから……えーっと、600Gでいいよ」

(……こいつ、これがどれだけ価値あるか全然分かってねぇ……
 ならもっと下までいけるな。
 この詐欺師に遠慮する必要、まったくないだろ……)

 カナタは笑みを浮かべつつ、
 チートで「説得補正」を言葉に乗せた。

「うーん……傷もあるし、石も曇ってるし……300Gなら考えますけど」

 店主は一瞬だけ迷ったが──

「……まぁいいか。持ってってくれ」

(よし、決まりっ!!)

 心の中でガッツポーズしながら、カナタは貨幣を生成し、代金を支払った。

(こういう“掘り出し物探し”も楽しすぎるだろ……!)

 代金を支払い、紅色のネックレスを手の中で軽く揺らす。
 石は曇り、鎖はところどころ黒ずみ、魔力回路も不安定──
 ウィンドウが示していた通り、ぱっと見でも“壊れている”のが分かる。

(……まぁ、でもチートあるしな)

 カナタは人気の少ない路地へ少し移動し、ネックレスを掌に乗せた。

(“修理”。本来の状態に戻れ──)

 ──ぱぁっ。

 淡い光がネックレス全体を包み込み、ひび割れた魔力回路が脈動するように繋がっていく。
 曇っていた紅玉は一瞬で透明感を取り戻し、濃い深紅の光を宿しはじめた。
 錆びていた鎖も、まるで鍛え直されたかのように均一な光沢を帯びていく。

「……お、おお……!? マジかよ……」

 掌からすべり落ちそうになるほど、あまりにも美しい変化だった。

 そこにあるのは、
 先ほどまでの“古びたガラクタ”とは似ても似つかない──
 まるで宝石店のショーケースに並んでいそうな、深紅に輝く魔導ネックレス。

 紅玉の中心では、修復された魔力が淡く脈を打ち、
 そのたびに石の奥がきらりと光を返す。

(……すげぇ……これは普通に高級品だろ……
 いや、中級魔導士に人気ってウィンドウに出てたけど……
 人気どころか、これ……見た目だけでも相当いいやつじゃん……!)

 思わずニヤけが漏れる。

(……修理だけでここまで変わるとか……
 チート、やっぱ反則すぎるな……)

 ネックレスはインベントリーへしまい、
 カナタは胸を躍らせながらギルドのある通りへと歩き出した。

 路地を抜け、通りをまっすぐ進んだ先──
 視界の開けた場所に、それは突然現れた。

「……うわぁ……でっか……! これが、冒険者ギルド……!!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~

仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ

天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。 彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。 「お前はもういらない」 ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。 だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。 ――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。 一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。 生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!? 彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。 そして、レインはまだ知らない。 夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、 「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」 「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」 と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。 そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。 理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。 王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー! HOT男性49位(2025年9月3日0時47分) →37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

処理中です...