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食堂の料理人として働いていた湊川奏汰は、気づけば見知らぬ異世界の海辺に漂着していた。たどり着いたのは、漁と採集で暮らす小さな村。頼れるのは、食材の旬や鮮度、相性を感じ取る「旬味感覚」と、料理人として培った腕だけだった。
奏汰は潮読みと採集を得意とするリシェルに助けられ、廃れた漁師小屋を住める場所へ直し始める。やがて、毎朝貝殻や漂着物を抱えて現れる、真珠拾いラッコの子も加わり、小屋は海藻料理や新鮮な魚を出す小さな食堂へと変わっていく。
雨漏りを直し、保存食を作り、仕入れや接客を覚え、村人たちと食卓を囲む日々。何でも一人で背負おうとする奏汰は、リシェルや仲間たちに支えられながら、働くことだけではない自分の居場所を見つけていく。
潮の満ち引きとともに育つ、二人と一匹の穏やかな海辺の食堂暮らし。
文字数 11,376
最終更新日 2026.07.21
登録日 2026.07.21
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