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夢魔討伐編
第19話
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目の前でガツガツと品性の欠片もなく食事を口に運んでいく森人の男。食事を運び終わり、水を一杯飲み干した後にその男は口を開いた。
「ふぅ、まぁまぁの食事だな。野蛮な只人の文明で真面な食事などできはしないと思っていたが、少しは認めてやるか。あぁ、お前のことも認めてやろう落ちこぼれ。よくこの私を助けた。褒美をくれてやろう。子種でもくれてやろうか?」
ぶっ殺してやろうかな。
素直にそう思う。
酷く衰弱しきっていたから、食事と水を与えたのにやらなきゃ良かったと後悔し始める。
戦争が起こり、流通も止まりかけているのでこの街の物価は跳ね上がっている。
今回用意した食事も普段ならば、銅貨数枚で食べることができる程度のものだが、今では銀貨で支払いをしなければいけなかった。
払ったものと釣り合わないが、もう遅い。食事はこの男が全て食べてしまったのだ。どうにもならない。
なら、少しでも元を取り戻せるように我慢するべきだろう。
「そんなものいらない。それよりも、何故あなたがここにいるのかを教えてくれ」
「ふん、落ちこぼれのお前に話してもどうにもならないことだ。私は用事があるんだ。これで失礼するよ」
「待て、ここの代金は私が出したんだ。少しは話してくれても良いんじゃないか?」
「代金? はぁ、また意味の分からないことを……」
……あぁ、そうだった。通貨と言う概念は森人にはなかった。
「食事の対価のことだ。只人族の街では何をするにも金というものが必要なんだ。食事をするのも、水を飲むのもな」
「やれやれ、随分と俗世に染まっているようだな。落ちこぼれらしい」
「……それよりも、褒美をくれてやると言っていただろう。何故ここにいるのかを教えて。それを褒美として貰う」
「褒美を選ぶ権利をお前は持ってはいないのだが……まぁ良い。それぐらいの寛容さは見せてやろう」
そう口にして立ち上がりかけていた男が佇まいを正す。
そして、何故自分がここに来たのかを語り始める。
「そうだな――あれは、清々しい朝の水浴を終えた頃だった」
詩人のような語り口。そんなのどうでも良いからさっさと喋れ。
そう思いながら話を聞いていくと、男から大森林が襲撃されたことが語られた。
今から約半年前――大森林に巨大な翼竜二匹を従え、魔人族の軍団が襲撃して来た。
当然そんな侵略に森人族が黙っているはずもなく、急いで迎撃の準備を進めたらしい。
お得意の輝術による遠距離攻撃で魔人族の軍を近寄らせず、一日目は圧勝に終わった。
だが、二日目になってから問題が起きた。
只人族の人攫いが里に襲撃して来たように、森人族の殆どが体を満足に動かすことができなくなったらしい。
その状態が三日間続き、誰もが衰弱した頃に魔人族は再び攻めて来た。
まだ気力のある者が輝術を発動して迎撃しようとしたらしいが、何故か輝術を発動させることができず、魔人族の侵攻を止めることができなかった。
結果、里は魔人族の手に落ちた。
奴等の目的は大森林の豊富な資源。
女は慰み者に男は働き手として毎日こき使われているらしい。同じ理由で獣人族も攻められ、働かされているようだ。
目の前の男はそんな状況から逃げ出し、外に助けを求めに来た者。
だが、魔人族の侵攻があったのは大森林だけではない。
只人族も魔人族の侵攻に手を焼いており、援軍など出せないし、殆ど交流もなかった種族だ。助ける気も起きない。
助けを求めては断られる。それを続けていくうちに男はいつの間にか大陸中央にあるこんな街まで来てしまい、力尽きていた。とのことだ。
「…………」
森人の男――名前は憶えていない――の言葉が嘘ではないのなら、私の想像……いや、想像以上に最悪だった。
魔人族に攻められている。程度だと思っていたが、既に支配下に置かれている何て思っても見なかった。
森人族は打たれ弱い。だけど、それは決して戦いに弱いという意味ではない。森人族は自分自身が打たれ弱いことを知っている。
だから、接近される前に倒すと言った戦法も考えているし、遠距離から放たれる輝術は只人族を軽く凌駕し、一人で山を消し飛ばす威力を誇っている。
それが何十、何百と次々襲ってくるのだ。
屈強な軍団であったとしても辿り着く前に壊滅する。
――普通ならば。
「(大森林に攻めた魔人族の軍団は、輝術に対して何かしらの対策をしていたのか?)」
一日目で正攻法では攻略できないと判断したのだろう。そして、二日目から森人族に対して有効な手を取った。
「(……このままアルバ様を探すべきだろうか)」
奴隷として森人族は酷使されていると聞く。
どのようにして扱われているのか、それは簡単に想像できた。だからこそ、迷う。
アルバ様と故郷。どちらも心配だ。
アルバ様は行方知れず、故郷は魔人族に支配されている。どちらも危機に瀕しているのは間違いない。
片方を選べば、もう片方は間に合わないかもしれない。
「それではな。私はもう行くぞ落ちこぼれ。お前如きにこれ以上時間を使うなど馬鹿のすることだからな」
「何処に行くつもりだ?」
「ふん、これから只人族との交渉だよ。全く、助けに来させてやると言っているのに何処も援軍を渋りおって……我らに協力できるのがどれだけの栄誉なのか分からん猿が多すぎる」
ブツブツと立ち上がりながら文句を口にする男。
只人族を明らかに見下している発言だ。もしかして、助けを拒まれたのは魔人族の侵攻を防ぐので手一杯とかじゃなくてこいつの態度とかじゃないよな。そう思われても仕方がないほどの傲慢さだぞ。
「ッ――」
どちらを選ぶことが正しいのか分からない。だけど、この場で決断しなければどちらも手遅れになりそうだ。
息を吐き、人気のない店から出て行った男を追う。
「おい――」
「チッ何だ落ちこぼれ。私の邪魔をするな。お前のような三下にもう用などない。サッサと消えろ。でなければ――」
「私が里に救援に行く」
「はぁ?」
私の言葉に男は怪訝な表情を浮かべる。
まぁ、当然か。この男の私に対する認識は里にいた頃で止まっているのだから。
「お前が行って何になる。魔人族一人も殺せん落ちこぼれなどが行っても捕まって死ぬのがオチだ」
「これでも外で生き続けて来たんだ。里を救う手段はある。別にあなたの許しもいらない。ただ、あなたが今後やることが無駄になると思ったから声を掛けただけだ」
「ハッ――下らん戯言だ。落ちこぼれの馬鹿の言葉に耳を貸したのが間違いだった」
男は私の言葉を真面目に捉えず、鼻で嗤って踵を返す。
私も言いたいことは言えたので、男と別れる。
里への救援に向かう。それはアルバ様の一度捜索を打ち切るということ。
もしかしたら、アルバ様は今正に敵に捕まっているのかもしれない。もしかしたら、必死の思いで戦っている最中なのかもしれない。だが、それは全て憶測でしかない。
今危険がハッキリとしている里へと救援に向かうのが先決だと私は判断した。
デレディオスと旅をしていた頃は中央地方に来るまで約半年はかかった。同じ距離を旅すれば、今は三ヵ月程度はかかるだろう。
一人でのんびり旅をするのなら良いが、今だととてつもなく長く感じてしまう。
全てが手遅れにならないように――。
そう願って私は森人族の里へと向かって旅を始めた。
「ふぅ、まぁまぁの食事だな。野蛮な只人の文明で真面な食事などできはしないと思っていたが、少しは認めてやるか。あぁ、お前のことも認めてやろう落ちこぼれ。よくこの私を助けた。褒美をくれてやろう。子種でもくれてやろうか?」
ぶっ殺してやろうかな。
素直にそう思う。
酷く衰弱しきっていたから、食事と水を与えたのにやらなきゃ良かったと後悔し始める。
戦争が起こり、流通も止まりかけているのでこの街の物価は跳ね上がっている。
今回用意した食事も普段ならば、銅貨数枚で食べることができる程度のものだが、今では銀貨で支払いをしなければいけなかった。
払ったものと釣り合わないが、もう遅い。食事はこの男が全て食べてしまったのだ。どうにもならない。
なら、少しでも元を取り戻せるように我慢するべきだろう。
「そんなものいらない。それよりも、何故あなたがここにいるのかを教えてくれ」
「ふん、落ちこぼれのお前に話してもどうにもならないことだ。私は用事があるんだ。これで失礼するよ」
「待て、ここの代金は私が出したんだ。少しは話してくれても良いんじゃないか?」
「代金? はぁ、また意味の分からないことを……」
……あぁ、そうだった。通貨と言う概念は森人にはなかった。
「食事の対価のことだ。只人族の街では何をするにも金というものが必要なんだ。食事をするのも、水を飲むのもな」
「やれやれ、随分と俗世に染まっているようだな。落ちこぼれらしい」
「……それよりも、褒美をくれてやると言っていただろう。何故ここにいるのかを教えて。それを褒美として貰う」
「褒美を選ぶ権利をお前は持ってはいないのだが……まぁ良い。それぐらいの寛容さは見せてやろう」
そう口にして立ち上がりかけていた男が佇まいを正す。
そして、何故自分がここに来たのかを語り始める。
「そうだな――あれは、清々しい朝の水浴を終えた頃だった」
詩人のような語り口。そんなのどうでも良いからさっさと喋れ。
そう思いながら話を聞いていくと、男から大森林が襲撃されたことが語られた。
今から約半年前――大森林に巨大な翼竜二匹を従え、魔人族の軍団が襲撃して来た。
当然そんな侵略に森人族が黙っているはずもなく、急いで迎撃の準備を進めたらしい。
お得意の輝術による遠距離攻撃で魔人族の軍を近寄らせず、一日目は圧勝に終わった。
だが、二日目になってから問題が起きた。
只人族の人攫いが里に襲撃して来たように、森人族の殆どが体を満足に動かすことができなくなったらしい。
その状態が三日間続き、誰もが衰弱した頃に魔人族は再び攻めて来た。
まだ気力のある者が輝術を発動して迎撃しようとしたらしいが、何故か輝術を発動させることができず、魔人族の侵攻を止めることができなかった。
結果、里は魔人族の手に落ちた。
奴等の目的は大森林の豊富な資源。
女は慰み者に男は働き手として毎日こき使われているらしい。同じ理由で獣人族も攻められ、働かされているようだ。
目の前の男はそんな状況から逃げ出し、外に助けを求めに来た者。
だが、魔人族の侵攻があったのは大森林だけではない。
只人族も魔人族の侵攻に手を焼いており、援軍など出せないし、殆ど交流もなかった種族だ。助ける気も起きない。
助けを求めては断られる。それを続けていくうちに男はいつの間にか大陸中央にあるこんな街まで来てしまい、力尽きていた。とのことだ。
「…………」
森人の男――名前は憶えていない――の言葉が嘘ではないのなら、私の想像……いや、想像以上に最悪だった。
魔人族に攻められている。程度だと思っていたが、既に支配下に置かれている何て思っても見なかった。
森人族は打たれ弱い。だけど、それは決して戦いに弱いという意味ではない。森人族は自分自身が打たれ弱いことを知っている。
だから、接近される前に倒すと言った戦法も考えているし、遠距離から放たれる輝術は只人族を軽く凌駕し、一人で山を消し飛ばす威力を誇っている。
それが何十、何百と次々襲ってくるのだ。
屈強な軍団であったとしても辿り着く前に壊滅する。
――普通ならば。
「(大森林に攻めた魔人族の軍団は、輝術に対して何かしらの対策をしていたのか?)」
一日目で正攻法では攻略できないと判断したのだろう。そして、二日目から森人族に対して有効な手を取った。
「(……このままアルバ様を探すべきだろうか)」
奴隷として森人族は酷使されていると聞く。
どのようにして扱われているのか、それは簡単に想像できた。だからこそ、迷う。
アルバ様と故郷。どちらも心配だ。
アルバ様は行方知れず、故郷は魔人族に支配されている。どちらも危機に瀕しているのは間違いない。
片方を選べば、もう片方は間に合わないかもしれない。
「それではな。私はもう行くぞ落ちこぼれ。お前如きにこれ以上時間を使うなど馬鹿のすることだからな」
「何処に行くつもりだ?」
「ふん、これから只人族との交渉だよ。全く、助けに来させてやると言っているのに何処も援軍を渋りおって……我らに協力できるのがどれだけの栄誉なのか分からん猿が多すぎる」
ブツブツと立ち上がりながら文句を口にする男。
只人族を明らかに見下している発言だ。もしかして、助けを拒まれたのは魔人族の侵攻を防ぐので手一杯とかじゃなくてこいつの態度とかじゃないよな。そう思われても仕方がないほどの傲慢さだぞ。
「ッ――」
どちらを選ぶことが正しいのか分からない。だけど、この場で決断しなければどちらも手遅れになりそうだ。
息を吐き、人気のない店から出て行った男を追う。
「おい――」
「チッ何だ落ちこぼれ。私の邪魔をするな。お前のような三下にもう用などない。サッサと消えろ。でなければ――」
「私が里に救援に行く」
「はぁ?」
私の言葉に男は怪訝な表情を浮かべる。
まぁ、当然か。この男の私に対する認識は里にいた頃で止まっているのだから。
「お前が行って何になる。魔人族一人も殺せん落ちこぼれなどが行っても捕まって死ぬのがオチだ」
「これでも外で生き続けて来たんだ。里を救う手段はある。別にあなたの許しもいらない。ただ、あなたが今後やることが無駄になると思ったから声を掛けただけだ」
「ハッ――下らん戯言だ。落ちこぼれの馬鹿の言葉に耳を貸したのが間違いだった」
男は私の言葉を真面目に捉えず、鼻で嗤って踵を返す。
私も言いたいことは言えたので、男と別れる。
里への救援に向かう。それはアルバ様の一度捜索を打ち切るということ。
もしかしたら、アルバ様は今正に敵に捕まっているのかもしれない。もしかしたら、必死の思いで戦っている最中なのかもしれない。だが、それは全て憶測でしかない。
今危険がハッキリとしている里へと救援に向かうのが先決だと私は判断した。
デレディオスと旅をしていた頃は中央地方に来るまで約半年はかかった。同じ距離を旅すれば、今は三ヵ月程度はかかるだろう。
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そう願って私は森人族の里へと向かって旅を始めた。
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