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終編
第46話
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あの時のことを覚えている
後ろには魔人族の大群、目の前には倒したはずの魔人四天王に腕を組んで俺たちを一蹴した闘人族の男。
絶体絶命の危機。
そこに駆け付けた一人の森人の女剣士。
あの出来事を私は一生忘れない。
あの忌々しい森人の女剣士に手柄を譲られた挙句、これ以上に無いと思えた俺に相応しい存在を奪われたことを――。
一目見た時に全てを奪われた。
これまで美しい女など腐るほど見て来たが、あれほど純白な女性は見たことがないと思えた。
私の物語に登場する資格を持つ女性にようやく出会えた。最後には必ず手に入れて見せる。そう決意して一緒に旅をして来た。
だが、最後の最後で邪魔が入った。
あの森人が、恐れ多くも王族の証である金の髪を持った森人が、絶体絶命のアルバを救い、私たちを救い、世界を救った。
救われた時のアルバの表情は今も夢に見る。
颯爽と現れた森人を見る目はまるで白馬の王子と対面した恋に落ちる乙女そのものだった。
忌まわしい、憎々しい、腹立たしい。
あそこにいるべきは俺だった。俺であるはずだった。俺があそこにいたかった!
勝利の凱歌を謳う祝勝会で婚姻を結ぼうとした時も、あの女は手を打ってアルバを故郷に連れ去っていった。
勇者になるはずだった俺を差し置いて世界を救い、その手柄を俺に譲って屈辱を舐めさせた女剣士。アルバの心を奪い、俺から遠ざけた怨敵。
私はあの森人を許しはしないと決めた。
私が最も望むものを奪っていったあの女剣士に苦痛を与えることができるのならば、私は何だってやると——。
砦で煙が上がる。
ルクリアの角笛の音が響く。
砦が落ちた。
そう悟った瞬間に私は叫んでいた。
「リベリコウス!! 戦士団を連れて里まで下がれ!! このままでは突破される!!」
「な、馬鹿なことを言うな。まだ一の砦が落ちただけだ。あそこを落としたルクリアの軍が里に向かうとしても、その先には里長直属の近衛戦士団がいる。簡単に里までいけるはずがない! それよりも、俺たちは目の前から来る敵に集中を――!!」
「来る訳ないだろ。わざわざ突破しやすい場所ができたんだ。全員そこから入り込んでくるに決まっている!!」
「――ックソ」
「急げ、あっちには無傷の獣人族がいる!!」
まるでこの時が来るのを待っていたかのように、獣人族が動き出すのが見えた。
敵陣にいた約五万の獣人族の戦士。
それらが鎖でも外されたかのように第一砦の方向へと走っていく。
――速い。
隣の二の砦にいる戦士団も奴等の進路を塞ぐことはできないだろう。
ここを突破されたら森人族の里まで一直線だ。
里には結界が張られているが、弱体化の輝術を作ったような者たちだ。結界を突破する術を持っているかもしれない。
今が危機的状況だと判断し、私は一の砦に向かおうとする。
だが、その瞬間私たちのいる四の砦の隣に作られた三の砦が跡形もなく消し飛んだ。
「――!?」
「な、何だアレは!? 敵からの砲撃か!!?」
三の砦を崩壊させたのは、敵陣から放たれた一発の咆哮。
それは大気を震わし、空気の塊となって大森林を抉り、三の砦があった丘ごと吹き飛ばした。
輝術による攻撃?いいや、あれは輝術何てお行儀の良いものではない。ましてや攻撃を目的とするものではない。
あれは怒りに満ちた獣の威嚇行為だ。
聞き覚えのある声に私は細剣を勢いよく抜いた。
「見付けたぞぉお!! リボルヴィアァアアア!!!!」
「気安く名前を呼ぶんじゃねぇよ。ヴェスティアァアアアアッッ!!」
四の砦の頭上に姿を現した一匹の白き獣。
振るわれた拳と細剣による突きが衝突する。
「殺す。私を裏切ったお前を殺してやるッ!!」
「勝手なことを抜かすなよ。原因がどちらにあるか何て明白だろう」
砦の上空で打ち合った私たちは大森林に降り立ち、対峙する。
獣人族の長たる象徴である白。
それを持っているこの獣人はバリエル神聖国家に囚われていた。外に出る見返りに獣人族の協力を取り付けたとしたら、獣人族が只人族に協力している理由にもなるな。
あの時殺しておけば良かった。
「時間がないんだ。直ぐに終わらせてやる」
「グギャアアアアッ!!」
私が地面を蹴ると同時に、ヴェスティアも牙を剥き出しにして襲い掛かって来る。
今正に里の存亡が掛かっている時――こんな場所で戦っている暇はない。手っ取り早く終わらせるために頭を狙う。
突きが額に命中し、ヴェスティアは後ろに大きく木々を薙ぎ倒しながら吹き飛んだ。
「ッ――」
硬い――。
腕に残った衝撃に歯を食いしばる。
完全に入ったはずなのに細剣は額を貫かなかった。
どんな肉体をしているんだ。あいつはッ――。
「剣砕流『砕牙』」
ヴェスティアが四肢を使って全速力で突っ込んでくる。
私との間にあった障害物は全て牙で噛み砕き、一直線に私へと向かって来る。
『砕牙』それは剣砕流蒼級の奥義だったはずだ。斬るのではなく、竜が牙でありとあらゆるものを砕くと言った破壊の行為を剣技としたもの――なのだが、こいつッ本当に牙でありとあらゆるものを噛み砕いてやがるッ!?
「竜にでもなるつもりかお前――!!」
飛び退いて避ければ、ヴェスティアは私を追いかけて来る。
これは安易に人がいる所には行けない。それに早く止めなければ、大森林の木々が根こそぎ無くなってしまう。
避けるのを止め、真正面からヴェスティアを向かい打つことを決める。
「妖精体術『旋風脚』」
牙が私の体に突き刺さる瞬間、体を捻って回避。ヴェスティアからすれば私が突然消えたようにしか見えないだろう。
そのまま勢いを利用して蹴りを首に叩き込む。
ギョロリと目玉が動き、私を捉えた。
「『闘人鎧』か、それで最初の突きも防いだな!?」
「戦人流『乱舞』!!」
「チィッ」
デレディオスと同様、素手で斬撃まで起こすヴェスティア。
素手だからと舐めていたが、その認識を改める。こいつは強い。こんな時に出て来るなと絶叫してしまいそうなほどに。
「妖精剣術『無窮一刺』」
『乱舞』の隙間を掻い潜って細剣を腹に突き刺す。だが、腹には掠り傷一つない。
強力な鎧。やはり、輝力の循環を乱す剣技でしか傷は付けられないか。
なら――今度は剣砕流と妖精剣術を組み合わせたものを叩き込んでやる。
「妖精剣術『無窮一刺』!!」
今度こそ、腹に細剣が突き刺さる。
ヴェスティアの表情が変わった。
「戦人流『獣弾』!!」
「~~ッ」
貫通させようとした所でヴェスティアは私に獣の咆哮を浴びせてくる。
砦一つを破壊する威力。まともに喰らえばどうなるかは容易に想像できる。すぐさま回避を行い、難を逃れる。
距離を取った私をヴェスティアが追撃してくる。
剣を握り直し、私も迎え撃った。
大森林の中で剣と拳が交差する。
常人に見えるのは後から起きる破壊の現象のみ。
それだけ私たちの戦いは速度を上げていた。
純粋に戦いを繰り返すだけでは決着が付かない。ヴェスティアの強さは緋級。しかも八大星天と同等だった。
決着を付けられないことに歯噛みする。
こうしている間にも故郷が危機に陥っているのだ。
緊急時のために私がいるのに、その私がここで時間を潰して言い訳がない。
「クッ――!?」
戦いの最中、歌を耳にする。
全身が総毛立つような気味の悪い歌だ。状況は刻一刻と悪い方向に進んでいるのだろう。
そして、それは現実になった。
空から槍のようなものが里へと落ちる。
巨大な火柱が上がり、余波と衝撃が大森林を襲った。
キノコ雲が空を覆いつくし、里と砦に至るまでの周辺が先程の槍のようなもの余波で。火災に見舞われた。
私がいた所も例外ではない。だが、被害が大きいのは五感がより鋭い獣人族であるヴェスティアの方だった。
火柱によって目をやられ、煙によって鼻をやられ、衝撃で耳がやられたヴェスティアに決定的な隙が生まれる。
それを見逃さなかった。
「妖精剣術『無窮多連砕』!!」
三つの感覚器官をやられていたとしても、ヴェスティアの頑丈だ。殺しきるのには時間が掛かる。だからこそ、殺すのではなく、気絶させることを目的として技を放つ。
地面にヴェスティアを叩き落とし、その上からも千を超える打撃を叩き込む。
その後、私はヴェスティアの状況を確認することもなく里へと向かった。
後ろには魔人族の大群、目の前には倒したはずの魔人四天王に腕を組んで俺たちを一蹴した闘人族の男。
絶体絶命の危機。
そこに駆け付けた一人の森人の女剣士。
あの出来事を私は一生忘れない。
あの忌々しい森人の女剣士に手柄を譲られた挙句、これ以上に無いと思えた俺に相応しい存在を奪われたことを――。
一目見た時に全てを奪われた。
これまで美しい女など腐るほど見て来たが、あれほど純白な女性は見たことがないと思えた。
私の物語に登場する資格を持つ女性にようやく出会えた。最後には必ず手に入れて見せる。そう決意して一緒に旅をして来た。
だが、最後の最後で邪魔が入った。
あの森人が、恐れ多くも王族の証である金の髪を持った森人が、絶体絶命のアルバを救い、私たちを救い、世界を救った。
救われた時のアルバの表情は今も夢に見る。
颯爽と現れた森人を見る目はまるで白馬の王子と対面した恋に落ちる乙女そのものだった。
忌まわしい、憎々しい、腹立たしい。
あそこにいるべきは俺だった。俺であるはずだった。俺があそこにいたかった!
勝利の凱歌を謳う祝勝会で婚姻を結ぼうとした時も、あの女は手を打ってアルバを故郷に連れ去っていった。
勇者になるはずだった俺を差し置いて世界を救い、その手柄を俺に譲って屈辱を舐めさせた女剣士。アルバの心を奪い、俺から遠ざけた怨敵。
私はあの森人を許しはしないと決めた。
私が最も望むものを奪っていったあの女剣士に苦痛を与えることができるのならば、私は何だってやると——。
砦で煙が上がる。
ルクリアの角笛の音が響く。
砦が落ちた。
そう悟った瞬間に私は叫んでいた。
「リベリコウス!! 戦士団を連れて里まで下がれ!! このままでは突破される!!」
「な、馬鹿なことを言うな。まだ一の砦が落ちただけだ。あそこを落としたルクリアの軍が里に向かうとしても、その先には里長直属の近衛戦士団がいる。簡単に里までいけるはずがない! それよりも、俺たちは目の前から来る敵に集中を――!!」
「来る訳ないだろ。わざわざ突破しやすい場所ができたんだ。全員そこから入り込んでくるに決まっている!!」
「――ックソ」
「急げ、あっちには無傷の獣人族がいる!!」
まるでこの時が来るのを待っていたかのように、獣人族が動き出すのが見えた。
敵陣にいた約五万の獣人族の戦士。
それらが鎖でも外されたかのように第一砦の方向へと走っていく。
――速い。
隣の二の砦にいる戦士団も奴等の進路を塞ぐことはできないだろう。
ここを突破されたら森人族の里まで一直線だ。
里には結界が張られているが、弱体化の輝術を作ったような者たちだ。結界を突破する術を持っているかもしれない。
今が危機的状況だと判断し、私は一の砦に向かおうとする。
だが、その瞬間私たちのいる四の砦の隣に作られた三の砦が跡形もなく消し飛んだ。
「――!?」
「な、何だアレは!? 敵からの砲撃か!!?」
三の砦を崩壊させたのは、敵陣から放たれた一発の咆哮。
それは大気を震わし、空気の塊となって大森林を抉り、三の砦があった丘ごと吹き飛ばした。
輝術による攻撃?いいや、あれは輝術何てお行儀の良いものではない。ましてや攻撃を目的とするものではない。
あれは怒りに満ちた獣の威嚇行為だ。
聞き覚えのある声に私は細剣を勢いよく抜いた。
「見付けたぞぉお!! リボルヴィアァアアア!!!!」
「気安く名前を呼ぶんじゃねぇよ。ヴェスティアァアアアアッッ!!」
四の砦の頭上に姿を現した一匹の白き獣。
振るわれた拳と細剣による突きが衝突する。
「殺す。私を裏切ったお前を殺してやるッ!!」
「勝手なことを抜かすなよ。原因がどちらにあるか何て明白だろう」
砦の上空で打ち合った私たちは大森林に降り立ち、対峙する。
獣人族の長たる象徴である白。
それを持っているこの獣人はバリエル神聖国家に囚われていた。外に出る見返りに獣人族の協力を取り付けたとしたら、獣人族が只人族に協力している理由にもなるな。
あの時殺しておけば良かった。
「時間がないんだ。直ぐに終わらせてやる」
「グギャアアアアッ!!」
私が地面を蹴ると同時に、ヴェスティアも牙を剥き出しにして襲い掛かって来る。
今正に里の存亡が掛かっている時――こんな場所で戦っている暇はない。手っ取り早く終わらせるために頭を狙う。
突きが額に命中し、ヴェスティアは後ろに大きく木々を薙ぎ倒しながら吹き飛んだ。
「ッ――」
硬い――。
腕に残った衝撃に歯を食いしばる。
完全に入ったはずなのに細剣は額を貫かなかった。
どんな肉体をしているんだ。あいつはッ――。
「剣砕流『砕牙』」
ヴェスティアが四肢を使って全速力で突っ込んでくる。
私との間にあった障害物は全て牙で噛み砕き、一直線に私へと向かって来る。
『砕牙』それは剣砕流蒼級の奥義だったはずだ。斬るのではなく、竜が牙でありとあらゆるものを砕くと言った破壊の行為を剣技としたもの――なのだが、こいつッ本当に牙でありとあらゆるものを噛み砕いてやがるッ!?
「竜にでもなるつもりかお前――!!」
飛び退いて避ければ、ヴェスティアは私を追いかけて来る。
これは安易に人がいる所には行けない。それに早く止めなければ、大森林の木々が根こそぎ無くなってしまう。
避けるのを止め、真正面からヴェスティアを向かい打つことを決める。
「妖精体術『旋風脚』」
牙が私の体に突き刺さる瞬間、体を捻って回避。ヴェスティアからすれば私が突然消えたようにしか見えないだろう。
そのまま勢いを利用して蹴りを首に叩き込む。
ギョロリと目玉が動き、私を捉えた。
「『闘人鎧』か、それで最初の突きも防いだな!?」
「戦人流『乱舞』!!」
「チィッ」
デレディオスと同様、素手で斬撃まで起こすヴェスティア。
素手だからと舐めていたが、その認識を改める。こいつは強い。こんな時に出て来るなと絶叫してしまいそうなほどに。
「妖精剣術『無窮一刺』」
『乱舞』の隙間を掻い潜って細剣を腹に突き刺す。だが、腹には掠り傷一つない。
強力な鎧。やはり、輝力の循環を乱す剣技でしか傷は付けられないか。
なら――今度は剣砕流と妖精剣術を組み合わせたものを叩き込んでやる。
「妖精剣術『無窮一刺』!!」
今度こそ、腹に細剣が突き刺さる。
ヴェスティアの表情が変わった。
「戦人流『獣弾』!!」
「~~ッ」
貫通させようとした所でヴェスティアは私に獣の咆哮を浴びせてくる。
砦一つを破壊する威力。まともに喰らえばどうなるかは容易に想像できる。すぐさま回避を行い、難を逃れる。
距離を取った私をヴェスティアが追撃してくる。
剣を握り直し、私も迎え撃った。
大森林の中で剣と拳が交差する。
常人に見えるのは後から起きる破壊の現象のみ。
それだけ私たちの戦いは速度を上げていた。
純粋に戦いを繰り返すだけでは決着が付かない。ヴェスティアの強さは緋級。しかも八大星天と同等だった。
決着を付けられないことに歯噛みする。
こうしている間にも故郷が危機に陥っているのだ。
緊急時のために私がいるのに、その私がここで時間を潰して言い訳がない。
「クッ――!?」
戦いの最中、歌を耳にする。
全身が総毛立つような気味の悪い歌だ。状況は刻一刻と悪い方向に進んでいるのだろう。
そして、それは現実になった。
空から槍のようなものが里へと落ちる。
巨大な火柱が上がり、余波と衝撃が大森林を襲った。
キノコ雲が空を覆いつくし、里と砦に至るまでの周辺が先程の槍のようなもの余波で。火災に見舞われた。
私がいた所も例外ではない。だが、被害が大きいのは五感がより鋭い獣人族であるヴェスティアの方だった。
火柱によって目をやられ、煙によって鼻をやられ、衝撃で耳がやられたヴェスティアに決定的な隙が生まれる。
それを見逃さなかった。
「妖精剣術『無窮多連砕』!!」
三つの感覚器官をやられていたとしても、ヴェスティアの頑丈だ。殺しきるのには時間が掛かる。だからこそ、殺すのではなく、気絶させることを目的として技を放つ。
地面にヴェスティアを叩き落とし、その上からも千を超える打撃を叩き込む。
その後、私はヴェスティアの状況を確認することもなく里へと向かった。
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