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終編
第47話
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燃えている。
「一体、何がっ」
燃えている。
「これが、私たちの里?」
燃えている。
「ッ――こんな、ことって」
故郷が、燃えている。
里長と強力な蒼級輝術の使い手である森人族たちが協力して張っていた防御結界。
それが数十の天からの槍で破壊され、最後の一槍が里に壊滅的な被害を与えた。
木々は焼け、湖は蒸発し、森人は生きながら溶かされた。私が無事だったのは咄嗟に輝術で身を守れたから。
もし、ほんの少しでも防御が遅れていたら、私も灼熱の炎によって溶かされていたに違いない。
考える限りで最悪の死に方の一つだ。
一体誰だ。こんな生きている者そのものを冒涜していると言って良い兵器を作ったのは――。
里の外に出ていたリアは無事だろうか。ウニレは?ペネは?お父様は?
周囲を見渡せば、私以外に生きている人は見かけない。
焼けるような空気を通り、私は大聖樹へと向かう。
里を囲む木々、鉄にも劣らない強度を持つ樹木は炭になっているが、大聖樹だけはまだ形を保っている。流石に葉の方は無事とはいかなかったが、それでも幹や枝には焼けた様子は微塵もない。
大聖樹の元に辿り着くとお父様の近衛戦士団の者たちが生き残った森人族を集めていた。
私の姿を見た一人が駆け寄って肩を貸してくれる。
状況を聞くと、防御結界を張り直すことは不可能で里の周囲には獣人族が集まってきているとのことだった。
一部の森人族は先程の『天から降って来た槍』から生き延びたものの里の外に出てしまったせいで獣人族に捕まってしまった者もいると言う。
燃える様な空気のせいだろう。
先程から呼吸をする度に空気が通った個所が火傷をしたかのように熱く、痛くなる。少しでも呼吸のしやすい方へと走った結果、里の外へ出てしまい、獣人族に捕まってしまったのだろう。
彼等、もしくは彼女たちがどうなってしまったのか。想像もしたくない。
大聖樹の中へと入る。
近衛戦士の一人に里長に呼ばれていると言われたからだ。
中に入るとすぐにお父様の姿が見えた。
「お父様……」
「アルバ、無事だったか」
「はい、咄嗟に防御系の輝術で身を守れたので」
「そうか。それは幸いだったな」
淡々とお父様が言葉を紡ぐ。
白い装束は所々が赤と黒で染まっており、顔にも酷い火傷の跡がある。地面を見れば、赤い斑点があり、深い傷を負っていることに気付いた。
「お父様、その傷……直ぐに治療を!!」
「いらぬ。これからまた忙しくなるのだ。輝力は温存しておけ。それで? 戦士団から何処まで状況を聞いた?」
自分の傷など顧みず、お父様は会話を続けようとする。
深い傷など負ったとは思えない気迫の籠もった目に思わず、息を飲んだ。
「ッ――防御結界を張り直すことができないこと、獣人族が里の周囲にいることまでは耳に入れました」
「そうか、では簡潔に足りない箇所を補っておく。まず、ルクリア王国が寝返った。奴等は一の砦に援軍として内部に入り込んだ後、砦を内側から陥落させ、敵軍の道を作った」
「な――ルクリア王国がですか!? 何かの間違いでは? 彼等とは既に取引が――」
「今理由を探るのは後にせよアルバ」
「も、申し訳ございませんッ」
「続けるぞ。輝術も木砲も届かぬ安全な道を作った後、獣人族がまず突入して来たこと、お前の近衛戦士であるリボルヴィアが星の獣によって足止めされていることまでは分かっている。その後は、お前も体験しただろう、あの槍が降って来た。術を放ったタイミングからして、恐らく只人族の者たちは獣人族と纏めて我らを片付けるつもりだったのだろうよ。しかし、結界に槍の威力は激減。今の被害に収まったと私考えている」
「再度、放たれる危険性はないのでしょうか?」
「手の空いている輝術師に遠見の術をやらせた所、あれは生贄を必要とする術であり、準備にも時間が掛かるようだ。直ぐに放たれる危険はない。それに、熱のおかげで獣人族も里には容易に入って来られないようだ」
そこまで話した時、お父様が激しく咳き込む。
思わず駆け寄り、その体を支えた。
「大丈夫ですか? お父様?」
「ッ問題ない。それよりも早く要件を済ませるぞ」
「そんなことよりも休息を取って下さいッ。指揮ならば総戦士長がいるはずです。それにお兄様もお姉様だって」
「総戦士長は私を庇って死んだ。子供たちも今生き残っているのはお前だけだ。アルバ」
「え――?」
耳に入って来た言葉に体が強張る。
私の目をジッと見つめてお父様が口を開いた。
「お前が次の里長だ。アルバ・サンクトス」
口の中が渇く。
お父様は一体何と言ったのだろう。
こんなことで里長が決まるだなんて……現実だと思いたくなかった。
「これを持って聖域に行け。今ここにいる森人族のみを連れてな」
お父様が一つの苗を手渡して来る。
それは産まれた頃に一度だけ見せられた大聖樹の苗だった。
そして、聖域と言う言葉。
お父様はこの里を捨てるつもりなのだと気付く。
「聖域って……あそこに行くには里の外に出ないと。でも外には獣人族が」
「問題ない。それは私と戦士団が引き受けてやる」
再び衝撃を受ける言葉が飛び出して来た。
死ぬつもりだ。私たちを逃がすために。だから、私を里長として任命したのか。
「待って、待って下さい。お父様――!!」
私の静止も虚しくお父様は外に出て、戦装束を纏う。
傍には里長とその戦士団のみが跨ることを許された妖精馬が静かに命令を待っていた。
全身が半透明でこの世とあの世を行き往きできると言われた特殊な馬はあの槍からも生き残ったようだ。
「私も戦います! 私だって勇者一行として世界を救ったのです。戦力は多い方が良いでしょう。それに力を合わせれば、里を救えるかもしれません!!」
自分でも不可能だと思っていることを口にする。
敵は大群。全てが一瞬にしてひっくり返った。
リボルヴィアも相手があの星の獣であるならば、直ぐにここには駆け付けられない。
この状況をひっくり返すことは、誰にもできない。
連れて来られた妖精馬に跨ったお父様が私を見詰める。
「ならば、猶更不要だ。私がこれから戦うのは里を救うためではない。親が子供を救うために戦うのだからな」
「――――」
優しい笑みだった。
いつも長としての表情しか見なかったのに、今この時だけは父としての表情をお父様は見せた。
「角笛を鳴らせ。我ら森の防人――最後の戦だ」
「ハハァッ!!」
森人の角笛が大森林に響き渡る。
お父様の背中が遠ざかっていく。
「――待って、そんな……そんなの、ずるい」
あれだけ私に興味がないふりをしていた癖に、里の隅に追いやった癖に、最後の最後であんな顔を見せるのか。
里長とその後継者候補じゃない父と娘の会話は、あれが最初で最後?
自分だけ言いたいことだけ言って死にに行くのか!?
「待っ「アルバ様ッ」――ッ!!」
「アルバ様、我らはどうすれば良いのでしょうか?」
前に出かけた足を後ろから聞こえた不安げな声が止める。
振り返れば、生き残った森人たちがいた。
血を流している者もいる。体の一部を失った者もいる。意識を失い、誰かの手を借りないと動けない者もいる。ぐったりとした子供、そして、その子を抱き抱える親がいる。
誰もが不安げで、怯えていた。
言いたい言葉を、吐き出したい言葉を全て飲み込む。
「――我らは里を捨て、これから聖域へと赴く。これは前里長である我が父の命であり、新たな里長である私の命でもある。私に付いてきなさい」
お父様が残してくれた僅かな戦士団に周囲を警戒させてお父様が向かった方角とは逆へと足を向ける。
今はただ、聖域に向かうことだけを、足を前に勧めることだけを考える。
そうでなければ、蹲り、止まってしまいそうだった。
「一体、何がっ」
燃えている。
「これが、私たちの里?」
燃えている。
「ッ――こんな、ことって」
故郷が、燃えている。
里長と強力な蒼級輝術の使い手である森人族たちが協力して張っていた防御結界。
それが数十の天からの槍で破壊され、最後の一槍が里に壊滅的な被害を与えた。
木々は焼け、湖は蒸発し、森人は生きながら溶かされた。私が無事だったのは咄嗟に輝術で身を守れたから。
もし、ほんの少しでも防御が遅れていたら、私も灼熱の炎によって溶かされていたに違いない。
考える限りで最悪の死に方の一つだ。
一体誰だ。こんな生きている者そのものを冒涜していると言って良い兵器を作ったのは――。
里の外に出ていたリアは無事だろうか。ウニレは?ペネは?お父様は?
周囲を見渡せば、私以外に生きている人は見かけない。
焼けるような空気を通り、私は大聖樹へと向かう。
里を囲む木々、鉄にも劣らない強度を持つ樹木は炭になっているが、大聖樹だけはまだ形を保っている。流石に葉の方は無事とはいかなかったが、それでも幹や枝には焼けた様子は微塵もない。
大聖樹の元に辿り着くとお父様の近衛戦士団の者たちが生き残った森人族を集めていた。
私の姿を見た一人が駆け寄って肩を貸してくれる。
状況を聞くと、防御結界を張り直すことは不可能で里の周囲には獣人族が集まってきているとのことだった。
一部の森人族は先程の『天から降って来た槍』から生き延びたものの里の外に出てしまったせいで獣人族に捕まってしまった者もいると言う。
燃える様な空気のせいだろう。
先程から呼吸をする度に空気が通った個所が火傷をしたかのように熱く、痛くなる。少しでも呼吸のしやすい方へと走った結果、里の外へ出てしまい、獣人族に捕まってしまったのだろう。
彼等、もしくは彼女たちがどうなってしまったのか。想像もしたくない。
大聖樹の中へと入る。
近衛戦士の一人に里長に呼ばれていると言われたからだ。
中に入るとすぐにお父様の姿が見えた。
「お父様……」
「アルバ、無事だったか」
「はい、咄嗟に防御系の輝術で身を守れたので」
「そうか。それは幸いだったな」
淡々とお父様が言葉を紡ぐ。
白い装束は所々が赤と黒で染まっており、顔にも酷い火傷の跡がある。地面を見れば、赤い斑点があり、深い傷を負っていることに気付いた。
「お父様、その傷……直ぐに治療を!!」
「いらぬ。これからまた忙しくなるのだ。輝力は温存しておけ。それで? 戦士団から何処まで状況を聞いた?」
自分の傷など顧みず、お父様は会話を続けようとする。
深い傷など負ったとは思えない気迫の籠もった目に思わず、息を飲んだ。
「ッ――防御結界を張り直すことができないこと、獣人族が里の周囲にいることまでは耳に入れました」
「そうか、では簡潔に足りない箇所を補っておく。まず、ルクリア王国が寝返った。奴等は一の砦に援軍として内部に入り込んだ後、砦を内側から陥落させ、敵軍の道を作った」
「な――ルクリア王国がですか!? 何かの間違いでは? 彼等とは既に取引が――」
「今理由を探るのは後にせよアルバ」
「も、申し訳ございませんッ」
「続けるぞ。輝術も木砲も届かぬ安全な道を作った後、獣人族がまず突入して来たこと、お前の近衛戦士であるリボルヴィアが星の獣によって足止めされていることまでは分かっている。その後は、お前も体験しただろう、あの槍が降って来た。術を放ったタイミングからして、恐らく只人族の者たちは獣人族と纏めて我らを片付けるつもりだったのだろうよ。しかし、結界に槍の威力は激減。今の被害に収まったと私考えている」
「再度、放たれる危険性はないのでしょうか?」
「手の空いている輝術師に遠見の術をやらせた所、あれは生贄を必要とする術であり、準備にも時間が掛かるようだ。直ぐに放たれる危険はない。それに、熱のおかげで獣人族も里には容易に入って来られないようだ」
そこまで話した時、お父様が激しく咳き込む。
思わず駆け寄り、その体を支えた。
「大丈夫ですか? お父様?」
「ッ問題ない。それよりも早く要件を済ませるぞ」
「そんなことよりも休息を取って下さいッ。指揮ならば総戦士長がいるはずです。それにお兄様もお姉様だって」
「総戦士長は私を庇って死んだ。子供たちも今生き残っているのはお前だけだ。アルバ」
「え――?」
耳に入って来た言葉に体が強張る。
私の目をジッと見つめてお父様が口を開いた。
「お前が次の里長だ。アルバ・サンクトス」
口の中が渇く。
お父様は一体何と言ったのだろう。
こんなことで里長が決まるだなんて……現実だと思いたくなかった。
「これを持って聖域に行け。今ここにいる森人族のみを連れてな」
お父様が一つの苗を手渡して来る。
それは産まれた頃に一度だけ見せられた大聖樹の苗だった。
そして、聖域と言う言葉。
お父様はこの里を捨てるつもりなのだと気付く。
「聖域って……あそこに行くには里の外に出ないと。でも外には獣人族が」
「問題ない。それは私と戦士団が引き受けてやる」
再び衝撃を受ける言葉が飛び出して来た。
死ぬつもりだ。私たちを逃がすために。だから、私を里長として任命したのか。
「待って、待って下さい。お父様――!!」
私の静止も虚しくお父様は外に出て、戦装束を纏う。
傍には里長とその戦士団のみが跨ることを許された妖精馬が静かに命令を待っていた。
全身が半透明でこの世とあの世を行き往きできると言われた特殊な馬はあの槍からも生き残ったようだ。
「私も戦います! 私だって勇者一行として世界を救ったのです。戦力は多い方が良いでしょう。それに力を合わせれば、里を救えるかもしれません!!」
自分でも不可能だと思っていることを口にする。
敵は大群。全てが一瞬にしてひっくり返った。
リボルヴィアも相手があの星の獣であるならば、直ぐにここには駆け付けられない。
この状況をひっくり返すことは、誰にもできない。
連れて来られた妖精馬に跨ったお父様が私を見詰める。
「ならば、猶更不要だ。私がこれから戦うのは里を救うためではない。親が子供を救うために戦うのだからな」
「――――」
優しい笑みだった。
いつも長としての表情しか見なかったのに、今この時だけは父としての表情をお父様は見せた。
「角笛を鳴らせ。我ら森の防人――最後の戦だ」
「ハハァッ!!」
森人の角笛が大森林に響き渡る。
お父様の背中が遠ざかっていく。
「――待って、そんな……そんなの、ずるい」
あれだけ私に興味がないふりをしていた癖に、里の隅に追いやった癖に、最後の最後であんな顔を見せるのか。
里長とその後継者候補じゃない父と娘の会話は、あれが最初で最後?
自分だけ言いたいことだけ言って死にに行くのか!?
「待っ「アルバ様ッ」――ッ!!」
「アルバ様、我らはどうすれば良いのでしょうか?」
前に出かけた足を後ろから聞こえた不安げな声が止める。
振り返れば、生き残った森人たちがいた。
血を流している者もいる。体の一部を失った者もいる。意識を失い、誰かの手を借りないと動けない者もいる。ぐったりとした子供、そして、その子を抱き抱える親がいる。
誰もが不安げで、怯えていた。
言いたい言葉を、吐き出したい言葉を全て飲み込む。
「――我らは里を捨て、これから聖域へと赴く。これは前里長である我が父の命であり、新たな里長である私の命でもある。私に付いてきなさい」
お父様が残してくれた僅かな戦士団に周囲を警戒させてお父様が向かった方角とは逆へと足を向ける。
今はただ、聖域に向かうことだけを、足を前に勧めることだけを考える。
そうでなければ、蹲り、止まってしまいそうだった。
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