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第3話 魔法が使えた!?
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タケシが帰った後に近所のスーパーに行って食材と調味料各種を購入してきた。異世界では完全に自炊していたから、戻ってきても料理をするのは別に苦にならない。
で、私はやらかしてしまった……
異世界でのクセが出てしまい、ガスコンロに向かって【着火】と言って魔法を使おうとしてしまったのだ。
口から着火という言葉が出た時に思わず、
「ハハハ、慣れって怖いな。出る訳な、い、……」
と言いかけて途中で止まってしまった。何故なら、私の翳した右手から、着火の魔法が出ていたからだ。慌てて魔力を消す私。
「な、何だ、どうしてだ? ここは地球の日本だよな? ひょっとしたら違う地球の日本なのか? いや、だがタケシはちゃんと私が失踪したと言ってたし…… 違う地球の日本だとしても偶然に同姓同名の歴史も顔も同じ人間が居るとは思えないし……」
そう考えてから私はおもむろに唱えた。
「ステータス!」
私の目の前に私にしか見えない画面が現れた。
「ま、本気ですか……」
名前:タケフミ(鴉武史《からすたけふみ》)
年齢:40歳(見た目は30代前半)
性別:男
種族:人(身長178cm体重63kg)
称号:魔王を堕とした男・デッカーマーラー・マジシャンズフィンガー
体力:5,500,000
魔力:55,000,000
気力:5,500,000
攻力:5,500,000
防力:5,500,000
【スキル】
絶倫・生活魔法(全)・火、水、土、風、光、闇魔法(全)・回復魔法(全)・重力魔法(全)・空間魔法(全)・混合魔法(全)・気配感知・魔力感知・魔力流読・思考感知、解析・闘気・刀技・体術・閨房術・身体強化・魔力消費軽減(60%)・状態異常無効・絶対健康・隠密・不可視・魔視・電波感知[New]
✱重要なお知らせ:
【やあ、気がついたかな? 突然呼び出して、突然帰してしまったお詫びに、僕の世界で得た能力は全てそのまま元の世界でも使えるようにしておいたからね。上手く使って何とか生活してね。あ、それから誤解が地球人にあるようだけど、地球にも魔素はた~~~~くさんっ、漂ってるからね。
それから君の力についてなんだけど、基準になるかは分からないけど知らせておくね。
君の世界で強いって言われている軍人さんの【攻力】が平均80,000で、最強クラスでも120,000ぐらいだから、力加減には細心の注意を払ってね。今の君ならば核兵器? だったかな、それをもしも食らっても死なないからね。
まあ、地球上で君を物理的に殺す事が出来る者は居ないね。食べなくても絶対健康のスキルで死ねないからね。
あ、但し理の埒外に当てはめる事は出来なかったから、老衰は来るよ。
でも、それもお詫びとして65歳ぐらいまでは老化が起きないようにしてあるから。もしも、君に伴侶が出来たらその伴侶もそうなるから注意してね。それと新しい【電波感知】は、地球だと電波が飛び交ってるから、その飛んでる電波の性質や出てる場所、設置した人等々が分かるようになってるよ。以上が僕からのお詫びという名のプレゼントだよ。喜んでねーっ!!】
って、何だ。コレは!! 私は意識してなかったけどそんな馬鹿力は出てないぞ。扉の取手も壊してないし机の引き出しも壊してない。だから、この数字はデタラメじゃないかと思ったが、意識して軽く壁を叩くと叩いた部分がサラサラと砂になったので信じるしか無かった……
で、地球にも異世界の魔力の源である魔素が漂っているらしい…… では地球人は何故、魔法が使えないんだ? それに、ど、どうするんだ、この力を…… 仕方ない、タケシに正直に打ち明けて相談してみよう。またアイツの嫉妬心に悩まされるかも知れないが……
私は悩みながらも普通にガスコンロを点けて、料理をし夕飯を食べた。そして、中々寝付けない夜を過ごすのだった……
翌朝である。やって来たタケシに私は相談があると断りを入れて家に招いた。まだ教習所に行くには時間が早かったのもある。
「で、タケフミよ。何の相談だ?」
タケシが中々言い出さない私にそう聞いてきた。私はこの期に及んでまだ悩んでいたが聞かれたんだから答えようと思い相談を始めた。
「実はな、タケシ。戻ってきたけど魔法がまだ使えるようなんだ。で、その魔法は隠しておいた方がいいと思うんだが、どう思う?」
私の言葉にタケシが物凄く羨ましそうな顔をしながら言った。
「お前…… エロフや獣耳娘や魔女っ娘を抱いたという事だけじゃなく、魔法だと? また俺の心を騒がすのか!!」
待て、タケシよ。エロフ他を抱いたのは私の意思ではないと昨日ちゃんと説明した筈だぞ。私がその旨を言うと、
「関係ないんだよ、タケフミ。抱いたという事実が問題なんだ。で、魔法ってのはどうせ生活魔法ぐらいなんだろう? どうせ地球上では魔力の素が無いから大きな魔法は使えない筈だしな。まあ、それでもココでは大問題になるからな。お前の言うとおり隠しておいた方がいいだろう。相談ってそれだけか?」
と、恐らくは近年流行っているらしい異世界転移や転生の物語で得たであろう知識を披露してくれたタケシ。そして、自己完結までしてしまったので、私はその言葉に頷くしか無かった。
「良し、それじゃこのコップに水を入れてくれ。俺、魔力水って飲んでみたかったんだ!」
と、タケシが目を輝かせて言うので素直にコップに生活魔法の飲水を出してやった。
「おおっ! コレが魔力で精製された水か! どれ」
水を一気に飲んだタケシはいきなり、
「飲水!!」
と手をコップにかざしながら叫んだ。が、勿論だが出る訳がない…… 私はタケシを見つめた。
「で、出ないんだな、やっぱり…… クソッ! 魔法で出された水を飲めば、俺も魔法を使えるようになったかと思ったけどな……」
結論から言えば地球人でも魔法を使う事は可能だ。神らしき者の言葉を信じるならば魔素はあるのだから。但し魔力を感じる訓練をしなければならない。
これは私見だが、恐らく過去の物凄い逸話がある人物たち、聖徳太子や、安倍晴明、弘法大師空海などは無意識的に魔力を感じる訓練をして、魔法を使えた人物だったのだろうと思う。
私がそうタケシに言うと、タケシは興奮して
「何だってっ! なら俺でも魔法が使えるようになるのか!? 教えてくれ、タケフミ。どうすれば魔力を感じる事が出来るんだっ!!」
そう言ってきた。だから、私は瞑想法を教えるが、大魔法は使えないぞと伝えた。
「ああ、それは良いんだ。どうせ、地球じゃ大した魔法は使えないからな。でも、お前と同じように生活魔法ぐらいが使えるだけで、地球じゃ便利なんだよ」
まあ、タケシに地球にも魔素はあると伝えてはないからな…… それでもそう言うから私はタケシに瞑想法を教える事にした。それから5時間…… 今日は教習所には行けないなと思いながら私は昼食も食べずに頑張るタケシを見ていた。私の魔視では既に魔力がタケシの体を循環している。グルグル体内を巡っているのだが、タケシはいつまでも瞑想を止めようとしない。
そして更に2時間後……
「良し! 大体分かったぞ。風呂場に行こう!」
そう言うとタケシは我が家の風呂場に行き、
「飲水!!」
と言って浴槽に手をかざした。するとタケシの手から蛇口を思い切りひねったかの如く勢い良く水が出てきた。
「おお! やったぞ! 俺にも魔法が使えた!! コレで俺もエロフに近づいたな」
いや、地球にはエロフはいないぞ、タケシ……
私は呆れた顔をしながら水を出し続けるタケシを見ていた。勿論、その後魔力切れでフラフラになったタケシを介抱したのは言うまでもない……
で、私はやらかしてしまった……
異世界でのクセが出てしまい、ガスコンロに向かって【着火】と言って魔法を使おうとしてしまったのだ。
口から着火という言葉が出た時に思わず、
「ハハハ、慣れって怖いな。出る訳な、い、……」
と言いかけて途中で止まってしまった。何故なら、私の翳した右手から、着火の魔法が出ていたからだ。慌てて魔力を消す私。
「な、何だ、どうしてだ? ここは地球の日本だよな? ひょっとしたら違う地球の日本なのか? いや、だがタケシはちゃんと私が失踪したと言ってたし…… 違う地球の日本だとしても偶然に同姓同名の歴史も顔も同じ人間が居るとは思えないし……」
そう考えてから私はおもむろに唱えた。
「ステータス!」
私の目の前に私にしか見えない画面が現れた。
「ま、本気ですか……」
名前:タケフミ(鴉武史《からすたけふみ》)
年齢:40歳(見た目は30代前半)
性別:男
種族:人(身長178cm体重63kg)
称号:魔王を堕とした男・デッカーマーラー・マジシャンズフィンガー
体力:5,500,000
魔力:55,000,000
気力:5,500,000
攻力:5,500,000
防力:5,500,000
【スキル】
絶倫・生活魔法(全)・火、水、土、風、光、闇魔法(全)・回復魔法(全)・重力魔法(全)・空間魔法(全)・混合魔法(全)・気配感知・魔力感知・魔力流読・思考感知、解析・闘気・刀技・体術・閨房術・身体強化・魔力消費軽減(60%)・状態異常無効・絶対健康・隠密・不可視・魔視・電波感知[New]
✱重要なお知らせ:
【やあ、気がついたかな? 突然呼び出して、突然帰してしまったお詫びに、僕の世界で得た能力は全てそのまま元の世界でも使えるようにしておいたからね。上手く使って何とか生活してね。あ、それから誤解が地球人にあるようだけど、地球にも魔素はた~~~~くさんっ、漂ってるからね。
それから君の力についてなんだけど、基準になるかは分からないけど知らせておくね。
君の世界で強いって言われている軍人さんの【攻力】が平均80,000で、最強クラスでも120,000ぐらいだから、力加減には細心の注意を払ってね。今の君ならば核兵器? だったかな、それをもしも食らっても死なないからね。
まあ、地球上で君を物理的に殺す事が出来る者は居ないね。食べなくても絶対健康のスキルで死ねないからね。
あ、但し理の埒外に当てはめる事は出来なかったから、老衰は来るよ。
でも、それもお詫びとして65歳ぐらいまでは老化が起きないようにしてあるから。もしも、君に伴侶が出来たらその伴侶もそうなるから注意してね。それと新しい【電波感知】は、地球だと電波が飛び交ってるから、その飛んでる電波の性質や出てる場所、設置した人等々が分かるようになってるよ。以上が僕からのお詫びという名のプレゼントだよ。喜んでねーっ!!】
って、何だ。コレは!! 私は意識してなかったけどそんな馬鹿力は出てないぞ。扉の取手も壊してないし机の引き出しも壊してない。だから、この数字はデタラメじゃないかと思ったが、意識して軽く壁を叩くと叩いた部分がサラサラと砂になったので信じるしか無かった……
で、地球にも異世界の魔力の源である魔素が漂っているらしい…… では地球人は何故、魔法が使えないんだ? それに、ど、どうするんだ、この力を…… 仕方ない、タケシに正直に打ち明けて相談してみよう。またアイツの嫉妬心に悩まされるかも知れないが……
私は悩みながらも普通にガスコンロを点けて、料理をし夕飯を食べた。そして、中々寝付けない夜を過ごすのだった……
翌朝である。やって来たタケシに私は相談があると断りを入れて家に招いた。まだ教習所に行くには時間が早かったのもある。
「で、タケフミよ。何の相談だ?」
タケシが中々言い出さない私にそう聞いてきた。私はこの期に及んでまだ悩んでいたが聞かれたんだから答えようと思い相談を始めた。
「実はな、タケシ。戻ってきたけど魔法がまだ使えるようなんだ。で、その魔法は隠しておいた方がいいと思うんだが、どう思う?」
私の言葉にタケシが物凄く羨ましそうな顔をしながら言った。
「お前…… エロフや獣耳娘や魔女っ娘を抱いたという事だけじゃなく、魔法だと? また俺の心を騒がすのか!!」
待て、タケシよ。エロフ他を抱いたのは私の意思ではないと昨日ちゃんと説明した筈だぞ。私がその旨を言うと、
「関係ないんだよ、タケフミ。抱いたという事実が問題なんだ。で、魔法ってのはどうせ生活魔法ぐらいなんだろう? どうせ地球上では魔力の素が無いから大きな魔法は使えない筈だしな。まあ、それでもココでは大問題になるからな。お前の言うとおり隠しておいた方がいいだろう。相談ってそれだけか?」
と、恐らくは近年流行っているらしい異世界転移や転生の物語で得たであろう知識を披露してくれたタケシ。そして、自己完結までしてしまったので、私はその言葉に頷くしか無かった。
「良し、それじゃこのコップに水を入れてくれ。俺、魔力水って飲んでみたかったんだ!」
と、タケシが目を輝かせて言うので素直にコップに生活魔法の飲水を出してやった。
「おおっ! コレが魔力で精製された水か! どれ」
水を一気に飲んだタケシはいきなり、
「飲水!!」
と手をコップにかざしながら叫んだ。が、勿論だが出る訳がない…… 私はタケシを見つめた。
「で、出ないんだな、やっぱり…… クソッ! 魔法で出された水を飲めば、俺も魔法を使えるようになったかと思ったけどな……」
結論から言えば地球人でも魔法を使う事は可能だ。神らしき者の言葉を信じるならば魔素はあるのだから。但し魔力を感じる訓練をしなければならない。
これは私見だが、恐らく過去の物凄い逸話がある人物たち、聖徳太子や、安倍晴明、弘法大師空海などは無意識的に魔力を感じる訓練をして、魔法を使えた人物だったのだろうと思う。
私がそうタケシに言うと、タケシは興奮して
「何だってっ! なら俺でも魔法が使えるようになるのか!? 教えてくれ、タケフミ。どうすれば魔力を感じる事が出来るんだっ!!」
そう言ってきた。だから、私は瞑想法を教えるが、大魔法は使えないぞと伝えた。
「ああ、それは良いんだ。どうせ、地球じゃ大した魔法は使えないからな。でも、お前と同じように生活魔法ぐらいが使えるだけで、地球じゃ便利なんだよ」
まあ、タケシに地球にも魔素はあると伝えてはないからな…… それでもそう言うから私はタケシに瞑想法を教える事にした。それから5時間…… 今日は教習所には行けないなと思いながら私は昼食も食べずに頑張るタケシを見ていた。私の魔視では既に魔力がタケシの体を循環している。グルグル体内を巡っているのだが、タケシはいつまでも瞑想を止めようとしない。
そして更に2時間後……
「良し! 大体分かったぞ。風呂場に行こう!」
そう言うとタケシは我が家の風呂場に行き、
「飲水!!」
と言って浴槽に手をかざした。するとタケシの手から蛇口を思い切りひねったかの如く勢い良く水が出てきた。
「おお! やったぞ! 俺にも魔法が使えた!! コレで俺もエロフに近づいたな」
いや、地球にはエロフはいないぞ、タケシ……
私は呆れた顔をしながら水を出し続けるタケシを見ていた。勿論、その後魔力切れでフラフラになったタケシを介抱したのは言うまでもない……
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