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第24話 打合せ
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私は喜びが顔に出ないように必死で堪えていた。そんな私の顔を見ていた弥生が言った。
「タケ兄、顔が怖い! 子供たちが怯えてるから!?」
ハッ! ついつい顔面に力を入れ過ぎてしまっていたか…… 落ち着くのだ私よ。先ずは体内の魔力の循環を良くしてそれから感情の起伏を抑えて…… よし、落ち着いた。コレで自宅に戻るまで大丈夫だ。
「済まない、弥生。サプライズが余りに大き過ぎてだな。感情が爆発しそうになったんだよ」
私は落ち着いたので、微笑みながらそう言った。
「まったく、私にもそれぐらいの態度で接して欲しいな、コレでも売れっ子女優なんだからね!」
うん、そうだね、売れっ子だね。だけど私の中ではお隣さんの弥生が抜けないんだよなぁ…… だから無理です、諦めてください。
私の苦笑する姿を見て察しただろう弥生は今度はコンドルスターのリーダーに言った。
「ね、トウシ? 私ってちゃんと売れっ子の女優よね?」
聞かれたトウシくんも真面目に答える。
「ヤヨイさんが売れっ子じゃないなら僕たちは今までヤヨイさんの出演したドラマの数々を否定する事になりますよ。間違いなくヤヨイさんは超大女優です!」
その答えにドヤ顔で私を見る弥生。
「いやいや、疑ってる訳ではないし売れっ子なのは私も知ってるよ。だけど、昔のままの感じで接してくれてるからつい、な…… そんな風に意識出来ないというか……」
私は弥生に対してそう言い訳をした。そこでタカシさんからの声がかかる。
「ハイハイ、そこまで。これから仕事の話をするんだから。タケフミさんすみませんね。コンドルスターの5人はタケフミさんとコチラの東郷さんと一緒に奥に行って打合せを始めてくれ。あ、弥生も勿論一緒に参加して欲しい。新しいスタッフは後で紹介するから。東郷さんとは奥で話し合ってくれ。東郷さん、よろしくお願いします」
言われて奥に向かう私たち。東郷さんは弥生を見て今日から勤める事になった東郷ですと歩きながら自己紹介をしている。弥生も事務所社長の妻で女優をしているヤヨイですと返事をしていた。
奥にある会議室に入り、私たちは適当に座った。そして私が口火を切る。
「改めてはじめまして。皆さんの護衛をする事になった鴉武史です。タカシさんから少しだけ話を聞きました。過激な行動に出るファンに迷惑をしているとの事でしたが、具体的なことを皆さんに聞きたくてこうしてライブ前に打合せをさせて貰う事にしました。忙しいのに申し訳ない」
私がそこまで言って頭を下げるとリーダーのトウシくんが話をしてくれた。
「僕たち、それなりに顔と名前が売れてきて事務所の方針じゃなくて僕たち自身が話し合って、ファンの方たちとの交流も積極的にしようって決めて社長やヤヨイさんにも理解してもらってこれまでやって来たんです。でも…… 最近になってファンの中に下半身に手を伸ばしてくる方がやけに増えてきて…… 僕やリクなんかはまあ16歳ですしそれなりに我慢はできますが、タイトやマナブ、トモヤはまだ中学生ですしそんな目に合わせたくなくて…… なるべくそうならないように僕とリクで頑張ってたんですけど段々と手つきもエスカレートし始めて、もうダメだと思って社長に相談したんです」
そこまで聞いて私は東郷さんに聞いてみた。
「こういった行為は犯罪にはならないんですか?」
「いや犯罪行為に該当するよ、タケフミくん。わいせつ行為、それも成人前の青少年に対する行為だからね。証拠が揃えば逮捕も可能だしもちろん現行犯逮捕も出来るよ」
しかし現行犯逮捕のところでコンドルスターのみんなから言葉が出た。
「あの、僕たちを応援してくれるファンを現行犯逮捕なんてして欲しくないんです」
と、トウシくんが言うと、他のみんなも逮捕して欲しい訳じゃないからなぁといった言葉が聞こえてくる。
そこで私は5人に聞いてみた。
「逮捕したい訳じゃないというとそういった行為を止めて欲しいだけなのかな?」
「そうです。僕たちを応援してくれてるのは間違いないので、逮捕とかは無しで解決出来たらと思うんですけど……」
私の質問にトウシくんがそう答えてくれた。どこまでもいい子でお人好しが過ぎると思ったが、クライアント側の意向は尊重しないといけない…… そこで私は弥生に質問してみた。
「弥生、事務所としては声明を出したり出来ないのか? 例えば行き過ぎたボディタッチは訴えますみたいな感じで?」
「タケ兄、既に事務所のホームページとこの子たちのページの両方に出しているわよ。でもあまり効果が出てないのが現状なの……」
それもそうか、タカシさんも弥生も打てる手は打ってあるよな。私は今度は東郷さんに聞いてみた。私の能力を使えば今日のように触らす事は無いのだが違う解決方法もあるかも知れないと思ったのだ。
「東郷さん、何か他に事務所として打てる手は無いでしょうか?」
東郷さんは元は警察官だ。何かしらの手があるかも知れないと期待した。
「タケフミくん、あるにはあるがその手を使うと逮捕者が出てしまう。その手とは私の後輩の中で非番の者をコンドルスターがファンと交流する場に呼んでおくことなんだが、それはコンドルスターの意向に逆らう事になってしまうからなぁ…… だけど私としては1人ぐらい逮捕者を出してしまえば抑止力にはなると思うんだがね」
その言葉に私は考え込んでしまう。何かいい手は無いだろうか? 私はあの時にこの子たちの下半身に手を伸ばそうとした女性たちの思考を読んでいた。確かに皆ファンではあるのだ。だがついつい身近に居させて貰えて周りも女性ばかりだからちょっとぐらい大丈夫だろうという心理のもと、好奇心から手を伸ばしているのだ。
だがそれはこの子たちの心情を思いやってないという事になる。本当のファンならばやはり相手の心情を思い、嫌な事をしないのでは無いだろうか?
私はそこまで考えて5人にそう伝えてみる事にした。
「コレは私の意見なのだが取り敢えず聞いて欲しい。コレまで下半身に手を伸ばしてきた人たちも君たちコンドルスターを応援しているのは間違いでは無いだろうと思う。しかし【本当のファン】ならば君たちが嫌がると考えてそういった行為をしないのでは無いだろうか? 私としてはそういった行為をしてくる人は犯罪を犯しているという認識を持ってもらうためにも、その場で逮捕してもらい反省を促す必要があると思うんだがどうだろうか?」
私が【本当のファン】を強調して言ったのが功を奏したのか、リーダーのトウシくんをはじめメンバーの皆がハッとした顔をした。
まだまだ子供と言ってもいい年齢の子たちだ。逮捕者が出ることによってファンが居なくなる事も心配だったのだろうと思う。けれども、犯罪を犯している事を知らせる為にも必要だと私は判断したのだ。
「そう…… そうですよね。純粋に僕たちとの握手や写真撮影で喜んでくれてるファンの方も多いですし……」
「トウシ、それにホムペの応援メッセージにもそんな人たちは私たちが追い出すって言ってくれてるファンの人も居たよな……」
コレはサブリーダーのリクくんの言葉だ。他の3人もウンウンと頷いている。そこで私はリーダーのトウシくんに言った。
「どうだろう? ココは東郷さんにお願いして後輩の刑事さんに来てもらってみては。勿論、私も交流会に同席してそのファンの子たちを牽制するし、君たちではなく私がその子にそういった行為は犯罪になるんだよと伝えるから。それならば君たちが悪く言われる事は少ないと思うんだ」
東郷さんも私の言葉に同意してトウシくんに言った。
「俺もそれが良いと思う。嫌われ役は大人である私たちにまかせてくれればいいんだよ。だからそうしようじゃないか」
5人が頷いてよろしくお願いしますと言ってくれたのでそうする事に決まった。そして私はライブ後のファンとの交流会の場で行き過ぎたボディタッチが最近多いのでそういった行為を見張る警護の人間だと名乗る事に決まった。
今までも何度か警備会社に依頼して警備員を付けたことがあるそうだが、2人以上の時は手を出して来なくて1人だけの時は隙あらばと狙うファンも居たそうだ。それならば私だけなら手を出してくるだろうと思われる。
それから私は5人には休んで貰い東郷さんと弥生の3人で別途打合せを始めるのだった。
「タケ兄、顔が怖い! 子供たちが怯えてるから!?」
ハッ! ついつい顔面に力を入れ過ぎてしまっていたか…… 落ち着くのだ私よ。先ずは体内の魔力の循環を良くしてそれから感情の起伏を抑えて…… よし、落ち着いた。コレで自宅に戻るまで大丈夫だ。
「済まない、弥生。サプライズが余りに大き過ぎてだな。感情が爆発しそうになったんだよ」
私は落ち着いたので、微笑みながらそう言った。
「まったく、私にもそれぐらいの態度で接して欲しいな、コレでも売れっ子女優なんだからね!」
うん、そうだね、売れっ子だね。だけど私の中ではお隣さんの弥生が抜けないんだよなぁ…… だから無理です、諦めてください。
私の苦笑する姿を見て察しただろう弥生は今度はコンドルスターのリーダーに言った。
「ね、トウシ? 私ってちゃんと売れっ子の女優よね?」
聞かれたトウシくんも真面目に答える。
「ヤヨイさんが売れっ子じゃないなら僕たちは今までヤヨイさんの出演したドラマの数々を否定する事になりますよ。間違いなくヤヨイさんは超大女優です!」
その答えにドヤ顔で私を見る弥生。
「いやいや、疑ってる訳ではないし売れっ子なのは私も知ってるよ。だけど、昔のままの感じで接してくれてるからつい、な…… そんな風に意識出来ないというか……」
私は弥生に対してそう言い訳をした。そこでタカシさんからの声がかかる。
「ハイハイ、そこまで。これから仕事の話をするんだから。タケフミさんすみませんね。コンドルスターの5人はタケフミさんとコチラの東郷さんと一緒に奥に行って打合せを始めてくれ。あ、弥生も勿論一緒に参加して欲しい。新しいスタッフは後で紹介するから。東郷さんとは奥で話し合ってくれ。東郷さん、よろしくお願いします」
言われて奥に向かう私たち。東郷さんは弥生を見て今日から勤める事になった東郷ですと歩きながら自己紹介をしている。弥生も事務所社長の妻で女優をしているヤヨイですと返事をしていた。
奥にある会議室に入り、私たちは適当に座った。そして私が口火を切る。
「改めてはじめまして。皆さんの護衛をする事になった鴉武史です。タカシさんから少しだけ話を聞きました。過激な行動に出るファンに迷惑をしているとの事でしたが、具体的なことを皆さんに聞きたくてこうしてライブ前に打合せをさせて貰う事にしました。忙しいのに申し訳ない」
私がそこまで言って頭を下げるとリーダーのトウシくんが話をしてくれた。
「僕たち、それなりに顔と名前が売れてきて事務所の方針じゃなくて僕たち自身が話し合って、ファンの方たちとの交流も積極的にしようって決めて社長やヤヨイさんにも理解してもらってこれまでやって来たんです。でも…… 最近になってファンの中に下半身に手を伸ばしてくる方がやけに増えてきて…… 僕やリクなんかはまあ16歳ですしそれなりに我慢はできますが、タイトやマナブ、トモヤはまだ中学生ですしそんな目に合わせたくなくて…… なるべくそうならないように僕とリクで頑張ってたんですけど段々と手つきもエスカレートし始めて、もうダメだと思って社長に相談したんです」
そこまで聞いて私は東郷さんに聞いてみた。
「こういった行為は犯罪にはならないんですか?」
「いや犯罪行為に該当するよ、タケフミくん。わいせつ行為、それも成人前の青少年に対する行為だからね。証拠が揃えば逮捕も可能だしもちろん現行犯逮捕も出来るよ」
しかし現行犯逮捕のところでコンドルスターのみんなから言葉が出た。
「あの、僕たちを応援してくれるファンを現行犯逮捕なんてして欲しくないんです」
と、トウシくんが言うと、他のみんなも逮捕して欲しい訳じゃないからなぁといった言葉が聞こえてくる。
そこで私は5人に聞いてみた。
「逮捕したい訳じゃないというとそういった行為を止めて欲しいだけなのかな?」
「そうです。僕たちを応援してくれてるのは間違いないので、逮捕とかは無しで解決出来たらと思うんですけど……」
私の質問にトウシくんがそう答えてくれた。どこまでもいい子でお人好しが過ぎると思ったが、クライアント側の意向は尊重しないといけない…… そこで私は弥生に質問してみた。
「弥生、事務所としては声明を出したり出来ないのか? 例えば行き過ぎたボディタッチは訴えますみたいな感じで?」
「タケ兄、既に事務所のホームページとこの子たちのページの両方に出しているわよ。でもあまり効果が出てないのが現状なの……」
それもそうか、タカシさんも弥生も打てる手は打ってあるよな。私は今度は東郷さんに聞いてみた。私の能力を使えば今日のように触らす事は無いのだが違う解決方法もあるかも知れないと思ったのだ。
「東郷さん、何か他に事務所として打てる手は無いでしょうか?」
東郷さんは元は警察官だ。何かしらの手があるかも知れないと期待した。
「タケフミくん、あるにはあるがその手を使うと逮捕者が出てしまう。その手とは私の後輩の中で非番の者をコンドルスターがファンと交流する場に呼んでおくことなんだが、それはコンドルスターの意向に逆らう事になってしまうからなぁ…… だけど私としては1人ぐらい逮捕者を出してしまえば抑止力にはなると思うんだがね」
その言葉に私は考え込んでしまう。何かいい手は無いだろうか? 私はあの時にこの子たちの下半身に手を伸ばそうとした女性たちの思考を読んでいた。確かに皆ファンではあるのだ。だがついつい身近に居させて貰えて周りも女性ばかりだからちょっとぐらい大丈夫だろうという心理のもと、好奇心から手を伸ばしているのだ。
だがそれはこの子たちの心情を思いやってないという事になる。本当のファンならばやはり相手の心情を思い、嫌な事をしないのでは無いだろうか?
私はそこまで考えて5人にそう伝えてみる事にした。
「コレは私の意見なのだが取り敢えず聞いて欲しい。コレまで下半身に手を伸ばしてきた人たちも君たちコンドルスターを応援しているのは間違いでは無いだろうと思う。しかし【本当のファン】ならば君たちが嫌がると考えてそういった行為をしないのでは無いだろうか? 私としてはそういった行為をしてくる人は犯罪を犯しているという認識を持ってもらうためにも、その場で逮捕してもらい反省を促す必要があると思うんだがどうだろうか?」
私が【本当のファン】を強調して言ったのが功を奏したのか、リーダーのトウシくんをはじめメンバーの皆がハッとした顔をした。
まだまだ子供と言ってもいい年齢の子たちだ。逮捕者が出ることによってファンが居なくなる事も心配だったのだろうと思う。けれども、犯罪を犯している事を知らせる為にも必要だと私は判断したのだ。
「そう…… そうですよね。純粋に僕たちとの握手や写真撮影で喜んでくれてるファンの方も多いですし……」
「トウシ、それにホムペの応援メッセージにもそんな人たちは私たちが追い出すって言ってくれてるファンの人も居たよな……」
コレはサブリーダーのリクくんの言葉だ。他の3人もウンウンと頷いている。そこで私はリーダーのトウシくんに言った。
「どうだろう? ココは東郷さんにお願いして後輩の刑事さんに来てもらってみては。勿論、私も交流会に同席してそのファンの子たちを牽制するし、君たちではなく私がその子にそういった行為は犯罪になるんだよと伝えるから。それならば君たちが悪く言われる事は少ないと思うんだ」
東郷さんも私の言葉に同意してトウシくんに言った。
「俺もそれが良いと思う。嫌われ役は大人である私たちにまかせてくれればいいんだよ。だからそうしようじゃないか」
5人が頷いてよろしくお願いしますと言ってくれたのでそうする事に決まった。そして私はライブ後のファンとの交流会の場で行き過ぎたボディタッチが最近多いのでそういった行為を見張る警護の人間だと名乗る事に決まった。
今までも何度か警備会社に依頼して警備員を付けたことがあるそうだが、2人以上の時は手を出して来なくて1人だけの時は隙あらばと狙うファンも居たそうだ。それならば私だけなら手を出してくるだろうと思われる。
それから私は5人には休んで貰い東郷さんと弥生の3人で別途打合せを始めるのだった。
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